発達障害+愛着障害の併発児童を支援するとき読む本【社会福祉士推薦】

知識・スキル

いままでのやり方ではうまくいかん・・・!

どうしたらええんや?

特別な知識とスキルが必要だが方法はある!

どうも!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。児童指導員として発達障害・愛着障害の子どもを支援してきた経験があります。

施設や学校現場でこのようなことは無いでしょうか?

併発児童の支援でよくあること・愛着障害に合わせた支援をしてもうまくいかない

・発達障害に合わせた支援もうまくいかない

・暴言、暴力、物損行為が絶えない

・授業が崩壊させられる

支援する方ならきっと誰もがつまずくポイントでしょう。

  • 愛着障害の支援ならしっかり学習したのに・・・
  • 発達障害の支援ポイントはおさえてるのに何でうまくいかないの?
  • もう何を学習しても意味がない・・・ 本で書いてることなんてキレイごとだ。

そう。ぜんぜんうまくいかないのです。果ては暴力や物損行為がたえず、授業が崩壊するレベルになってしまいます。

周囲の職員や先生に相談しても、うまくいくアドバイスはなかなかもらえないでしょう。本を読んでトライしてみても、やはりうまくいかないので「専門書に書いてあるのは理想ばっかり」「学習しても意味がない・・・」と感じる方は多いはず。

これは当然のことです。発達障害と愛着障害を別々に学習していても、成果は得られません。愛着障害と発達障害の併発児童の支援では、特別な知識・支援がいるからです。

それを解説しているのが「「愛情の器」モデルに基づく愛着修復プログラム」です。愛着障害と発達障害の併発児童を支援する方なら、要チェックでしょう。

発達障害+愛着障害の併発児童を支援するとき読む本【社会福祉士推薦】

著者は誰?

著者は、和歌山大学教育学部の教授、臨床発達心理学・実践教育心理学が専門の米澤好史氏です。愛着障害や発達障害に関する著書をたくさん書かれています。

米澤 好史 (Yoshifumi Yonezawa) - マイポータル - researchmap
researchmap is an information sharing platform for the researchers. researchmap is provided by Japan Science and Technology Agency.

講演もよくされていますね。この業界の権威です。

本のボリュームは?

約250ページです。読み応えありますが、ちゃんと読み切れるサイズです。

オススメできる人は?

児童養護施設や障害児入所施設、養護学校の先生、保護者の方にオススメです。

本の内容は?

愛着障害・発達障害の併発児童を支援している方なら、誰もが気になっているはずの内容がしっかり解説されています。例えばつぎのようなポイントが解説されています。

  • 愛着障害と発達障害の違い・見分け方
  • 愛着とは何か?よくある誤解
  • 愛着障害・発達障害をふくめた子どもへの特別な支援
  • 愛着障害・発達障害をふくめた子どものしつけ・クラス運営・保護者対応
  • 「愛着障害は取り返しがつかない、もう遅い」は誤解。愛着修復が可能な理由。
  • 愛着修復プログラムの実際

 

つまり、この本で愛着障害と発達障害の違いがわかって、見分けることができるようになるし、併発児童への支援がわかるようになるということです。

愛着障害と発達障害の併発児童への支援がわかる

愛着障害と発達障害が併発する児童は、感情の問題がとても大きくなるということです。

愛着障害も発達障害も、感情面の課題があるので、それぞれの課題がかけ算的に合わさり爆発的な攻撃性の問題が起きるという話です。つまりは、暴言、暴力、物損などですね。

現場で支援している方ならとても納得できる指摘ではないでしょうか?

「じゃあどう支援すれば良いの?」ということも具体的に解説されています。

実際に私も現場で試しましたが、すぐに効果があらわれました。(もっと早くにこの本に出会っていたら、私のつたない支援をうける子どもを減らせたかもしれません・・・)

愛着障害は修復できるという指摘

特に興味深かったのは、「愛着障害は取り返しがつかない、もう遅い」は誤解という話です。

これまでの常識では、親との愛着形成の臨界期は1歳半までであり、以降はどれだけ愛情を注いでも決して埋まることは無いというものでした。しかし、そうではないということですね。

氏は愛着修復のために、「『愛情の器』モデルに基づく愛着修復プログラム」をていねいに解説し、支援事例も紹介しています。愛着障害は修復できるが、ハンパなやり方ではダメ。プログラムとしてしっかり行う必要があるということですね。

褒める・叱るという「しつけ」についての分析

愛着障害・発達障害が併発しているといえど「しつけ」は必要です。

では「しつけ」は「褒める」だけで良いのか?「叱る」に意味はあるのか?

発達障害の児童を支援するなら「褒めるが基本」となりますが、併発児童の支援では「褒めるだけではどうもうまくいかない」と感じる方が多いでしょう。

そもそも、「褒める」「叱る」の問題点・意味は何なのか?何に注意すべきなのか?「叱る」が意味をもつ場面はどんな時なのか?シンプルな〇×ではなく、多角的な見地から「褒める」「叱る」について分析されています。

少し引用させていただきますが、次の内容は支援にあたったことのある方なら「そうなんだよ!」と納得の話だと思います。

「叱る」は、こどもの行動が生じてから大人が対応するという意味において、明らかに「後手を踏む」支援である。そして、脱抑制タイプの愛着障害では、それでも構ってもらったと対象児童は感じて、その行動は叱った大人の意図に反して増えてしまう。
引用元:米澤好史(2015)『「愛情の器」モデルに基づく愛着修復プログラム』福村出版 P203-204

結論としては「褒める」も「叱る」も必要なわけですが、それぞれのメリット・デメリット・意味をよく理解しないと間違った支援になり、徒労感だけが残ってしまいます。

このポイントだけでも目からウロコでしたが、まだまだこの本の凄みの一部にすぎません。

さいごに

発達障害・愛着障害の併発児童への支援は、「併発しているからこそ」の課題があるため、支援にはより高度な知識とスキルがいります。

それでも支援は難しいと感じますが、この本のポイントをつかんで支援を続けていくと「支援を変えれば子どもが変わる」と感動するものがありました。

以上、発達障害+愛着障害の併発児童を支援するとき読む本【社会福祉士推薦】という話題でした!

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