PR

福祉・介護の給料はなぜ低い?シングルマザー支援から見る仕事選びの現実と生活戦略

hukusi-kaigo-kyuuryou-hikui

福祉の仕事って、どうして給料ひくいんだろ・・・

児童福祉司として働いていると、シングルマザーのお母さんが
子どもと関わる時間、家庭の収入、働きやすさの現実などを踏まえて、
「転職をどうしようか」「今の職場で続けられるのか」と悩む姿に出会います。

直接「どんな仕事がいいですか?」と相談されるわけではありません。
ただ、支援の過程で、
“仕事選び”や“働き方”は、どうしても話題になるのです。

そこで見えてくるのが、
福祉・介護の仕事が選択肢に入りやすい一方で、給料・年収が低いという現実。

出典:Gem Med HP

処遇改善加算などの対策はとられても、根本的な解決に至っていない。
全産業(青)と介護職員(赤)の賃金差は、依然として約8万円あります。

この記事では、現場で見えてきた“リアルな福祉・介護の就労の実態”と
「なぜ給料が上がらないのか?」
「その中で働き手はどう生活を守るのか?」
について、率直に書いていきます。

私は制度の研究者ではなく、政策の専門家でもありません。
ただ、児童相談所でシングルマザーの支援をしてきた中で、“現場から見える構造”をまとめた記事です。
筆者:ぱーぱす(社会福祉士・精神保健福祉士)
自治体で働くソーシャルワーカー。児童相談所などで十数年の実務経験あり。
このブログでは、福祉を学ぶ人・働く人が明日から使える視点を持ち帰れるよう、現場の知見や考察をもとに発信しています。
スポンサーリンク

私の結論

福祉・介護の給料が低いのは「個人の努力でどうにもならない構造」があるため。
その構造は、日本の最低賃金の仕組みと強く結びついている。

だからこそ、働く側には
生活を守るための戦略”が必要。

児童相談所が関わる家庭に共通する背景

ケースワーカーとして支援していると、家庭が困難に陥る背景には共通点があると感じます。

  • 経済的な困窮
  • 子どもの特性
  • 親自身の被虐待経験
  • 望まない妊娠などの事情
  • 社会的な孤立

こうした要因が重なることで、育児と仕事の両立がさらに厳しくなります。

また、児相が関わる相手は圧倒的にお母さんが多い
シングルマザーで頼れる親族がいないケースとなれば、
まさに「にっちもさっちもいかない」状態になり、相談につながってきます。

児相で相談を受けるシングルマザーたちが選ぶ(選ばざるを得ない)仕事3つ

相談を受けていると、シングルマザーのお母さんたちの仕事の傾向が見えてきます。

工場

シフト制で昼間に働ける。
資格不要なことが多い。
非正規で働くシングルマザーが多いです。

保険の営業

資格不要で、子育てとの両立を売りにしている。
ただし完全歩合制が多く固定給が低い。

ある人はこう言いました。
「保険の営業は昼の水商売です」
――契約を取る大変さを象徴する一言でした。

介護の仕事

資格がなくても働けるため、選択肢に入りやすい。
夜に子どもを一人にできないので、夜勤・宿直に入れず給料が更に少ない傾向。

なぜ福祉・介護の給料は低いのか?3つ考えた

私が現場で感じているのは、
「給料が低い」のは、介護や福祉の価値が低いからではない。
構造的に上げにくい仕事だから、ということ。

その理由は3つあると考えます。

無資格・未経験でも参入できる

参入ハードルが低い仕事は、どうしても賃金が上がりにくい。
実際、介護職は水商売をしていた女性たちの受け皿となっている実態もあります。

最低賃金の仕組みと密接に結びついている

無資格・未経験でできる介護の給料を上げるというのは、
日本全体の最低賃金を底上げする”のと同じレベルのインパクトがあります。

だから国も簡単には上げられない。

介護・福祉だけ給料を上げると、他業種が黙っていない

介護や福祉だけ給料を上げると、
「なんで介護・福祉だけ上がるんだ?じゃあうちも上げてよ」
となるため、バランス調整が難しい。

体験談

私は昔、最低賃金でアルバイトをしていた経験があります。
最低賃金ラインで生きる現実がどれだけ厳しいか、肌感覚で知りました。

また、シングルマザーの方々からはこんな声をよく聞きます。

  • 「日中に介護の仕事だけでは収入が足りない」
  • 「夜勤をしたいけど、子どもが夜間放置になるから無理」
  • 「工場より介護の方が収入が低いこともある」

この話をきいていると、
「福祉・介護を選ぶしかないけど、選んでも生活が成り立たない」
という現実を突きつけられます。

自分自身も福祉の仕事であるだけに、正直、複雑です。

対策方法:短期・中期・長期

人生に待ったなしです。

社会や国のせいにしていても、自分の生活は変わりません。
変えられるのは、自分がどう泳ぐか、どう生きるか、何を選ぶか。

もちろん、社会変革を志すことは大切ですし、ソーシャルワーカーとしてその視点や行動を欠かすべきではありません。
ただし、この変化には時間がかかります。冒頭で示したように、介護・福祉が全産業の平均より給与が少ない状況は、ずっと続いてきた“現実”です。

介護・福祉の処遇改善加算の議論はこれまでも何度も上がり、実際に改善の動きも進んでいます。
しかし、
今日・明日で一気に全産業と同レベルの給与になる
――そんな希望的観測にしがみついていては、結局、損をするのは私たち自身。

だからこそ、私たち自身ができる対策を考えざるを得ない。

ここでは、短期・中期・長期でできる対策を整理します。

短期:今すぐできる“生活防衛策”

給料が劇的に上がらない前提で考えると、
支出管理・副業・働き方の見直しは避けて通れません。

▼ 福祉職のお金の守り方

▼ 年収を上げたい福祉職の転職ガイド

中期・長期:資産を増やす考え方

投資のような、“積み上がる仕組み”はどんな立場でも実践できます。

私自身の

  • 資産が2倍になった体験談
  • 失敗も含めたリアルな学び

などを、以下の記事にまとめています。

「あなただからできたんでしょう?」と思われるかもしれません。
しかし、上記は立場が変わっても続けられる対策です。

まだ試していないことがないか、よければチェックしてみてください。

コメント