精神保健福祉士はいじめ相談の仕事?【現役PSWが答える】

福祉リアルと本音

精神保健福祉士っていじめられてる子を支援するん?

スクールソーシャルワーカーとして働く場合はそういうことがある。

どうも!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。

「精神保健福祉士はいじめ相談をうけたり、いじめの問題解決を支援する仕事か?」

答えは「就職先によりけり」です。

多くの精神保健福祉士は精神疾患や精神障がいのある方を支援します。

ただし、スクールソーシャルワーカー(SSW)として働く精神保健福祉士は、いじめ相談を受けることになります。

スクールソーシャルワーカーは、小学校や中学校などで、いじめや悩み、暴力、不登校、虐待などの課題を抱えている子どもを支援する仕事だからです。

そして、スクールソーシャルワーカーになるために重要視されるのが、精神保健福祉士や社会福祉士の資格です。

どういうことか、解説していきます!

精神保健福祉士はいじめ相談の仕事?【現役PSWが答える】

精神保健福祉士はPSWとも呼ばれます。精神保健福祉士とはどんな仕事をする資格なのか?カンタンに解説します。

精神保健福祉士(PSW)って何する資格?

精神保健福祉士(PSW)が支援する相手

精神保健福祉士は「精神障がいのある方の生活を支援する国家資格」です。なので、精神疾患や精神障がいのある方・そのご家族をメインに支援します。

精神保健福祉士(PSW)の就職先

精神保健福祉士の大多数が就職するのは、精神科クリニック、精神科病院、地域の通所施設、行政の精神保健福祉センターなどです。

また、スクールソーシャルワーカー(SSW)として小学校・中学校などに勤務する精神保健福祉士もいます

精神保健福祉士はいじめ相談の仕事ではないのか?

いじめを受けた方のストレスは大きいです。

人生に大きな影響を与えてしまうこともあります。

精神障がいのある方には、子どもの頃にいじめられた経験のある方がよくおられます。

そうした意味では、精神保健福祉士はいじめ被害にあった方を支援することがよくある職種といえます。

なので、いじめられた経験があるという方は、その経験を活かせる専門職ともいえるでしょう。

もちろん、精神保健福祉士の支援対象の中心は、精神障がいのある方やそのご家族さんです。いじめの話が主軸というわけではありません

精神保健福祉士になると、いじめ相談の仕事をするわけではありません。

それでも「いじめにあっている子どもを助ける仕事がしたい!」という方は、精神保健福祉士や社会福祉士の国家資格を取ったうえで、スクールソーシャルワーカーになる方法があります。

スクールソーシャルワーカー(SSW)って何?

スクールソーシャルワーカー(SSW)の支援対象は?

スクールソーシャルワーカーが支援するのは、問題を抱えている児童です。

いじめだけでなく、日常生活の悩み、暴力、虐待などを含みます

スクールソーシャルワーカーは、児童の代わりに問題を解決する仕事ではありません。児童の力をひきだし、自ら解決できるように支援したり、環境が児童に合うように調整するのが役割です。

この、問題解決の代行はしないというのが、社会福祉士や精神保健福祉士らしさなのです。

問題解決を代行すれば、その時、一時的には良いかもしれません。

けれど、子ども自身の問題解決能力が育ったり、環境が良くなったわけではないですね。

「誰かの支援がずーっと必要な子ども」になってしまいます。

例えば、親が子どもの着替えを手伝えば、その時はすぐに終わるかもしれません。けれど、子ども自身で着替えるように関わらないと、いつまで経っても自分で着替えられないままです。これでは親から自立するのが難しくなります

支援にも同じことがいえます。

問題解決の代行は自立をめざした関わりではなく、その場しのぎの対処療法だったり、職員自身の自己満足な関わりということがよくあるのです。(※緊急的に代行が必要なことはあります)

スクールソーシャルワーカー(SSW)になる方法は?

スクールソーシャルワーカーになる方法は、社会福祉士か精神保健福祉士を取って、教育委員会などの採用試験に合格するのがメインです。

スクールソーシャルワーカーの選考
社会福祉士や精神保健福祉士等の福祉に関する専門的な資格を有する者から、実施主体が選考し、スクールソーシャルワーカーとして認めた者とする。
ただし、地域や学校の実情に応じて、福祉や教育の分野において、専門的な知識・技術を有する者又は活動経験の実績等がある者であって、次の職務内容を適切に遂行できる者のうちから、実施主体が選考し、スクールソーシャルワーカーとして認めた者も可とする。
① 問題を抱える児童生徒が置かれた環境への働き掛け
② 関係機関等とのネットワークの構築、連携・調整
③ 学校内におけるチーム体制の構築、支援
④ 保護者、教職員等に対する支援・相談・情報提供
⑤ 教職員等への研修活動
引用元:スクールソーシャルワーカー活用事業実施要領

つまり、文部科学省がスクールソーシャルワーカーの応募資格として認めるのは、次の3つです。

SSW応募資格① 社会福祉士
② 精神保健福祉士
③ 資格は無いが、実績やスキルがある人

スクールソーシャルワーク教育課程とは?

スクールソーシャルワーカーは「教育」と「福祉」に専門的な知識・技術を求められます。そこで、「スクールソーシャルワーク教育課程」というものがあります。

「スクールソーシャルワーク教育課程」は、スクールソーシャルワーカーとしての能力を示す証として、日本ソーシャルワーク教育学校連盟(JASWE)が認定しています。

出典:一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟(JASWE)HP

スクールソーシャルワーク教育課程を修了すると、スクールソーシャルワーカーの就職に有利とされています。

一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟/JASWE
紹介文

なので、スクールソーシャルワーカーになるベストな選択肢は、スクールソーシャルワーク教育課程認定校で、社会福祉士か精神保健福祉士を目指すことでしょう。

認定校の一覧は↓のリンクで見れます。

スクール(学校)ソーシャルワーク教育課程認定校一覧(2021年度版)

スクールソーシャルワーカーの求人は?

スクールソーシャルワーカーは、各都道府県の教育委員会などが求人を出しています。求人は、日本社会福祉士会HP日本ソーシャルワーク教育学校連盟HPでも、まとめて公開されています。

見当たらない場合は、求人ボックス | スクールソーシャルワーカーの求人情報もチェックしてみると良いでしょう。

SSWは年度ごとに採用していることが多いですし、時期によっては求人が出ていないこともあるでしょう。ときどきチェックしておくことをオススメします。

SSWの年収と将来性

ちなみに、SSWの雇用実態は、正職員よりも契約やパートタイムとなることが多いようです。正職員であれば年収465万円でしっかり安定していますが、平均的には年収300万円程となっています。
参考:公益財団法人社会福祉振興・試験センター 精神保健福祉士就労状況調査結果(令和2年度)

現在、国はスクールソーシャルワーカーを増やすべく、全中学校区への配置(10,000中学校区)をすすめています。
参考:文部科学省初等中等教育局 令和2年度 概算要求主要事項

SSWは大切な仕事ですから、これからますます重用されて雇用も安定していくことを期待しております!

さいごに

いじめられている子を支援したい方は、まずは精神保健福祉士になることで、スクールソーシャルワーカーへの道が開かれます。(社会福祉士でもOKです)

ただ、いじめ以外の困りごとも支援する心構えをもっておいてくださいね。日常の悩み、暴力、不登校、虐待など、さまざまな相談事があるのです。

大変だと思いますが、間違いなく必要な仕事です。進まれる方はぜひとも頑張ってくださいね!

なお、精神保健福祉士は通信講座での取得ができます。ご検討の方はこちらを参考にしてみてくださいね。
精神保健福祉士 通信講座を比較

スクールソーシャルワーカーの仕事をもっと知りたい方は、こちらの記事も役立ちます。何を大切に、どのように動くのがスクールソーシャルワーカーなのか。大切なポイントが解説されています。

「チーム学校」~スクールソーシャルワーカーの活動に光をあてて~|第7回 「チーム学校」|なぜ、なに、どうして? 学校保健|特集|学校保健ポータルサイト
特集|

お役に立てたなら嬉しいです。がんばってくださいね!

以上、精神保健福祉士はいじめ相談の仕事?【現役PSWが答える】という話題でした!

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