社会福祉士と精神保健福祉士どちらを先に取る?【両資格者解説】

資格・受験
どっちから先に取ったらいいんや!?

働きたい現場に合わせて取るのがオススメだ

フローチャート付きで解説しよう

どうも!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。資格取得後、いつの間にか10年が過ぎました。

社会福祉士と精神保健福祉士、「どちらを先に取れば良い?」と聞かれたら、私の本音としては「できる限り、同時に取った方が良い」です。

その理由は、国試合格に必要な知識は、覚えるには時間&労力がとてもかかるのに、現場で活かしにくいからです。

いやいや、そう言うけどさ・・・

どっちか先を選ばなあかんねん

大丈夫。ちゃんと答えていくぞ。

「どちらから取ると良いか?」という悩みのある方は、社会人の方、子育てをしている方、学校の履修要件でどちらかのみ受けられる方など、色んなご事情のある方でしょう。「両方取れるならとっくにそうしてるよ!」ってことかと思います。

そうした方々へ向けた私の結論は以下のフローチャートです。

3パターンに分けられます。こうなる理由を今から詳しく解説します。

社会福祉士・精神保健福祉士のどちらを先に取るかは、人生を変える選択です。1つの解答ではありますが、知っておいて損は無いはず。ではまいりましょう!

社会福祉士と精神保健福祉士のどちらを先に取ると良いか?

【大前提】どちらの資格でも就職できる現場が多い

はじめにハッキリ言います。たいていの職場は、社会福祉士でも精神保健福祉士でも応募できます。どちらでもOKなんです。

もっと言うなら、無資格でも働ける現場が多いです。これは福祉現場の特徴でして、資格をもっているかどうかよりも、人柄・人間性が重要視される傾向があるからです。

社会福祉士も精神保健福祉士も名称独占の資格です。その名のとおり、名前を独占する資格です。「私は社会福祉士です」「オレは精神保健福祉士」と名乗れるのは、有資格者だけということです。

業務独占の資格のように、「社会福祉士や精神保健福祉士じゃないとやってはいけない仕事」というものは存在しません。

つまり「無くても働けるけど、あればベターな資格」、これが社会福祉士や精神保健福祉士のキホンです。

なので、これからもっと理由を解説していきますが、「働きたい現場に合わせて、どちらを先に取るか決めるのがベスト」となります。

いやいや、国家試験合格率は社会福祉士の方が低いやん?

精神保健福祉士から取った方がステップアップになるんちゃう?

合格率だけで難易度は判断できないぞ

難易度は精神保健福祉士からとる方がカンタンなのか?

経験者として結論を言います。社会福祉士も精神保健福祉士も、国家試験の難易度は同じくらいだと思います。

確かに、社会福祉士の合格率の方が低いです。平均的に毎年約3割の合格率です。くらべて、精神保健福祉士の合格率は約6割です。

社会福祉士
合格率
  • 約30%
精神保健福祉士
合格率
  • 約60%

合格率だけを見ると精神保健福祉士の方がカンタンそうに見えます。合格率差の理由について、

社会福祉士の専門科目は、精神保健福祉士の専門科目より難しいからです

こうした意見があります。でもこれは試験を受けていない方の意見ではないでしょうか?

私の経験としては、試験問題の難易度に差はありません。社会福祉士と精神保健福祉士にダブル合格しましたが、社会福祉士、精神保健福祉士ともに、合計点数は同じでした

じっさいに勉強したり、過去問を解いた方ならわかると思います。社会福祉士と精神保健福祉士の専門科目の難易度に大きな差を感じたでしょうか。

専門科目?
国家試験には共通科目と専門科目の2つがあるんだ

国家試験では、社会福祉士・精神保健福祉士で共通の「共通科目」にくわえ、受けたい資格の「専門科目」の2つを受けることになります。

社会福祉士
  • 共通科目(難)
  • 社会福祉士 専門科目(易)
精神保健福祉士
  • 共通科目(難)
  • 精神保健福祉士 専門科目(易)

ハッキリ言って、難しいのは共通科目です。共通科目は知識がなければ解けません。でも、専門科目は良識で解ける問題も多いです。事例問題がけっこうあるので、その場で考えて解けたりします。

なので、合格率差の最大原因は、受験者層の違いではと私は思っています。

社会福祉士と精神保健福祉士の受験者層には違いがある

モチベーションの差

まず、受験者のモチベーションは

受験者のモチベーション

社会福祉士<精神保健福祉士

と考えられます。理由は、社会福祉士と精神保健福祉士の対象範囲の違いです。

精神保健福祉士は、精神保健分野のみに特化した資格です。社会福祉士の支援分野のなかから、精神障がいのある方にマトをしぼって支援します。

いっぽう、社会福祉士の活躍範囲はもっと幅広いです。

児童養護・虐待・身体障がい・知的障がい・精神障がい・生活保護・介護・医療(MSW)・社会福祉協議会などなど。精神保健福祉士は、このなかから精神障がいや精神疾患のある方に特化した資格なのです。

なので、支援対象の範囲は

ここにタイトルを入力します
支援対象の範囲

社会福祉士>精神保健福祉士

となります。つまり、精神保健福祉士を目指すのは「社会福祉の分野の中でも、あえて精神の分野で働きたい層」が多いと考えられます。

この点で、社会福祉士と精神保健福祉士の受験者では、モチベーション・動機に違いがあると推測できます。

じっさい、社会福祉士の受験者には、大学から言われて仕方なく受験する学生さんや、「受験資格があるから」と記念に受験する社会人もおられます。

精神保健福祉士の受験者は、社会福祉士有資格者が多い可能性

短期養成校等では、社会福祉士の資格を先にとった方が、精神保健福祉士の国家試験を受けるケースが多いようです。

社会福祉士に合格しているなら、精神保健福祉士受験はイージーモードです。「共通科目」は受けなくてOK。専門科目だけ受ければ良いことになるからです。

学習時間は短時間で済みますし、集中して対策できます。合格率はとうぜん高くなるでしょう。

働きたい現場に合わせて先にとる資格を選ぼう!

試験難易度に差があると思って、どちらを先に取るか決めるのはオススメできません。

まず気にしたほうが良いポイントは次の2つです。あてはまる方は精神保健福祉士から取るのがオススメです。

2つの重要ポイント① 働きたい現場は、精神保健福祉士の資格が必須か?

② 働きたい現場は、精神保健福祉士の資格だけに資格手当がつくか?(社会福祉士にも資格手当がつくなら社会福祉士から取る方がオススメ)

働きたいとこ決まってないんやけど・・・

大丈夫。決まってない人は多いぞ。

それなら社会福祉士から取ると良いだろう。

2つのポイントにあてはまらない方は、社会福祉士から取るのがオススメです。(理由は後で解説します)

ではまず、精神保健福祉士が必須の現場、社会福祉士が必須の現場はどこなのか?解説していきます。

社会福祉士・精神保健福祉士が必須の現場とは?

結論は「人を見ればわかる」です。言いかえると、「求人を見ないとわからない」ということです。

福祉現場には多種多様な採用枠・資格要件がありますし、求人ごとに違うのです。つまり、「絶対必須」「絶対いらない」と言える現場は見当たりません。

ただし、ある程度の傾向はありますからご紹介します。

精神保健福祉士だけを採用している現場

精神保健福祉士だけを採用している傾向があるのは、精神科病院、精神科の診療所・クリニックです。

理由は診療報酬にあります。医療機関の収益は診療報酬によるのです。診療報酬の取り決めによって、精神保健福祉士であれば病院の収入になるけど、無資格なら収入にならないというものがあります。

精神保健福祉士が行うことで診療報酬上に算定される例は、こちらの厚生労働省資料「精神保健福祉士に求められる役割について」をみていただくとわかります。結構な量がありますね。

早い話が、「精神科の経営上、精神保健福祉士なら稼ぎ手になれるが、資格が無いなら稼げない」ということです。

このため、せっかく精神科の医療機関で内定をもらっても、精神保健福祉士に合格できなければ内定取り消しとなったり、違った形での採用となる例があるのです。


医療機関だけでなく、行政(公務員)でも精神保健福祉士だけを採用する例があります。

精神保健福祉士の公務員は、専門職として採用されることが多いからです。現場は、精神保健福祉センターや保健所・健康福祉事務所、精神保健福祉の相談窓口となる傾向です。

求人数が少なく、臨時募集となる傾向ですが、後でご紹介する方法で定期的にチェックすればチャンスはあるでしょう。

社会福祉士だけを採用している現場

この筆頭は、MSW(医療ソーシャルワーカー)の現場です。MSWの求人は、資格要件として社会福祉士を求められることが大半です。こちらでも解説しています。

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また、行政(公務員)でも社会福祉士だけを採用することがあります。

社会福祉士の公務員は、社会福祉に関する事務職や、福祉事務所、地域包括支援センター、児童相談所、家庭児童相談室などで働くことが多いでしょう。

「社会福祉士から取る」をオススメする理由

上記以外の現場で働きたい方は、社会福祉士から取ると良いでしょう。

つまり、働きたい現場が「精神保健福祉士の資格だけ必須 or 資格手当あり」という方以外は、社会福祉士から取るのがオススメです。

また、どの現場で働くか迷っている方も、社会福祉士から取るのがオススメです。

理由は、社会福祉士の方が就職先の選択肢が広いからです。これは求人を検索していただくとわかります。

社会福祉士の支援範囲は精神保健福祉士より広いです。なので、就職先の選択肢が広いんです。

社会福祉士を取った後で精神の分野で働きたくなっても大丈夫です。社会福祉士があれば働ける精神の職場はたくさんあります。

逆に、精神保健福祉士は精神障がいのある方に特化した資格なので、「精神保健福祉士じゃないとダメ」という状況の方以外には、あまりオススメしません。

私自身、学生の頃に社会福祉士も精神保健福祉士も取得し、いちどは精神保健福祉士として働きました。

でも、転職をする時は社会福祉士の資格が活きましたので、「社会福祉士をとっておいて良かった」と感じました。

人生何があるかわかりませんよね。職場が合わないこともあるし、ライフスタイルが変わることもあるし、心変わりすることもあるのが人生だと思います。

色んな事情で転職などをするとき、選択肢の自由度は高い方が嬉しいですよね。

社会福祉士は精神保健福祉士より選択の自由度が高く、役立てやすいのでオススメなのです。

求人を見れば資格要件・資格手当のリアルがわかる

とにもかくにも、実際に求人を見てみないと社会福祉士や精神保健福祉士の求人実態はつかめないです。福祉現場の採用は多種多様なので、この記事で確定的なことは言えないのです。

めんどくさい登録がいらず、Google検索のごとく使える求人サイトをご紹介します。

公務員の求人を調べたいなら

公務員試験情報こむいん」がオススメです。

国家公務員、地方公務員別に調べることができますし、年齢・都道府県・経験者採用・障がい者採用など、条件を絞れるので便利です。

検索画面では、「職種」の「福祉」にチェックを入れると、社会福祉士や精神保健福祉士の採用枠を調べやすいです。

公務員試験情報こむいん」は便利なので、ブックマークして、定期的に検索されることをオススメします。

民間(医療機関・地域の施設など)を調べたいなら

色んなサイトがありますが、「Indeed」は手軽で調べやすいです。登録もいらないです。やり方はカンタンです。

  1. キーワードに「社会福祉士」か「精神保健福祉士」をいれる
  2. 勤務地にお住まいの地域をいれて求人検索ボタンを押す

これだけで、いろいろ求人が出てくるはずです。その画面で資格要件なども確認できます。

その他の検索方法

Indeed」以外でしたら、「ハローワーク」もつかえるでしょう。

日本社会福祉士会HP日本精神保健福祉士協会HPでも求人は掲載されています。でも、地域などの条件選択ができません。自分にあった求人情報を調べるのには向いていないでしょう。

また、お住まいの地域の都道府県協会HPで求人を掲載していることがあります。もし公開されていれば活用できるでしょう。社会福祉士会の全国一覧はこちらです。精神保健福祉士の全国一覧はこちら

インターネットではなく、知人や大学生、養成施設などの先生方のつながりに求人情報を頼るのもアリです。

てっとり早く知りたい方は、「公務員試験情報こむいん」や「Indeed」でいちど検索してみると良いでしょう。

まとめ

働きたい現場にある程度の目星のついている方は、まずは求人検索してみるのが良いでしょう。働きたい現場の求人で、資格要件と資格手当の有無をチェックしてみてください。

その後、下記図を参考にどちらを先に取るか検討いただくと目安になるはずです。

通信講座での取得のお考えの方は、こちらも参考にしてみてくださいね。

社会福祉士 通信講座を比較

精神保健福祉士 通信講座を比較

皆さまのより良い選択に役立てたなら幸いです!

以上、社会福祉士と精神保健福祉士どちらを先に取る?【両資格者解説】という話題でした。

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