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日本精神保健福祉士協会の入会メリット8つ&デメリット【元会員解説】

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日本精神保健福祉士協会って入ってたほうがいいの・・・?何してるかわからないし、周りも入ってないみたいだし・・・。どうしようかなぁ?

こういった思いの精神保健福祉士さんへ。

この記事の内容
  1. 日本精神保健福祉士協会に入会するメリット8つ
  2. 日本精神保健福祉士協会に入会するデメリット3つ
  3. 私が入会していた理由と退会した理由

私は精神保健福祉士・社会福祉士で、現場経験は14年ほどです。

日本精神保健福祉士協会への入会をオススメできるのは、次のような方です。

入会オススメの方

  1. 年会費15,000円を払う価値があると感じられる
  2. 機関誌・メールマガジンを読んで活用できる
  3. 研修に積極的に参加できる
  4. 成年後見人になりたい
  5. 精神保健福祉士協会の活動を後押ししたい

上記にあてはまらない方は、入会しない(退会する)を検討してみても良いでしょう。

それでは、詳しく見ていきましょう。

日本精神保健福祉士協会の入会メリット8つ&デメリット【元会員解説】

都道府県精神保健福祉士協会との違い

精神保健福祉士の協会は、2つのバージョンがあります。

精神保健福祉士協会は2種類ある
全国版日本精神保健福祉士協会
各都道府県版〇〇精神保健福祉士協会

両者の違いについては、こちらの記事で解説しています。

今回は、全国版の日本精神保健福祉士協会についてお話しします。

日本精神保健福祉士協会について

日本精神保健福祉士協会への入会は、自由です。

入会するかどうかは各精神保健福祉士の判断。

で、ぶっちゃけたところ、日本精神保健福祉士協会に入会している精神保健福祉士は2割未満です。

依然2割に満たない組織率の低迷に対し、都道府県支部の役割の明確化、都道府県精神保健福祉士協会等との連携強化に取り組む
引用元:日本精神保健福祉士協会HP 2020年度の事業計画

すくない・・・!

ですから、「周りで入っている人がいない」という方も多いと思います。

そして、入っている人のリアルな声が聞こえてこないので、「何をやっているかわからない」という方も多いでしょう。

日本精神保健福祉士協会の入会メリット8つ&私の体験談コメント

精神保健福祉士として日本精神保健福祉士協会に入会すると、どんなメリットがあるのでしょうか?

協会の公式サイトや機関誌などを参考に、実体験をまじえながら入会メリットを8つ紹介します。

生涯研修制度を受けて認定精神保健福祉士になれる

日本精神保健福祉士協会には生涯研修制度があります

この制度の目的は、次の2つ。

  • 精神保健福祉士の資質・信頼の向上
  • 政策展開につなげる

生涯研修制度では、協会指定の研修を受けることで、『認定精神保健福祉士』になることができます

認定精神保健福祉士とは、協会が「あなたは優秀な精神保健福祉士です」と質を保証した精神保健福祉士です。

認定精神保健福士には2階級あります。

  • 研修認定精神保健福祉士
  • 認定精神保健福祉士

上級の認定精神保健福祉士になるには、約10年かかります

認定精神保健福祉士になるメリットは何でしょうか?詳しくは、こちらの記事で解説しています。

メンバーシップカードをもらえる

私の持っていたメンバーシップカード

メンバーシップカードは、日本精神保健福祉士協会の会員証です。

このカードがあれば、自分が協会の会員であることを証明できます。

また、忘れてしまった会員番号や登録番号を確認することもできます。

しかし残念ながら、それ以外の用途はありません・・・。(他にありますか?教えてください!)

会章がもらえる

会章は四つ葉のクローバーの形をしたバッジです。

クローバーは協会のモチーフです。

会章を身につけることで、協会の一員としての誇りや自信を持つことができる(?)でしょう。

でも、使う機会はメンバーシップよりも無かったです。1回も・・・。

実際、Twitter上でも↓のような意見が出回っています。

全国大会・学術集会の参加費が割引される

日本精神保健福祉士協会は毎年、全国大会・学術集会を実施しています。

これは、精神保健福祉士の最新の知識や技術、研究成果などを共有する場です。また、全国の仲間と交流することもできます。

毎年、1,000人前後の参加があり、けっこうにぎわっています。

私も何回か参加したことがあります。同僚たちと一緒に行って、旅行気分を味わったりしました。(青春ですねぇ)

全国大会・学術集会は2日間ありますが、1日だけの参加もOKです。

良くも悪くも、協会に入会しなくても、研修への参加はできます

ただし、参加費は、会員なら安くなります。割引額は年によって違うかもしれませんが、過去は4,000円割引でした。

ただし、交通費や宿泊費などは自己負担。職場によっては、仕事の一環にしてもらい、補助をしてもらえるかもしれませんが。

全国大会・学術集会以外にも、協会は随時研修を行っています。

しかし、全国の研修案内なので、場所や日程によっては参加しにくいでしょう。WEB・オンライン参加が普及してきたので、そうした形で参加するのも1つの手です。

メールマガジンが届く

精神保健福祉に関連した情報がメールマガジンで届きます。

例えば、法律や政策の動向、協会の活動報告、研修やイベントの案内などです。

現場の仕事に影響するような重要な情報もありますので、知っておくと役立ちます。

メールマガジンは月1回程度送られてきますが、目を通す時間はそれほどかからないでしょう。

機関誌「精神保健福祉」や「PSW通信」が届く

機関誌「精神保健福祉」は年4回、「PSW通信」は年6回発行されています。

機関誌には、全国の精神保健福祉士の現状や思い、業界の課題や取り組み、専門的な論文や事例などが掲載されています。

機関誌を読むことで、仕事に対する視野や知識を広げることができます

また、全国の仲間とのつながりを感じることもできるかもしれません

ただし、良くも悪くも機関誌はボリュームがありますので、全て読むと時間がかかります

よほど意識の高い人でないと、全て読むことは難しいでしょう。

ぶっちゃけ、私は開封しないまま置きっぱなしになっていることがよくありました・・・。ごめんなさい。

でも、そういう人って多いよね?

忙しい方は、気になるところだけかいつまんで読むと良いのではなかろうかと思います。

『精神保健福祉士賠償責任保険』に加入できる

精神保健福祉士は、人の命に関わることもある仕事です。

万が一、業務中にミスやトラブルが起きて、患者さんやその家族から訴えられたり、損害賠償を請求されたりすることがあるかもしれません。

そんなときに、自分の職場がちゃんと守ってくれるとは限りません・・・。

最悪の場合、自分で弁護士費用や賠償金を払わなければならないこともあります。

賠償責任保険は、そうした不安や心配に対応するための保険です。

保険料は、年額11,050円ですね。
≫参考:精神保健福祉士賠償責任保険のご案内

Q&Aは、こちらのページから確認できます。

成年後見人になる道が開かれる

日本精神保健福祉士協会に入会して所定のプロセスをクリアすれば、精神保健福祉士は成年後見人になることができます

ただし条件があって、日本精神保健福祉士協会に入会して、認定成年後見人ネットワーク、クローバーにも登録することが必要です。

また、決められた研修を受けることも必要です。

成年後見人の仕事は、報酬が少なめだったり、算定根拠が不透明だったりしますが、最新の調査によると次のことがわかっています。

  • 成年後見人(社会福祉士)の平均報酬額(1ケース):年257,781円
  • 課題:家裁による報酬の算定根拠が不明瞭で、後見人らと制度利用者の双方に不満が起きている。

成年後見人について、精神保健福祉士の副業になるか?という視点で、下記の記事で解説しています。

「精神保健福祉士の仕事を続けたいが収入が足りない」「人に貢献できることで収入を増やしたい」という方には、朗報かもしれません。

日本精神保健福祉士協会に加入するデメリット3つ

年会費が高い【15,000円】

日本精神保健福祉士協会に入会すると、いろいろなメリットがあります。でも、デメリットもあります。

その一つが、年会費が高いことです。

年会費は15,000円です。入会金も5,000円かかります。

だから、最初の年は20,000円も支払わなければなりません

精神保健福祉士の方の平均年収は約404万円ですから、年会費は大きな負担になります。

もっと安くしてほしいですよね!

年会費を下げる方法はないものでしょうか?

例えば、情報誌や機関誌をネットで見られるようにして、印刷や郵送のお金を節約するとか。

あと、あまり使わない会章やメンバーカードもやめてしまえばいいと思います。(言い過ぎでしょうか?)

協会に入る人が多くなれば、精神保健業界や日本のためになると思います。そのためには、年15,000円は高すぎます・・・。家計につらすぎます・・・。

ちなみに、条件があえば年会費を減らしてもらえる制度があります。詳しくは下記のリンクからご確認ください。私は残念ながら対象外でした・・・。

「精神保健福祉士の協会」より「社会福祉士の協会」の方がシンプルかつ安め

社会福祉士の方と精神保健福祉士の方では、協会への入会方法が違います。

社会福祉士の協会

①(各都道府県)社会福祉士会
日本社会福祉士会

①に入会すると②にも自動入会

精神保健福祉士の協会

①(各都道府県)精神保健福祉士協会
日本精神保健福祉士協会

別々に入会

社会福祉士は、①の都道府県社会福祉士会に入会するだけで、②の日本社会福祉士会にも自動的に入会できます。手続きがカンタンですし、年会費も安めです。

しかし精神保健福祉士は、①と②は別々の組織です。それぞれに入会するかどうか決めなければなりません。両方に入会したら、両方に年会費を払わなければなりません。高くつきます。

社会福祉士会の方が、一括で入会できてお得な感じがします。

ただし、精神保健福祉士には、都道府県の精神保健福祉士協会だけに加入して、年会費を安く抑えるという選択肢があります

まとめ 入会したほうが良い人とは?

日本精神保健福祉士協会への入会をおすすめできるのは、以下のような方です。

入会オススメの方

  1. 年会費15,000円を払う価値があると感じられる方
  2. 機関誌、メールマガジンを読み、活用する方
  3. 全国の研修に積極的に参加できる方
  4. 成年後見人になりたい方
  5. 日本精神保健福祉士協会の活動を後押ししたい

上記にあてはまらない方は、入会しないか、都道府県協会への入会がおすすめです。

主な理由としては、身近なので研修や活動に参加しやすいし、年会費が安いからです。詳しくは下記の記事で解説しています。

私が日本精神保健福祉士協会に入会していた理由&退会した理由

私は以前、日本精神保健福祉士協会に入っていました。その理由は、以下の2つです。

入会していた理由

  1. 日本精神保健福祉士協会の組織率を上げたかった
  2. 組織率が上がれば、協会の発言力も上がると思った

選挙に投票するような気持ちでした。

でも今は日本社会福祉士会にも入っていますから、年会費が重くのしかかってきました・・・。

さすがに「両方は払えない」と思って退会しました。できれば入っていたかったですが・・・。

私の意見は批判的で実利的だったかもしれませんが、あなたの参考になれば幸いです。

日本精神保健福祉士協会の入会PR動画

ちなみに日本精神保健福祉士協会はPR動画を作っています。こちらもご覧くださいね。

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