社会福祉士と精神保健福祉士のどちらを先に取る?【社会福祉士解説】

しゃふく・PSWの資格取得
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どっちから先に取ったらいいんや!?

働きたい現場に合わせて取るのがオススメだ。

こんにちは!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。

社会福祉士と精神保健福祉士の資格、「どちらを先に取れば良い?」と聞かれたら、私の本音は「できる限り、同時に取った方が良い」です。その理由は、資格勉強は時間&労力がとてもかかるのに現場に活かしづらいので、早く終わらせた方が良いからです。

いやいや、そう言うけどさ・・・。

どちらか先を選ばなあかん事情があるねん。

大丈夫。ちゃんと答えていくぞ。

「どちらから取ると良いか?」という悩みのある方は、社会人の方、子育てをしている方、学校の履修要件でどちらかのみ受けられる方など、色んなご事情を抱えた方と推察します。

「両方取れるならとっくにそうしてるよ!」ってことかと思います。

そうした方々へ向けた私の結論は以下のフローチャートです。

3パターンに分けられます。ちょっと見辛いですが、文にするとこうなります。

どちらの資格から取ると良いか
  1. 「働きたい現場が決まっている」+「精神保健福祉士の資格だけが、必須or資格手当あり」 ⇨ 精神保健福祉士から取る
  2. ↑以外の方 ⇨ 社会福祉士から取る

この記事は、上記の理由や特定の資格が必要な現場、求人の調べ方などを解説する内容となっています。読んでもらえれば、社会福祉士・精神保健福祉士のどちらを先に取るか決めるのに役立つでしょう。

それではまいりましょう!

社会福祉士と精神保健福祉士のどちらを先に取ると良いか?

そもそも、どちらの資格でもOKな現場が多い

ハッキリ言ってしまうと、たいていの職場では社会福祉士でも精神保健福祉士でも応募要件を満たせます。もっと言うと、無資格でも働ける現場が多いです。これは福祉現場の特徴でして、資格をもっているか否かよりも、人柄・人間性が重要視される傾向があるからです。

さらに、社会福祉士も精神保健福祉士も名称独占の資格です。言い換えると、無くても働けるけど、あればベター的な資格です。「基本的には無くても現場で働ける」という資格なのです。

ただし職場の中には、「どちらかの資格が無ければ就職できない職場」や、「資格は無くても就職できるが、あれば資格手当がつく職場」という場合が結構あります。

つまり、働きたい現場・職場に合わせてどちらを先に取るか決めると良いのです。

いやいや、国家試験合格率は社会福祉士の方が低いやん?

精神保健福祉士から取った方がステップアップになるんちゃう?

合格率だけで難易度は判断できないぞ。

合格率的に精神保健福祉士から取る方がカンタンという意見について

確かに、社会福祉士の合格率の方が低いです。平均的に毎年約3割の合格率です。くらべて、精神保健福祉士の合格率は約6割で毎年推移しています。

 

社会福祉士合格率
  • 約30%
精神保健福祉士合格率
  • 約60%

合格率だけを見ると、精神保健福祉士の方がカンタンそうですね。

しかし私の考えでは、社会福祉士と精神保健福祉士の合格率に約30%差がある理由は、問題の難易度による影響は少ないと思っています。つまり、受験者層の違いではないかと。

経験上、社会福祉士と精神保健福祉士の難易度に差は無い

私の経験としては、試験問題の難易度に差はありません。私は社会福祉士と精神保健福祉士にダブル合格しましたが、社会福祉士、精神保健福祉士ともに合計点数は同じでした。

「合格率差の原因は、社会福祉士の専門科目は精神保健福祉士の専門科目より難しいから」という意見もありますが、それだけで30%もの大差がつくとは感じられないです。これは、実際に勉強したり、過去問題を解いてくださるとわかるのではないかと思います。

専門科目?

国家試験には共通科目と専門科目の2つがあるんだ。

国家試験では、社会福祉士・精神保健福祉士で共通の「共通科目」にくわえ、受けたい資格の「専門科目」の2つを受けることになります。図にするとこうなります。

社会福祉士の国家試験
  • 共通科目(難)
  • 社会福祉士 専門科目(易)
精神保健福祉士の国家試験
  • 共通科目(難)
  • 精神保健福祉士 専門科目(易)

社会福祉士なら、共通科目+社会福祉士の専門科目

精神保健福祉士なら、共通科目+精神保健福祉士の専門科目

といった具合です。ハッキリ言って、難しいのは共通科目です。専門科目は良識で解ける問題も多いです。共通科目は知識がなければ解けません。でも、専門科目は事例問題がけっこうあるので、共通科目と比較してその場で考えて解ける問題が多いのです。

社会福祉士と精神保健福祉士で受験者層に違いがある

これは2つの視点で話せます。

受験者のモチベーション差がある可能性

受験者のモチベーションは、

社会福祉士 < 精神保健福祉士

ではないかということです。理由は、社会福祉士と精神保健福祉士の対象範囲の違いから考えられます。

精神保健福祉士は、社会福祉士の支援分野のなかから、精神障がいのある方などの精神保健分野のみに特化した資格です。

社会福祉士の活躍範囲は、児童養護・虐待・身体障がい・知的障がい・精神障がい・生活保護・介護・医療(MSW)・学校(SSW)・社会福祉協議会など、多岐にわたります。精神保健福祉士は、このなかから精神障がいや精神疾患のある方に特化した資格なのです。

対象者の範囲としては

社会福祉士 > 精神保健福祉士

ということです。

つまり、精神保健福祉士の国家試験をうける方は「社会福祉の分野の中でも、あえて精神の分野で働きたい層」と考えられるのです。この点で、社会福祉士と精神保健福祉士の受験者では、モチベーション・動機に違いがあると推測できます。

精神保健福祉士の受験者は、社会福祉士有資格者が多い可能性

これは短期養成校等の事例で、社会福祉士の資格をもった人が、精神保健福祉士の国家試験を受けるケースが多いようです。

社会福祉士の有資格者が精神保健福祉士の国家試験を受ける場合、共通科目は免除されます。つまり、精神保健福祉士の専門科目だけ受ければ良いのです。

難易度の高い共通科目はもう勉強しなくて良いし、専門科目に集中して勉強できるのです。とても対策しやすくなるわけで、そうした方々の合格率は高いものと推測できます。

「どこで働きたいか」で先にとる資格を選ぼう!

というわけで、難易度の差があると踏んで、どちらを先に取るか決めるのはオススメしません。社会福祉士と精神保健福祉士のどちらを先に取るか決めるには、

どちらを先に取るか決めるには・・・

  • 働きたい現場は決まっている?決まっていない?
  • 働きたい現場で必須な資格・手当のある資格はどちらの方?どちらでもOK?

この2つの問いに答えることが大切です。もちろん、働きたい現場が決まっていなくてもOKです。これも大切な意思となります。

社会福祉士だけが働ける現場・精神保健福祉士だけが働ける現場とは

では具体的に、社会福祉士だけが働ける現場、精神保健福祉士だけが働ける現場とはどこなのか?

結論をいうと、求人を見てみないとわからないです。それくらい、福祉現場では多種多様な採用枠・資格要件があるのです。

ただし、ある程度の傾向はありますので、知りうる限り紹介します。

精神保健福祉士だけを採用している例(医療機関と行政)

例えば、精神科病院、精神科の診療所・クリニックです。

理由は診療報酬にあります。医療機関の収益は診療報酬によるのです。診療報酬の取り決めによって、精神保健福祉士であれば病院の収入になるけど、そうでないなら収入にならないというものがあります。

精神保健福祉士が行うことで診療報酬上に算定される例は、こちらの厚生労働省資料「精神保健福祉士に求められる役割について」をみていただくとわかります。結構な量がありますね。

早い話が、「精神科の医療機関の経営上、精神保健福祉士なら稼ぎ手になれるが、資格が無いなら稼げない」ということです。

このため、せっかく精神科の医療機関で内定をもらっても、精神保健福祉士に合格できなければ内定取り消しとなったり、違った形での採用となる例があるのです。


医療機関だけでなく、行政でも精神保健福祉士だけを採用する例があります。

行政、つまり公務員となるのですが、精神保健福祉士の専門職採用をしていることがあります。現場としては、精神保健福祉センターや保健所(健康福祉事務所)、精神保健福祉相談窓口などがあります。

時期にもよりますが、のちほど紹介する方法で検索すれば見つけることができるでしょう。

社会福祉士から取るのをオススメする場合

上述した現場以外で働くおつもりなら、社会福祉士から取ると良いでしょう。

つまり、働きたい現場が「精神保健福祉士の資格だけ必須or資格手当あり」という方以外は、社会福祉士から取るのがオススメです。また、どの現場で働くか迷っている方も、社会福祉士から取るのがオススメです。

理由は社会福祉士の方が就職先の選択肢が多いからです。社会福祉士の支援範囲は精神保健福祉士より広いので、就職先の選択肢も比較して多いということです。もし精神障がいの分野で働きたくなったとしても、精神保健福祉士が必須ではない現場はたくさんあります。

私自身、学生の頃に社会福祉士も精神保健福祉士も取得し、いちどは精神保健福祉士として働きました。でも、いま現在は社会福祉士として働いています。その転職をした時は、「社会福祉士をとっておいて良かった」と感じたタイミングでした。

色んな事情で転職などをする場合、選択肢の自由度は高い方が嬉しいですよね。社会福祉士は精神保健福祉士より選択の自由度が高く、役立てやすいのでオススメなのです。

とにかく求人を見てみよう!

とにもかくにも、実際に求人を見てみないと実態はつかめないです。

福祉現場の採用は多種多様なので、この記事で確定的なことは言えないのです。

求人検索はめんどうな気がするかもしれませんが、以下は登録不要で検索できるサイトですから、めちゃ簡単です。求職・転職活動をしていない方でも気軽に使えますのでご紹介します。

行政の求人を調べたい方

公務員試験情報こむいん」がオススメです。

国家公務員、地方公務員別に調べることができますし、年齢・都道府県・経験者採用・障がい者採用など、条件を絞れるので便利です。

検索画面では、「職種」の「福祉」にチェックを入れると、社会福祉士や精神保健福祉士の採用枠を調べやすいです。

公務員試験情報こむいん」は便利なので、ブックマークして、定期的に検索されることをオススメします。

民間(医療機関・地域の施設など)を調べたい方

色んなサイトがありますが、「Indeed」は手軽で調べやすいです。登録もいらないです。

キーワードに「社会福祉士」か「精神保健福祉士」をいれて、勤務地にお住まいの地域をいれて求人検索ボタンを押せば、いろいろ求人が出てくるはずです。その画面で資格要件なども確認できます。

その他の検索方法

Indeed」以外でしたら、「ハローワーク」もつかえるでしょう。

日本社会福祉士会HP日本精神保健福祉士協会HPでも求人は掲載されています。でも、地域などの条件選択ができません。自分にあった求人情報を調べるのには向いていないでしょう。

また、お住まいの地域の都道府県協会HPで求人を掲載していることがあります。もし公開されていれば活用できるでしょう。社会福祉士会の全国一覧はこちらです。精神保健福祉士の全国一覧はこちら

インターネットではなく、知人や大学生、養成施設などの先生方のつながりに求人情報を頼るのもアリです。

でも、今回は実際に就職活動するわけではありませんから、まずは「公務員試験情報こむいん」や「Indeed」で求人検索するのがオススメです。

まとめ

働きたい現場にある程度の目星がついている方は、まずは求人検索してみてください。その後に、下記図を参考にどちらを先に取るか検討いただくと参考になるはずです。

最後にちょこっとメッセージです。

良い支援をするには、現場に出てからも貪欲に学習することが大切です。「資格取得=良い支援ができる」という公式は、成り立ちません。知識を現場でどれだけ活かせるかが腕の見せ所です。資格取得後も現場にあわせた学習をつづけていただきたいです。

この記事が皆さまのより良い選択に役立てたなら幸いです。以上、社会福祉士と精神保健福祉士のどちらを先に取ると良いか?という話題でした。

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