薬のことはよくわからん・・・
そりゃマズイ
最低限、覚えておきたいポイントがあるんだよ
どうも!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。
薬について、どれほどお知りでしょうか?
- 薬のことは私たちは知らなくて良いでしょ?
- 看護師さんや主治医に任せておけばいい
- 薬はわからなくてもやっていける!
このように思う方がいるかもしれません。けれど、知らずのうちにかなりリスクをかかえていることになります。
福祉の現場ではたくさんの薬を目にします。しかも、現場は少人数でまわすことが多いですから、医療スタッフがいないことはよくあるでしょう。
一人で訪問したとき、電話で話をしているとき、その場に自分しかいないことはよくあるのです。薬の知識がなければ、トラブル時の状況判断が遅れたり、最悪の場合は人命に関わることだってあります。
薬を飲み忘れた、たくさん飲みすぎた、他人の薬を飲んでしまったetc・・・
一歩間違えれば重大事故に発展しかねない薬。しかし、薬の数はとっても多い・・・。すべて覚えることなんてできません。
でも大丈夫です。全て覚える必要はありません。
では、私達は何をどれくらい、どのように覚えれば良いのでしょうか?
今回は、「これを覚えておけば良い」というポイントに絞って、お伝えします。これができればトラブルに強く、シロウトとは一線画した「さすが」と言われる支援ができるはずです。
ではまいりましょう!
薬知識ないと重大事故?社会福祉士・精神保健福祉士は知っておきたい
薬には作用と副作用がある
そもそも薬とは良い効き目(作用)と、悪い効き目(副作用)があります。
作用の方が重ければ薬とよばれ、副作用が重ければ毒とよばれます。大なり小なり副作用、毒の要素はあるということです。
薬には薬剤名と商品名がある
薬には「薬剤名」と「商品名」があります。
たとえば、痛み止めや解熱でよくつかわれる「ロキソニン」は、「商品名(第一三共)」です。薬剤名は「ロキソプロフェンナトリウム水和物」で、これを商品化したものの一覧がこちらです。
「ロキソプロフェンナトリウム水和物」だけでこんなにあるのですが、すべてを覚えないといけないのでしょうか?
利用者・患者さんの病気で多いのは、高血圧、糖尿病、高脂血症、てんかんや認知症、精神疾患の方もいるでしょう。病気が多い方ほど薬の種類や量も多くなるものですが、覚える必要があるでしょうか?
そんなことはありません。それは、薬のプロである薬剤師の方やドクターにまかせておけば良いのです。
担当の利用者・患者さんの薬マスターになろう
私たちは利用者・患者さんのことをよく知る意味で、まずは、担当している方の薬情報マスターになりましょう。自分の担当している方の薬情報は覚えやすいので、とっかかりにとても良いのです。
てっとり早く知るには、「薬剤情報提供文書」を見ることです。薬局で薬といっしょに受けとる薬の説明書のような紙のことです。
現場では「お薬情報」といわれたり、「薬情」と呼ばれたりします。これを読むことで、何の薬なのかだいたいわかります。
本格的に知りたい方は薬辞典を買うのも良いですが、個人で買うほどの品ではないかなと思います。
とりあえずあると役立つアプリが「ヤクチエ添付文書」です。
薬剤師の方々から注目されており、すでに10万ダウンロード以上です。評価も高いですね。
薬剤師むけのアプリですが、要は薬の情報がわかれば良いので、福祉関係の私たちでも使えます。無料で使える薬辞典ですから、ダウンロードしておいて損はないと思います。
薬を1つ覚えると、1つ以上の薬がわかる
何人かの薬を見ていると「あれ?この薬は○○さんも飲んでるやつだな・・・」と発見することがあると思います。
薬は同じものを飲んでいる方が多く、胃薬や鎮痛薬はだいたい共通しています。薬の数はたくさんあるものですが、1つの現場でよく飲まれる薬はけっこう同じ種類のものが多かったりするのです。
それに、商品名には薬剤名が使われることが多いので、1つ覚えると似た名前の薬を目にしたときに効果を想像しやすくなります。
現場でつかえる薬知識をもつのは、あんがいカンタンということです。
福祉現場ではゴールがなかなかありません。ゴールは自らつくらないとカンタンに燃え尽きてしまうものです。
そうならないためには、1日1日なにかゴールを自ら作ることがポイントです。ゲームで言うと、「クエスト」を自らつくる感じです。
例えば、「今日は○○さんの薬を1つ覚える」とかでも十分なのです。
このクエストを1週間やるだけで、5つもの薬を覚えることができます。いつの間にかあなたのレベルは100くらいまであがってしまうわけです。
もちろん、勉強熱心な方は一気に覚えるのもありです。ご自身にあったやり方で薬知識をプラスしていきましょうね。
以上、薬知識ないと重大事故?社会福祉士・精神保健福祉士に役立つ知識という話題でした。
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