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地域活動支援センターと精神科デイケアの違い5つ【精神保健福祉士解説】

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地域活動支援センターとデイケアって何が違うん?

共通点がたくさんある。

違いを5つに絞って解説しよう!

こんにちは!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。

  • 地域活動支援センターとデイケアって何が違うんだろう?
  • どっちを利用した方が良いかな?

このようなギモンをお持ちの方へ。

実は、地域活動支援センターと精神科デイケアは共通点がとても多いので、違いがわかりにくいんですね。

こうした悩みや疑問が起きるのは、自然なことなんです。

では、シンプルにさっそく解説していきます!

地域活動支援センターと精神科デイケアの違い5つ【精神保健福祉士解説】

地域活動支援センターにも精神科デイケアにも個性あり

まず大前提ですが、各地域活動支援センターにも各精神科デイケアにもれぞれ独自色があります

いわば、個性があるわけです。同じものはないんですね。

例えば、セブンイレブンのように、全国ほとんど同じ商品、同じコンセプトで、同じ制服、とはいきません。

あの地域活動支援センターとこの地域活動支援センターは全然違う・・・

というのはよくあることです。

制度としても、地域活動支援センターにはⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型という3つの型があります。さらに、同じ型のなかでもそれぞれの地域活動支援センターで独自カラーがあります。

【比較解説】地域活動支援センターの類型【Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型】の違い
地域活動支援センターってⅠ型とかⅡ型とかあるけど、何が違うん? 違いは3つ。 事業・職員配置・利用者数だ。 私は社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすで...

精神科デイケアについても、利用時間に応じてショート・ケア、デイ・ケア、ナイト・ケア、デイナイト・ケアがあり、小規模と大規模に分かれます。そして、それぞれの精神科デイケアで独自カラーがあります。

参考:厚生労働省 精神科デイ・ケア等の区分と診療報酬について

それゆえ地域活動支援センターと精神科デイケアは、より一層ちがいがわかりにくくなっています。

地域活動支援センターと精神科デイケアの共通点

では、上記のような個性・型などの違いを、ひとまず横に置いておいて・・・

共通点をリストアップしてみます。

地域活動支援センターと精神科デイケアの共通点
通所施設? YES(入所ではない)
日中に行く所? 利用の仕方や各機関によって違う(夜があることも)
土日祝は? 各機関によって違う(地域活動支援センターの土日祝開所率は6~7割)
稼げる? ケースバイケース(作業・内職があったり無かったり)
集団で交流ある? ある
レクとかプログラムは? それぞれが独自設定
食事は? 多分ある(食事代は実費負担の傾向)
食事作りは? 活動の一環になっているかも(買い物含む)
職員に相談できる? できる
居場所になる? なる(そういう機能期待がある)

こんなに共通点があります。

地域活動支援センターと精神科デイケアって、同じような感じがするのは当然なんです。

※私の経験によるところが強いので、例外はあると思います。

地域活動支援センターと精神科デイケアの違い5つ

では、違いは何でしょうか?大きな点を5つ絞ってお伝えします。

違い① 利用人数

地域活動支援センター
  • 10~20人以上
    (類型による)
精神科デイケア
  • 20~70人
    (利用時間・規模による)

利用人数については、地域活動支援センターは下限設定があり、精神科デイケアは上限設定があるんですね。

このように見ると精神科デイケアの方が多人数に見えてきますが、実際には見学等してみないとわかりません

数名(20名以下)しか利用していない精神科デイケアもよくある一方、多人数でにぎわっている地域活動支援センターもあります。

違い② 誰が利用を決めるか

地域活動支援センター
  • 利用者と地域活動支援センターが契約、自治体が認可
精神科デイケア
  • 主治医

地域活動支援センターでは、利用者が利用を希望して、地域活動支援センターと利用契約を結ぶことになります。それを自治体(市区町村)が受け付けて、利用許可がおりるという流れですね。

なんとなく、対等な感じが伝わるかと思います。利用目的は双方で話し合いながら整理していくことが多いでしょう。

一方、精神科デイケアは精神科専門療法の1つであり治療の一環です。利用するには主治医の指示箋が必要です。

医療では「医学モデル」の視点で患者さんや障害をみることが多いでしょう。「いかに患者さんの課題・問題を解決するか」という視点なんですね。

http://plaza.umin.ac.jp/~haruna/icf/med_vs_soc.html

病気(課題)の治療(解決)というのが基本原理です。

なので、利用目的は、医師や職員側が体調や病状の安定に設定する傾向があるでしょう。下記の統計は精神科デイケアの実態を知るのにとても参考になります。

厚生労働省 精神科デイ・ケア等について

違い③ 利用料

地域活動支援センター
  • 原則無料(食費等はかかる傾向)
精神科デイケア
  • 原則、保険適用なら3割負担
  • 自立支援医療(精神通院医療)の適用で自己負担は1割or負担上限額

各自治体によって違いはあるでしょうから、「概ねこのようだ」でご理解くださいね。
参考:厚生労働省 自立支援医療の患者負担の基本的な枠組み

つまり、利用負担でいうと、地域活動支援センターの方が安い場合が多いでしょう。

違い④ 職員配置

地域活動支援センター
  • 地域生活支援事業等の実施について(通知)で決まっている
  • 無資格者がいる場合あり
精神科デイケア
  • 特掲診療料通知で決まっている
  • 精神科医が必ずいる
  • 原則、職員は何らかの有資格者

地域活動支援センターは類型によって職員配置が決まっています。(詳しくは【比較解説】地域活動支援センターの類型【Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型】の違いを参照)

精神科デイケアの職員配置はこちらがイメージしやすいですね。


引用元:厚生労働省 第8回 精神障害者に対する医療の提供を確保するための指針等に関する検討会(平成26年3月28日)参考資料

精神科医は必ず配置。そのほか、利用者数に応じてNs(看護師)、准看護師、PSW(精神保健福祉士)、公認心理士、栄養士、OT(作業療法士)などが配置されることになります。

細かな施設基準は「特掲診療料通知(令和2年3月5日発)」で定められています。

精神科デイケアで特筆すべきは精神科医が必ずいるということ。地域活動支援センターよりも医療的なケアに強いわけです。

対して、地域活動支援センターでは職種の指定は特になく、雇用形態(常勤)の指定がある程度。

Ⅰ型(1日平均20名以上が利用)の場合だけは、専門職員(精神保健福祉士等)の配置が決まっています。

地域活動支援センターについては、厚生労働省社会・援護局の地域生活支援事業等の実施について 改正通知 令和4年3月30日で基準が決められています。

比較して言うと、有資格者を配置しているのが精神科デイケア、地域活動支援センターには色んな職員(無資格含む)がいるということですね。

地域活動支援センターの職員配置には脆弱さという課題があります。

違い⑤ 利用時間

地域活動支援センター
  • わりと自由
精神科デイケア
  • わりと融通がききにくい

地域活動支援センターの実施主体は自治体(市区町村など)であり、民間に委託(要はお任せ)されていることが多いです。


出典:令和元年度障害者総合福祉推進事業 地域生活支援事業を効果的に実施するための実態の把握に関する調査研究 事業報告書【本編】令和2年3月 PwC コンサルティング合同会社

地域活動支援センターは、利用者が来所すれば利用扱いです。なので、短時間利用でも長時間利用でも、地域活動支援センターの事業収入に変わりはないです。

そうした背景もあり、地域活動支援センターは比較的自由に出入りしやすいと思われます。例えば、ちょっとだけ通所して雑談だけして帰るとか、仕事後等に立ち寄るといった利用の仕方が実際に見られます。

ただし、利用の仕方は利用者さんと支援者で相談して決めるので、個別の違いはあります。例えば、就職に向けて等の目標で利用するなら、決まった時間通りに通所することを目指したりします。

一方、精神科デイケアは、民間の医療法人等が行っている場合が多いです。事業収入は診療報酬体系のなかで、利用時間などに応じて細かく決められています。

要は、精神科デイケアは長時間利用してもらった方が、収益になるしくみです。

各デイケアによるでしょうが、経営上の事情が背景にあって、決まった時間いっぱい利用するよう促されることがあるかもしれません。(私の経験談)
参考:診療報酬の算定方法の一部を改正する件(告示) 令和2年 厚生労働省告示第57号 第8部 精神科専門療法

もちろん、利用時間がハッキリ決まっていることで、規則的な生活につながり、病状を安定させることに寄与するので、利用者さんのメリットでもあります。

最後に

地域活動支援センターと精神科デイケアには共通点が多いです。

どちらの利用が向いているかはケースバイケースですし、医療機関や支援者と相談してすすめていくことになるでしょう。

利用目的を整理したうえで、併用している方もいます。

進化の歴史上、人は一人では生きていけないし、本能的に人との関わりを求める生き物です。

孤立はさまざまなリスクにつながります。利用目的をよくよく考えることも大切ですが、通う場所があること自体が救いになると思うんですね。

この情報があなたのお役に立てたなら幸いです。

地域活動支援センターと精神科デイケアの違い5つ【精神保健福祉士解説】という話題でした!

この記事を書いた人

社会福祉士 兼 精神保健福祉士です。
大学受験失敗 → 浪人・転向 → 国家資格ダブル合格 → 就職 → パワハラ遭遇 → 転職 → 福祉現場で10年超
現職で働きながらブログ書いてます。月3万PV。妻と猫が大切。

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しゃふくさん

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