- 介護福祉士の次におすすめの資格は何?
- スキルアップになる資格は?
- ダブルライセンスに良い資格を知りたい!
私は社会福祉士・精神保健福祉士として働いています。現場経験は約10年です。介護福祉士に興味があるので調べてみました。
介護福祉士の次にとる資格。いろんなサイトでおすすめ紹介されていますね。
しかし「他の人はどうしてるんだろう?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
介護福祉士の皆さんが実際に持っている資格を知っておいて損は無いでしょう。
そこで、介護福祉士の皆さんが他にもっている資格をランキングにしました。
- 参照データ 令和2年度 介護福祉士 就労状況調査
- 調査機関 (公財)社会福祉振興・試験センター(国家試験の実施機関)
- 調査回答者 介護福祉士約58万人(全体175万人のうち約33%)
上記調査によると、介護福祉士以外に他の資格をもっている割合は70.8%でした。
約7割ですね。ダブルライセンス以上の介護福祉士さんが多いことになります。
ではどんな資格をもっているのか?見ていきましょう!
介護福祉士が他にもつ資格TOP10【ダブルライセンスに良い?】
では結果一覧です。
順位 | 資格名 | 割合 |
1位 | 訪問介護員(ホームヘルパー) | 37.5% |
2位 | 介護支援専門員(ケアマネ) | 21.7% |
3位 | 介護福祉士実習指導者 | 20.8% |
4位 | 社会福祉主事任用資格 |
11.8% |
5位 | 社会福祉士 | 6.7% |
6位 | 保育士 | 6.1% |
7位 | 相談支援専門員 | 2.3% |
8位 | 精神保健福祉士 | 1.1% |
9位 | 准看護師 | 1.0% |
10位 | 看護師 | 0.8% |
9・10位 看護師・准看護師 1.8%
9位と10位は、看護師・准看護師でした。
(看護師:0.8%、准看護師:1%)
介護福祉士と看護師では視点や役割が違いますが、高齢者施設などで一緒に仕事を行うことがけっこうある職種同士だったりします。
現場ではどちらがやっても良い仕事が多くありますが、医療行為については介護福祉士はできないですね。給料も段違いだったりします。
取得者がとても少ない分、希少価値があるかもしれません。
≫看護師になるには? 主婦や社会人でもなれる? 学校の選び方を解説(マイナビ看護師)
8位 精神保健福祉士 1.1%
精神保健福祉士は、精神疾患や障害のある方・ご家族を支援する専門職です。
近年は認知症の方も精神保健福祉士の支援対象となっているので、介護福祉士と重なるところがあります。
資格取得できると知識を活かせそうですね。
精神保健福祉士については「【簡単に】精神保健福祉士とは?12視点で現役がまとめ解説」で詳しくまとめています。
また、精神保健福祉士になる方法は11ルートに分かれています。学歴別や社会人などの条件に合わせた最短ルートを下記で解説していますので、ご興味のある方はチェックしてみてくださいね。
7位 相談支援専門員 2.3%
相談支援専門員は、私自身も相談支援事業所で働いている頃に取得しました。(現場から指示で取得させられました)
相談支援専門員になるには、以下の要件があります。
相談支援専門員になる要件
- 実務要件
- 各都道府県実施の「相談支援従事者初任者研修」を受けること
詳しくはマイナビ介護職の「相談支援専門員とは?勤務先・仕事内容・なるための条件」がわかりやすいです。
6位 保育士 6.1%
なんと、6位は保育士です。
高齢者分野だけでなく「児童分野のエキスパートにもなろう」という、モチベーションの高い方もいるのでしょうね。
保育士について詳しく知りたい方は、ほいく畑の「保育士の仕事内容を解説!保育施設別の仕事内容や給料・勤務時間の違いを比較」をチェックしてみてくださいね。
5位 社会福祉士 6.7%
社会福祉士は5位。実は、社会福祉士の平均年収は介護福祉士より高かったりします。
- 292万円
- 404万円
(参考:令和2年度社会福祉士・介護福祉士就労状況調査結果)
ただし、この調査でのパート・契約の方の割合は、介護福祉士約3割、社会福祉士約1割です。この違いが年収差に影響していることには要注意です。
社会福祉士の取得には、要件があったり国家試験があったりと、それなりのハードルがあります。
けれど、もっと広く福祉分野で活躍したいという方はチャレンジしてみる価値がある資格ではないでしょうか?(私も社会福祉士ですのでウェルカムです!)
社会福祉士について、詳しくは「【簡単に】社会福祉士とは?12視点で現役がまとめ解説」で解説しています。
また、社会福祉士になるには12のルートがあります。下記記事で学歴や社会人などの条件に合わせた最短コースも解説しています。関心のある方はご参考くださいね。
4位 社会福祉主事 11.8%
社会福祉主事任用資格は、公務員の福祉職採用で資格要件となることがよくあります。
公務員として福祉の仕事をしたい方は取得を検討してみる価値がありそうですね。
≫社会福祉主事任用資格【どんな資格・活躍の場・資格を取るには】
3位 介護福祉士実習指導者 20.8%
介護福祉士実習指導者は「未来の介護福祉士(実習生)」を育てる資格です。介護福祉士5人に1人が取得していますね。
取得してもあまりメリットはないかもしれませんが、「生涯の仕事を通して何を遺すか」という話では、金を遺すは下、政策を遺すは中、人を遺すは上という話があります。人を育てることの尊さを説いた話ですね。
介護福祉士実習指導者になるには介護福祉士実習指導者講習会を受ける必要があります。オンラインでも受講できますね。
受講要件は介護福祉士の資格を取ってから3年以上の実務経験です。
(参考:社会福祉士介護福祉士養成施設指定規則 第14条)
講習会は全国の介護福祉士会や民間の学校などが実施しています。
Googleで「お住いの地域 介護福祉士実習指導者講習会」で検索すれば、情報収集できるはずです。
2位 介護支援専門員(ケアマネジャー) 21.7%
第2位はケアマネジャー。介護業界のプロ中のプロと言えるでしょう。
介護福祉士が次にとる資格、ステップアップの資格、ダブルライセンスにもつ資格として、まさに王道の資格ではないでしょうか?
実際、介護福祉士の5人に1人がもっているようです。資格取得には努力が必要でしょうけど、仕事の幅や視点が広くなりそうですね!
詳しくはかいご畑の「ケアマネジャーの資格とは?受験資格や難易度、勉強法を解説」がわかりやすいです。
1位 訪問介護員(ホームヘルパー) 37.5%
第1位は訪問介護員(ホームヘルパー)でした!4割近い介護福祉士がもっていることになります。
とは言え、ホームヘルパーよりも介護福祉士の方が難易度は高い傾向ですし、現場でも介護福祉士の方が上の立場になるようです。ヘルパーが「介護福祉士の次に取る資格」の候補とはなりにくいかな。
念のため解説しますと、ホームヘルパーには等級が2段階あります。
介護職員初任者研修 (旧ホームヘルパー2級)
10項目130時間のカリキュラムを受講し、最後に行われる筆記試験に合格することで取得できます。
資格をとるには介護職員初任者研修を受けることになります。ご検討の方はかいご畑の「介護職員初任者研修とは?資格取得の費用やメリット、試験の難易度などの情報を紹介!」もご参考に。
介護職員実務者研修(旧ホームヘルパー1級)
介護職員実務者研修は20科目450時間のカリキュラムを受講すると取得できます。(修了試験なし)
資格をとるには実務者研修を受けることになります。ご検討の方はかいご畑の「実務者研修とは?資格の内容や取得期間と費用、難しさを解説」が詳しいのでご参考に。このシリーズはマンガも入っていて読みやすいですね。
まとめ
最後にもう一度、ランキング一覧です!
順位 | 資格名 | 割合 |
1位 | 訪問介護員(ホームヘルパー) | 37.5% |
2位 | 介護支援専門員(ケアマネ) | 21.7% |
3位 | 介護福祉士実習指導者 | 20.8% |
4位 | 社会福祉主事任用資格 |
11.8% |
5位 | 社会福祉士 | 6.7% |
6位 | 保育士 | 6.1% |
7位 | 相談支援専門員 | 2.3% |
8位 | 精神保健福祉士 | 1.1% |
9位 | 准看護師 | 1.0% |
10位 | 看護師 | 0.8% |
「次の資格をめざしたい!」「ダブルライセンスになりたい!」という方のご参考になったら嬉しいです。
ちなみに、とっても個人的な意見ですが、他の資格はあえて取らず介護福祉士を極めるのもアリだと思います。1つの道のスペシャリストというのもカッコ良いと思うんですね。
以上、介護福祉士が他にもつ資格TOP10【ダブルライセンスに良い?】という話題でした!
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