社会福祉士の職場・就職先ランキングTOP55【公式調査から発表】

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社会福祉士の就職先ランキングが知りたいなぁ。どの職場で働くか迷う。参考にしたい!

こういった思いの方へ。

この記事の内容
  1. 社会福祉士の職場・就職先ランキングTOP55
  2. 社会福祉士の職場・就職先の分野別割合(円グラフ)

私は社会福祉士・精神保健福祉士です。現場経験は約12年です。

本記事の情報ソースはこちら。

では見ていきましょう!

社会福祉士の職場・就職先ランキングTOP55【公式調査から発表】

社会福祉士の職場・就職先ランキング1位~10位

順位 職場・就職先 割合
1 病院・診療所 14.4%
2 介護老人福祉施設 10.0%
3 居宅介護支援事業所 8.0%
4 障害者支援施設 8.0%
5 地域包括支援センター 7.5%
6 市区町村社会福祉協議会 6.1%
7 市役所、町村役場 4.7%
8 その他の高齢者福祉関係 4.1%
9 介護老人保健施設 3.4%
10 居宅サービス事業所 3.4%

1位 病院・診療所 14.4%

社会福祉士の就職先1位は病院・診療所でした。ダントツですね。

病院・診療所で働く社会福祉士は、MSW(メディカルソーシャルワーカー)と呼ばれます。

MSWの働くイメージを知るには、こちらの動画がわかりやすいです。

病院によってMSWは白衣を着てたり着てなかったりします。上下関係をつくってしまうので、”白衣の権威”と呼ばれ、是非がありますね。(私は反対派)

MSW求人の100%近くが、社会福祉士資格を応募要件としています

理由はお金です。病院や診療所の収入源のメインは診療報酬。この算定には基準があります。

例えば、社会福祉士資格が無いと算定されない内容があるんですね。

具体的には、社会福祉士の診療報酬上の評価は次の図のようにまとめられています。


≫抜粋元:第6回福祉人材確保対策検討会(H26.10.3)資料

もちろんお金のことだけでなく、相談支援や病院内外の調整には社会福祉士のノウハウが欲しいんですね。

今後も病院・診療所は、社会福祉士の就職先としてメインであり続けるでしょう。

2位 介護老人福祉施設 10.0%

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)とは、要介護高齢者のための生活施設です。「特養とくよう」と呼ばれますね。

入所要件としては、要介護度1の方も可能ですが、実態は3以上の方が多いです。


抜粋元:厚生労働省HP 社保審-介護給付費分科会

特養で社会福祉士はどのような仕事をしているのか?

イメージするにはこちらの動画がわかりやすいでしょう。

介護老人福祉施設での社会福祉士

  1. 入所希望の相談対応
  2. 入所前の実態調査・契約
  3. 入所時の内外調整
  4. 入所者の調整(ベッドコントロール)
  5. 入所後の生活・退所にかかる助言・調整など

動画でも説明されていますが、介護業務を兼務する場合もあります。

そうしたリアルもあってか、介護福祉士資格は社会福祉士が他に持つ資格の2位ですね。詳しくはこちらの記事で。
≫参考:【発表】社会福祉士と相性の良い資格TOP5&他にもつ資格TOP9

3位 居宅介護支援事業所 8.0%

居宅介護支援事業所は、要はケアマネジャー(介護支援専門員)の現場です。

事業所の役割は、在宅生活を送る要介護度1以上の高齢の方が、適切な介護サービスを受けられるように支援すること。

例えば、居宅サービス計画の作成やサービス事業者等との連絡調整などを行います。

ケアマネジャーは社会福祉士が他にもつ資格の1位です。詳しくはこちらの記事でわかります。
≫【発表】社会福祉士と相性の良い資格TOP5&他にもつ資格TOP9

4位 障害者支援施設 8.0%

障害福祉の施設ではたらく社会福祉士。生活支援員や就労支援員とも呼ばれます。

障害者支援施設とは、例えば作業所や相談支援センターなどですね。

働くイメージはこちらの動画がわかりやすくてオススメです。

6位 市区町村社会福祉協議会 6.1%

社会福祉協議会は地域に密着した事業・活動を行えるのが魅力ですね。

例えば次のような事業があります。

  • ホームヘルプサービス(訪問介護)
  • 配食サービス
  • サロン活動
  • ボランティアに関する相談・紹介
  • 地域の特性を踏まえた独自事業

もう少しイメージするには、こちらの動画が役立つでしょう。

社会福祉協議会は公務員ではありませんが、公務員レベルの給与・年収です。詳しくは社会福祉協議会の職員=公務員?【社会福祉士解説】で解説しています。

7位 市役所、町村役場 4.7%

近年は社会福祉士を募集する自治体が増えています。

「行政ならでは」のできることがあるので、やりがいもあるでしょう。

しかも、給与・年収は社会福祉士の中でトップクラスです。詳しくは【年144万円多い!】社会福祉士の公務員の平均年収・給料・手取りでわかります。

社会福祉士の職場・就職先ランキング11位~30位

TOP10よりもグッと割合は下がりますが、チェックしていきましょう!

順位 職場・就職先 割合
11 相談支援事業所 3.1%
12 就労支援事業所 3.0%
13 地域密着型サービス事業所 2.8%
14 その他の障害者福祉関係 2.8%
15 障害児施設(入所・通所) 2.2%
16 児童相談所 1.5%
17 乳児院・児童養護施設・母子生活支援施設 1.4%
18 福祉事務所 1.3%
19 その他 1.3%
20 その他の児童・母子福祉関係 1.2%
21 保育所 1.1%
22 区役所(特別区) 1.0%
23 その他の医療関係 0.7%
24 基幹相談支援センター 0.6%
25 都道府県庁 0.6%
26 都道府県社会福祉協議会 0.5%
27 その他の生活困窮者自立支援関係 0.5%
28 小学校、中学校 0.5%
29 保護施設 0.4%
30 その他の行政機関 0.4%

16位 児童相談所 1.5%

児童相談所の児童福祉司(ケースワーカー)になるにはステップが3つあります。

児童福祉司になる3ステップ

  1. 児童福祉司任用資格をとる
  2. 地方公務員試験試験に合格(都道府県等による任用)
  3. 児童相談所で児童福祉司として任命される
    ※①②は前後可能

社会福祉士資格をもっている人は、第一ステージをクリアしています。

社会福祉士は児童福祉司の任用資格なんですね。詳しくは「児童福祉司になるには?【計9ルートを経験者が簡単に解説!】」でわかります。

児童相談所の役割は時代ごとに変遷してきました。現在は児童虐待をとりあつかうことが多いです。

児童福祉司の経験は私もあります。過酷・多忙であり、感謝されたり歓迎されることも少ない立場・・・

ですが、「子どもの最善の利益」を守ることを使命とした無くてはならない仕事です。

興味のある方は【経験者解説】児童福祉司とは?仕事内容・年収・なるには【まとめ】から、私の体験などのリアル話を知ってもらえます。

21位 保育所 1.1%

実は、社会福祉士の9.2%が保育士資格も持っています。
≫詳細:【発表】社会福祉士と相性の良い資格TOP5&他にもつ資格TOP9

保育士も社会福祉士と同じく名称独占の国家資格ですね。

保育士に興味のある方は、ほいく畑の「保育士の仕事内容を解説!保育施設別の仕事内容や給料・勤務時間の違いを比較」がマンガ付きでわかりやすくてオススメです。

28位 小学校、中学校 0.5%

いわゆるスクールソーシャルワーカー(SSW)ですね。

スクールソーシャルワーカーになるには条件があります。

SSWになる必要条件

  1. 社会福祉士
  2. 精神保健福祉士
  3. 資格は無いが、実績やスキルがある人

社会福祉士の有資格者は、あとは教育委員会の実施する採用試験に受かればスクールソーシャルワーカーになれます。

実際、スクールソーシャルワーカーの保持資格で一番多いのは社会福祉士なんですよ。

詳しくはこちらの「スクールソーシャルワーカーとは?給料&年収|学校で働く社会福祉士」で書いています。

ちなみにSSWは通信でめざすこともできますが、対応しているのは4校だけです。

社会福祉士の職場・就職先ランキング31位~55位

多くて0.3%の順位帯です。以下の職場・就職先は社会福祉士としてレアな職場と理解しましょう。

順位 職場・就職先 割合
31 児童家庭支援センター 0.3%
32 その他の生活保護関係 0.3%
33 独立型社会福祉士事務所 0.3%
34 その他の地域福祉関係 0.3%
35 その他の学校教育関係 0.3%
36 障害者就業・生活支援センター 0.3%
37 介護医療院、介護療養型医療施設 0.2%
38 障害児相談支援事業所 0.2%
39 その他の就業支援関係 0.2%
40 知的障害者更生相談所 0.1%
41 子育て世代包括支援センター 0.1%
42 婦人保護施設 0.1%
43 ひきこもり地域支援センター 0.1%
44 高等学校 0.1%
45 大学、短大等 0.1%
46 公共職業安定所(ハローワーク) 0.1%
47 障害者職業センター 0.1%
48 矯正施設 0.1%
49 保護観察所・地方更生保護委員会 0.1%
50 地域生活定着支援センター 0.1%
51 その他の司法関係 0.1%
52 無回答 0.1%
53 身体障害者更生相談所 0.0%
54 無料低額宿泊所 0.0%
55 更生保護施設 0.0%

社会福祉士の職場・就職先【分野別割合】

上記の職場を分野別にまとめて円グラフにしました。

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社会福祉士の職場・就職先で1番多い分野は高齢福祉です。2位だった介護老人福祉施設(10%)はその筆頭ですね。

3番目に多いのは医療現場。職場・就職先として1位だった病院・診療所(14.4%)もここに含まれますね。

6位の行政は、要は公務員ですね。社会福祉士としては、やりがいと収入を両立させられる魅力的な現場と思います。

最後に 関連記事コーナー

社会福祉士の年収高い職場ランキングは、こちらからチェックできます。職場選びに役立ててくださいね。

社会福祉士資格があればチャンスは(こっそりと)多くの人にめぐってきています。福祉職公務員に興味のある方は「社会福祉士・精神保健福祉士は公務員試験受けないと損?【社会人向け】」でリアルがわかります。

なお、就職・転職活動で失敗したくない人は、「経験者が選ぶ!社会福祉士おすすめ転職サイト・転職エージェント3つ」を参考にしてみてくださいね!

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