
MSWとPSWって何が違うん?

精神科領域で働いているかどうかの違いだよ
こんにちは!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。
MSW(エムエスダブリュー)とPSW(ピーエスダブリュー)は何が違うのか?
簡単そうに見えて、実はあいまいで複雑でもある2つの違いについて、比較しながらカンタンにまとめた記事です。さっそくまいりましょう!
MSWとPSWの違いとは?社会福祉士・精神保健福祉士解説
MSWとは?
正式名称は medical social worker(メディカルソーシャルワーカー)です。
日本語では、医療ソーシャルワーカー。
MSWを一文で言うと「精神科以外の医療機関等で働くソーシャルワーカー」となります。
資格要件なし
MSWに資格要件はありません。

社会福祉士じゃなくてもMSWって言えるんか?

そうなんだよ。
けど、社会福祉士をもっていないと採用されない現場が多い。
推計だとMSWの約9割は社会福祉士なんだ。
医療ソーシャルワーカーが構成員となっている団体(公益社団法人 日本医療社会福祉協会)では、社会福祉士の有資格者が91%となっています。(2015年時点)
それゆえ、MSWの約9割は社会福祉士と考えることができるでしょう。
実は病院以外でも活躍している
MSWというと、病院で働いているソーシャルワーカーのイメージが強いかもしれません。確かに、MSWの多くは病院で働いています。
しかし近年は、保健所や老人保健施設、在宅介護支援センターなどでも活躍するようになっています。
じっさい、Indeedでも「医療ソーシャルワーカー」で検索すると医療機関以外の求人を見つけることができます。
PSWとは?
正式名称は、psychiatric social workerです。日本語では、精神科ソーシャルワーカー。一文で言うと「精神科領域で働くソーシャルワーカー」です。
MSWと同じく資格要件なし
PSWにも資格要件はありません。

え!?
PSW=精神保健福祉士ちゃうん!?

会話では同じように使われがちだけど、厳密には違う意味なんだよ。
精神保健福祉士≠PSWです。この点、よく誤解されがちですので下記の記事で詳しく解説しています。

PSWの場合、医療機関(病院やクリニック)の求人では、精神保健福祉士資格が採用要件となることが多いです。その理由は、診療報酬点数の中に精神保健福祉士なら請求できるものがあるからと言えます。
つまり、精神保健福祉士の資格者ならば、医療機関の稼ぎ手になれるが、無資格者は稼ぎ手になり難いということです。
PSWは行政・医療機関・地域施設などで活躍
精神科領域というと、精神科の病院やクリニックをイメージされるかもしれません。
でも実際はもっと広いです。精神保健福祉センターや地域の作業所、地域活動支援センターなどで幅広く活躍しています。
【結論】MSWとPSWを比較
ここまでの話まとめます。
- 精神科以外の医療機関等で働くソーシャルワーカー
- 資格要件なし
※実際にはMSW求人の大半が社会福祉士資格必須
- 精神科領域で働くソーシャルワーカー
- 資格要件なし
PSWはMHSWへ名称変更された
ここまでPSWを解説してきましたが、最後にホットなお知らせです。
PSWはMHSW(メンタルヘルスソーシャルワーカー)へと名称変更されました。こちらでくわしく解説しています。

以上、MSWとPSWの違いとは?社会福祉士・精神保健福祉士解説という話題でした!
通信講座での資格取得にご興味のある方は、こちらの比較もご参考に。社会福祉士も精神保健福祉士も、社会人から目指す人がとても多い資格です。
【関連記事です】
MSWやPSWとして医療機関への就職をお考えの方へ向けた記事です。

社会福祉士と精神保健福祉士、どちらを先に取るか?フローチャートつきで解説した記事です。

コメント