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精神保健福祉士が嫌いなあなたへ【現役PSWからの弁明です・・・】

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精神保健福祉士なんて嫌い!いなくなったらいい!

  1. 精神保健福祉士なんて嫌い!
  2. 偉そうに説教してくるし、嫌いだ!
  3. 指導的だし、ふれてほしくない話を聞いてくる!
  4. 精神保健福祉士は医師と同等なのは誇張でしょ?
  5. あいつらに私の何がわかるんだ・・・?

精神保健福祉士にこうしたお気持ちを抱く方がおられるようです。

きっと、精神保健福祉士に関わったことがあるけど、とても不愉快な思いをした!という方々と推察しています。

同じ精神保健福祉士として弁解させていただきたく、このような記事を書こうと思いました。

私は某自治体で働く精神保健福祉士・社会福祉士で、現場経験はおよそ13年です。

精神保健福祉士が嫌いなあなたへ【現役PSWからの弁明です・・・】

精神保健福祉士は人として対等に関わるべき職種

ほんらい、私たち精神保健福祉士は、専門知識だとか技術だとか言うまえに、

当事者の方々と、一人の人として、対等に関わらせていただくのが務めです。

上から目線で物言いをして良い資格ではありません。

「私の言う通りにしたら良い」という態度は間違いです。

人が立ち入られたくない気持ちの境界線を越えるのも、マナー違反です。

精神保健福祉士はそういったことをする資格職ではありません。

人としての礼節を欠いた精神保健福祉士では、専門性うんぬん以前のモンダイです。

なので、あなたに関わってきた精神保健福祉士は、まだ未熟な精神保健福祉士だったと思うのです。

精神保健福祉士の国家資格事情

そもそも、精神保健福祉士という国家資格は、指定のカリキュラムを受け、実習をクリアし、国家試験に合格すれば取得できます。

精神保健福祉士の実習は計約1か月。この間に、実習先で人物の素養はみられます。

しかし、残念ながら、実習だけで精神保健福祉士として大成することは難しいです・・・。

精神保健福祉士の国家資格を取得すれば、形式として、知識としては、私たちは専門職と呼ばれます。

けれども、精神保健福祉士の国家試験に人物試験はありません。

つまり、現場で働く精神保健福祉士は、知識としては一定のラインを保証されていますが、人としてはまだまだこれからということがよくあるのです。

精神保健福祉士は人として未熟なまま関わらせていただきます・・・

知識は短期間で学べますが、人間として成熟するには、それぞれのペースがあり、時間と経験と努力が必要です。ふつうは長期的な時間がかかってしまいます。

知識だけで精神保健福祉士として支援できるなら、そのような仕事は機械やロボ、AIで代用できます。

でも、現実的には人が人を支援します。支援の根幹・ベースにあるのは、あなたと私の関係性です。

あなたが精神保健福祉士を嫌いな理由は、人と人としての関係性において、その精神保健福祉士がまるでなっていない、「人として不愉快な相手」だったのではないでしょうか?

専門用語では自己覚知といいますが、己を知って、精神保健福祉士という専門職にふさわしい態度をとれるように努力していきます。

しかし現実には、まだまだ人として成っていないまま、私たちは精神保健福祉士として働きはじめます

ごたいそうに”支援”をさせてもらいます。

精神保健福祉士はあなたに礼節を尽くさないといけない

私もエラそうなことは言えませんが、新卒で精神保健福祉士として働き始めた頃は、今よりももっとロクでもない状態でした。

“支援”とは言いますが、関わった方にすれば”支援”と呼べる内容ではなく、迷惑千万、お節介でもあったはずです。

私はそのことを忘れていません。いまだ後悔も反省もあります。

おひとりお一人に、それぞれの人生があります。

お若い方にも、年の離れた方にも、失敗や挫折を経験した方にも、

決して礼節を欠かず、決めつけず、あなたをあなたとして個別にみて、謙虚に関わらせてもらうのが精神保健福祉士の務めです。

ひょっとしたら「精神保健福祉士に何がわかるんだ?」「私の気持ちがわかるわけない」というお気持ちがあるかもしれません。

そう感じられるのは自然だと思います。むしろ、そうしたお気持ちも含めて聴かせてもらいたい立場です。

私たちの方が学ばせていただくことは多々あります。

確かに、私たちは精神保健福祉士の知識や技術は備えていて、対等な関係に見えにくいかもしれません。

けれど、あなたとの関係では、人として、人生として、違う生き方をしてきた個人として、謙虚に習いたい、教えてもらいたいこともあるのです。

私たちは、精神保健福祉士と呼ばれるにふさわしい精神保健福祉士になるために、歩み続けています。

精神保健福祉士は、精神保健福祉士として働く過程でずっと、人間としての自分も磨き上げつづける資格です。

しかし、精神保健福祉士として立派になるまでの道すがら、関わる方々にご迷惑をかけることがある・・・。

どうかどうか、ご容赦いただきたく・・・。

精神疾患のある方、精神障がいのある方、そのご家族のために、生きやすい社会にするために、精神保健福祉士が働くことを見守っていただけると嬉しいです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. ベル より:

    はじめまして。
    HNでのコメントでお許しください。
    有資格者で、実務経験があると自負する自己紹介をされた方にそれをされると流石に堪えますね。
    どのような試験か、勉強かはわかりませんが、傾聴力のあるこの資格者は本当に少ないのではないかと思います。
    記事を拝見しまして、考え方捉え方歪んでないなときっかけになりました。
    ありがとうこざます。

    • ぱーぱす ぱーぱす より:

      ベル様
      最後までお読みいただき、ありがとうございます。
      率直なご意見、考える機会をいただけました。
      私自身も慢心せず、後輩たちの指導にももっと力を入れなければと思いました。
      こちらこそ、ありがとうございます。