リアルと本音

精神保健福祉士とPSW(精神科ソーシャルワーカー)の違いを解説

リアルと本音

精神保健福祉士とPSWってなんか違うんか?

同じ意味で使われるけど、厳密には違う言葉なんだ。

理由を説明しよう。

こんにちは!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。

精神保健福祉士ってPSW(精神科ソーシャルワーカー)とも呼ばれますよね。どちらで呼んでも伝わることは伝わっちゃうので、「精神保健福祉士とPSWって何か違うんだろうか?」と疑問に感じる方もいるのではないでしょうか?

実は、PSWと精神保健福祉士は日常的には同じような意味合いで使われますが、厳密には違う言葉です。

「え!?一緒だって紹介してるサイトを見たけど・・・?」というご意見があるかもしれません。確かにそうしたサイトはあります。でも、“一般的には一緒”ぐらいの意味で紹介されていたり、違いについては特に触れられていなかったりするはずです。

この記事は、一般レベルではなく、厳密なレベルの話をします。つまり、ちょっとマニアックです(笑)でも、精神保健福祉士の成立ちにかかわる大切なポイントです。

精神保健福祉士や福祉現場の仕事は、言葉をつかって成り立つ仕事。いわば、言葉をあつかうプロです。一つ一つの言葉の意味の違いに敏感になることで、専門職としての言葉の扱いも長けて、より洗練されたプロフェッショナルになれるというわけです。なのでこの記事は

この記事が役立つ方

・精神保健福祉士とPSWの違いが知りたい方

・言葉の選び方が上手くなりたい方

・精神保健福祉士とPSWの歴史に興味のある方

上記のような方に役立つ内容になっています。

というわけで「精神保健福祉士」と「PSW(精神科ソーシャルワーカー)」の違いについて解説していきます!

PSW(精神科ソーシャルワーカー)と精神保健福祉士の違いとは?

わたし自身、PSWと精神保健福祉士って、だいたい同じ意味だと思っていました。でも、知人の精神保健福祉士によると、精神保健福祉士の全国大会・学術集会において、PSWと精神保健福祉士は違うことが説明されていたという話でした。で、私も改めて調べてみたわけです。

ではさっそく結論をいいます。PSW(精神科ソーシャルワーカー)は精神保健福祉士を含む概念です。図にするとこうなります。

このようになる理由は、それぞれの言葉の歴史が違うからです整理していきましょう。

PSW(精神科ソーシャルワーカー)の誕生は1950年代

PSWPsychiatric Social Workerの略です。Psychiatricは精神医学や精神科を意味します。Socialは福祉や社会福祉を意味します。Workerは働く人や職人の意味です。なのでPSWは直訳すると、精神科分野で社会福祉を専門とする人といった意味合いになりますね。

PSWは1950年代から精神科医療機関を中心に医療チームの一員として活躍してきた専門職でした。別名、精神科ソーシャルワーカーと呼ばれてきました。

1950年代というと戦後まもなくの時代です。国家資格の勉強をしている皆さんならもうお気づきのはず。1950年は精神衛生法が制定された年ですね。精神病者監護法と精神病院法が廃止され、精神障がい者の私宅監置が禁止されることになった法律です。その時期に、PSW(精神科ソーシャルワーカー)は日本で活躍するようになったのです。

精神保健福祉士の国家資格誕生は1997年

1950年代からPSW(精神科ソーシャルワーカー)は、資格制度のないなか活躍してきました。

そして1997年、精神保健福祉士の国家資格が誕生しました。PSW(精神科ソーシャルワーカー)がもともと現場で働いていた後に、精神保健福祉士の国家資格が誕生したのがポイントです。

PSW(精神科ソーシャルワーカー)と精神保健福祉士の違い

つまり、歴史的にとらえると、PSW(精神科ソーシャルワーカー)は、精神科領域で働いているワーカー全員です。精神保健福祉士の国家資格をもっていなくても、精神科領域で働いていればPSW(精神科ソーシャルワーカー)です。

いまでも、精神保健福祉士の国家資格誕生前から精神科領域でPSW(精神科ソーシャルワーカー)として活躍されてきた方々には、精神保健福祉士の資格をとらずに、働いている方がいます。

精神保健福祉士は名称独占資格なので、そうした方は精神保健福祉士ではないですね。かといって、精神保健福祉士の資格制度誕生とともにPSW(精神科ソーシャルワーカー)じゃ無くなったともなりませんよね。

つまり、「精神保健福祉士ではないけれど、PSW(精神科ソーシャルワーカー)」という方々が実際いるのです。

まとめと補足

補足ですが、日本精神保健福祉士協会HPでは、”精神保健福祉士(PSW“として解説されています。「精神保健福祉士=PSW」と見えてしまう紹介になっていますね。実はこの論点はけっこう根が深くさまざまな議論が起きた業界事情があったりするのです。

ただし、歴史的に考えれば、1950年代からPSW(精神科ソーシャルワーカー)は存在していましたし、1997年になって精神保健福祉士の国家資格が誕生しました。

いまなお精神保健福祉士の国家資格を取得せずに精神科領域で働いておられるPSW(精神科ソーシャルワーカー)の方々がおられますし、精神保健福祉士は名称独占資格でもあるという事実からすると、PSW(精神科ソーシャルワーカー)は精神保健福祉士を含む概念となります。

※2021年10月30日追記
という話をさんざんしているうちに、PSWはMHSW(メンタルヘルスソーシャルワーカー)へと呼び名が変わっていました。(ズコーッ!)

精神保健福祉士の略称がPSWからMHSWに変わった理由
MHSW?何の略? メンタルヘルスソーシャルワーカーだ。 どうも!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。 精神保健福祉士の略称は今まで「PSW」でした。厳...

疑問が解決できたなら嬉しいです。

以上、精神保健福祉士とPSW(精神科ソーシャルワーカー)の違いを解説という話題でした!

この記事を書いた人

社会福祉士 / 精神保健福祉士
 
現場歴およそ10年
 
作業所、相談支援事業所、入所施設、児童相談所、精神科デイケアなどを経験。現在も某福祉現場で奮闘!
 
詳細プロフィールはこちら

フォローしていただけると、ブログ更新を見逃しません

応援クリックいただくと喜びます!
にほんブログ村 介護ブログ 社会福祉士へ

しゃふくさん

コメント

タイトルとURLをコピーしました