子どもが「福祉の仕事をしたい」と言ったら賛成?反対?

しゃふく・PSWの生活
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息子が福祉の仕事につきたがっとるんじゃ!

福祉なんて大変な仕事、やめささんと!

お気持ちわかります。

その大変なイメージ、実際はどうか知ってみませんか。

こんにちは!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。

みなさま、もしです。もし、お子さんが福祉の仕事につきたいとか、社会福祉士や精神保健福祉士(PSW)になりたいといったらどう思われるでしょうか?

「福祉の仕事は大変だろうから、やめさせたい…。」「給料が安いし、安定した仕事について欲しいから反対。」そういったご意見、ご心配があると思います。

私自身、どう感じるかと考えれば、複雑です。この業界を知っているからこそ、酸いも甘いもわかるからこそ複雑です。なので、賛成すべきとか、反対すべきとかは言えません

ですが、1つお話したいことがあります。それは、親御さんは社会福祉士や精神保健福祉士の仕事、ひろく福祉の仕事のイメージをもっておられると思いますが、福祉の仕事のネガティブイメージと実際はどうかという話です。

ひょっとしたらですが、イメージとは違うかもしれません。賛成にしろ、反対にしろ、リアルをしってこそ判断がしやすくなります。

なのでこの記事では、福祉業界に対する世間的なイメージは本当に合っているのか?実態はどうなのか?という情報をお伝えしていきます。なのでこの記事は

  • 子どもが福祉の仕事につきたいというが、心配という方
  • 福祉業界のリアルを知りたい方

上記のような方に役立つ内容となっております。

それではまいりましょう!

子どもが社会福祉士や精神保健福祉士になりたいと言ったら賛成or反対?

まずお断りしないもいけないのは、わたしには子どもがいません。無責任なことをいうわけにはいきませんので、子どもがいない社会福祉士・精神保健福祉士のいうことと思って聞いてほしいです。

なんやー。

あんた子どもおらんのか。

とうちゃんの気持ち、わかるんか?

子どもはいない。

だが、たくさんの家庭の悩みを聴いて支援してきた経験はある。

それに、親ならみんな同じ気持ちかというとそうでもない。

十家庭十色だ。

私には子どもはいませんが、親御さんの思いや苦労をうかがいながら支援をしてきた経験がたくさんあります。いろんな立場や状況の親御さんのお気持ちはある程度知っているつもりです。

親御さんのいだく、お子さんの仕事への思いは様々で「幸せになってほしい」「安定して欲しい」「実家の近くで働いて欲しい」「家業を継いでほしい」「裕福でなくて良いから元気に暮らしてほしい」「家計を支えてほしい」など、いろんな思いを聞いたことがあります。

そもそも世間の福祉に対するイメージは正しいのか?

参考になる調査結果がありまして、株式会社リクルートキャリアがまとめた資料がこちらです。このなかで「介護サービス業職業イメージ調査」として、ポジティブなイメージとネガティブなイメージがランキングでまとめられています。

プレスリリースによると、全国の学生、社会人2,575人を対象に実施された調査とのことです。規模的に、一定の信頼ができる調査なのではないかと思います。

また、「介護サービス業」という調査なので、社会福祉士や精神保健福祉士とは共通点があるものの、完全一致ではないのは注意がいります。それでも、福祉現場であることはかわりませんし、世間がいだくイメージにそう大差ないのではないかと思います。つまり、このデータは参考になるでしょう。

というわけで、ネガティブなイメージの上位5つを引用してみます。(ポジティブなイメージではなく、ネガティブなイメージをとりあげる理由は、この記事をお読みになるのが何かしら心配されている方だと思うからです。)

体力的にきつい仕事の多い業界だと思う 61.0%
精神的にきつい仕事の多い業界だと思う 53.8%
給与水準が低めの業界だと思う 48.0%
他人の人生に関わるのが大変そう 46.1%
離職率が高い業界だと思う 44.6%

福祉・介護に関する意識調査結果とイメージの変化(2018年9月6日 株式会社リクルートキャリア HELPMAN JAPANグループ)

どうでしょう。もしご興味あれば、リンク先もみてみてくださいね。ここからは結果について、私の実体験をふまえて実際はどうかという話をしていきます。

体力的にも精神的にもきつそうなイメージについて

ネガティブイメージの上位2つをみてみますと、体力的にも精神的にもきつそうということなんですね。これは私の経験からも、大体そのとおりです。「大体」というのには理由がありまして。

どこでも精神的にきつい時期はあった

まず、精神的にきついのはどの現場でも同じでした

相談支援であるとか、何らかの支援をするというのは、そもそもクライエントなり対象となる方々は、「何かに困っている方々」や「支援を必要とする方々」です。苦しんでいたり、辛い思いをしていたり、時には絶望するような思いになっている方もいます。

そりゃあ普通の人間なら、日々笑って支援とはいかないです。

共感したり、同じ目線に立とうと努めたりして、支援するのです。個人差はあると思いますが、わたしはどの現場でも「精神的にきつい」と感じた時期はありました。

ただし、つけくわえますと、「精神的にきつい」というのは、なにも社会福祉士や精神保健福祉士に限った話ではないでしょう。

福祉以外のお仕事をされている方も、きっと精神的にきついのではないでしょうか。あるいは、そういった時期があったのではないでしょうか。

いまのご時世、「精神的にラク」な仕事を探す方が難しいわけで、精神的にきついのはもはや普通ではないでしょうか。

なので、わたしは日々、メンタルヘルスや体調の維持や向上のための取り組みには、かなり精力的です(笑)

むしろ、社会福祉士や精神保健福祉士になってからの方が好調じゃないかと思います。なぜかというと、「このままじゃキツイ!」という危機感や経験を得られたので、不摂生な生活習慣を捨てて、睡眠・食事・運動のしっかりした生活に変化したからです。

体力的にきついかどうかは現場次第

つぎに、体力的にきつそうなイメージについて。

これは、介護分野だと正解でしょう。ロボットやAIの技術が進歩して普及すれば、介護負担は減ると思いますけど、まだまだ力仕事が多いのは現実です。

いっぽうで、社会福祉士や精神保健福祉士の仕事のメインは、相談支援などの精神労働であると考えると、体力的にきついかどうかは各現場次第でしょう。

実際わたし自身の経験でも、作業所などは体を比較的つかいました。動くことが多かったです。

いっぽうで、相談支援事業所のようにデスクワークばかりの現場についたときは、体重が増えてしまった時期もありました・・・。

近頃はウェアラブル端末とか、スマホで万歩計アプリがあったりするので使ってみるとリアルにわかります。一日の歩数は、デスクワーク現場は少ないですが、直接支援する現場だと1万歩は普通に超えるのではないかと思います。

給与水準が低めというイメージについて

マジで給料少ないんやけどー!

とうちゃん、かあちゃん、仕送りできなくてごめん・・・。

福祉職の悲哀だな…。

経済的な親孝行はできないかもしれん。

給与が低めというイメージは確かに当たっています。

ところが、さきほどの調査では「医療・福祉の平均月給29万円以上」とされています。これはちょっと、誇張されたデータでは?と思いました。

「医療・福祉」という産業別でまとめられると、医療には社会福祉士や精神保健福祉士よりも給与の高い医師や看護師、薬剤師、作業療法士まで含まれてしまうからです。「医療・福祉の平均月給29万円以上」だからといって、福祉の仕事が好待遇とするのは安直ではないでしょうか。

そもそも、「月給」は手取りとは違います。月給は、基本給に役職手当や住宅手当、家族手当、資格手当などの固定手当を加えた賃金のことですね。残業代や通勤手当といった、額が変動する変動手当は月給には含まれないです。

社会福祉士や精神保健福祉士の皆さん、毎月月給29万円なんてないですよね・・・(苦笑)

福祉や介護現場の給与を反映したデータの出し方ではないと思いますし、このデータを誤解して、ほんとうにそれくらいもらえるんだと真に受けて就職した人はどうなるのでしょう。面白い調査・資料なんですけど、福祉業界に人をよびこむ目的がある資料なわけで、ちょっと引き目に見た方が良いと思ったポイントです。

他人の人生に関わるのが大変そうというイメージについて

これも確かにそうです。人の人生に関わることの連続です。

相談支援事業所でしたら、自分の裁量ひとつで通所先や入所先、就職先、ヘルパーの事業所やサービス内容、利用量その他もろもろ、大きくかわります。これって、人生そのものですよね。そりゃあ大変というか、責任は重いです。

ただ、だからこそやりがいがあるのも事実でしょう。他人の人生に関わるから、大きなやりがいを得られるのです。他人の人生に関わる大変さというリスクをとって、やりがいというリターンを得ているともいえます。

なので、大変そうというイメージはあたっていますけど、大変なりの良さ・やりがいもあるというのが私の実感です。

離職率が高い業界というイメージについて

これはよく言われることです。

確かに、離職していく人はいましたし、私自身も転職経験がありますから元職場からみれば離職者です。離職率は高いイメージが私にもあります。

ところが、調査資料では、宿泊業、飲食サービス業が離職率30%。医療・介護の離職率は14.8%(これは結構リアルな数値だと思います。)とのこと。高いか低いかは比較のモンダイですから、比較すれば低いということができるようです。

ただし、どの職場でも離職率14.8%というのではなく、高い離職率の職場と、低い離職率の職場があるでしょう。その平均ということです。

たとえば、わたしが初めて勤めた医療機関は、3年3割どころの離職率ではなかったです。3年いたら役職がつくくらいの生存率でした。こういった職場は離職率をあげていると思います。でも、いまの職場の離職率は1割もないです。

おなじ福祉現場でも違いはあります。なので、医療・福祉業界が全体的に離職率が高いというより、離職率は現場によると思った方が実態に合っているのではと思います。

就職を考えている職場がどういうところなのか、よく注意してみた方が良いということです。

まとめ

福祉業界に対する世間的なイメージは本当に合っているのか?実態はどうなのか?という情報をお伝えしました。

お子さんが福祉の仕事につきたいとか、社会福祉士や精神保健福祉士になりたいと言った時の判断材料になれば幸いです。また、福祉業界を知らない方にとって、リアルがわかるものだったなら嬉しいです。

もっとリアルを知りたい方に向けて、このサイトでは「しゃふく・PSWの生活」のカテゴリーでは、社会福祉士や精神保健福祉士の生活実態や実情をいろいろ紹介しています。ぜひみていってくださいね。

以上、社会福祉士や精神保健福祉士に子どもがなりたいと言ったら賛成or反対?という話題でした。

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