地域活動支援センターってⅠ型とかⅡ型とかあるけど、何が違うん?
違いは3つ。
事業・職員配置・利用者数だよ。
社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。現場経験は10年超です。
地域活動支援センターは身体障がい、知的障がい、精神障がいのある方等が、通所して利用できる施設です。
この地域活動支援センターには、Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型の3タイプがあります。
ではこの3つは何が違うのか?
比較しながらシンプルに解説していきますね!
地域活動支援センターの類型【Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型】の違い
職員配置の違い
数字が小さい型ほど、職員配置は充実しています。
参考:地域生活支援事業等の実施について 厚生労働省社会・援護局
実利用者数の違い
いわばノルマのように、各類型ごとに利用者数の下限が決められています。
数字が小さい型ほど、利用者数が多いイメージです。
参考:地域生活支援事業等の実施について 厚生労働省社会・援護局
Ⅰ型の規模が1番おおきいんやな!
事業の違い
地域活動支援センターの事業は2つあります。
その2つとは、基礎的事業と機能強化事業です。以下、それぞれシンプルに解説します。
基礎的事業はどの類型でも行う
どの類型の地域活動支援センターも基礎的事業を行っています。
したがって基礎的事業を行っている点では、Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型の間に違いはありません。
基礎的事業とは下記3つのことです。
基礎的事業の内容
- 創作的活動
- 生産活動
- 地域にあわせた支援
創作的活動?生産活動?なんかむずかしいな・・・
創作的活動や生産活動とは何なのでしょう?バクゼンとしていますね。
実は、「この活動をしなさい」とは決まっていません。
それぞれの事業所が独自にできるようになっています。自由度があるんですね。
具体例として、よくある活動は以下の通りです。
- 園芸
- 農作業
- 料理
- 手工芸
- 音楽
- 習字
- 折り紙 など
したがって、創作的活動と生産活動の中身は、それぞれの地域活動支援センターで違います。
そのため実際の地域活動支援センターでよくあるのは、
「Ⅰ型のA地域活動支援センターは料理と手工芸・折り紙を行っているが、同じくⅠ型のB地域活動支援センターは園芸・農作業を行っている」
ということです。
基礎的事業(①創作的活動 ②生産活動 ③地域にあわせた支援)は、どの類型の地域活動支援センターも行っています。
ただし基礎的事業の中身には、地域活動支援センターごとに個性があるということです。
類型ごとに違うわけではなく、地域活動支援センターごとに違うのです。
日々の活動内容はそれぞれの事業所がオンリーワンなんやな。
うん。似てる場合もあるけど、少しずつ違うことが多いんだ。
機能強化事業の内容はⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型で違う
機能強化事業は名前のとおり、地域活動支援センターの機能を強化する事業です。
これも、地域活動支援センターが必ず行う事業です。
ただし機能強化事業の内容は、Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型で違います。
参考:地域生活支援事業等の実施について 厚生労働省社会・援護局
類型によって違うことがわかりますね。Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型の違いがハッキリしているポイントです。
ちなみに上の図でⅢ型の箇所だけは、事業の説明になっていないように見えますよね。
調べたところ、地域活動支援センターのⅢ型は過去に無認可作業所(別名:小規模作業所、共同作業所)と呼ばれていた施設のことです。
支援充実のためにⅢ型という類型が設計され、移行できるようにされた背景事情があるようです。
最後に
地域活動支援センターの類型(Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型)の違いは、事業・職員配置・利用者数の違いです。
あとは実際の地域活動支援センターを見学したり体験することで、イメージをハッキリさせられるでしょう。
ちなみに地域活動支援センターや他の福祉制度、障害福祉サービスをよく理解するには、障害者総合支援法の理解がマストです。
解説本をまだもっていない方には、こちらの本が図解があってわかりやすいのでオススメです。私も持っています。
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