社会福祉士の給料・年収高い職場ランキングTOP42|最新公式調査

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給料も年収も高い職場で働きたい。どの職場が高いのかな?年収を上げるにはどうしたら?

社会福祉士として働くなら、やりがいだけでなく、収入も大切ですよね。

でも、職場によっては、同じ仕事でも年収が100万円以上も違うことがあります。これはとても不公平です。

どうすれば、給料の高い職場で働けるのでしょうか?そのために、まずは現状を知ることが大切です。

この記事では、以下の内容をお伝えします。

この記事の内容

・社会福祉士の給料・年収高い職場ランキングTOP42

・ランキング上位の職場の特徴やメリット・デメリット

・年収を上げるための対策やアドバイス

わたしは社会福祉士・精神保健福祉士です。現場で約12年の経験です。

この記事を読んでいただければ、社会福祉士の給料や年収に関する真実がわかります。そして、あなたに合った職場選びやキャリアプランに役立てることができるでしょう。

それでは、早速ランキングを見ていきましょう!

本記事の根拠データ

社会福祉士の給料・年収高い職場ランキングTOP42|最新公式調査

社会福祉士の平均年収ランキング 1位~10位

順位職場年収(万)
1位保護観察所・地方更生保護委員会638
2位児童相談所532
3位身体障害者更生相談所504
4位都道府県庁496
5位都道府県社会福祉協議会475
6位保護施設468
7位大学、短大等456
8位区役所(特別区)454
福祉事務所
10位市区町村社会福祉協議会447

TOP10を見てわかるように、給料や年収が高い職場はほとんどが行政(公務員)です。

公務員は安定した待遇や福利厚生が魅力的ですね。

1位 保護観察所・地方更生保護委員 638万円

保護観察所・地方更生保護委員は、国家公務員として働く職場です。国家試験に合格しなければなりません。

この職場では、刑事事件に関わった人や少年法に基づく人の更生支援を行います。難易度の高い仕事ですが、それだけにやりがいもあります。

年収は2位よりも106万円多い。頭一つ飛び抜けています。別格ですね!

2位 児童相談所 532万円

児童相談所は、地方公務員として働く職場です。地方公務員試験に合格しなければなりません。

児童相談所では、虐待や非行などの問題を抱えた子どもや家族の支援を行います。子どもの命や幸せを守るために、様々な機関と連携しながら働きますね。

残業や緊急対応が多いですが、特殊勤務手当が支給されます。

従来より単位費用において児童福祉司の特殊勤務手当を算入しているところ、その積算について月額2万円相当に引き上げる
引用元:厚生労働省 令和2年度予算案について

児童相談所で働くには、児童福祉司としてケースワーカーになる方法と、一時保護所で児童指導員になる方法があります。

どちらも子どものために尽力する仕事ですが、内容や役割は異なります。

児童福祉司は、子どもや家族の相談を受けたり、現場に出向いて調査したり、必要な措置を決めたりします。児童相談所の中心的な役割を担います。

児童指導員は、一時保護所で子どもの日常生活や教育をサポートしたり、心理的なケアをしたりします。子どもの安心と安全を守りますね。

児童福祉司(ケースワーカー)に興味がある方は、以下の動画や記事を参考にしてください。

社会福祉士が児童福祉司になるのは簡単です。こちらの記事でなり方がわかります。

3位 身体障害者更生相談所 504万円

身体障害者更生相談所は、地方公務員として働く職場です。これも地方公務員試験に合格しなければなりません。

この職場では、身体障害者の福祉サービスの申請や相談を受け付けます。また、障害者手帳の交付や福祉用具の貸与なども行います。身体障害者の自立支援を目指します。

5位 都道府県社会福祉協議会 /  10位 市区町村社会福祉協議会

社会福祉協議会は、公務員ではありませんが、公益性の高い事業を行っている団体です。

社会福祉協議会では、社会福祉事業の調整・連絡・推進を行います。また、ボランティア活動や社会貢献活動の支援や啓発なども行います。

社会福祉協議会って、公務員じゃないの?

公務員ではないけど、待遇は公務員並みなんだ。

社会福祉協議会の給料や年収は、公務員レベルです。高くて安定した年収を求める方に、マッチしやすいでしょう。

ランキング上位の職場は公務員

公務員が年収高いのはわかったけど、試験は難しいでしょ?

確かに公務員試験は難しいけど、ノー勉で通る人がいるのも事実。最近の試験は変わってきてるんだよ。

ランキング上位の職場は、ほとんどが公務員ですね。公務員は安定した収入と待遇が魅力的です。

しかも最近は、『公務員離れ』や『ケースワーカー不足』が問題となっています。次のようなニュースが目立つようになりました。

上記記事によると、『社会福祉の枠がうまらねぇ!』と困っている都道府県が、47のうち18もあります。約40%です。

逆にいうと、福祉職の公務員になるなら今がチャンスです。

公務員試験に合格するためには、努力と戦略が必要ですが、不可能ではありません。最近は試験内容や出題傾向も変わってきています。

社会福祉士になるレベルの学力がある方なら、誰でも福祉職公務員になれるチャンスがあります。私が合格した勉強法は、下記の記事でわかります。

社会福祉士の平均年収ランキング 11位~20位

順位職場年収(万)
11位乳児院・児童養護施設・母子生活支援施設437
12位更生保護施設436
13位市役所、町村役場436
14位介護老人福祉施設423
15位障害者支援施設416
16位公共職業安定所(ハローワーク)413
17位知的障害者更生相談所412
18位基幹相談支援センター412
19位無料低額宿泊所405
参考社会福祉士 平均年収403
20位矯正施設399

11位 乳児院・児童養護施設・母子生活支援施設 437万円

  • 乳児院・児童養護施設 – 親と一緒に暮らせない子どもを保護する施設
  • 母子生活支援施設 – 生活上の課題を抱えた母子が一緒に入所して生活できる施設

これらの職場では、子どもや母親の日常生活やケアを行います。

働く場合は、シフト制で土日祝日や夜間も勤務することが多いです。その分、宿直手当や夜勤手当がつきます。しかし、精神的にも肉体的にも負担がかかります。

メリットは、子どもや母親の成長や変化を間近で見られることですね。直接的な支援は、やりがいを得やすいです。

働くイメージは、こちらの動画でチェックできます。

社会福祉士は『児童指導員』という立場で働くことが多いでしょう。わたしの体験談は、こちらの記事にまとめてあります。

13位 市役所、町村役場 436万円

市役所、町村役場は、地方公務員として働く職場です。地方公務員試験に合格しなければなりません。

この職場では、市町村の福祉政策や事業の企画・立案・推進を行います。また、各種福祉サービスの申請や相談を受け付けたり、福祉施設の指導・監査や予算管理なども行います。

市町村役場で働くメリットは、安定した収入と待遇が得られることです。また、市町村の福祉に貢献できることです。市町村の福祉行政を担うので、やりがいもあるでしょう。

デメリットは、公務員試験が難しいことです。また、市民からのクレームや苦情に対応しなければならないのも辛いですね。

最近は子ども家庭庁ができたりと、児童虐待の防止・解消が課題となっています。市町村役場の社会福祉士は、子ども分野の部署に配属されることが多くなっているようです。

14位 介護老人福祉施設 423万円

介護老人福祉施設は、特別養護老人ホーム(特養)とも呼ばれます。高齢者の介護や生活支援を行います。

特養で働くには、シフト制で土日祝日や夜間も勤務することが多いです。その分、宿直手当や夜勤手当がつきます。

また、上記の動画で言われているとおり、特養で働く社会福祉士は介護もすることがあります。介護は体力的にも精神的にも大変な仕事です。

特養で働くメリットは、高齢者の笑顔や感謝を見られること、介護スキルや知識を身につけられることです。

デメリットは、勤務時間が不規則でプライベートが少なくなること。また、入所者のご病気や別れに直面することもあります。

19.5位 社会福祉士の平均年収 403万円

社会福祉士の平均年収は、19位と20位の間にランクインしました。

つまり、社会福祉士の平均年収より高く稼げる職場は、次の3つです。

社会福祉士の平均年収よりも高い職場

  1. 行政(公務員)
  2. 社会福祉協議会
  3. 入所施設

ランキングを見てわかるように、給料や年収が高い職場はほとんどが公務員か入所施設でした。

公務員は安定した収入と待遇が魅力的ですが、それだけに競争率も高くなります。

入所施設は手当がつくことで年収が上がりますが、それだけに仕事も大変です。

社会福祉士の平均年収ランキング 21位~30位

順位職場年収(万)
21位保育所398
22位病院・診療所398
23位介護医療院、介護療養型医療施設393
24位介護老人保健施設392
25位障害者就業・生活支援センター389
26位相談支援事業所387
27位地域包括支援センター386
28位独立型社会福祉士事務所382
29位婦人保護施設379
30位居宅介護支援事業所376

年収376万円~398万円は、社会福祉士平均年収のボリュームゾーンですね。

この年収帯に多くの民間職場がひしめき合っています。

22位 病院・診療所 398万円

病院・診療所は、医療ソーシャルワーカー(MSW)として働く職場です。MSWは、患者さんやご家族の医療や福祉に関する相談や支援を行いますね。

MSWとして働くには、医師や看護師など他の職種と協力しながら働くことが必要です。

この職場で働くメリットは、患者や家族の医療や福祉に貢献できることです。また、MSWとしてのスキルや知識を身につけられることですね。

PSWと混同されることがあるので、下記の記事で違いを解説しました。

なお、MSWの平均年収は次のとおりです。

MSWの求人はジョブメドレーでたくさん見つけられます。介護求人がメインのサイトですが、「医療ソーシャルワーカー」で検索すると全国の求人を見つけられますね。

27位 地域包括支援センター 386万円

地域包括支援センターは、市町村が設置する組織です。
運営するのは市町村か、市町村から委託された民間法人です。

そのため、地域包括支援センター職員の身分は「公務員もいれば民間職員もいる」ということです。
≫参考:厚生労働省 地域包括支援センターの手引き 地域包括支援センターについて(概要)

地域包括支援センターの平均年収(雇用形態別)は次のとおりです。

ちなみに地域包括支援センターは、地域活動支援センターと間違えやすいのでご注意くださいね。違いは下記の記事で解説してあります。

28位 独立型社会福祉士事務所 382万円

独立型社会福祉士事務所はどんなことをしているのか?

幅は広いようですが、例えば成年後見事業をしていることがありますね。

成年後見人については「副業になるか?」という視点で、下記の記事にまとめてあります。

独立型社会福祉士事務所のメリットは、所属組織に縛られず、自分たちが必要と思うことを実行しやすい点です。

意外にも、独立型社会福祉士事務所は、平均的な年収を稼げていました

私は「独立」と聞くと不安定なイメージを抱いてしまうんですけど、実際はそうでもないのかもしれませんね。経営としてしっかり成り立たせている方もいるのでしょう。

社会福祉士の年収ランキング 31位~42位

順位職場年収(万)
31位居宅サービス事業所375
32位児童家庭支援センター373
33位障害児施設(入所・通所)372
34位子育て世代包括支援センター368
35位就労支援事業所366
36位障害児相談支援事業所366
37位ひきこもり地域支援センター366
38位地域密着型サービス事業所365
39位地域生活定着支援センター357
40位障害者職業センター333
41位高等学校288
42位小学校・中学校268

31位 居宅サービス事業所 375万円

居宅サービス事業所は、在宅で暮らす高齢者や障害者にサービスを提供する事業所です。この職場では、訪問介護や訪問看護などのサービスを行います。

居宅サービス事業所で働くには、自動車やバイクなどの移動手段が必要になりやすいですね。

33位 障害児施設(入所・通所) 372万円

障害児施設(入所・通所)は、障害のある子どもの施設です。子どもの生活支援や療育支援などを行います。

子どもの成長を見られるのはやりがいですが、入所施設だと勤務時間が不規則でプライベートが少なくなりがちです。

34位 子育て世代包括支援センター 368万円

子育て世代包括支援センターは、市町村が設置する組織。根拠法は母子保健法です。

子育て世代包括支援センターは民間に委託できるので、実際に働いている職員の身分は公務員とは限りませんね。
参考:子育て世代包括支援センターの設置運営について(通知) 厚生労働省雇用均等・児童家庭局長通知 平成29年3月31日

41位 高等学校 288万円 / 42位 小学校・中学校 268万円

学校で働く社会福祉士は、スクールソーシャルワーカー(SSW)と呼ばれます。

スクールソーシャルワーカー(SSW)の年収は、最低レベルの200万円台でした。

どうしてこんなに少ないの?

非正規雇用が多いからなんだ・・・。

スクールソーシャルワーカー(SSW)の平均年収は低いです。理由は、非正規雇用が多いから。次の図をご覧ください。

「平均292万円」は「契約職員295万円」と3万円差です。このことから、スクールソーシャルワーカーの大半は契約職員といえます。

この問題は、「町に必要」正規採用も SSW待遇格差 非正規大半兼務多く 活動継続へ雇用安定必要でも報道されています。

正規職員なら年収464万円という高給ですが、ごく一部の恵まれたSSWだけです。

どうして正規職員が少ないの?

スクールソーシャルワーカーの分野はまだまだ発展途上。業界では課題視されているけど、まだまだこれからなんだ。

近年の学校ではいじめ・虐待・不登校などの多種多様なニーズがあるので、スクールソーシャルワーカーの増員がはかられているところです。

スクールソーシャルワーカーになるには、各自治体の教育委員会による採用試験を受ける必要があります。

資格要件として、『社会福祉士』や『精神保健福祉士』が指定されやすいので、社会福祉士はスクールソーシャルワーカーになるのに有利です。

スクールソーシャルワーカーは通信で目指すこともできます。興味のある方は下記の記事からチェックしてくださいね。

最後に 転職で私の年収が100万以上増えた実体験

社会福祉士として働くあなたは、今の年収に満足していますか?

私は正直、満足していませんでした。年に1000円ほどしか昇給しないし、いつまで経っても生活がラクにならないからです。

私はこれまでに福祉業界で2回転職しましたが、結果的に年収が100万円以上アップしました。

もちろん、仕事内容や責任も変わりましたが、やりがいや辛さはあまり変わらなかったと思います。

それなのに、給料はこんなに違うんだと驚きました。

最初は「こんなことってあるの?」と疑いましたが、次第に「これが現実なんだ」と納得しました。

社会福祉士として働く人は、みんな同じように頑張っているのに、給料や年収は同じじゃないです。『同一労働同一賃金』はまだ実現していません。

私たちは世の中をより良くするために活動していますが、その一方で、自分の生活も大切にしなければなりません。そこで重要なのが、どこで働くかという選択です。

給料や年収は、どんな仕事をするかでは決まらず。どこで働くかで決まります

あなたは今の職場で、自分の能力や経験に見合った評価や報酬を得ていますか?

もしかしたら、あなたはもっと素晴らしい仕事ができているのに、今の職場ではそれが認められず、低い年収にとどまっているのかもしれません・・・。

もしそうだとしたら、それは本当に残念です。

例えば転職すると、今までは大して評価もされなかったのに、とても優れているという評価を受けたりします。(私の経験でもあります)

『社会福祉士』と一言でいっても、職場によって具体的にやることは違うからですね。

そして、「社会福祉士に向いていない」と感じる人もいますが、あなたが向いていないのは社会福祉士ではなく、「今の職場の仕事」かもしれません。

やりがいも年収も大切にして職場を探すわ!

頑張ってね!今回はここまでです!あなたが良い職場に巡り合えますように!

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