- 介護福祉士の年収・給料は?
- 介護福祉士からステップアップするには?
- 介護福祉士の年収を増やす方法はある?
こういった思いの方へ。
- 介護福祉士の平均年収・給料・手取り
- 給料を上げる方法4つ解説
私は社会福祉士・精神保健福祉士として働いています。現場経験は約10年です。
介護福祉士の給料ってどうなんやろ?これから上がっていくんかな・・・
まず結論。介護福祉士の平均年収・給料・手取りは上がっています。
具体的には、介護福祉士の平均月給は2014年度から2021年度にかけて41,590円アップしています。
参考:厚生労働省HP 介護従事者処遇状況等調査:結果の概要(平成27年度~令和3年度)
「介護は給料が少ない・・・」
「生活できないんじゃない?」
「給料が上がらない!」
介護業界ではこのような不満の声がよく聞こえていましたが、近年は希望の光が差し込んでもいます。
この記事では介護福祉士の収入について、厚生労働省の調査をもとに解説してきます。
介護福祉士の平均年収・給料・手取り【給料を上げるには?方法4つ】
介護福祉士の平均給与・年収・手取り
介護福祉士の平均給与=約33万|平均年収=約394万
介護福祉士(常勤)の平均給与額等 | |
平均給与 | 328,720円 |
平均給与(手取り) | 274,390円 |
平均年収 | 3,944,640円 |
平均年収(手取り) | 3,292,680円 |
平均給与や手取りはボーナス分を含めて計算してます。実際にもらえる給料や手取りはこの額より少ないでしょう。例えばボーナス4か月分の職場とすると、平均給与は246,540円、手取り月収は206,375円となります。
他資格との平均給与・平均年収比較
資格 | 平均給与 | 平均年収 |
無資なし | 271,260円 | 3,255,120円 |
介護職員初任者研修 | 300,510円 | 3,606,120円 |
実務者研修 | 307,330円 | 3,687,960円 |
介護福祉士 | 328,720円 | 3,944,640円 |
介護支援専門員 | 362,290円 | 4,347,480円 |
社会福祉士 | 363,480円 | 4,361,760円 |
※千円の単位を四捨五入
10職場の平均給与・平均年収比較ランキング
順位 | 資格 | 平均給与 | 平均年収 |
1 | 介護老人福祉施設(特養) | 356,310円 | 4,275,720円 |
2 | 介護老人保健施設(老健) | 347,570円 | 4,170,840円 |
3 | 特定施設入居者生活介護事業所 | 335,920円 | 4,031,040円 |
/ | 全体平均 | 328,720円 | 3,944,640円 |
4 | 訪問介護事業所 | 321,350円 | 3,856,200円 |
5 | 介護医療院 | 320,900円 | 3,850,800円 |
6 | 介護療養型医療施設 | 311,260円 | 3,735,120円 |
7 | 通所リハビリテーション事業所 | 306,560円 | 3,678,720円 |
8 | 認知症対応型共同生活介護事業所 | 306,430円 | 3,677,160円 |
9 | 小規模多機能型居宅介護事業所 | 302,510円 | 3,630,120円 |
10 | 通所介護事業所 | 289,000円 | 3,468,000円 |
入所施設の方が給料や年収は高いですね。夜勤、宿直などの手当が影響していると思われます。
※千円の単位を四捨五入
介護福祉士として年収の高い職場で働きたい方は、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)や介護老人保健施設(老健)で働くと良いかもしれません。
ただし体を酷使するでしょうから、差し引きで考えた方が良いとおもいます。
年代・男女別の平均給与比較
年齢 | 男性 | 女性 |
全体平均 | 335,460円 | 306,590円 |
29歳以下 | 297,240円 | 287,400円 |
30~39歳 | 340,130円 | 305,860円 |
40~49歳 | 355,700円 | 310,510円 |
50~59歳 | 332,670円 | 315,760円 |
60歳以上 | 286,900円 | 292,710円 |
女性は30万円前後で推移していますが、男性は30代~50代で増加しています。
ライフイベント等の影響で、役職手当などを受け取るのは30代頃からの男性に多いのかもしれませんね。
介護福祉士の給料を上げるには?【方法4つ解説】
長く働く【忍耐の道】
介護福祉士の平均給与・平均年収は、ひたすら耐えて頑張ることで上がっていきます。
役職などがつけば手当も入るようになって上がるはず、です。
年数 | 平均給与 | 平均年収 |
1年目 | 277,350円 | 3,328,200円 |
2年目 | 287,560円 | 3,450,720円 |
3年目 | 299,970円 | 3,599,640円 |
4年目 | 300,180円 | 3,602,160円 |
5年目 | 309,610円 | 3,715,320円 |
10年目 | 318,980円 | 3,827,760円 |
15年目 | 339,230円 | 4,070,760円 |
20年目 | 378,010円 | 4,536,120円 |
ボクの職場では上がらないよぉ~!
統計上の話なので、お勤め先によってはこのように上がらない方もいるでしょう。
私もそうした職場で働いていたことがあるので、お気持ちはわかります・・・。
しかしこの記事のはじめにお伝えしたとおり、介護福祉士(常勤)の月給推移(2014年度~2021年度)は右肩上がりです。
参考:厚生労働省HP 介護従事者処遇状況等調査:結果の概要(平成27年度~令和3年度)
2014年度から2021年度にかけて、41,590円アップしています。
介護福祉士の給料が上がっている背景には、国が行っている『介護職員処遇改善加算』があります。
長く働いていれば、あなたも『介護職員処遇改善加算』の恩恵を受けられるかもしれません。
ダブルライセンスをめざして資格勉強【ステップアップの道】
介護支援専門員(ケアマネ)や社会福祉士の取得をめざして資格勉強する道です。
介護現場では立場や資格がかわれば給与・年収もかわります。基本給や手当が違うんですね。
さきほどのグラフをもういちどご覧ください。
この統計をみるに、社会福祉士や介護支援専門員(ケアマネ)として働けば平均年収が40万ほどUPする見込みです。給料にならすと月3万ほどUPですね。
介護福祉士はダブルライセンスの方がけっこういます。
他にどんな資格を持っているのか調査した統計があります。ランキングを「介護福祉士が他にもつ資格TOP10【ダブルライセンスに良い?】」でチェックできます。
あなたが次にめざす資格・ステップアップの道を模索できるでしょう。
副業する【もっと働く道】
「介護福祉士の給料を上げるには」というポイントからは外れてしまいますが、要は収入を増やすにはどうしたら良いかだと思います。
近年は副業解禁の潮流もあって、副業できる方もおられるでしょう。
いきなり副業と言われても何をしたら良いのか?自分に何ができるかわからない方もおられると思います。
そうした方に向けて、例えばどんな副業方法があるかを解説されているのがこちらの動画です。
ただし副業のデメリットは、自由な時間が減るということでしょう。
例えばそれは、家族との時間、自分自身のリフレッシュの時間かもしれません。
それでは本末転倒・・・という方は次をご検討ください。
給料の高い職場に転職する【転職の道】
今よりも給料・年収の高い職場があれば転職する、という方法です。
「資格勉強をしている時間が無い・・・」
「副業する余裕は無い・・・」
「長く働いて給料改善を待っているヒマなんてない」
そうした方にとって、給料を上げる方法としていちばん即効性のある方法です。
もういちど、こちらのグラフをご覧ください。
早い話、給料を上げるには特養や老健などの入所施設が選択肢です。
また、求人数は少ないですが介護福祉士の公務員にチャレンジすることも忘れないでおきましょう。公立の医療機関などで介護福祉士の募集をしていることがあります。
転職する自信が無いという方もいるかもしれませんが、介護福祉士はノウハウを次の職場へもちこしやすい専門職です。これは介護福祉士の強みです。
したがって年齢や学歴などを理由にやる前から諦めると、損すると思います。
転職活動は始めたら転職しないといけないのではなく、納得できる条件の職場があった場合だけ転職すればOKです。
転職活動をして損することは無いでしょう。失うものは、ちょっとした時間と落ちた場合のプライドくらいでしょう。
注意点は今の職場を辞めてから転職活動すると、焦って後悔するような職場を選んでしまうかもしれないことです。
転職活動は今の仕事を続けながらやりましょう。私自身も2回転職していますので、体験からも言えることです。
介護福祉士の公務員や、転職サイト・転職エージェントについてどのように検討したら良いかは「【現役が発表】介護福祉士おすすめ転職サイト&エージェントTOP3」で解説しています。
介護福祉士として働く皆さまを応援しています!頑張ってくださいね!
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