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社会福祉士は研修なしで福祉用具専門相談員になれる?【なるには・年収・求人】

福祉用具専門相談員ってなに?

福祉用具の専門知識で、高齢の人や障がいのある人を支援するプロのこと。

「福祉用具専門相談員」はご存知でしょうか?カンタンに言うと、福祉用具の専門知識を活かして、要介護状態の高齢の方や障がいのある方等の生活を支援するプロです。

ふつうは50時間の講習修了が必要ですが、社会福祉士は講習なしで登録可能。すでに専門知識があるとみなされるためです。

ただし、精神保健福祉士は対象外なので要注意。

本記事では、社会福祉士が福祉用具専門相談員なる方法・仕事内容・年収・求人を、社会福祉士の取得メリットという視点で解説します。

この記事でわかること

  • 福祉用具専門相談員の役割と職場
  • 社会福祉士が“講習免除”でなれる理由
  • 年収・求人の目安と探し方
  • 社会福祉士が就職・転職で活かすときの注意点

自治体で働く社会福祉士・精神保健福祉士です。児童相談所などで14年程の実務経験があり、その知見をもとに役立つ情報を発信しています。

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社会福祉士は研修なしで福祉用具専門相談員になれる?【なるには・年収・求人】

福祉用具専門相談員は何の仕事のプロ?(役割と職場)

福祉用具専門相談員は、介護が必要な高齢者や障がいのある方が、自宅で安心して暮らせるように、福祉用具の選び方や使い方を専門知識でアドバイスします。

  • 主な勤務先:車椅子や特殊ベッドなどの福祉用具の貸与・販売事業所
  • 現場イメージ:動画で見るとイメージがわきます ↓

福祉用具専門相談員になるには?

まず、福祉用具専門相談員は公的資格です(国家資格ではありません)。

その福祉用具専門相談員になるには、2つルートがあります。

①講習ルート(誰でも目指せる)

資格要件はありません。講習は誰でも受講可能。

「福祉用具専門相談員指定講習」(50時間)を修了し、最後に約1時間の筆記試験があります。
※講習先は下記リンクから探せます。

福祉用具専門相談員の資格はどのように取得するのですか?
都道府県知事の指定を受けた研修事業者が実施する「福祉用具専門相談員指定講習」を受講し、50時間のカリキュラムを修了する必要があります。講習の最後に、習熟度を測るための修了評価(筆記の方法による)がおこなわれます。
引用元:一般社団法人 全国福祉用具専門相談員協会HP

②研修免除ルート(社会福祉士は講習不要)

ここで朗報。社会福祉士なら、上記の講習を受けなくてOKです。

すでに専門知識があるとみなされ、福祉用具専門相談員として登録可能なのです。

講習免除の代表例(社会福祉士以外)

  • 保健師
  • 看護師
  • 准看護師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 介護福祉士
  • 義肢装具士

精神保健福祉士は含まれていません…残念ながら。

福祉用具専門相談員の給料・年収は?(目安と見方)

平均月収は約21万円(残業代除く)

年収は300~400万円台がボリュームゾーンというイメージです。
≫参考:平成28年度介護労働実態調査結果について

これだけを見ると、福祉用具専門相談員の年収は低めに感じます。

しかし、地域・事業所規模・インセンティブ・残業有無で差が大きいため、最新の求人条件を個別チェックするのがおすすめです。

インセンティブがあるのは、福祉職としては異色。福祉用具専門相談員には”営業”のカラーがあるからですね。

福祉用具専門相談員の求人はあるのか?(探し方のコツ)

求人はあります。

例えば、大手求人サイトのindeedで福祉用具専門相談員を調べると、たくさんヒットします。

チェック例

  • 職種名×地域を掛け合わせて検索
  • 固定給/歩合・インセンティブの有無
  • 社用車・直行直帰・土日対応の有無

他には、福祉用具の品揃え(在庫・取扱い)やアフター体制、ケアマネや医療との連携フロー(紹介経路の強さ)も調べておけると良いでしょう。

ちなみに、転職先を本当に探すなら、給与交渉や面接調整などをしてくれる転職エージェントのほうが安心だと思います。

社会福祉士は福祉用具専門相談員に就職・転職できる

社会福祉士なら“講習免除”という実利があるため、就職・転職先として十分に選択肢になります。

ただし、収入は社会福祉士と大差ないか、やや低い可能性も…。

求人単位で条件差が大きいので、必ず募集要項・面談で確認しましょう。

なお、私の友人が福祉用具専門相談員をしているので、話を聞いてみました。向いている人や注意点は以下のとおり。

福祉用具専門相談員に向いていそうな人

向いていそうな人

  1. 生活環境×福祉用具のマッチングが好き
  2. ケアマネ・医療・家族との調整が苦にならない
  3. 導入→満足度→継続など、成果を数値で実感したい

福祉用具専門相談員になる注意点

注意

  1. 営業色の強さは事業所で異なる
  2. 移動・荷運び・調整など体力・段取り力が必要
  3. 繁忙期(退院・転居時期)の残業や休日対応の有無は要チェック

まとめ:社会福祉士にとって“知っておいて損なし”

この記事のまとめ

  • 福祉用具専門相談員は公的資格(国家資格ではない)
  • なるには:誰でも受けられる指定講習(50時間) or 社会福祉士なら講習免除
  • 年収は300~400万円台が中心(条件により差)
  • 求人は一定数あり給与・働き方・連携体制を比較して判断がおすすめ

社会福祉士の取得メリットとして、講習免除は実用的。キャリアの横展開として覚えておくとチャンスが広がりますね。

社会福祉士には他にもメリットがたくさんあります。知りたい方は下記記事をご参考に。それではまた!

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