利用者さんが嫌いって思ってしまうんやけど、向いてないんかな・・・
全くモンダイない。
むしろ、素直な気持ちに気づいている時点で才能アリだ。
どうも!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。
- あの利用者さんが苦手だ・・・
- 今日もあの人に会わないといけないのか・・・
- 今日は〇〇さんの利用日だ。嫌だなあ・・・
- あの患者さんを見ると腹が立つ!
現場にはいろんな利用者・患者さんがおられますよね。例えば介護福祉では、ご高齢の方が相手となりますが、「ご年配は素晴らしい方ばかり」なんてのは幻想でしょう。
じっさいには、まるで子どものようだったり、理不尽な要求をくりかえされたり、暴言をはかれたり、手を出されるなんてこともあるものです。
利用者・患者さんが嫌い、苦手なのは全くもって当然の感情なのですが、この気持ちをそのまま放っておくのは良くありません。
なぜなら、放っておくと「平等に支援しないといけないのに・・・。」「一人ひとりを大切に尊重しないといけないのに・・・。」「こんな自分は福祉に向いていないのか?」と不安になったり、自分を責めてしまうことになります。これはとても辛いことです。
それに、辛さを周りに相談しても「嫌いなんて思ってはいけません!」「苦手と思うあなたは、この仕事に向いていないのでは?」と指摘してくる方がいるのではないでしょうか?
モヤモヤしたまま、わかってもらえないまま仕事をしていると、心身に不調をきたしかねません。
ですが、ハッキリ言って、嫌い・苦手な方がいるのは当然です。福祉に向いてないなんてことありません。むしろ、ご自身の素直な気持ちに気づいているのでステップアップしています。
自らの気持ちに気づけた方は、行動をかえる力があります。気持ちに無自覚な人は、とはすでにレベルが違うということです。
【利用者が嫌いだし苦手】でも全く問題ない理由【社会福祉士解説】
嫌い・苦手が自覚できたらレベルアップしているから
好き嫌いを自覚できている方は、すでにレベルアップしています。
理由は、良い支援は、好き嫌いの感情のままにするのではなく、冷静に行うものだからです。
つまり、良い支援をするには、好き嫌いの自覚が必要ということです。
福祉や介護の現場では、自分の嫌いな気持ちをひとまず置いといて支援するということです。
私たちは専門職である以前に、一人の人間です。好きな人・嫌いな人がいますよね。
友達になれるタイプ・なれないタイプ。好きなタイプ・嫌いなタイプなどなど・・・。
好き嫌いの感情は、都合よく変えられません。(私も同じです)
つまり、好き嫌い自体を変えたり無くしたりすることはできません。
好きな人を嫌いになることも、嫌いな人を好きになることも難しいですよね。
なので、嫌い・苦手という気持ちに気づいて行動を変えれば全く問題ないのです。
こういうプロセスを、自己覚知といいます。
嫌い・苦手な気持ちを自覚して、行動を修正できたらパーフェクトだから
嫌い・苦手を自覚して、行動をかえれたら全く問題ありません。
つまり、嫌いな利用者さんは、嫌いなままで良し、です。
苦手な利用者さんも、苦手なままで良し、です。
大切なのは、嫌いな気持ちを置いておけるかどうかです。
例えば、嫌いと思ったまま行動すると、その利用者さんのことを避けたり、批判したり、いじわるしてしまいかねません。(じっさいの現場では、こういう職員さんがいますよね?)
しかし、自らの気持ちに気づけた方なら、行動をかえることができます。
関わりを避けたくなっても、批判してしまいそうになっても、いじわるしたい気持ちが沸き起こってしまっても、「専門職としてどう行動するのがベストか?」と一呼吸おいて行動できたらベテランの域でしょう。
じつは「好き」「得意」のほうが要注意だから
実は、見落とされがちなのは好き・得意な感情のほうです。好きというのは、ポジティブな気持ち。
好きなら積極的に支援できて、ええんちゃう?
その「積極的に」ってのが要注意なんだ。
「好き」は「嫌い」より厄介です。(「好き」は人への好意の意味でつかっています)
好き・得意な利用者への関わりはとても難しいです。嫌い・苦手な時よりも、好き・得意な時は自己コントロール力が必要です。
好きな気持ちのおもむくままにかかわると、例えば「過度に関わり過ぎて自分でできることまで頼られてしまう」「良い面ばかりを見て課題を見落としてしまう」「他の利用者さんが嫉妬したり不公平感をいだいてしまう」といったことがあるでしょう。
「好き」「得意」はポジティブな気持ち。自覚しにくかったり、良いことに思えて、修正しにくいんですよね。周りから指摘されてはじめて気づく方もいるでしょう。
でも、指摘をうけても受け入れにくい方が多いのも現実です。
なので、自分自身で利用者への好き・得意な気持ちに気づいて行動を修正できる方はスゴイです。
自分自身の気持ち(嫌い・苦手・好き・得意など)に気づいて、行動をきりかえられるようになる方法。これは自己覚知すれば解決できるモンダイです。以下の記事で解説していますから、役に立つはずです。
無自覚が一番アブナイ【次のステップは自己覚知】
「嫌いな利用者さんがいる」
「苦手な患者さんがいる」
「あの人とは話したくない・・・」
普通です!当然です!
むしろアブナイのは、嫌い・苦手といった気持ちに気づいていない方。本当は嫌いだし苦手なのに、その気持ちを認められない方です。
なので、この記事にたどりついたあなた様は、そうした方とはすでにレベルが違うのです。順調です。まったく問題ありません。
あとは自己覚知さえすれば良いということです。こちらもお役立てください。
ともに頑張りましょう。
以上、【利用者が嫌い・苦手!】でも全く問題ない理由【社会福祉士解説】という話題でした。
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