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精神保健福祉士の服装は?白衣を着る?【答え=職場次第】現役の解説

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精神保健福祉士の服装はどうすればいいの?白衣を着るの?白衣がない職場ではどうしたら?

こんな疑問のある方へ。

この記事で分かること

  • 精神保健福祉士の服装は職場によって違う
  • 病院では精神保健福祉士が白衣を着る場合がある(賛否あり)
  • 制服がない職場では、どんな服装にすれば良いか?

私は某自治体で働く精神保健福祉士・社会福祉士。現場経験はおよそ14年です。

精神保健福祉士の服装って何がいいのか?どんな服を着たらいいのか?

制服が決まっている職場なら、制服を着ましょう。迷わなくてOK!

精神科病院やクリニック等では、白衣を着ることがあるかもしれません。ただし、精神保健福祉士が白衣を着ることには賛否があります。

制服が決まっていない職場であれば、まずは職場の人の服装をチェックしましょう。そして、同じような服装にするのです。服装を崩すのは、仕事に慣れてからが良いですよ。

どんな服装が良いのか、迷ったり、不安に感じる人はいると思います。私もそうでした。

この記事は、そうした方へ向けた内容です。では、解説していきます!

精神保健福祉士の服装は?白衣を着る?【答え=職場次第】現役の解説

【制服のない職場】職場の人に合わせるのがベター

制服のない職場で「精神保健福祉士はどんな服を着たらいいですか?」と聞かれたら、

一番おすすめなのは、職場の精神保健福祉士の服装に合わせることです。

精神保健福祉士はチームの中で仕事をする専門職です。一人ではできません。

ゆえに、服装で周りから浮き出たり、目立つことは、あまり得策になりません。

言葉にされなくても、同僚や先輩から次のように思われることがあります。(やや辛辣ですが)

  1. 服装にこだわって時間をかけるより、仕事を早く覚えてほしい
  2. 職場に恋愛しにきてるの?

特に、あなたが若く、新人の間は、地味なくらいでちょうど良いです。服装で悪目立ちして、減点ポイントをわざわざ稼がなくてもいいです。

精神保健福祉士は、まず初めは、周囲と調和するように心がけたほうが良いです。

例えば、ドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』の大門Drみたいに、「私失敗しないので」「いたしません」と言って敵をつくっていたら、話を聞いてもらえなくなり、ひいては仕事ができなくなります。(カッコいいけどね!)

精神保健福祉士は一人で手術をする仕事ではなく、たくさんの人と人との関係にメスを入れていきます。それも、人間関係をつかって行うのです。

だから、相手基準の服装選び(オシャレというより身だしなみ)をすることで、より良い支援者になれるでしょう。

迷ったら、まずは職場の精神保健福祉士さんの服装を真似するのが良いでしょう。

精神保健福祉士の私服職場のサンプル

精神保健福祉士が私服を着ている職場(制服がない職場)では、いろんな服装があります。

たとえば、きれいめな格好をしている精神保健福祉士は、写真の手前の男性と女性のような感じです。

いわゆる「オフィスカジュアル」と呼ばれる服装ですね。市役所や相談支援事業所、病院のPSW(MHSW)に多いと思います。

服装の特徴としては、例えば、次のような要素。

  • 色 白・黒・グレー・紺など
  • がら ついていない
  • えり ついている
  • シワ ない

地味ではありますが、清潔感があることです。

服装は男女差があって、女性の方が自由度があるし、服装のバリエーションもあるように感じますが、だいたいは上記のような感じです。

リアルな例としては「「第54回公益社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会/第17回日本精神保健福祉士学会学術集会に参加しました」の精神保健福祉士さん達の集合写真。

まさに精神保健福祉士(相談支援職)の服装という感じです。リンク先にとんでチェックしてみてください。

白衣を着る職場のサンプル

精神科病院や精神科診療所・クリニックなら、精神保健福祉士の制服が白衣ということもあります。

例えば私が実習に行った精神科病院では、精神保健福祉士は白衣を着ていました。

ちなみに、病院やクリニックで白衣を着るのは精神保健福祉士だけではなく、MSW(メディカルソーシャルワーカー)も同じです。

例えば、私が社会福祉士実習で大学病院の地域連携室に行ったときは、MSWの制服は白衣でした。

私も白衣を着ましたが、患者さんは私を医者だと思って「先生」と呼んできたりして、戸惑いました。

医者には男性が多いこともあって、白衣を着ている男性は医者に勘違いされやすくなるようです。

「オレが先生?・・・悪く無いな。」とちょっと嬉しかったけど・・・、違和感がありました。

精神保健福祉士が白衣を着ることには反対意見が存在する

精神保健福祉士が白衣を着るのはどうなのでしょうか?

精神保健福祉士が白衣を着ると、どんなことが起こるか考えてみましょう。

結論としては、次のような影響が起きると思います。

精神保健福祉士が白衣を着たらどうなる?

  • 上下関係ができる:精神保健福祉士はクライエントより上の立場になる
  • 依存関係を促す:支援する者(精神保健福祉士)と支援される者(患者さん)になる

一般的に、白衣は、医者や看護師などの医療職が着る制服です。

したがって、白衣を着ると、医療職としての権威が感じられます。カンタンにいえば、上下関係をつくりだしてしまいやすいです。

しかし精神保健福祉士は、心の病気や障害のある方たちの生活を支援する仕事です。

生活に正解はありませんし、正解は無い以上、指示するものでもありません。決めるのはクライエントです。

だから、精神保健福祉士は対等な関係性をつくることが大切です。

上下関係をつくって、「私はどう生きたら良いですか?教えてください。」と依存的にさせるのは、相談支援ではないのです。

白衣を着て相対することは、相手に「私はあなたを助ける側で、あなたは助けられる側だ」というメッセージを伝え続けるかもしれません。

そのような関係のままでは、クライエントは精神保健福祉士からずっと自立できません。生きることに自信ももてないでしょう。

この点について、日本社会事業大学 大学院福祉マネジメント研究科の古屋教授がまとめておられます。2011年の記事ですが色あせてないですね。

精神科医の伊藤順一郎氏は『第63回こんぼ亭月例会『僕は白衣を捨てて町に出た~精神医療、診察室の外へ出る~』』で次のように話しています。

「白衣を捨てて」にはいろいろな意味合いがあります。

第一に、診察室という場を出て、生活の場で仕事をするようにしたという意味があります。

第二に、白衣に象徴される「権威」の力を借りることをやめたという意味もあります。

第三に、「問診 – 診断 – 処方」という流れを、利用者との対話の中心に置くことをやめたということでもあります。

そのことによって、生まれてきたこと --- それは、生活の場にふさわしい態度で、利用者のご自宅や生活の場におもむき、彼らの苦悩に耳をかたむけ、共に悩み、考え続ける対話的態度を身につけてきたということでしょうか。
引用元:特定非営利活動法人 地域精神保健福祉機構・コンボHP 第63回こんぼ亭月例会『僕は白衣を捨てて町に出た~精神医療、診察室の外へ出る~

実際に、精神科医の中にも、白衣を着ないで仕事をする人がいます。

例えば、ACT-Kを立ち上げた精神科医の高木俊介氏は革ジャンを着たりされていました。

さすがに精神保健福祉士が革ジャンで仕事をするのは難しいですが(笑)このような考え方や姿勢は、精神保健福祉士にも参考になると思います。

白衣を脱ぐことは、精神疾患や障害のある方たちの生活を支えるうえで、深い意味があるのです。

それで、私も精神保健福祉士が白衣を着ることには反対の立場です。

(でも、もしあなたの職場で白衣を着ないといけない決まりならば、まずは着ましょう。職場で改革を起こすには、まずはあなたが実力においてその職場で権威をもつことです!)

最後に 私服職場で身だしなみとオシャレを両立したい男性へ

精神保健福祉士が白衣を着るかどうかは、働く場所や役割によって違います。

病院やクリニックで働く精神保健福祉士は、白衣を着ることがあるでしょうし、

地域の施設や役所で働く精神保健福祉士は、私服を着ることが多いでしょう。

私は仕事では、自分の所属する機関の役割を考えつつ、相手と対等な関係を築けるようにしたいので、見た目で信頼感を損なわないように気をつけています。

なので、プライベートの服装とは差があります。

具体的にはどんな服を着たら良いの?オシャレも両立したいなぁ

こうした思いの方に役立つ情報は、下記に書いてあります。(男性向けですみません)

あなたが仕事着を選ぶときの参考にしてくださいね!

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