日本精神保健福祉士協会って入ったほうがええんかな・・・?何してるかわからんし、周りも入ってないみたいやし・・・。
- 日本精神保健福祉士協会に入会するメリット8つ
- 日本精神保健福祉士協会に入会するデメリット
- 私が入会していた理由と退会した理由
私は社会福祉士・精神保健福祉士として働いています。現場で10年超の経験です。
日本精神保健福祉士協会に入会するのをオススメできる方は、下記のような方です。
入会オススメの方
- 年会費15,000円を払う価値があると感じられる
- 機関誌・メールマガジンを読んで活用できる
- 研修に積極的に参加できる
- 成年後見人になりたい
では解説していきます。
都道府県精神保健福祉士協会との違い
精神保健福祉士の協会は、2つのバージョンがあります。
全国版 | 日本精神保健福祉士協会 |
各都道府県版 | 〇〇精神保健福祉士協会 |
今回話すのは、全国版である日本精神保健福祉士協会のことです。
日本精神保健福祉士協会について
日本精神保健福祉士協会への入会は自由です。
入会している精神保健福祉士は2割未満です。
依然2割に満たない組織率の低迷に対し、都道府県支部の役割の明確化、都道府県精神保健福祉士協会等との連携強化に取り組む
引用元:日本精神保健福祉士協会HP 2020年度の事業計画
なので、「周りで入ってる人がいない」「何やってるかわからない」という方は多いでしょう。
日本精神保健福祉士協会の入会メリット8つ
①生涯研修制度をうけて認定精神保健福祉士になれる
日本精神保健福祉士協会には生涯研修制度があります。
この制度の狙いとしては、
- 精神保健福祉士の資質・信頼の向上
- 政策展開につなげる
そして、認定精神保健福祉士を平たく言うと、
日本精神保健福祉士協会が「こいつは良い精神保健福祉士だ!」と認めた精神保健福祉士です。
認定精神保健福祉士には2階級あります。
- 研修認定精神保健福祉士
- 認定精神保健福祉士
もちろん、②の認定精神保健福祉士の方が上級です。
協会指定の研修をうければ、協会が認定してくれる仕組みです。
認定精神保健福祉士になるには、相当の年月がかかるとわかってもらえるでしょう。
そうした意味で、”生涯”研修制度なのでしょうね。
では、認定精神保健福祉士になって意味はあるのでしょうか?
メリット詳細については、こちらの「認定精神保健福祉士のメリットTOP3【現役PSWより】」で解説しています。
②メンバーシップカードがもらえる
メンバーシップカードは協会の会員証です。こんな感じ。
これがあれば誇らしい気になれます。
俺は日本精神保健福祉士協会の会員だぞ!
でも個人的にはハッキリ言って飾りです。(偉い人にはそれがわからんのです。)
用途としては、忘れてしまった会員番号や登録番号を確認できます。
③会章がもらえる
会章は四つ葉のクローバーの形をしたやつでした。議員バッジのクローバー版です。
クローバーは日本精神保健福祉士協会のモチーフなのでしょう。ホームページにも載っていますね。
写真載せたかったんですけど、失くしてしまいました。すみません。
でもぶっちゃけ、使う機会はメンバーシップよりも無かったです。1回も・・・。
実際、Twitter上でも↓のような意見が出回っています。
やっぱり失くした(?)方が多いんですねw
バッジはなくて良いので年会費をちょっとでも安くしてほしいです! https://t.co/E0bD9JxMQ6— ぱーぱす@福祉現場で地域・医療・行政を経験したブロガー (@syahukusan) December 31, 2022
個人的には、年会費を使っての事業だと思うのでバッサリやめて年会費を安くしてはどうかと思います。
・・・あ!メリットの話するはずだったのに・・・
④全国大会・学術集会に構成員価格で参加できる
日本精神保健福祉士協会は毎年、全国大会・学術集会を実施しています。
2022年は群馬県予定ですね。WEB参加も可能のようです。
私も数回参加したことがあります。ぶっちゃけると、旅行がてら仲間と行く研修という感じで楽しんでいました。
例年は2日程あります。1日だけの参加もOK。
参加できるかどうかは、職場の調整ができるかどうか、お金をねん出できるかどうか次第です。
肝心の参加費は、会員なら4,000円安くなる感じですね。2日参加だと1万円以上するので、そもそも結構高くつくんですが・・・。
全国大会以外にも、研修は随時行われています。
しかし全国の研修案内なので、研修費うんぬんの前に「遠くて行けねえ・・・」なのです。今ならWEB参加が現実的。
⑤メールマガジンが届く
精神保健福祉に関連した情報がメールマガジンで届くようになります。
例えば、法律が国会で検討される情報などですね。
現場の仕事にも大きな動きとして関わってくるので、知っておいた方が良いのは確かです。
ただし、目を通さないと役立つことはないです。未読スルーだとメリットにならないんですよね。
⑥機関誌「精神保健福祉」や「PSW通信」が届く
精神保健福祉は年4回、PSW通信は年6回発行です。
内容としては、全国の精神保健福祉士の現状や思い、業界の課題等ですね。
全国の精神保健福祉士とのつながりを感じることができるかもしれません。
ただしボリュームのある機関誌なので、全て読もうとすると時間がかかります。私は気になるところだけつまんで読んでいました。
メールマガジン同様、読まないと役に立たないです。
⑦精神保健福祉士賠償責任保険に加入できる
精神保健福祉士は、人の命に関わることもある仕事です。
有事の際に、自分の職場がちゃんと守ってくれたら良いのですが、昨今は個人の責任を問われることがありますね・・・。
賠償責任保険はそうした不安・心配にマッチした保険です。
私の知っている精神保健福祉士で加入している人はいませんでしたが。
金額は「精神保健福祉士賠償責任保険のご案内」によると年11,050円ですね。
⑧成年後見人になる道が開かれる
精神保健福祉士として成年後見人になるには、入会が必須です。
入会後、認定成年後見人ネットワーク、クローバーに登録することが必要です。
詳しくは成年後見人は社会福祉士・精神保健福祉士の副業になるか?【調べた】で解説しています。報酬は家裁が決めますが、1ケース月額2万円ほどなんですね。
日本精神保健福祉士協会に加入するデメリット
年会費が高い
何よりのデメリットは、高額な年会費15,000円です。
入会金5,000円、年会費15,000円ですから、初年度は合計20,000円かかります。
精神保健福祉士の平均年収は約404万円ですから、けっこうな割合です。
もう少し安くないと、精神保健福祉士の年収的に入りにくい。これが組織率20%未満の背景でもあると推測します。
例えば年会費3000円とかなら入る人はもっと増えるのではないかなぁ・・・。
会費下げるためには、情報誌や機関誌をWEB媒体だけにして、印刷・郵送費を削減。使う機会のわからない会章もメンバーカードもやめてしまえば、会費安くなりませんかねぇ。
組織率高めた方が、精神保健業界や日本のためになるんじゃないかなぁ。
とにもかくにも年15,000円は高すぎる・・・。家計にジャブ・・・というかボディブロー並。
ちなみに条件つきですが年会費の減る制度があります。詳しくは下記リンクからごらんください。私は対象外。ちっ。
社会福祉士会よりも年会費は高くつく
まずは結論の図をご覧ください。
①(各都道府県)社会福祉士会
②日本社会福祉士会
☞①に入会すると②にも自動入会
①(各都道府県)精神保健福祉士協会
②日本精神保健福祉士協会
☞別々に入会
説明しますと、社会福祉士協会システムは
②自動的に日本社会福祉士会にも入会する(無料)
こういうシステムなので、それぞれに入会するかどうか考えなくて良いし、それぞれに会費を払うなんてこともありません。
しかし精神保健福祉士の協会は違います。
日本精神保健福祉士協会と都道府県協会は別物です。それぞれに、入会するかどうか考えることになります。
もし両方入会したなら、両方に年会費を払わないといけません。高くつきます。
社会福祉士会の方が、一括で入会できて手続きがラク。会費も安いし良いなぁ~と思っちゃいますね。
【まとめ】
日本精神保健福祉士協会に入ることがオススメできるのは下記のような方です。
入会オススメの方
- 年会費15,000円を払う価値があると感じられる方
- 機関誌、メールマガジンを読み、活用する方
- 研修に積極的に参加できる方
- 成年後見人になりたい方
あなたが上記以外なのであれば、都道府県協会への入会がオススメです。
主な理由としては、身近なのでメリットを感じやすい点なのですが、詳しくは「都道府県の精神保健福祉士協会【入会メリット3つ&デメリット2つ】」で解説しています。検討してみてくださいね。
日本精神保健福祉士協会に私が入会していた理由
そもそも私が入会していた理由は、以下の2つ。
入会していた理由
- 日本精神保健福祉士協会の組織率を上げる
- ①によって協会の意見力を上げることが、日本をより良くすることになるはず
選挙投票のようなイメージでしたね。
しかし今は日本社会福祉士会に入会しているので、年会費が家計にダメージを与えます。
ダブル入会していた時期もありましたが、「両方は家計的に払い続けられない」と思って退会に至りました。できることなら入っていたいんですけど・・・。
批判的かつ実利でとらえる視点となってしまいましたが、一意見として参考にしてみてくださいね。
日本精神保健福祉士協会がPR動画をつくっていますので、こちらもご参考くださいね。
なお、これから精神保健福祉士として活躍されるであろうあなたへ、お守りとして以下の記事を捧げます。ご自身の健康も大切に。どうかお気をつけて。
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