
ぱーぱすさん、顔に出てるよ。
言われ続けて10年以上経ちました・・・。
最近、齋藤孝さんの『不機嫌は罪である』をkindleで読みました。
齋藤孝さんといえば、著書を多数執筆している文豪です。
ご自身も、昔は不機嫌をまき散らしていた、とのことです。本書タイトルの「罪」という言葉には、自戒が込められているのでしょう。
機嫌は相手に伝染します。
福祉の現場で、不機嫌になってしまったらどうなるでしょうか?
利用者さん・患者さんに伝わって、不機嫌にさせてしまうかもしれません。
対人支援の仕事をするなら、自らの機嫌(気持ち)をコントロールする力は高い方が良いでしょう。
しかし冒頭の通り、私は機嫌が顔に出やすい・・・。
放置してきた悪癖です。何とかせねば、と本書を手に取りました。
今回は『不機嫌は罪である』の中から私が重要と思った部分を取り上げます。
『不機嫌は罪である』齋藤孝【社会福祉士の書評&要点まとめ】
本書の要点は以下の通りです。
本書の要点
- 上機嫌=バカ 不機嫌=知的 という構図を捨てよ
- おだやかな上機嫌を目指そう
- メンタルケアの王道は体のケア
以下1つ1つ私の意見も交えながらまとめていきます。
1.上機嫌=バカ 不機嫌=知的 という構図を捨てよ
齋藤孝さんは、
- 上機嫌と頭が良い状態は両立する
- 気分をコントロールするのは、知的能力の1つ
と言います。したがって、↓のイメージは誤解とのこと
- いつも上機嫌な人 = 「調子が良い」「バカっぽい」
- いつも不機嫌な人 = 「難しいことを考えている」「頭が良さそう」
上機嫌になることに、心理的な抵抗のある人は多いです。「バカに見られたくない」とかですね。
でもそれは誤解だから、堂々と上機嫌になりましょう、というメッセージです。
2.おだやかな上機嫌を目指そう
齋藤孝さんは、人間の状態は以下の4段階に分かれると言います。
機嫌の4段階
- すごく不機嫌
- ゆるく不機嫌
- おだやかな上機嫌
- すごく上機嫌
「すごく上機嫌」というのは、いわゆる、パリピやおちゃらけた状態。それはそれで素晴らしいけど、周りがちょっと疲れるかもしれません。
初心者へのオススメは「おだやかな上機嫌」とのこと。
おだやかな上機嫌とは、自己コントロールができていて、周囲と調和のとれたオープンマインド。平たく言うと、感じが良い人のこと。
確かに、おだやかで上機嫌な人は親しみやすく、知性も損なわないイメージですね。
私もおだやかな上機嫌を目指すとします。
3.メンタルケアの王道は体のケア
どうしたらおだやかな上機嫌になれるのか?
著者の答えはまずは体のケア。例えば以下のようなことです。
体のケア方法
- 体のストレッチ
- ラジオ体操
- マインドフルネス
- 呼吸で体をコントロールする
この点は私も同感です。運動や呼吸はメンタルに影響するので、日頃から気を配っています。
ちなみに私がよくする呼吸法は「4・4・8呼吸法」です。『ハーバード&ソルボンヌ大学 根来教授の超呼吸法』で紹介された呼吸法ですね。
4秒吸って、4秒息を止めて、8秒かけて息を吐く。これだけで不安を軽減できるようですし、私も実感しています。
カンタンなので皆さんにもオススメです。
まとめ
対人支援の仕事で特に気をつけたいのはメンタルケア。
残念ながら私の現場では、休職する人が毎年後を絶ちません・・・。
本書では、メンタルケアの王道は体のケアであり、体のケアが上機嫌をつくる基礎とのこと。
ならば、”病まない”ためにも、おだやかな上機嫌でより良い支援をするためにも、体のケアは超重要です。
本書はインターネットやSNSにはびこる不機嫌にも言及しており、視野が広がります。
読みやすい文体ですから、読書慣れしていない方も読みやすいと思います。
以上、『不機嫌は罪である』齋藤孝【社会福祉士の書評&要点まとめ】という話題でした!
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