精神保健福祉士になるにはどうしたら良いんやろ?中卒、高卒、社会人が、働きながら精神保健福祉士に最短でなるには?働きながら通信でめざせるのはどのルート?
こういった思いの方へ。
- 精神保健福祉士になる11ルート
- 社会人&学歴別(中卒・高卒・短大卒・大卒)の最短ルート
私は某自治体で働く社会福祉士・精神保健福祉士です。現場経験はおよそ13年です。
精神保健福祉士になる3ステップ
- 精神保健福祉士国家試験の受験資格を得る
- 精神保健福祉士国家試験(年1回、2月実施)に合格する
- 精神保健福祉士に登録する
難所はステップ1と2です。
ステップ1:精神保健福祉士国家試験の受験資格を得る
精神保健福祉士国家試験の受験資格は、次のルートのどれかを達成すればOKです。
以下、各ルートを説明していきます。
先に学歴別の最短ルートを知りたい方は、こちらへジャンプしてくださいね。
保健福祉系大学等ルート(①~③)
最も短い期間(4年)で受験資格を得られるルートです。
①保健福祉系大学等4年(指定科目履修)
↓を達成すれば精神保健福祉士になれます。
- 保健福祉系大学等(4年)で指定科目を履修して卒業する
- 精神保健福祉士国家試験を受けて合格&登録する
②保健福祉系短大等3年(指定科目履修) → 実務1年
↓を達成すれば精神保健福祉士になれます。
- 保健福祉系大学等(4年)で指定科目を履修して卒業する
- 実務経験を1年積む
- 精神保健福祉士国家試験を受けて合格&登録する
③保健福祉系短大等2年(指定科目履修) → 実務2年
↓を達成すれば精神保健福祉士になれます。
- 福祉系短大等(2年)で指定科目を履修して卒業する
- 実務経験を2年積む
- 精神保健福祉士国家試験を受けて合格&登録する
どの保健福祉系大学を選ぶか?
社会人の方は、働きながら通信制大学でめざす人が多いですね。通学制より学費が安いもメリット。
大学によって精神保健福祉士国家試験の合格率は違います。一発合格をめざすなら、合格率で大学を選ぶのも良いでしょう。
合格率ランキングは『【精神保健福祉士国家試験合格率】大学・ルート別ランキング【第24回】』でわかります。
短期養成施設等ルート(④~⑦)
短期養成施設等に行くことで受験資格を得られる人のルートです。
短期養成施設等の入学要件は、次の4つです。
- 福祉系大学を基礎科目を履修して卒業した人
- 福祉系短大等(3年)を基礎科目を履修して卒業した + 実務経験が1年以上ある人
- 福祉系短大等(2年)を基礎科目を履修して卒業した + 実務経験が2年以上ある人
- 社会福祉士の有資格者
④福祉系大学等4年(基礎科目履修) → 短期養成施設等
↓を達成すれば精神保健福祉士になれます。
- 福祉系大学等(4年)で基礎科目を履修して卒業する
- 短期養成施設等(9~11か月)で履修する
- 精神保健福祉士国家試験を受けて合格&登録する
短期養成施設等の一覧はこちらへジャンプしてもらうとわかります。
⑤福祉系短大等3年(基礎科目履修) → 実務1年 → 短期養成施設等
↓を達成すれば精神保健福祉士になれます。
- 福祉系短大等(3年)で基礎科目を履修して卒業する
- 実務経験を1年積む
- 短期養成施設等(9~11か月)で履修する
- 精神保健福祉士国家試験を受けて合格&登録する
短期養成施設等の一覧はこちらへジャンプしてもらうとわかります。
⑥福祉系短大等2年(基礎科目履修) → 実務2年 → 短期養成施設等
↓を達成すれば精神保健福祉士になれます。
- 福祉系短大等(2年)で基礎科目を履修して卒業する
- 実務経験を2年積む
- 短期養成施設等(9~11か月)で履修する
- 精神保健福祉士国家試験を受けて合格&登録する
短期養成施設等の一覧はこちらへジャンプしてもらうとわかります。
⑦社会福祉士 → 短期養成施設等
↓を達成すれば精神保健福祉士になれます。
- 社会福祉士を取る
- 短期養成施設等(9~11か月)で履修する
- 精神保健福祉士国家試験を受けて合格&登録する
短期養成施設 一覧(27校)
短期養成施設等は全て通信課程です。期間は9か月が最も多く、10か月・11か月もあります。
詳しく知りたい人には、こちらの『精神保健福祉士短期養成施設の一覧【学費&合格率】安い通信校はどこ?』が役立つでしょう。
都道府県 | 名称 | 課程 |
北海道 | 星槎道都大学 精神保健福祉士短期養成課程 | 通信 10月 |
岩手県 | 盛岡医療福祉スポーツ専門学校 精神保健福祉士通信教育コース | 通信 9月 |
栃木県 | マロニエ医療福祉専門学校 精神保健福祉学科通信課程 | 通信 9月 |
群馬県 | 専門学校高崎福祉医療カレッジ 精神保健福祉士科短期養成課程 | 通信 9月 |
群馬社会福祉専門学校 精神保健福祉士短期養成通信課程 | 通信 9月 | |
東京福祉大学 精神保健福祉士短期養成通信課程 | 通信 9月 | |
東京都 | アルファ医療福祉専門学校 精神保健福祉士通信科短期養成コース | 通信 9月 |
東京福祉保育専門学校 精神保健福祉士短期養成通信課程 | 通信 9月 | |
日本社会事業大学通信教育科 精神保健福祉士短期養成課程 | 通信 9月 | |
日本福祉教育専門学校 精神保健福祉士短期養成通信課程 | 通信 9月 | |
東京未来大学福祉保育専門学校 精神保健福祉士短期養成通信課程 | 通信 9月 | |
神奈川県 | YMCA健康福祉専門学校 精神保健福祉科 | 通信 9月 |
愛知県 | 保育・介護・ビジネス名古屋専門学校 精神保健福祉士短期養成通信課程 | 通信 9月 |
京都府 | 京都医療福祉専門学校 精神保健福祉科(通信)短期養成課程 | 通信 11月 |
大阪府 | 大阪健康ほいく専門学校 精神保健福祉通信教育科短期養成 | 通信 9月 |
日本メディカル福祉専門学校 精神保健福祉士科短期通信課程 | 通信 9月 | |
広島県 | 広島福祉専門学校 精神保健福祉士科短期通信課程 | 通信 9月 |
専門学校福祉リソースカレッジ広島 精神保健福祉学科短期養成施設通信課程 | 通信 9月 | |
穴吹国際みらい専門学校 精神保健福祉学科通信課程 | 通信 9月 | |
香川県 | 専門学校穴吹パティシエ福祉カレッジ 精神保健福祉学科(短期養成課程) | 通信 9月 |
愛媛県 | 四国中央医療福祉総合学院 精神保健福祉学科短期養成課程(通信課程) | 通信 9月 |
福岡県 | F・Cフチガミ医療福祉専門学校 精神保健福祉士短期養成科 | 通信 9月 |
麻生医療福祉専門学校福岡校 精神保健福祉士短期養成通信課程 | 通信 9月 | |
佐賀県 | 九州医療専門学校 精神保健福祉士通信学科短期養成課程 | 通信 9月 |
熊本県 | 熊本YMCA学院 精神保健福祉学科通信制 | 通信 11月 |
大分県 | 智泉福祉製菓専門学校 精神保健福祉士学科短期養成課程 | 通信 9月 |
沖縄県 | 沖縄福祉保育専門学校 精神保健福祉学科短期養成通信課程 | 通信 9月 |
一般養成施設等ルート(⑧~⑪)
これまで福祉に関する経歴の無い方は、一般養成施設等の卒業を目指すルートになります。
一般養成施設等の入学要件は、次の4つのいずれかです。
- 大学を卒業した人
- 3年制短大・専門学校等を卒業 + 実務経験が1年以上ある人
- 2年制短大・専門学校等を卒業 + 実務経験が2年以上ある人
- 実務経験が4年以上ある人
⑧一般大学等4年 → 一般養成施設等
↓を達成すれば精神保健福祉士になれます。
⑨一般短期大学等3年 → 実務1年 → 一般養成施設等
↓を達成すれば精神保健福祉士になれます。
⑩一般短期大学等2年 → 実務2年 → 一般養成施設等
↓を達成すれば精神保健福祉士になれます。
⑪実務4年 → 一般養成施設等
↓を達成すれば精神保健福祉士になれます。
一般養成施設 一覧(30校)
一般養成施設は、次の3つの課程があります。
- 日中通学
- 夜間通学
- 通信課程
詳しく比較したい人には、こちらの『精神保健福祉士一般養成施設の一覧【費用&合格率を比較】通信が安い!』が役立つでしょう。
学歴別&社会人の精神保健福祉士になる最短ルート
中卒から精神保健福祉士になるには?【最短ルート】
早さ | 期間 | 中卒から精神保健福祉士になるには? |
最短 | 5年~ | |
2位 | 7年 |
|
中卒から精神保健福祉士になるには、最短ルートの⑪がおすすめです。
つまり、実務経験を4年積んで、一般養成施設(1年~)を修了するのです。
おすすめの理由は2つで、働きながら目指せるのと、学費が安いからです。
中卒から精神保健福祉士になるまでは、5年以上かかります。働きながらでないと苦しいはず。
そのため、実務経験の職場で働きながら給料をかせぎつつ、通信制の一般養成施設を修了して精神保健福祉士合格をめざすのが現実的です。
いまは違う仕事してるし、そういう職場には就職できなさそうなんやけど・・・
実務経験の職場に該当しない、福祉とは違った仕事をしている人もいるでしょう。
そうした方は、まずは実務経験の職場へ転職するのも1つの道です。
転職するなら、『【3つだけ!】精神保健福祉士おすすめ転職サイト・転職エージェント』で紹介している「福祉のお仕事」や転職エージェントを活用してもらえるはず。
実務経験の職場へ転職できるなら、このルートが一番おすすめです。
実務経験の職場で働けないという方は、2番目に早いルートを検討してみてください。
高卒・大卒という学歴を得られるので、仕事の選択肢は広がるでしょう。
ただし学費が高くなるし、期間も長いので、ツラいルートです。
私としては、最短のルートになんとか入ることをオススメします。
高卒から精神保健福祉士になるには?【最短ルート】
早さ | 高卒から精神保健福祉士になるには? | 期間 |
最短 |
| 4年 |
2位 | 5年~ |
高卒から精神保健福祉士になるには
- ルート①(保健福祉系大学を卒業する)
- ルート⑪(実務経験 → 一般養成施設)
どちらにするか、悩みどころですね。それぞれを比較します。
ルート | 早さ | 学費 | メリット |
ルート① 保健福祉系大卒 | 最短4年 | 高い (通信:78万円~) | 大卒資格 就職選択肢UP |
ルート⑪ 実務経験+一般養成 | 5年~ | 安い (通信:29万円~) | 実務経験 稼げる |
どちらのルートも働きながら通信に通えますが、勉強や時間の工夫がいるのでラクではありません。
お金に余裕がある人は、通学制に通うと専念できるでしょう。
ルート① 保健福祉系大学等ルート
まず、ルート①の保健福祉系大学等ルートは、通信制大学からめざせます。
一覧やオススメは『【学費が安い!】精神保健福祉士の通信大学7校を比較&おすすめ発表』でみてもらえます。
通信じゃなくて通学制で目指すなら?
通学制の保健福祉系大学等は、こちらのリンクから検索できます。
ルート⑪ 実務経験 → 一般養成施設等
高卒で働いている社会人にとって、ルート⑪の「実務経験4年+一般養成施設等(通信)」はめざしやすいですね。
今の仕事が実務経験に該当している人は、ラッキーです。
一般養成施設は『精神保健福祉士一般養成施設の一覧【学費&合格率を比較】通信が安い!』で比較できます。
実務経験に該当しない職場で働いている人は、転職する必要があります。
精神保健福祉士向けですが、『【3つだけ!】精神保健福祉士おすすめ転職サイト・転職エージェント』で紹介している「福祉のお仕事」や転職エージェントを活用できるでしょう。
短大卒から精神保健福祉士になるには?【最短ルート】
早さ | あなたの条件は? | 短大卒から精神保健福祉士になるには? | 期間 |
最短 | 保健福祉系短大等(3年)を指定科目を履修して卒業した ※図のルート② |
| 1年 |
2位 | 福祉系短大等(3年)を基礎科目を履修して卒業した ※図のルート⑤ | 1年9か月~ | |
3位 | 保健福祉系短大等(2年)を指定科目を履修して卒業した ※図のルート③ |
| 2年 |
4位 | 一般短大等(3年)を卒業した ※図のルート⑨ | 2年~ | |
5位 | 福祉系短大等(2年)を基礎科目を履修して卒業した ※図のルート⑥ | 2年9か月~ | |
6位 | 一般短大等(2年)を卒業した ※図のルート⑩ | 3年~ |
※早さ順は、養成施設の期間で変わることがあります
短大等卒の方が精神保健福祉士になるには、ルートが6つあります。
いっぱいあって難しい・・・。ボクはどれなんやろ?
まずやってみてもらいたいのは、国家試験を実施している(公財)社会福祉振興・試験センターの『受験資格の確認』からチェックしてみることです。
質問に答えていくと、精神保健福祉士国家試験の受験に足りないポイントがわかるようになっています。
はじめの質問は、「学歴別の受験資格」を選んで、進めていってくださいね。
あなたがどのルートになるかは、次のポイントで変わります。
指定科目、基礎科目を履修したかどうかわからない人は、卒業した短大に連絡しましょう。(面倒ですけどね)
短期養成施設はこちらから。
≫精神保健福祉士短期養成施設の一覧【学費&合格率】安い通信校は?
一般養成施設はこちらからチェックしてもらえます。
≫精神保健福祉士一般養成施設の一覧【学費&合格率を比較】通信が安い!
今の仕事が実務経験に該当しない人は、転職することになります・・・。
精神保健福祉士向けですが、『【3つだけ!】精神保健福祉士おすすめ転職サイト・転職エージェント』で紹介している「福祉のお仕事」や転職エージェントを活用してみてくださいね。
転職はしたくないなぁ・・・他のルートは無いの?
転職して実務経験を積むのに抵抗がある人は、大卒資格を取りましょう。
大卒資格があれば、大卒からのルートで精神保健福祉士を目指すことができます。(ルート①④⑧)
大卒から精神保健福祉士になるには?【最短ルート】
大卒なら短期間で精神保健福祉士をめざせます。
早さ | あなたの条件は? | 大卒から精神保健福祉士になるには? | 期間 |
最短 | 保健福祉系大学等(4年)を指定科目を履修して卒業した ※図のルート① | あとは国試合格だ! | 0年~ |
2位 | 保健福祉系大学等(4年)を基礎科目を履修して卒業した ※図のルート④ |
| 9か月~ 11か月 |
3位 | 一般大学等(4年)を卒業した ※図のルート⑧ |
| 1年~ |
※早さ順は、養成施設の期間で変わることがあります
まずやることは、(公財)社会福祉振興・試験センターの『受験資格の確認』で質問に答えること。
質問に答えていくと、精神保健福祉士国家試験の受験に足りないポイントがわかるようになっています。
はじめの質問は、「学歴別の受験資格」を選んで、進めていってくださいね。
やってみたけど、指定科目?基礎科目?受けたかわからへん・・・。
面倒ですけど、卒業した大学に問い合わせましょう。履修証明を発行してもらうと、確認できるでしょう。
あとは養成施設に通うことになります。
短期養成施設はこちらから。
≫精神保健福祉士短期養成施設の一覧【学費&合格率】安い通信校は?
一般養成施設はこちらからチェックしてもらえます。
≫精神保健福祉士一般養成施設の一覧【学費&合格率を比較】通信が安い!
最後に
最後におさらいです。
精神保健福祉士になる3ステップ
- 精神保健福祉士国家試験の受験資格を得る
- 精神保健福祉士国家試験(年1回、2月実施)に合格する
- 精神保健福祉士に登録する
精神保健福祉士国家試験の平均合格率は?
精神保健福祉士国家試験の平均合格率は約6割ですが、一発合格率はルートによって72%~94%の幅があります。
ルート | 一発合格率 (新卒の合格率) |
保健福祉系大学等ルート | 73.3% |
短期養成施設等ルート | 94.2% |
一般養成施設等ルート | 72.7% |
合格率の高い大学・短大・養成施設は?
受験資格を得るルートはわかったけど、精神保健福祉士国家試験の合格率が高い大学・短大・養成施設を選びたいという方もおられるでしょう。
こちらの「【精神保健福祉士国家試験合格率】大学・ルート別ランキング【第24回】」で一覧できますので、ご参考ください。
精神保健福祉士国家試験の勉強法は?
勉強法は2つご紹介しています。
1つは独学で「【ダブル受験】社会福祉士・精神保健福祉士の独学勉強法【現役解説】」にてポイントを解説しています。私は独学派でした。
2つ目は通信WEB講座を受ける方法で、「【おすすめ発表!】精神保健福祉士の受験対策web講座3選を比較」にて比較しています。独学だと不安な方にオススメです。
保健福祉系大学等ルートの通信制大学は?
保健福祉系大学等ルートの通信制大学を比較検討したい方は、「【学費・合格率比較】精神保健福祉士の通信制大学ランキングTOP7」もチェックしてみてくださいね。
「精神保健福祉士に登録する」とは?
3ステップ目の「精神保健福祉士に登録するってどういうこと?」という方は、「精神保健福祉士に合格したら免許登録が必須!【しないとどうなる?】」をご覧下さいね。
登録は無期限で可能ですが、お金がちょいとかかるので要注意です。
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