
仕事がハードで、人間関係も大変・・・。この先やっていく自信がない。でも頑張り続けた方がいいのかな?転職するのがいいのかな?
こんな悩みを持つ方へ、私の経験をもとにお話しします。
- わたしが2回転職した理由とタイミング
- 転職は人生戦略として考えるべき
- 今の職場で頑張りながら転職活動をするコツ

私は精神保健福祉士・社会福祉士で、現場経験は10年以上です。
社会福祉士4年目の方から、私が転職したりキャリアを変えた理由やタイミングについて質問を受けました。その時の答えをシェアしますね。
『転職=人生戦略』私が2回転職した理由|仕事しながら転職活動すべし
社会福祉士4年目の読者さんからのご質問(抜粋)
私は今の仕事はできるだけ続けていきたいのですが、あまりにハードで5年、10年続けていく自信はありません。
ぱーぱす様は社会福祉士、精神保健福祉士として、これまで様々な職種を経験されてきたかと思います。
自分のキャリアを変えるタイミングは、「また新たにやりたいこと、目標が見つかった」という感じでしょうか?
わたしが2回転職した理由とは?
転職理由① メンタルがボロボロ+職場の方針に納得できなかった
最初の転職は、メンタルがボロボロ+職場の方針に納得できなかったからです。
- 仕事で失敗したり、うまくいかなかったりしたこと
- 職場の人間関係が悪くて、叩かれたり、「辞めたら」と言われたりしたこと
- 職場の方針に納得できなかったこと
などがあります。
自分自身の失敗については、なんとか改善しようと頑張っていました。
精神保健福祉士として、しっかりできるようになりたかったので、自分の落ち度はやはり直したかったですね。しんどかったけれど、これは耐えられました。
しかしミスをすると、パワハラ(叩かれるとか蹴られる)があったのは、徐々に辛くなっていった理由でしたね。
人間関係が悪く、職員が1~2年で辞めていく職場だったのもあり、けっこう孤立感もありました。
最後の引き金は、職場の方針に納得いかなかったことです。
私はクライエントの希望を大切にしたいと思っていましたが、私の職場はお金儲けが目的でした。
私は、もっとクライエントの方々の希望を軸に支援したかったんですね。しかしその職場は、営利的でした。
トップの方針が絶対でしたし、仮にこの職場で私が頑張り続けて熟練していっても、その先に良い展望が見えなくなっていったのですね。
利用者さん達のことは気になりましたが、支援では自立を大切に捉えて、「自分がいなくても大丈夫になることが大切」という考えで関わっていたので、
申し訳ないとは思いつつも、「自分が辞めたらあの人はどうなる?」みたいなことは、考えなかったです。
今でも、あそこで働くのは無理だと思います。
転職理由② 給料・年収アップのため
もう1つの転職は、経済面です。
人間関係や仕事内容には満足していましたが、給料が上がらなくて不安でした。
読者さんと同じように、5年後や10年後を考えると・・・
わたしは「少しずつしか上がらない給料では生活できない」と思いました。
私のやり方が正しいかどうかはわかりませんが、同じ状況になったらまた同じように転職すると思います。だから、転職したことを後悔していません。
※ちなみに、私が色々な職種を経験したのは、自分で転職したからだけではありません。職場内で異動になることもありました。
転職は人生戦略として考えるべき
転職は自分の人生戦略の一つです。
人生に正解はありませんし、キャリアや転職を考えるタイミングも人それぞれです。
満足のいく転職ができた人もいれば、不満足な転職になった人もいます。マイナスの理由で転職する方もいますし、プラスの理由で転職する方もいますね。
私はサラリーマンとして働くことを選びましたが、自分で会社や法人を作る方もいらっしゃいます。これも一つの人生戦略ですね。
読者さんは福祉職として4年目ですよね。それなら、福祉業界では実績のあるお方だと思います。(私はもっと短いスパンで転職しました)
つまり読者さんは、転職市場ではすでに価値あるポジションにおられると考えます。
もしかしたら、読者さんは「あまりにハードで5年、10年続けていく自信がない(または続けられない状態になってしまった)」という理由で転職するのは抵抗があるかもしれません。
お気持ちはとても分かります。私もメンタルがボロボロになったときに転職しましたから。
でも、転職するタイミングや理由は正解がないと思います。大切なのは、自分の人生をどう生きたいか、何をしたいかです。
周りからは評価されない転職でも、あなたが良いと思えたらそれがベストだと思います。
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今の職場で頑張りながら転職活動をするコツ&転職の考え方
もし読者さんの職場が時間休、有給休暇、時差出勤など、使える制度があるのであれば、どんどん使ってくださいね。
パフォーマンスを落とすという話ではなく、よく休まないと、よく仕事をすることはできないという考え方です。
あるいは、異動希望を出せる職場なら出してみるのも1つの方法です。あなたの評価が下がるかもしれませんし、ご自分のポリシーとは違うかもしれません。
でも今の職場で頑張ってみることも意味はあります。
異動することで、仕事内容や人間関係が変わる可能性があります。それが良い方向に働くかどうかは分かりませんが、試してみる価値はあると思います。
異動すると人間関係が良くなったり、仕事のパフォーマンスが良くなって周りから評価されたりすることがあります。
もちろん、異動できない場合、異動しても状況が変わらない場合や、今の職場に執着がないのであれば、
転職、大いにありです。
昔の日本では「継続」が美徳とされていましたが、今は時代や社会に合わせて「変化」できることが大切です。
つまり、1つの職場でずっと粘るよりも、転職して生き方を柔軟に変えられる人のほうが、今の世の中に適応できるのではないでしょうか。
急速にAIが生活に浸透する世の中において、10年先を正確に予想できる人はいるでしょうか。10年前の私たちが、今の生活を予測できたでしょうか?
そのような社会ですから、継続こそ美徳、忍耐こそ美徳、将来のために今を犠牲にすること、などといった旧来の価値観は通用しなくなってきていると思います。
転職活動はパワーのある間に 今の仕事を続けながら進めよう
私のおすすめは、メンタルが弱くなる前に、今の仕事を続けながら転職先を探すことです。
転職するときに気をつけたいのは、
- メンタルがボロボロになって冷静に判断できなくなること
- メンタルがボロボロになって、回復できないほど傷つくこと
- 再起不能になってしまうこと
です。
こういった状態になって転職すると、「周りに迷惑をかけた」「逃げたように感じる」など。自分を責めたり、引け目に感じて心地の悪い転職になると思います。
私もメンタルがボロボロになったときに転職しましたが、その後も苦労しました。消化するまで2年ほどかかりました。
それと注意点は、仕事をやめてから探すと、転職に失敗しやすいと思います。
「早く仕事を見つけないと生活できない」という焦りから、ブラック職場に入ってしまったり、「この仕事で手を打つか・・・」と自分を安売りしてしまいやすいからです。
なのでオススメは、時間に余裕を持って「求人を探しながら、良い職場が見つかった時だけ転職する」というスタンス。これが、満足できる転職のコツだと思います。
あなたにとって参考になれば嬉しいです。
※あとはメールで送らせてもらった通りです。ボチボチやっていきましょうね!
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