
精神保健福祉士の合格率が高い理由は?合格率の推移はどうなってるん?
こういった思いの方へ
この記事の内容
- 精神保健福祉士の合格率が高い理由2つ
- 精神保健福祉士の合格率&合格点【推移】
- 精神保健福祉士国家試験の一発合格率=72~94%

わたしは社会福祉士・精神保健福祉士で、現場経験は10年超です。
では解説していきます!
【発表】精神保健福祉士の合格率が高い理由&合格点推移【現役解説】
精神保健福祉士の合格率&合格点【推移】
回(年度) | 合格率(%) | 合格点 |
第1回(1998) | 89.1 | – |
第2回(1999) | 73.2 | – |
第3回(2000) | 63.1 | – |
第4回(2001) | 62.3 | – |
第5回(2002) | 64.2 | – |
第6回(2003) | 61.6 | – |
第7回(2004) | 61.3 | – |
第8回(2005) | 60.3 | – |
第9回(2006) | 60.4 | 79 |
第10回(2007) | 61.7 | 80 |
第11回(2008) | 63.3 | 80 |
第12回(2009) | 58.3 | 78 |
第13回(2010) | 62.6 | 73 |
第14回(2011) | 56.9 | 73 |
第15回(2012) | 58.3 | 72 |
第16回(2013) | 61.3 | 81 |
第17回(2014) | 61.6 | 91 |
第18回(2015) | 62.0 | 86 |
第19回(2016) | 62.9 | 91 |
第20回(2017) | 62.9 | 93 |
第21回(2018) | 62.7 | 87 |
第22回(2019) | 62.1 | 90 |
第23回(2020) | 64.2 | 94 |
第24回(2021) | 65.6 | 101 |
第25回(2022) | 71.1 | 95 |

最近の合格点はけっこう高いんやな!
精神保健福祉士の合格率が高い理由2つ
『社会福祉士をとってから精神保健福祉士を受ける人』が約3割
社会福祉士保有者にとって、精神保健福祉士の国家試験はイージーモードです。
難しい共通科目は受けなくて良いし、専門科目だけに集中して勉強すれば良いからです。
論より証拠なので、こちらの表をごらんください。
精神保健福祉士国家試験(第35回) | 受験者数(人) | 合格率 |
保健福祉系大学等ルート | 2,693 | 60.8% |
短期養成施設等ルート | 2,387 | 89.4% |
一般養成施設等ルート | 1,944 | 62.8% |
すでに社会福祉士の人が精神保健福祉士をとる場合は『短期養成施設等』に入る必要があります。この短期養成施設等ルートの合格率は、約9割です。
こうした人が、精神保健福祉士受験生の約30%を占めています。なので、平均合格率は高いと考えられます。
そのため、次のようなアドバイスはハズレだと思います。

社会福祉士の試験は、精神保健福祉士より難しいです。精神保健福祉士から取るのがオススメです。
繰り返しますが、社会福祉士を先にとった人にとって、精神保健福祉士の国家試験はラクちんです。
理由は、難易度の高い共通科目をパスできるから。比較的カンタンな専門科目だけを受ければ良いのです。
勉強時間は少なくても大丈夫ですし、しっかりと対策することができます。自然と、合格する確率は高くなるわけです。
こちらの『精神保健福祉士短期養成施設の一覧【学費&合格率】安い通信校はどこ?』を見てもらうとわかりますが、合格率100%の養成校があるくらいです。
社会福祉士と精神保健福祉士の国家試験では、次の2つの科目を受けます。
- 共通科目
- 専門科目
共通科目は、社会福祉士の受験生も精神保健福祉士の受験生も一緒に受ける科目です。

専門科目は?

社会福祉士と精神保健福祉士、それぞれの独自科目だね。
専門科目は、社会福祉士・精神保健福祉士それぞれ別に受けます。
共通科目と専門科目の難しさをまとめると、次のとおり。
共通科目 | 専門科目 | |
社会福祉士 | 難しい | やさしい |
精神保健福祉士 |
- 共通科目 知識がないとわからないので、難しい。
- 専門科目 良識で解ける問題が多いので、やさしい。
理由2:精神保健福祉士の受験者はモチベーションが高い
社会福祉士 < 精神保健福祉士
理由は、社会福祉士と精神保健福祉士の対象範囲の違いにあります。
社会福祉士の対象範囲は広いです。
- 児童養護
- 虐待
- 身体障害
- 知的障害
- 精神障害
- 生活保護
- 介護
- 医療 など
いっぽう、精神保健福祉士が支援するのは、おもに精神疾患・障害のある人。
社会福祉士の対象者から、精神だけにしぼった資格です。
実際、社会福祉士の試験を受ける人には「大学の先生に言われたから」とか、「試験を受けられるから」という主体的な理由がない人もいます。
でも、精神保健福祉士の試験を受ける人にははっきりした目標がある人が多くて、勉強にもやる気があると思われます。
精神保健福祉士の一発合格率=72%~94%
まず『一発合格率』の定義から。
新卒の方は1回目の受験なので「一発合格率 = 新卒の合格率」とします。
では結果です。
≫参考・引用:厚生労働省HP 第24回精神保健福祉士国家試験学校別合格率
ルート | 一発合格率 (新卒の合格率) | 平均合格率 |
保健福祉系大学等ルート | 73.3% | 55.9% |
短期養成施設等ルート | 94.2% | 89% |
一般養成施設等ルート | 72.7% | 53.6% |
精神保健福祉士の一発合格率は、72.7%~94.2%です。
精神保健福祉士の一発合格率が平均より高い理由=既卒の合格率が低いから
一発合格率がこれだけ高いのに、なぜ精神保健福祉士の平均合格率は63%なのでしょうか?
答えは、既卒の合格率が低いからです。下記をご覧ください。
ルート | 一発合格率 (新卒の合格率) | 平均合格率 | 既卒合格率 |
保健福祉系大学等ルート | 73.3% | 55.9% | 24.7% |
短期養成施設等ルート | 94.2% | 89% | 53.2% |
一般養成施設等ルート | 72.7% | 53.6% | 23.3% |
不名誉な事実、ここにあり・・・。
最後に
精神保健福祉士の合格点は、ここ数年は90点以上を推移しています。
合格率は6~7割くらいですね。
1回落ちたら、2回目以降の合格率は20%台です。
くりかえし受験するのは、時間・お金・労力がもったいないです。
勉強法にモンダイがないかチェックして、早めの合格をめざしましょう!
【独学で受ける】
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