恋愛・結婚

【精神科デイケアでの恋愛にお悩みの方へ】精神保健福祉士より

恋愛・結婚

好きな人がいるねん!

でも、人には相談しにくいし・・・

どうしたらええんや?

そう悩むのはキミだけじゃないから安心して。

人と人が出会うんだから、とっても自然なことなんだよ。

どうも!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。精神科デイケアの相談員として、精神障がいのある方同士の結婚カップルの支援をしていたことがあります。

精神科デイケアでの恋愛😓「好きなスタッフさんがいるんだけど・・・告白しても良いのかな?」

🙁「素敵な患者さんがいて、付き合いたいと思うんだけど・・・」

😆「同じ精神科デイケアの患者さんとお付き合いしてるんだけど、結婚したい!」

このようにお悩みの方に向け、精神科デイケアでの恋愛について精神保健福祉士の視点でお話ししていきます。

精神科デイケアは数十人が集まる場。月1回や週1回くらい通所する方もいれば、毎日通う方もいるでしょう。

日々顔を合わせて、会話をしたり一緒に活動する精神科デイケア。恋愛感情がめばえるのは自然なことです。

その相手がスタッフであれ、おなじ患者さん(メンバーさん)であれ、気持ちが動くのは人として当然だと思います。

しかし、精神科デイケア内での恋愛は許されるのかどうか・・・。まわりに相談したら反対されたり、「禁止」と言われた方もいるのではないでしょうか?

じっさい、気をつけた方が良いポイントがあるのは確かです。思いのままに行動して、かえって辛いことになる方もおられます。

なので、この記事では気をつけたほうが良いポイントや解決策をお伝えしていきます。下記のような方に役立つ内容となっております。

この記事が役立つ方

・精神科デイケアのスタッフを好きになった方

・精神科デイケアの患者さん(メンバーさん)を好きになった方

ではまいりましょう!

【精神科デイケアでの恋愛にお悩みの方へ】精神保健福祉士より

精神科デイケアのスタッフを好きになった方へ

たいへん残念なことをお伝えせねばなりません。

スタッフの立場とは、患者さんと交際することはできないものです。

「やっぱりか・・・」と思った方もいるかもしれません。「なんでダメなの!?」と思った方もいるかもしれません。

お気持ちはわかります・・・。辛いですよね。

もう少し望みのもてる話ができないものかと私も思うのですが、難しい・・・。

理由は、もし交際すると、そのスタッフさんは「その地位を利用して自らの利益を得る行為」となり得るからです。

社会福祉士や精神保健福祉士であれば、専門職としての倫理綱領に触れることになるかもしれません。また、職場の規則にも、触れることになるかもしれません。

なので、原則的に交際はできないのです。

交際できなくてもええから、せめて告白したいねん!

それは止めはしない。

けれど、知っておいてほしいことがあるんだ。

知っておいて欲しいこと、つまり告白にはリスクが伴います。

告白するリスクは次の3つです。

スタッフに告白するリスク

①スタッフに知れ渡ってしまう可能性が高い

②告白相手のスタッフさんがあなた様の担当なら、担当が別スタッフ変更されるかも

③傷ついたあなた様はストレスで病状が悪化してしまうかも・・・

スタッフが特定の患者さんから告白された場合どうなるか?

ふつうは告白されたことを職員間で共有することになります。

「ここだけの秘密で・・・」と伝えても、スタッフの立場上、秘密にして良いことと、秘密にできないことがあります。今後に影響する大切な話のため、秘密にできない場合が多いでしょう。

職員間の申し送りで、「今日、●●さんから好きというお話を受けまして・・・」と報告することが原則なのです。

その報告を聞いた周りの職員は

「●●さんへの距離感が近すぎるんじゃない?」とか

「好意を抱かれるほど近づきすぎてるんじゃないか?」

という指摘を受けることがあります。寛容な職場なら

「おう!モテるねえ!」

なんて突っ込みもあるかもしれません。

ただ、スタッフである以上、患者さんとは「支援関係」をつくらないといけないので、やっぱり支障があるのです。

スタッフの役割とは、1人の患者さんとだけ親密になることではなく、その精神科デイケアにこられる患者さん達全員に、平等に関心を注ぐ役割があるのです。

したがって、告白相手のスタッフさんがあなた様の担当なら、担当は同性あるいは別スタッフに変更となりえるのです。

そうした対応は辛いものだと思います。告白を断られただけでも相当のショックだと思いますが、さらなるストレスを受けることになるかもしれません。ストレスが引き金になって、病状が不安定になってしまうことも考えられます・・・。

このような事情があるので、精神科デイケアでは、患者さん・メンバーさんとの支援関係に恋愛が起きないよう、なるべく同性スタッフを担当職員に決めたりします。

人を好きになるのは自然なことですし、自由なことだと思います。

もし、上記のようなリスクを覚悟で告白をして、断られたとしても、あなた様の魅力や価値が低いとか、見合わなかったということではありません。

精神障がいがあるからダメとか、精神障がいが無いから良いという話でもありません。

要は、もしスタッフさんがあなた様に好意を持っていたとしても、それを言葉にすることはできないし、行動することもできないものなのです。

その精神科デイケアは、スタッフの立場からすれば職場です。通所される患者さん・メンバーさんに平等、公平に関わり、支援しないといけない役割があります。その倫理感があるため、交際する道はスタッフの前には無いということなのです。

「じゃあ、どうしようもないの?」というとそうではありません。

スタッフとして嬉しいのは、感謝を伝えられることです。デイケアに通って元気にされているお姿や、希望の生活をかなえていく姿を見ることです。

秘めた愛になりますが・・・

そのスタッフさんのおかげでデイケアが楽しいこと、「ありがとう」を伝えること。そして、あなた様ご自身がたくましく元気にすごすことが、スタッフは嬉しく「この仕事をやっていて良かった」と生きがいにまで感じられることです。

切ないですが、そのように関わってみることをオススメします。もちろん、それでも告白するのは自由だと思います。

実は、患者さん(メンバーさん)と交際する支援者を見たことがあります。ただ、同業者の視点としては、こうした支援者は職業倫理をよく理解できていなかったり、専門的な視点をしっかりもてていないことが多いです。

「その人のため」の関わりではなく、「自分のため」の関わりをしていることが多いです。ハッキリ言ってしまうと、そうした人と付き合って幸せになれるのでしょうか・・・?ということです。

患者さん(メンバーさん)を好きになった方へ

患者さん・メンバーさん(以下:患者さん)を好きになった場合はどうかですが、

精神障がいのある方同士のカップルはたくさんおられます。

私自身、カップルの方々を見てきました。

精神科のデイケア内で交際・結婚したカップル。作業所内で交際・結婚したカップル。

時々ケンカしたり、お互いの愚痴をスタッフにこぼしたりされつつも、幸せそうに見えました。

幸せな生活を送れるかどうかは、精神障害だけで決定づけられるわけじゃない。

お互いに支え合って過ごすカップルの姿は、うらやましくも見えました。

ほんなら、告白してええやんな!?

次の話を聞いて考えてみてな。

恋愛禁止ルールがあるなら告白は要注意

精神科デイケアの中には、恋愛禁止ルールのある所があるかもしれません。(私がつとめていた精神科デイケアでは恋愛禁止のルールはありませんでした)

恋愛禁止ルールのある中でお付き合いが発覚すると、何らかのペナルティがあるでしょう。最悪の場合は退所することになってしまうのかもしれません。

なので、まずは通われている精神科デイケアのルールをよく確認いただくことになります。

恋愛禁止ルールがある理由の推測ですが、恋愛関係が悪くなった時のフォローや、破局した場合にどちらか、あるいはお互いが通所しなくなってしまう可能性があるからでしょう。

恋愛が、病状の安定に逆効果をもたらすと考えているのかもしれません。

個人的には、そうしたルールはいらないんじゃないか?と思います。恋愛経験もふくめて、人は成長するものだと思いますから。

結婚・出産を考えるなら主治医へ早めに相談しよう

将来的に、結婚とか子どもは?

大切なことだから、主治医に相談しておこう。

いつ妊娠するかわからないし、早めが大切だ。

患者さん同士で結婚される場合は、主治医に相談してください。

精神障がいのある方同士のカップルうまくいくかどうかは、お互い症状が安定していることや、自分の病気について認識できていること、お互いが基本的な生活スキルをもてていることが大切です。自分のことはある程度自分でできるからこそ、相手を支えることができるのです。

逆にうまくいかないのは、どちらかの病状が悪化を繰り返して不安定な場合や、病識がない場合、病気とうまく付き合えていない場合、そもそも基本的な生活を送る力が無い場合などです。相手の負担が重くなって、破綻をきたしてしまうということです。

なので、こうした意味でも、結婚前に主治医には相談しておくことが大切です。

子どもを望むなら主治医に必ず相談しよう

主治医への相談が必須な理由は、向精神薬には胎児に影響する薬があるからです。

子ども望む方は「いずれは子どもをもちたい」という段階のうちから主治医に相談しておきましょう。いつ子どもを妊娠するかはわからないことだからです。

妊娠を望まれる場合の疑問については、下記のサイトがわかりやすいです。

妊娠を望む方へ | 心療内科・精神科の医療法人和楽会
妊娠を望む方へを解説しているページです。医療法人和楽会は、パニック症(パニック障害)・非定形うつ病・社交不安症(社交不安障害)などの不安・抑うつ症状の治療を手掛ける心療内科・精神科 専門医療機関です。

まとめ

恋愛についての私の考えは

「精神障がいがあってもなくても関係ない。恋愛は自由だし権利でしょ!」

というものです。

私自身、いつ精神疾患を発症するかわかりません。誰しもがなりうる病気ですから。

なのに、精神障がいをもったら、いきなり「恋愛はダメ」なんて言われたら、腹立ちますよね。当然のことです。

人を好きになるのは当然のこと。ご自身やお相手にとってプラスになる関係を作っていきたいですね。

そのためには、主治医に相談したり、支援をもらうことが大切です。

「主治医に相談しにくい」という方もおられますが、話したいことをあらかじめ紙に書いてもっていく等の工夫をしてみてくださいね。

主治医から「恋愛してますか?」なんて聞かれることは、そうそうないでしょうから、ご自身から切り出してみてください。勇気がいると思いますが、応援しています。

以上、【精神科デイケアでの恋愛にお悩みの方へ】精神保健福祉士よりという話題でした。

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この記事を書いた人

社会福祉士 / 精神保健福祉士
 
現場歴およそ10年
 
作業所、相談支援事業所、入所施設、児童相談所、精神科デイケアなどを経験。現在も某福祉現場で奮闘!
 
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しゃふくさん

コメント

  1. U より:

    このようなサイトを建てて頂きありがとうございます。
    私はずっとふさぎ込んでいましたが3年前に精神障害が判明し、ある施設でプログラムなどに行くようになり、そこの女性を好きになりました。
    初めは可愛らしい子だな程度でしたが彼女の仕事に対する姿勢、みんなを楽しませようと色々工夫して頑張ってる姿に段々気になって行ったんです。
    話すと明るくて笑顔が素敵だし、趣味の話で盛り上がってもう大好きになりました。
    しかし、ある日を境に素っ気なくなり、笑顔も私だけには見せなくなって趣味の話も「飽きちゃったんで」で何も話してくれなくなりました。
    なにか嫌われることをしたのか、話がつまらなくてしんどかったのか、良かれと思ってやったことが駄目だったのか、身丈に合わないのに馴れ馴れしすぎたのか。ずっと考えてましたがやっとこういうことだなと分かりました。
    やっぱり悪影響になるんですかね?とても辛いです。
    やっと就労Bを初めて就労Aないしは一般就労までになって改めて理由、告白までいけたらなと努力してきましたが、もう一気にやる気がなくなってしまいました。
    もう話しかけたりするのはやめた方がいいですかね?謝ったりした方がいいのかな?
    とにかく理由がわかってよかったです。ありがとうございました。

    • ぱーぱす より:

      Uさま
      (女性について、おそらく職員の方とお見立てしてお答えいたします。)

      心中お察しいたします。
      女性はどうして急に態度が変わったのか?これからどう関わっていったら良いのか?その女性のおかげで努力してこられたのに、というご心境とお察しします。
      もしかしたら、女性はUさまとの関係の距離感を、支援関係にふさわしい距離感に戻したいのかもしれません。
      平たくいうと、距離をあけるイメージです。

      実は、支援者の立場においては「距離感が近すぎた」という反省とともに、「はやく距離をあけないといけない」と焦るあまり、不自然なくらい露骨に関わりを避けてしまうのは、よくあることでもあります。なので、Uさまを嫌いになったとか、しんどかった等ではないと思います。しかし当然、された方は疑念を抱きますし、傷つきます。(女性にそうした意図は無いでしょうが)

      私は、Uさまが謝る必要はないし、これからも話すと良いと思います。
      ただし、恋愛感情の伝わらない関わり方をされた方が、お互いにとって良いと思います。(これ以上、Uさまが傷つかないためにも)

      Uさまが悪いことをしたわけでもありません。謝ることで、また、話しかけないことで、女性の態度が戻るわけでもないと思います。女性が支援者の立場を意識して、意図的に関係を変えていこうとしていると思われるからです。

      受け容れるしかないこの状況は、Uさまにとっては大変お辛いでしょうし、女性のおかげで目標もって頑張ってこられたわけで、今はガス欠のように感じられるかもしれません。
      特効薬のようなお答えはできませんが、この状況に合点がいくことで、何かのお力になれると幸いです。

      1つ付け加えますと、Uさまは問題解決のためにこうして行動されていることからして、いずれ回復していく力をお持ちと考えます。
      Uさまの今後を陰ながら応援しております。

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