【福祉現場】経験なくして理論は活きない響かない

しゃふく・PSWの実務
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上司がいろいろ教えてくれるんやけど、イマイチよくわからん。

話が難しいねん。

話とリンクする経験がないからだ。

誰でも通る道だから安心しな。

こんにちは!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。

今日は、現場の社会福祉士や精神保健福祉士が、理論を吸収するには経験が不可欠という話をします。「理論」というと、支援の根拠とか、病気や障がいの特性・成育歴にからめた支援のあり方とか、現場の仕事を言葉で説明するときの話です。

新人の頃や経験の浅い頃って、「先輩がいろいろ教えてくれて、大切なのはわかるんだけど、ピンとこないんだよなあ・・・。わからないとも言いにくいし・・・。」とか「なかなか成長できなくて、上司に迷惑ばかりかけてるかも!」と悩んだり困ったりしたものでした。私のまわりにもそういう仲間が多かったです。

結論的には「そう感じるのは当然」ってことです。どうして先輩や上司の理論的な話が難しいかというと、理論と結びつく経験がまだないからです。そういう話をしていきますので、この記事は、

  • 先輩や上司の理論や話をきいても難しくてよくわからないとお悩みの方
  • 研修や専門書で理論を学んでもいまいちピンとこない方
  • 福祉職としての成長に焦っている方

上記のような方に役立つ内容になっています。

それではまいりましょう!

経験なくして理論は活きない響かない

経験がなければ理論は活きないし、先輩や上司がアレコレ説明しても、いまいち腑に落ちないものです。支援や仕事で困ったことについて、たくさん教えてもらっても、消化しきれないんです。

言われてることは正しい気がしたり、何とも言えないけれど納得できない時があったり・・・。難しくてわからなかったり。

とにかく、どうにもピンとこないのではないでしょうか?「なるほど!」といった感動はおきないのではないでしょうか。

それでも、先輩や上司から指導を受けて「わかりました。」と答えざるを得ないことはあると思います。筋の通っている話でも、イマイチ理解できないことがあるはずです。(その先輩や上司が、とんでもなく訳のわからない方なら話は別ですけど・・・)

心からはなかなか納得できないんですよね。消化不良になるんです。

理由は、先輩や上司の話す理論が、自分自身の経験と結びつかないからです。でも経験は、日々の支援で、時間をかけないと積み上がりません。特に就職したての頃は、理論と経験のバランスで言うと、理論に圧倒的に偏っている時期です。

これは仕方のない話で、資格制度や教育のあり方が原因だと思います。

理論は卵のようなもの

理論は卵のようなもの」って話をします。

ニワトリは卵を温めてフカさせますね。理論にも同じことが言えるのです。

理論はいますぐには活きないけど、温めておけば、ある時点になればつながりだして、あなたをレベルアップさせるってことです。

自分でいうのもおこがましいですけど、わたし自身にもこういった経験があります。たくさん教えてもらっていた理論が、ある時になって一気につながりだして、不思議な感覚がありました。

でも、ふつう理論的な話は、すぐには響かないし、その大切さはわかりにくいものです。

例えば、新人のカピバラくんが利用者との距離感について、上司と話をしていたとしましょう。

Aさんとの距離感はよく気をつけるんだ。

依存してしまいがちの方だからな。

自立を損なう。

はい。わかりました。

(依存とか自立とか何が問題なのかイマイチよくわからないな・・・。)

で、この時点でカピバラくんは「依存」とか「自立」というテーマでいろいろ言われても、なかなか実感をもって理解できないのです。うまく理解できない理由は、「依存」や「自立」というテーマで支援につまずいたり、困った経験がないからです。

えー?上司の説明が悪いだけちゃうんか?

わかるように説明してくれんと困るでホンマ。

・・・きこえてるぞ。

それは確かにそうです。適格に、ペンギンくんのわかるように言葉をかえて説明すれば伝わるかもしれません。

しかし、一度も転ぶことなく一人前の社会福祉士や精神保健福祉士になれることがあるでしょうか?ハッキリいって、一度も転ばずに成長している社会福祉士や精神保健福祉士はいないでしょう。

人は、成功よりも、失敗からの方がたくさん学べます。成功すれば、嬉しいです。自信になります。でも、成功した理由はわかりづらいのです。なので、成功した方法の一本調子で続けることになり、いずれ失敗してしまうのです。

でも、失敗にはたくさんの理由があり、分析しやすいものです。失敗することで、新しい方法を模索するようになります。つまり、失敗経験によって理論が響く土台ができあがるのです。失敗は成功の母ということわざは、ほんとうにそうです。

なので私自身も、新人の方には軽い失敗(とりかえしがつくもの)がたくさんできるように、余裕をもって見守りたいと思っています。

失敗経験をたくさんつんではじめて、「センパイがいっていたのはこのことだったんだ!」とか「あの頃はよくわからなかったけど、いまは上司の話がすごく身にしみるなあ・・・」と理論が腑に落ちるときがくるのです。

それはさながら、卵からニワトリが生まれるのを待つようなものです。

理論の説明はとりあえずメモっておく

経験がないと理論は活かせないって言うなら、経験がないうちは聞くだけムダじゃない?

学習効果は下がるが、ムダではないぞ。

理論には温める期間も有効です。理論を知ってから、実体験を積んで積んで、経験と理論が結びつくまでには時間がかかるのです。

「あの時の上司の話はこういうことだったのか!」

という気づきは、理論を聞いていないと起きないことです。つまり、理論の話は、経験が足りない間に聞いておいても損はないってことです。

じゃあ、どうしたら良いか?ですが、先輩や上司がしてくれる支援についての理論的な話は、メモしておきましょうそれを時々、見返せば良いのです。

1ヶ月後数ヶ月後、半年後、1年後…

どのタイミングで響くかはわかりません。先輩や上司が繰り返し理論を教え続けてくれる熱心な方ならラッキーです。でも、繰り返しは言ってくれない方も多いはず。

メモしておけば、せっかく伝えてくれている先輩・上司に失礼にはならないし、いずれ見返せば大きな気づきや発見になるかもしれません。

経験なくして理論は響かないが・・・いつ伝えられるべきか?

とはいえ、失敗経験をして悩んでいる時に、タイムリーに理論の説明をもらえたら、それはそれで納得しやすいでしょう。求めているものを、まさに求めているタイミングでもらえるわけです。

要は、経験のないうちから理論を教えてもらうのか、経験をつんでから理論を教えてもらうのか。どちらの方がより良いのかという話です。

私は教える立場になって、もともとは前者が良いと思ってやってきましたけれど、いまは後者。新人や後輩が経験なり失敗なりをしたところに、タイミングよく話をして、理論的な説明をした方が良いのではないかと考えています。

ここは新人の教育や指導のあり方で、賛否がわかれるところだと思います。

どちらにしても、理論が響いたり活かせるようになるのは、理論とむすびつく経験をしてからになるでしょう。

まとめ

わたしは前回、経験だけを積んで理論的なうらづけのないベテランを「偽ベテラン」と呼んで、記事を書きました。

【福祉現場】経験&理論のバランスが肝【偽ベテランにならないため】
あのベテラン先輩の支援、うまく言えんけど違うやろって感じるんよなあ・・・。良い気付きだ。経験年数が多いベテランといっても、偽物ってことがあるからな。こんにちは!社会福祉...

何がいいたいかというと、経験だけではダメってことです。

でも、理論だけでもダメです。理論だけで良い支援ができるなら、学生は即戦力になりますけど、そうじゃないですよね。

つまり、経験と理論は両方必要ということです。

そして、今回の記事で最も伝えたかったのは、理論が自分の中にしっかりと吸収できて、心から納得できて使えるものとなるには、経験が絶対に必要ということでした。

経験と理論は両方が連動してレベルアップするようなものです。片方だけ極めようとしても頭打ちがあるイメージです。

新人であったり、経験が浅いうちは、センパイや上司の説明がイマイチ納得できないのはあたりまえだからご安心を。腑に落ちなかったり、吸収し辛いのは、「そりゃ当然ですし自分のせいじゃないよ!」って話でした。

継続していたら、いずれ理論がわかるときが来るはずなのです。

以上、福祉現場では経験なくして理論は活きない響かないという話題でした。

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