
児童指導員の年収・給料はどれくらい?どんな職場で働くと年収が高くなるの?収入を増やす方法はある?
児童指導員になると、どれくらいのお金がもらえるのか気になりますよね。私もそうでした。
でも、ネットで調べても、いろんな数字が出てきてわかりにくいですよね。
そこで、私は信頼できるデータをもとに、児童指導員の年収や給料についてわかりやすくまとめてみました。
この記事では、こんなことを書いています。
この記事の内容
- 児童指導員の平均年収や給料はどれくらい?
- どんな職場で働くと年収が高くなるの?【職場別年収ランキング】

私は児童指導員の経験がある社会福祉士・精神保健福祉士です。現場経験は10年以上になります。
この記事の結論は次のとおりです。
- 児童指導員の給料は平均31万円、年収374万円
- 給料や年収の高い職場は『入所施設』
では、さっそく見ていきましょう。
【発表】児童指導員の年収・給料は安い?【職場別の年収ランキング】
児童指導員は、障害のある子どもや家庭に課題がある子どもなど、さまざまな困難を抱えた子どもたちを支援する仕事です。
子どもたちと一緒に遊んだり、勉強したり、話したりすることで、子どもたちの成長や自立を支援します。やりがいのある仕事ですが、大変な仕事でもあります。
例えば、心身の負担が高かったり、休みが少なかったり、スキルや知識が求められたりします。
そんな児童指導員の給料は、どれくらいなのでしょうか?厚生労働省の調査をもとに解説します。
児童指導員の平均年収や給料はどれくらい?
児童指導員の平均年収や給料はどれくらい? | |
給料の平均 | 311,970円 |
給料の平均(手取り) | 258,364円 |
年収の平均 | 3,743,640円 |
年収の平均(手取り) | 3,100,368円 |
児童指導員の給料は、平均的には31万円ぐらいです。
これはボーナスも含めた月々のお給料です。手元に入るお金(手取り)は、税金や社会保険料を引いた後で25万円ぐらいです。
年間で見ると、平均的には374万円ぐらいです。手元に入るお金は、310万円ぐらいです。
これは障害福祉分野で働く児童指導員の平均です。障害福祉分野とは、障害のある子どもたちを支援する施設やサービスのことです。
他の職種と比べると、こんな感じです。

※千円の単位を四捨五入
職種 | 平均給料 | 平均年収 |
看護職員 保健師、(准)看護師 | 397,460円 | 4,769,520円 |
サービス管理責任者等 | 386,730円 | 4,640,760円 |
保育士 | 315,670円 | 3,788,040円 |
児童指導員 | 311,970円 | 3,743,640円 |
ホームヘルパー | 299,330円 | 3,591,960円 |
調理員 | 280,670円 | 3,368,040円 |
看護師やサービス管理責任者は、児童指導員よりも給料が高いですね。保育士やホームヘルパーは、児童指導員と同じくらいか少し低いです。
私は経験者として言いますが、児童指導員の給料は低いと感じます。仕事が大変なのに、給料が見合っていないからです。これだと生活費や将来のことを考えると不安になりますよね。
ふつうに働いていたら、いずれ「やりがいか、収入か?」という選択を迫られる人が多いでしょう。
残念ですけど、やりがいはあるけど収入が少なくて、別の仕事に転職せざるを得ない人がよくいます・・・。
でも、諦めないでください!
児童指導員の給料を上げる方法はあります。それは、給料や年収の高い職場で働くことです。次に見ていきましょう。
どんな職場で働くと年収が高くなるの?【児童指導員の年収の高い職場ランキング】
児童指導員の年収は、どんな職場で働くかによって変わります。同じ児童指導員でも、職場(会社)によって給料や手当も違ってきます。
では、どんな職場で働くと年収が高くなるのでしょうか?

※千円の単位を四捨五入
順位 | 職場 | 給料の平均 | 年収の平均 |
1 | 医療型障害児入所施設 | 379,440円 | 4,553,280円 |
2 | 福祉型障害児入所施設 | 355,980円 | 4,271,760円 |
3 | 居宅訪問型児童発達支援 | 354,710円 | 4,256,520円 |
4 | 医療型児童発達支援 | 342,260円 | 4,107,120円 |
5 | 保育所等訪問支援 | 331,560円 | 3,978,720円 |
/ | 全体平均 | 311,970円 | 3,743,640円 |
6 | 児童発達支援 | 284,970円 | 3,419,640円 |
7 | 放課後等デイサービス | 272,630円 | 3,271,560円 |
年収が高い職場の答えは、入所施設でした。
入所施設とは、子どもたちが一時的にまたは長期的に暮らす施設です。
障害のある子どもたちを支援する医療型障害児入所施設や、福祉型障害児入所施設などがあります。
入所施設で働く児童指導員の平均年収は、約440万円ぐらいです。
これは障害福祉分野で働く児童指導員の平均年収よりも、約70万円ぐらい高いです。
入所施設で働くと年収が高くなる理由は、夜勤や宿直などの手当があるからです。
入所施設では、子どもたちの生活を24時間サポートする必要があります。そのため、夜間や休日にも働くことがあります。その分、手当がつきます。
夜勤や宿直の手当は、月に数万円から十数万円ぐらいまで幅があります。職場によって違いますが、平均的には月に5万円ぐらいだと思いますね。
これが年間で60万円ぐらいになります。これだけでも年収に大きく影響しますよね。
ただし、入所施設で働くことにはデメリットもあります・・・。
入所施設は体力的にも精神的にもキツイ仕事です。夜勤や宿直をすると睡眠不足になったり、体調を崩したりすることもあります。
また、子どもたちと深く関わる分、トラブルや感情的なやりとりも多くなります。ストレスや疲労が溜まりやすいです。
だから、入所施設で働くときは、自分の体調や心理状態をしっかり管理することが大切です。
私の経験をこちらの記事にまとめてあります。児童養護施設の例ですが、入所施設の辛さは共通しています。どんなことが辛いのか?イメージできるようになります。
障害福祉以外で働く児童指導員の平均年収は?

児童養護施設とか乳児院の給料はどれくらいなの?
児童指導員は、障害福祉分野だけでなく、他の分野でも働くことができます。
例えば、児童養護施設や乳児院などです。では、これらの施設で働く児童指導員の給料は、どれくらいなのでしょうか?
残念ながら、正確な数字はわかりません。ごめんなさい。
なぜなら、これらの施設で働く児童指導員の給与統計は公開されていないからです。
でも、厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)によると、児童指導員を含む分類である福祉施設指導専門員の平均年収は約404万円だそうです。
この福祉施設指導専門員というのは、生活支援員や就労支援員なども含まれる分類です。
障害福祉分野で働く児童指導員の平均年収と比べると、約30万円ぐらい高いですね。
ただし、この数字はあくまで目安です。実際には職場によって違いますし、信頼できるデータかどうかもわかりません。
また、社会福祉士のデータですが、「乳児院・児童養護施設・母子生活支援施設で働く社会福祉士の平均年収」は約437万円です。詳しくはこちらの記事でわかります。
最後に
児童指導員の給与・年収は低いと感じます。経験者としてストレートに答えるとそうなります。
心身の負荷が高いし、土日祝の出勤もあったり、求められる専門性は高い割に・・・という感覚です。
ただし、やりがいはあります。子どもと直に関わるので、成長や変化がわかりやすいですね。やりがいや魅力はこちらの記事にまとめてあります。
それでも
「今の職場ではやっていけない・・・」
「毎月の収入がもう3万円多かったら良いのに・・・」
「人間関係がきつすぎる・・・」
という方は、転職も検討して良いと思います。
給料は「何をするか」で決まらず、「どこで働くか」で決まります。おかしな話ですが、これが日本の特徴です。福祉現場も同じですね。
児童指導員は、他の職場でも活躍できるスキルや知識を持てる専門職です。
仕事で培ったノウハウはあなただけのものです。次の職場で『即戦力』として採用されやすいんですね。だから、児童指導員は転職に成功しやすいです。
私も2回転職しています。転職することで、給料や待遇が良くなる可能性があります。
転職活動は始めたら転職しないといけないのではなく、良い条件の職場があった場合だけ転職するようにしましょう。私の転職経験はこちらの記事でわかります。
児童指導員として転職するならどんなサイトを使うと良いのでしょうか?私の答えをこちらの記事にまとめてあります。
児童指導員の皆さんを応援しています。頑張ってくださいね!
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