社会福祉士&精神保健福祉士の離職率【実はそんなに高くない?】

当サイトはアフィリエイト広告を掲載しています

社会福祉士と精神保健福祉士の離職率って高いんかな?

こういったギモンのあるあなたへ。

 この記事の内容

  • 離職率を『医療福祉産業』の調査から推測
  • 離職率を『介護職員の離職率』から推測
  • 『離職率の低い職場』を見つけるポイント2つ

わたしは社会福祉士・精神保健福祉士で、現場経験は10年以上です。

さきに結論をいうと、社会福祉士と精神保健福祉士の離職率はそんなに高くなさそうです。

まず、産業別・学歴別の離職率をまとめた表がこちら。

離職率
 1年以内3年以内
大卒|医療・福祉12.9%38.6%
大卒|全産業11.6%37.0%
短大等卒|医療・福祉12.5%36.5%
短大等卒|全産業17.6%41.8%
高卒|医療・福祉22%45.2%
高卒|全産業16.1%35.9%

つまり次のように言えます。

医療・福祉産業(学歴別)の離職率

  • 大卒の医療・福祉産業   → 離職率は平均的
  • 短大等卒の医療・福祉産業 → 離職率は平均より低め
  • 高卒の医療・福祉産業   → 離職率は平均より高め

社会福祉士・精神保健福祉士は『医療・福祉産業』に入るし、学歴は『大卒』『短大等卒』が多いので、離職率は平均~平均より少なめかもと推計できます。

それと、離職率は職場の規模などでも違います。
あなたが離職率の低い職場で働きたいなら、次の条件で探すのがポイントです。

離職率の低い職場

  1. 従業員が多い
  2. 民間企業以外

では、くわしく解説していきますね。

社会福祉士&精神保健福祉士の離職率【実はそんなに高くない?】

「こんな職場やめてやらー!」と、人生でいちど言ってみたい

『医療・福祉産業』の調査から推測|社会福祉士&精神保健福祉士の離職率

残念ながら、社会福祉士も精神保健福祉士も、離職率の統計調査は見当たりません

なので、正確な離職率は誰も知らないんです。

そこで「信頼できる&近しい統計調査はないか?」と調べた結果、厚生労働省のこちらの統計調査がありました。
≫参考:厚生労働省 新規学卒者の離職状況(平成31年3月卒)

この統計で『医療、福祉』産業の離職率は次のとおり。

医療・福祉産業の離職率
 1年以内3年以内
大卒12.9%38.6%
短大等卒12.5%36.5%
高卒22%45.2%

つまり、「2019年3月に大学を卒業して医療福祉分野に就職した人は、1年以内に12.9%が辞めて、3年以内に38.6%が辞めた」ということです。

もうすこし具体的にすると

大卒で医療・福祉産業に就職したら・・・

  • 8人の同期入職のうち、1年以内に1人が辞める
  • 8人の同期入職のうち、3年以内に3人が辞める

こんなかんじ。

あなたは「けっこう多いな・・・」と思ったかもしれませんが、実はそうでもないです。

なぜなら、学歴別の平均離職率とくらべて大差はないからです。

比較してまとめたのが冒頭の表でして、再掲します。

離職率
 1年以内3年以内
大卒|医療・福祉12.9%38.6%
大卒|全産業11.6%37.0%
短大等卒|医療・福祉12.5%36.5%
短大等卒|全産業17.6%41.8%
高卒|医療・福祉22%45.2%
高卒|全産業16.1%35.9%

医療・福祉産業で全産業より離職率が高いのは『高卒』の人だけです。

しかし社会福祉士・精神保健福祉士になる人は『大卒』『短大等卒』が多いので、平均~平均より少ない離職率かもしれないわけです。

ところで『医療福祉産業』って、社会福祉士や精神保健福祉士と関係あるん?

医療福祉産業』の離職率は、社会福祉士と精神保健福祉士の離職率を含んでいます。

なぜなら、社会福祉士と精神保健福祉士は、医療・福祉分野で働くことが多い専門職だから。

ただし問題は、社会福祉士や精神保健福祉士以外の職種も含んでいることです。
例えば、医師、看護師、薬剤師、介護福祉士などの離職率も含まれていますね。

離職率の低い職場の傾向2つ|ホワイトな福祉職場の見つけ方

離職率は『従業員数』と『法人格』で傾向があります。
≫参考:厚生労働省 事業所規模別離職率・法人格別の離職率

『介護現場』の統計結果ですが、同じ福祉職なので傾向は同じと推測できます。

あなたが統計的に離職率の低い職場で働きたいなら、次の条件で仕事を探すと良いでしょう。

離職率の低い職場

  1. 従業員が多い
  2. 民間企業以外

離職率は従業員が多いほど低い

従業員の数が多いほど、離職率は低いです。

1年以内の離職率
~9名の職場22.3%
20名~49名の職場17.9%
100名以上の職場14.1%

あなたが離職率の低い職場で働きたいなら、従業員が多い職場を選ぶのがベターです。

民間企業は離職率が高い

法人格によって離職率に差があります。

介護職員(施設等)の1年以内の離職率は次のとおり。

法人格1年以内の離職率
地方自治体11.3%
社会福祉協議会11.4%
社会福祉法人15.7%
医療法人15.8%
民間企業23.4%

あなたが離職率が低い職場で働きたいなら、民間企業は避けたほうが良いでしょう。

公務員職場か社協、社会福祉法人や医療法人を選んだほうが、安定的に働きやすい可能性が高いですね。

最後に

社会福祉士と精神保健福祉士の離職率は調査されていないので、ハッキリとはわかりません。

ただし『医療・福祉産業』の統計調査からは、社会福祉士・精神保健福祉士の離職率は平均~平均より少なめと推計できます。

こうした離職率は、『職場の事業規模』と『法人格』による差が大きそうです。

あなたが離職率の低い職場で働きたいなら、次の2点を条件に探すと良いでしょう。

離職率の低い職場

  1. 従業員が多い
  2. 民間企業以外

では、離職率の低いホワイトな職場で働くには、どうやって求人を探せば良いのか?

わたしのオススメはこちらから知ってもらえます。

社会福祉士も精神保健福祉士も離職率はそんなに高くなさそうやけど、職場規模と法人格での差が大きそうやな!

推測だけど、念頭においてみてね!今回はここまでです。それではまた!

コメント