- 社会福祉士はメリットが無い?
- 資格をとっても仕事がない・・・?
- 将来性も需要も無い?役に立たない?
こういった思いの方へ。
- 収入アップ
- 就職・転職の選択肢が増える
- 社会的信用アップ➡支援力アップ
- 専門知識が身につく
- 自信になる
- 社会福祉士会に入会できる【成年後見人&認定社会福祉士の条件】
- 10種以上の資格の任用資格を得たことになる
私は社会福祉士・精神保健福祉士として働いています。現場経験は約10年です。
社会福祉士ってとる意味あるんかなぁ・・・
では早速、社会福祉士のメリットをご紹介していきます。
【現役解説】社会福祉士のメリット7つ【とって良かったこと】
収入アップ
社会福祉士資格があれば資格手当がもらえる場合があります。
社会福祉士資格手当
- 平均月額 10,827円
- 手当のある職場割合 約38%
詳細は「【発表】社会福祉士の資格手当の月平均【手当の無い職場もある?】」で解説しています。
資格手当が無い場合であっても、「社会福祉士資格があれば基本給の等級が上がる」という職場があります。私も経験しました。
いずれにしても、社会福祉士所持者へのインセンティブを資格手当として受け取るのか、基本給で受け取るのかという違いです。
社会福祉士を取れば収入面においてメリットを受けやすいのは変わりないです。
就職・転職の選択肢が増える
社会福祉士資格があれば就職・転職の選択肢が増えます。
就職・転職の選択肢が増える例
- MSW ・・・社会福祉士がほぼ必須
- SSW ・・・社会福祉士があれば応募できる
- 福祉職公務員 ・・・社会福祉士がないと応募できない場合が多い
メディカルソーシャルワーカー(MSW)
MSW(メディカルソーシャルワーカー)になるには、社会福祉士がほぼ必須です。詳しくは「MSWとPSWの違いとは?社会福祉士・精神保健福祉士解説」で解説しています。
スクールソーシャルワーカー(SSW)
SSW(スクールソーシャルワーカー)になるには、社会福祉士・精神保健福祉士の資格等が応募要件です。
社会福祉士として学校で働きたい方は、取らないと就職できませんね。詳細は「学校で働く社会福祉士=スクールソーシャルワーカー(SSW)とは?」で解説しています。
福祉職公務員
福祉職公務員の求人は社会福祉士資格必須の自治体が多数です。
社会福祉主事では応募できないことが多いです。
福祉職公務員の待遇は、福祉現場においてピカイチなので、収入・福利厚生を大切にしたい方は要チェックです。詳細は「【78万多い!】社会福祉士の公務員の平均年収【最新調査結果より】」でも解説しています。
他にも、全てでは無いですが下記の職場も社会福祉士必須の例があります。
- 社会福祉協議会
- 地域包括支援センター
- 介護老人保健施設
- 特別養護老人ホーム
- 団体職員 等
社会福祉士を取らないと上記の就職・転職可能性を失うかもしれません。
年齢制限無し&未経験可の求人に応募できる
あと、社会福祉士資格があれば年齢制限無し&未経験可となる求人が多数です。
こちらの「【実証】社会福祉士は仕事ない?40代も引く手あまた&食える資格」でも解説しています。
社会的信用アップ➡支援力アップ
社会福祉士資格は、一定レベルの能力をそなえている証明になります。
名刺に社会福祉士と書くことができますし、「社会福祉士の〇〇です」と名乗ることができます。よって、関係機関や利用者さん、患者さんからの信頼を得やすくなります。
支援ではラポール(信頼関係)形成が大切ですし、このことが支援力に直結していきます。
職場内でも、信頼度は上がりこそすれ、下がることは無いでしょう。
プライベートでも信用を得やすい
プライベートでも「社会福祉士です」と言えて、信用を得やすいです。
福祉の仕事をしています
社会福祉士として福祉の仕事をしています
右の方が信用できそうではないでしょうか?社会福祉士に権威性があるからだと思います。
例えば、以下のような時に恩恵を感じやすいと思います。
- 彼氏・彼女が欲しい
- パートナーの親に会う
「国家資格の社会福祉士を取った」という実績があるからですね。
パートナーの親からすると、「手に職をつけて頑張っている人なんだな」と安心してもらいやすいです。
社会福祉士資格があることは、信頼感を高めることはあっても下げることはまず無いでしょう。
専門知識が身につく
社会福祉士合格をめざすプロセスで専門知識がつきます。
「資格を取る」という目標が無ければ、毎日数時間も勉強することは無いのではないでしょうか?
わたし自身も受験生の時は、社会福祉士の資格勉強を頑張りました。
休日も勉強していましたが、「社会福祉士に合格しないと!」という目標があったからできたことです。
国家試験対策をしている真っただ中では気づきませんでしたが、社会福祉士を取ってから、「勉強してたから知識がついてたんだなぁ」と振り返って思えました。
自信になる
国家資格である社会福祉士の取得はカンタンでは無いです。
社会福祉士は誰でも取れる資格では無い
- 社会福祉士受験資格を取るには数年以上かかる
- 社会福祉士実習をこなさないといけない
- 国試合格率 約30%
合格率30%でふるい落とされる前に、受験資格の取得や実習というハードルがあります。
これらを越えてようやく社会福祉士です。自信をもって良いですね。
社会福祉士会に入会できる【成年後見人&認定社会福祉士の条件】
日本社会福祉士会に入会できるのは、社会福祉士だけです。
この社会福祉士会に入会すれば、さまざまな研修を割引料金で受けられたり、機関誌が送られてきたり、社会福祉の最新情報を得やすくなります。
こちらの「日本社会福祉士会・都道府県社会福祉士会の入会メリット・デメリット」で解説しています。
成年後見人になれる
社会福祉士は、日本社会福祉士会に加入して所定のプロセスを経ることで、成年後見人になれます。
高齢で単身の型がますます増えていく状況・将来予測があるので、国は成年後見人をもっと活用してもらいたい考えです。
成年後見人には高い倫理観がもとめられるうえ、大変な職務となる可能性も高いです。
それゆえ、社会福祉士資格をもつだけでなく、所定の研修などを乗り越えるハードルも用意されています。
とは言え、まずは社会福祉士資格をとらないと、成年後見人になれません。
成年後見人の報酬は家庭裁判所が決めることになりますが、目安をまとめると次のとおりです。
管理資産額 | 報酬額の目安/月額 |
~1,000万円 | 2万円 |
1,000~5,000万円 | 3~4万円 |
5,000万円~ | 5~6万円 |
参考:東京家庭裁判所 東京家庭裁判所立川支部 成年後見人等の報酬額のめやす
詳しくは「成年後見人は社会福祉士・精神保健福祉士の副業になるか?」で解説しています。
認定社会福祉士・認定上級社会福祉士になれる
日本社会福祉士会に入会することで認定社会福祉士・認定上級社会福祉士の取得を目指せます。
認定社会福祉士とは
社会福祉士及び介護福祉士法の定義に定める相談援助を行う者であって、所属組織を中心にした分野における福祉課題に対し、倫理綱領に基づき高度な専門知識と熟練した技術を用いて個別支援、他職種連携及び地域福祉の増進を行うことができる能力を有することを認められた者をいう。
認定上級社会福祉士とは
社会福祉士及び介護福祉士法の定義に定める相談援助を行う者であって、福祉についての高度な知識と卓越した技術を用いて、倫理綱領に基づく高い倫理観をもって個別支援、連携・調整及び地域福祉の増進等に関して質の高い業務を実践するとともに、人材育成において他の社会福祉士に対する指導的役割を果たし、かつ実践の科学化を行うことができる能力を有することを認められた者をいう。
引用元:認定社会福祉士認証・認定機構HP「認定社会福祉士」「認定上級社会福祉士」とは
認定社会福祉士について、詳しくは日本社会福祉士会の下記記事をご覧下さいね。
取得して実益を得た話を聞いたことはありませんが、今後は職場で優遇される等の変化が起きるかもしれません。
10種以上の資格の任用資格を得たことになる
任用資格とは、特定の職業または職位に任用されるための資格です。
つまり社会福祉士を取れば、以下の職業・職位になる資格を得たことになります。
社会福祉士が任用資格となっている職
- 社会復帰調整官
- 身体障害者福祉司
- 知的障害者福祉司
- 老人福祉指導主事
- 児童相談所 所長
- 児童相談所 児童福祉司
- 査察指導員、現業員
- 退院後生活環境相談員
- ひきこもり支援コーディネーター(専門職)
- 地域生活定着支援センター 担当職員
- 生活相談員
- 生活指導員
- 児童指導員
- 家庭支援専門相談員 等
まだまだあります。
以下をご覧いただくと社会福祉士が重宝されている現状が伝わるかと思います。
以下、いくつかピックアップして解説します。
児童指導員
社会福祉士は児童指導員の任用資格です。
児童指導員は、家庭の事情や障害などのため、児童福祉施設で生活する子どもを健全に成長するよう支援する職種です。
知的障害や身体障害があったり、虐待やネグレクト等を受けて育ってきた子どもをみることも多いですね。
入所施設で働く場合は、一緒に寝泊まりや食事、入浴、遊びなどをするので、生活を共にする中で支援するというイメージがふさわしいです。
児童指導員の現場は以下のように多岐にわたります。
- 児童養護施設
- 福祉型障害児入所施設
- 医療型障害児入所施設
- 福祉型児童発達支援センター
- 医療型児童発達支援センター
- 児童家庭支援センター
- 情緒障害児短期治療施設
- 乳児院
これら全て社会福祉士をもっていれば働ける現場となります。
福祉用具専門相談員
あまり知られていませんが、社会福祉士なら福祉用具専門相談員にフリーパスでなれます。
福祉用具専門相談員は、福祉用具の専門知識を活かして要介護状態の高齢の方や障がいのある方等の生活を支援するプロのことです。
こちらの「福祉用具専門相談員とは?【実は社会福祉士メリット】」で詳しく解説しています。
児童福祉司
社会福祉士は児童福祉司の任用資格です。
児童福祉司は児童相談所のケースワーカーのこと。
近年とても注目を浴びていて、大変な現場なのですが、まさに社会福祉の現場と言えるのではないでしょうか。
社会福祉士有資格者は、児童相談所に採用されて配置されるとすぐに児童福祉司になれます。それゆえ、地方公務員の採用試験において有利に働くと思われます。
児童福祉司の記事は「【経験者解説】児童福祉司とは?仕事内容・年収・なるには【まとめ】」でまとめています。
また児童福祉司になりたい方は「【9ルート】児童福祉司になるには?【経験者がカンタンに解説】」をご覧下さいね。
最後に
社会福祉士と異なる得意・資格・仕事をもつ方が社会福祉士資格を取れば、新たな道を開けるかもしれません。(逆もしかり)
新しい取り組みは、既存のものとのかけ合わせで起きるからです。
例えば、以下のように。
- 社会福祉士 × 料理 =?
- 社会福祉士 × スポーツ =?
- 社会福祉士 × ゲーム =?
上記は2つのかけ合わせですが、3つ程かけあわせられたら、きっとあなただけの形。ほぼオンリーワンだと思います。
奇想天外とも言えるし、斬新とも言えますが。このような活かし方ができると、社会福祉士のメリットはさらに増やせると思います。
なお、社会福祉士にはデメリットもあります。「社会福祉士のデメリットTOP3【せっかく資格とったのに・・・】」を書きました。しっかり見定めたい方はチェックしてみてくださいね。
また、社会福祉士になるには12のルートがあります。下記記事で学歴や社会人などの条件に合わせた最短コースも解説しています。関心のある方はご参考くださいね。
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