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児童福祉

児童相談所に通報したらバレる?|児相のケースワーカー経験者が解説

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  1. 児相に通報したらバレる?
  2. 虐待かもしれない。通報しようか迷う・・・
  3. このまま放っておいたらどうなるか心配。でも通報して特定されたくない・・・。

こういったご不安のあるの方へ。

筆者:ぱーぱす(社会福祉士・精神保健福祉士)
自治体で働くソーシャルワーカー。児童相談所などで十数年の実務経験あり。
このブログでは、福祉を学ぶ人・働く人が明日から使える視点を持ち帰れるよう、現場の知見や考察をもとに発信しています。

児相に通報(虐待通告)したらバレるのか?

答えは↓です。

児相に通報したらバレる?

  1. 児相からはバラさない。(児童虐待防止法 第7条)
  2. 通報された相手があなたを勘ぐってくることはあり得る。

どういうことか、解説していきますね。

※児童虐待について、児童相談所に連絡することは一般的に「通告」と言います。本記事では便宜上、「通報」という言葉でご説明しています。

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この記事を書いた人

児童相談所に通報(通告)する方法

児童相談所への通報(以下、通告)は、いろんな方法でできます。

  • 電話
  • メール
  • 文書
  • 対面

などなど

一番多いのは電話ですね。電話の場合は次の2択です。

  • 189いちはやく」にかける
  • 虐待の起きている家庭の地域を管轄している児相へ電話する

調べるのがテマなら、スマホから189を押して電話すると良いでしょう。

児童相談所に通報したら何を聞かれる?バレる?

虐待の通報があれば、児童相談所には受け付ける書式があります。

例えば、↓は厚生労働省が公開している書式です。

つまり、上記の内容が電話で聴かれるとお考えください。

それぞれの児童相談所で、少しずつ違った書式をつかっていると思います。

でも、だいたいはこういった内容がマニュアル化されているでしょう。

で、バレるかどうかという点では、↓の赤枠部分をチェックしてみましょう。

マニュアル的に次のことは質問されるでしょう。

  • あなたの氏名
  • 住所
  • 相手方との関係
  • 電話番号
  • 調査協力の可否 など

全て、「言えません」と言ってOKです。

児童虐待は、匿名で通報(通告)できます

実際、通報する方は「言ったらバレるので秘密でお願いします。電話番号も言えません。」と言うことがよくあります。ほんとに。

とくに、近所の住民さんが通報するときは、匿名にされますね。

だって、その時間、その場所にいた人は限られるから。自分が通報したと疑われやすい。

もちろん、氏名などを伝えたからといって、そのこと自体でバレることはありません。

なぜなら、個人情報なので外部に公開することはありませんし、

児童虐待防止法で次のように定められているからです。

(前略)児童相談所が前条第一項の規定による通告を受けた場合においては、(中略)その職務上知り得た事項であって当該通告をした者を特定させるものを漏らしてはならない
引用元:児童虐待の防止等に関する法律 第7条

つまり、児相職員が通報者をバラしたら法律違反

なので、通報を受けて対応するときは、通報者が特定されないように細心の注意を払うのです。

あなたの通報を児相が「虐待通告」として受理したら、児相は対応し始める

ちなみに、あなたが児相に通報したからと言って、児相は必ず対応に入るわけではないです。

あなたの通報を、児相が「虐待通告」として受理すれば、児相は対応をはじめます。

例えば、「あの家庭の母親は小学生の子どもにレトルト食品ばかり食べさせている!」という旨の通報をしても、この情報だけでは児相は動けないかもしれません。

レトルト食品を食べさせたら虐待なのかというと、それは流石に厳しいです。

一方で、「親が子どもに食事を罰として与えていない」という状況であれば、虐待通告(身体的虐待)として対応すると思います。

虐待通告を受けた児相の多くは、厚生労働省の言う「48時間ルール」を守って動くでしょう。

虐待通告受理後、原則 48 時間以内に児童相談所や関係機関において、直接子どもの様子を確認するなど安全確認を実施する
引用元:厚生労働省通知 児童虐待防止対策におけるルールの徹底について

ただし、児相職員が虐待者(疑)へ接触することについては、48時間以内とも限りません。

児童相談所が相手方に接触したときの対応

児相が家庭訪問などで相手方に接触したとき、通報された内容をそのまま言うことは無いでしょう。

そのまま言ったら、通報者を特定されてしまいやすいからです。

かと言って、通報内容をある程度は言わないと、相手方も何のことだかさっぱりわからなくなりますね。

なので、ここからは各児童福祉司(ケースワーカー)の創意工夫となります。

例えば、通報内容の全部ではなく、一部を言うことがあります。

同じアパートに住む住人さんから↓のような通報があったとします。

隣の家の母親が、小学生の子どもを怒鳴り散らしている声がきこえてくる。子どもが泣いている。1回怒り出したら30分くらい続く。隣の部屋なので○○号室だと思う。この人たちは最近引っ越してきたけど、会っても挨拶すらしない人たちなんです。

これをどう取り扱うかですが、

例えば全部伝えたら・・・もちろん通報者がバレてしまいます。

それと「挨拶をしない」というのは虐待ではなくマナーの問題なので、取り扱えませんね。

なので例えばですが、

『児童相談所に心配の連絡がありました。こちらのお部屋から母親と思われる方が、お子さんを大きな声で怒っているのが聞こえてきて心配というお話で。お心当たりはありますか?』

という旨の話をします。

この後の反応は、ほんとうに千差万別です。

で、もちろん・・・

誰が児相に言ったんですか!?

という質問をされることがあります。(されないこともあります)

しかし児童相談所としては、通報者を知っていても知らなくても、法律上、教えることはできません

答え方は色々ありまして、

  1. 私たちもわからないんです
  2. 法律で言えないことになっているのでお伝えできないんです
  3. 通報した人は言えませんが、通報した人に結果をお伝えすることもないです。

などなど、色んな言い方をしてバレないようにします。相手方が納得するようにも、説明を尽くします。

経験上では、法律の話を出すと、それ以上追及されることはほとんどありません。

ただし、保護者さんが独り言のごとく

言わなくてもわかりますよ。どうせ学校でしょ?

近所の○○さんでしょ!?前も言って来たことがあったから!

などと、感情的に言われることはあります。

このように言われても、ひたすら「何ともお答えはできないのですが・・・」と言うことになります。

「誰が言ったのか」は親の都合であって、一番大切なのは子どもの安心と安全です。

したがって、「誰が言ったのか」にこだわる保護者さんは、往々にして児相に対しても攻撃的ですし、

子どもよりも自分たちの世間体、評価、プライドといったものを大切にしていることが多い。

そして、虐待事実を隠そうとしていることがあります・・・。
(周辺調査によって児相は虐待事実をすでにつかんでいるけれど、相手方からはシラを切られたり)

「100%バレない」とは言えない理由

では、100%バレないのかというと、そうとは言えません。

例えば、児相が対応した後、相手があなたを勘ぐってくることがあるのです。

児相が家に来た!あなたが児相に通報したんでしょ!?

私は知ってる!今なら許すから正直に言いなさいよ!?

と怒ってきたり、決めつけてくることはあり得ます。

カマをかけられることもあるでしょう。

相手は半信半疑です。だって、児相がバラすことは無いからです。

でも追及されて、あなたが認めてしまったり、うまく答えられないと、相手は確信に変わってしまうでしょう。

こうしてバレるのです。

バレたくないのであれば、「通報していない」と否定し続けることです。

相手は半信半疑なので、「え?やっぱり違うのか・・・?じゃあ誰が?」とグラついたりする。

以下、バレるというか、あなたを勘ぐってきやすいパターンをお話します。

勘ぐられやすいパターン5つ

  1. あなたが虐待者の身内・友人関係などで、その虐待内容を見聞きしたのはあなただけ(あるいは数人)
  2. 「あの家から親の怒鳴り声と子どもの泣き声がする」という通報だが、田んぼのど真ん中の家で、ご近所は数軒しかない
  3. 通報内容をあなたが見聞きしていたことを、相手方が知っている
  4. 子どもが通っている幼稚園・保育園・学校などでしかわからない情報
  5. 普段から関係が悪い相手

要は、相手方と密接な関係であるほど、勘ぐられやすいです。

特定というか「あいつに違いない!」と疑われやすいんですね。

親同士のご近所トラブルの延長線上で、通報する人もいます。子どもを巻き込むのは、ひどいことです。

最後に

もう一度、結論です。

児相に通報したらバレる?

  1. 児相からはバラさない。(児童虐待防止法第7条)
  2. 通報された相手があなたを勘ぐってくることはあり得る

なので、もし相手方から疑われても(バレそうになっても)、否定し続けることが大切です。

役者になりきってください。

相手方が児童相談所に確認しても、児童相談所がバラすことはありません。

もしそうしたことがあれば、児童虐待防止法第7条の違反となります。

安心して通報できないと、救える子どもの命が救えなくなります。

そうならないように。

通報した人が特定されないように、児童虐待防止法で定められているんです。

疑わしいことは国民全員は通報できるようにして、子どもの命を守ろうとしているのです。

ぜひ、勇気をもって、子どもの安心・安全を守るためにも通報・通告していただければと思います。

なお、通報・通告の方法は電話がベターですが、メール・手紙という方法もあります。

当サイトでは、私の児童福祉司経験をいかして、児童相談所や児童虐待についての啓発記事を書いています。
例えば、夫婦喧嘩を子どもに見せることは、現在は心理的虐待(面前DV)となりますので、ご注意ください。

子どもたちの命が守られる社会、大人も子どもも暮らしやすい社会になると嬉しいです。
児童相談所についての関連記事は、こちらからご参照いただけます。

この記事を書いた人
ぱーぱす

自治体で働く社会福祉士・精神保健福祉士|現場経験15年、地域・医療・行政の3つの立場を経験。ブログ歴6年、記事約400本。福祉職のキャリアや生活に役立つ実践的な情報を発信しています。

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