社会福祉士

学校で働く社会福祉士=スクールソーシャルワーカー(SSW)とは?

社会福祉士

社会福祉士になって学校で働きたい!

スクールソーシャルワーカー(SSW)になれば実現できるよ!

  • 社会福祉士を取ればSSWになれる?
  • スクールソーシャルワーカー(SSW)ってなにするの?
  • スクールソーシャルワーカー(SSW)の平均年収やなり方は?

こういった思いの方へ。

この記事の内容
  • スクールソーシャルワーカー(SSW)の職務は?
  • SSWのなり手は社会福祉士が最多
  • SSWの専門性
  • SSWの平均年収・給与・手取り
  • SSWになるには?
  • スクールソーシャルワーク教育課程とは?
  • SSWの求人は ?

私は社会福祉士・精神保健福祉士として働いています。現場で10年超の経験です。

学校で働く社会福祉士は、スクールソーシャルワーカーと呼ばれます。

スクールソーシャルワーカーは、英語でSchool Social Workerです。

略称は、頭文字をとってSSWです。

スクールソーシャルワーカーは近年とても注目されています。国は予算を増やし、全国のスクールソーシャルワーカー配置数を拡充する方針です。

これからの活躍がますます期待されるスクールソーシャルワーカー。なるにはどうしたら良いのでしょうか?

先に結論を言うと、スクールソーシャルワーカーになるには、社会福祉士を取得するのがベターです。

言い換えると、社会福祉士ではなくても、スクールソーシャルワーカーになる人はいるということです。

どういうことか?解説します。

なお、「社会福祉士ってそもそも何?」という疑問のある方は、こちらの「【簡単に】社会福祉士とは?12視点で現役がまとめ解説」もあわせてご覧下さいね。

学校で働く社会福祉士=スクールソーシャルワーカー(SSW)とは?

スクールソーシャルワーカー(SSW)の職務は?

スクールソーシャルワーカーの現場は、小学校中学校です。

支援対象は子どもや保護者ですが、扱う課題は幅広いです。

  • 不登校
  • いじめ
  • 暴力、物損
  • 非行
  • 発達課題
  • 虐待 など

問題や課題があれば、全般的に支援対象となり得ます。

日々は、校内を巡回したり、校内の様子を観察したり。
ゴミの散乱状況、靴箱の状況、学校備品などの破損状況などもチェックします。

授業の参観や定例会議等に参加して、学校の状態やニーズを把握したり、学校をアセスメントすることもあります。

スクールソーシャルワーカーは、子どもの相談だけでなく、保護者の相談にも応じます。

また応じるだけでなく、必要なら直接出向き、支援することもあります。(いわゆるアウトリーチと呼ばれ、面接を主軸としたスクールカウンセラー(SC)は通常とらない手法です。)

SSWの支援は、担任・養護教諭・スクールカウンセラー(SC)と情報共有したり、関係者から聞き取り等を行い、校長に報告・相談したりと、連携しながら進めます。

SSWの職務
①不登校、いじめ等の未然防止、早期発見及び支援・対応等
(ア)地方自治体アセスメントと教育委員会への働き掛け
(イ)学校アセスメントと学校への働き掛け
(ウ)児童生徒及び保護者からの相談対応(ケースアセスメントと事案への働き掛け)
(エ)地域アセスメントと関係機関・地域への働き掛け
②不登校、いじめ等を学校として認知した場合又はその疑いが生じた場合、災害等が発生した際の援助
(ア)児童生徒及び保護者との面談及びアセスメントから見直しまで
(イ)事案に対する学校内連携・支援チーム体制の構築・支援
(ウ)自治体における体制づくりへの働き掛け
引用元:文部科学省 スクールソーシャルワーカー活用事業に関するQ&A 文部科学省初等中等教育局児童生徒課 令和4年2月

詳しく知りたい方は文部科学省 児童生徒の教育相談の充実について(報告)もご覧くださいね。

スクールソーシャルワーカー(SSW)のなり手は、社会福祉士が最多

スクールソーシャルワーカーの63.6%は、社会福祉士です。下記をごらんください。


文部科学省 スクールソーシャルワーカー活用事業に関するQ&A 文部科学省初等中等教育局児童生徒課 令和4年2月より抜粋

社会福祉士の割合は年々高まっています。3人中2人は、社会福祉士です。

それだけ社会福祉士は、スクールソーシャルワーカーとしての役割期待に応えられているのかもしれません。

スクールソーシャルワーカー(SSW)の専門性

スクールソーシャルワーカーは、子どもの代わりに問題を解決する仕事ではありません

そうではなく、子どもの力を引き出して自分で解決できるようにしたり、周りの環境を子どもに合うように調整します。

問題解決を肩代わりしないのは、社会福祉士や精神保健福祉士が大切にしている専門性です。

代わりにやってあげへんの?

その子が自立していけるように、グッとこらえるんだ

問題解決を代行すれば、その場はうまく終わるかもしれません。
でも子どもの経験は増えないし、環境が良くなるわけではないですね。

「誰かの支援がずっと必要な子ども」になってしまいます。
要は、自立を妨げてしまうのです。

例えば、登園前の子どもが着替えにもたついている時、親が代わりにすれば早く終わりますね。
でも受け身になったり、いつまでも一人で着替えられなくなったりします。

SSWの支援にも同じことが言えます。

問題解決の肩代わりは、子どもの自立を促す関わりではないんですね。
その場しのぎの対処療法だったり、自分自身の自己満足(役に立ててる感)だったりします。

これには自己覚知(自分を知って支援に役立てること)が必要です。

自己覚知の方法はこちらの社会福祉士の自己覚知【必要な理由・やり方を社会福祉士が解説】でわかります。

スクールソーシャルワーカー(SSW)の平均年収・給与・手取りは?

スクールソーシャルワーカーの平均年収は、雇用形態によって違います。

全体としての平均年収は292万円です。


出典:社会福祉士就労状況調査結果報告書(令和2年度)

年収292万円ってどうなん?

実家暮らしなら困らないだろう。

でも1人暮らしなら、余裕は無いだろうな。

年収292万円だと、給与は約24万円手取りは約20万円です。

ちなみにスクールソーシャルワーカーは、正規職員なら平均年収464万円です。

社会福祉士の平均年収は403万円ですから、約60万円多いです。

ただしスクールソーシャルワーカーの採用では、正規職員はまだ少ないです。

必要とされる職種ですから、もっと増やして欲しいですね!

ではもう一度、まとめます。

スクールソーシャルワーカーの平均年収・給与・手取り
平均年収 292万円
給与(総支給) 約24万円
手取り 約20万円

スクールソーシャルワーカー(SSW)になるには?

スクールソーシャルワーカーになるには、社会福祉士や精神保健福祉士を取ると良いでしょう。

社会福祉士や精神保健福祉士等の福祉に関する専門的な資格を有する者から、実施主体が選考し、スクールソーシャルワーカーとして認めた者とする。(中略)

なお、採用に当たっては、資格を有していることのみをもって判断するのではなく、面接等を通じ、候補者の学校現場での活動実績等についても十分に踏まえた上で選考していただきたいと考えております。
引用元:文部科学省 スクールソーシャルワーカー活用事業に関するQ&A 文部科学省初等中等教育局児童生徒課 令和4年2月

まとめると、次のようになります。

SSWになる必要条件

  1. 社会福祉士
  2. 精神保健福祉士
  3. 資格は無いが、実績やスキルがある人

上記のいずれかがSSW(スクールソーシャルワーカー)になる必要条件です。十分条件ではありません。

つまり、社会福祉士や精神保健福祉士を取れば、スクールソーシャルワーカーの採用で有利と思われますが、人物・実績も考慮されて採用は決まるということです。

スクールソーシャルワーカーに、資格無しで合格する猛者もいるということです。

スクールソーシャルワーク教育課程とは?

スクールソーシャルワーカーは教育・福祉についての専門的知識・技術が必要です。

そこで、スクールソーシャルワーク教育課程があります。

スクールソーシャルワーク教育課程は、日本ソーシャルワーク教育学校連盟(JASWE)が認定している事業です。いわば、スクールソーシャルワーカーとしての能力の証明です。

出典:一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟(JASWE)HP

スクールソーシャルワーク教育課程を修了すると、スクールソーシャルワーカーの採用で有利とされます。

したがって、スクールソーシャルワーカーになるストレートな方法は、以下の順番です。

SSWになる方法

  1. 社会福祉士か精神保健福祉士を取る
  2. スクールソーシャルワーク教育課程を修了する

スクールソーシャルワーク教育課程の認定校一覧は↓のリンクで見れます。

高校生や通学できる方は、上記一覧で家から近い認定校を「スタディサプリ進路」から検索すると資料請求できます。

社会人の方は、通信課程を検討しましょう。通信課程で修了できるのは、↓の4校だけです。

スクールソーシャルワーカーの求人は?

スクールソーシャルワーカーの求人は、各都道府県・市町村等の教育委員会が出しています。

↓の各サイトで掲載されています。

SSWは学校現場で働くので、採用は年度ごとに出される傾向です。時期によっては求人がありませんので、定期的なチェックをオススメします。

最後に

近年は非行に至る子どもは減っていますが、児童虐待は増え続けています。

歪んだ家庭環境は学校での友人関係に影を落とし、いじめ等の要因にもなります。

もはや担任の先生だけで、クラスの子どもの課題を解決することは困難です。

子どもだけに働きかけるのではなく、保護者・家庭環境・関係機関などにも働きかける必要があります。
そうした役割を、スクールソーシャルワーカーは期待されています。

スクールソーシャルワーカーの仕事について、「チーム学校」~スクールソーシャルワーカーの活動に光をあてて~の記事は大切なポイントがよくわかる内容なのでオススメです。

また、スクールソーシャルワーカーになるには社会福祉士から取るのがオススメです。

社会福祉士になるには12のルートがあります。下記記事で学歴や社会人などの条件に合わせた最短コースも解説しています。ご参考くださいね。

以上、学校で働く社会福祉士=スクールソーシャルワーカー(SSW)とは?という話題でした!

この記事を書いた人

社会福祉士 兼 精神保健福祉士です。
大学受験失敗 → 浪人・転向 → 国家資格ダブル合格 → 就職 → パワハラ遭遇 → 転職 → 福祉現場で10年超
現職で働きながらブログ書いてます。月3万PV。妻と猫が大切。

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しゃふくさん

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