雑記

『進撃の巨人』と優性思想(ネタバレあり)

雑記

優性思想?

命に優劣をつけて選別する思想のこと。

どうも!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。

皆さんは「進撃の巨人」は知っていますか?とても有名な作品なので知っている方が多いと思います。

巨人が人を食べるという、とてもグロテスクな表現が多々ある作品でして、苦手な方もいそうですが・・・。(私もはじめて観た時は衝撃でした)

私は、ストーリーが面白くてけっこう観てるんですね。人物の作り込みも好みです。一見、悪いことをしている人物も、生い立ちをたどれば「そりゃそうなっちゃうよな・・・」と共感できる部分があるのも、私の考えと合うのだと思います。

福祉の仕事をしていますと、いろんな生い立ちやバックグラウンドのある方に出会います。彼ら・彼女らの生育歴、人生の歴史をうかがうと「そりゃそうなりますよね」と、今の姿に合点がいくことが多いんですね。

さてさて、この「進撃の巨人」ですが、現在、The Final Season Part2が毎週放送されています。

TVアニメ「進撃の巨人」The Final Season
TVアニメ「進撃の巨人」The Final Season Part 2 NHK総合にて2022年1月9日(日)24時5分から放送開始!

私は例のごとくAmazonのPrime Videoで楽しんで観ています。

「進撃の巨人」で描かれる「安楽死計画」

で、最近のストーリーにおいて、主人公の兄が「エルディア人の安楽死計画」なるものを野望にしていることがわかりました。

この計画は「巨人になれる人種(エルディア人)」に対し、子どもを産めないように人体の構造(?)を強制的につくりかえる計画です。(まるで強制不妊)

物語では、エルディア人は巨人になれる人種であるがゆえに、身分が低く、戦争の道具にされたりと、人種差別を受けてきた歴史が描かれています。

主人公の兄自身も、エルディア人であるがゆえに、苦しい生い立ちをたどってきました。

そうした中で兄は「エルディア人はこの世に生まれないことこそが一番の救いだ」「生まれてこなければ良かったんだ」「エルディア人を子どもが産めなくい体につくりかえればエルディア人は救われるのだ」という思想をもつようになりました。

それを実行にうつすのが「安楽死計画」とされています。主人公の兄は自分自身もエルディア人なのに・・・とても自己否定的な結論に至っているんですよね。

今後、どういう結末になっていくのでしょうか?楽しみだな~と思いつつ、

(そういえばこういう思想があったな・・・)

と思い出したのが、優性思想です。

優性思想について

命に優劣をつけ選別する「優生思想」。20世紀初頭に欧米諸国で盛んになり、戦時下のドイツでは、障害のある人に対し「断種法」に基づく強制的な不妊手術や、「T4作戦」と呼ばれる計画的な大量殺りくが行われていました。当時の日本でも、そうした影響を受けて旧優生保護法が作られ、今でも暗い影を落としています。
引用元:NHK福祉情報サイト ハートネット 優生思想と向き合う 戦時ドイツと現代の日本(1) 繰り返される命の選別

日本においては、戦後にできた旧優生保護法のもとで、障害のある方の強制不妊手術が行われてきました・・・。

なんと、この旧優生保護法は1996年まで生きていたわけで、つい最近まで効力を発揮していたことにゾッとします・・・。こんな法律、二度とできてはいけない。

優性思想の研究でわかってきたのは、戦時中は戦争に使えるかどうかが命の価値に直結しやすくなる、ということ。被害者となるのは、障害のある方や後期高齢者など、意見を主張しにくい弱い立場にある方々。

私たち社会福祉にかかわる人間が支援しないといけない人たちと重なるんですね。

「自分とは関係ないかな」ということがらではなく、若い人や健常者と呼ばれる人も、いつ立場が変わるかわかりません。

そうした意味で、社会福祉士や精神保健福祉士になろうとする方や、現に福祉士である方の立場は、この優性思想とは対立する立場でしょう。(福祉関係者に限りませんが)

再び「進撃の巨人」の「安楽死計画」について

進撃の巨人」では戦争が描かれています。また、「安楽死計画」で標的となるエルディア人は身分が低いことから意見が発しにくい。エルディア人には、優性思想の被害者となる条件がそろっています。

ただし、よくよく考えてみると「安楽死計画」は優性思想を発端としていませんね

まず、エルディア人は巨人になることができるので、今のところは「戦争に使える」人種です。(兵器開発が進むにつれて、巨人が戦争に使える時代は終わりを迎えようとしてますが)

さらに、「エルディア人の安楽死計画」を発案・実行しようとしているのが、主人公の兄(エルディア人)であり、権力者では無いということ。彼の立場は、「名誉マーレ兵」として称えられてはいるものの、しょせん奴隷的な立場に変わりはないんですね。

主人公の兄は、エルディア人を強制的に不妊にすることで、これ以上、エルディア人が生まれないようにする。エルディア人にとっては、この世に生まれてこないことこそが唯一の救いだ、と言うんですね。

かなり極端な考えですが優性思想とは目的が違います。「戦争に使えないから不妊にする」という文脈ではないんですね。エルディア人を「救う」ために不妊にするというのです・・・。だったら良いのか?という話ですが。

とにもかくにも、今後のストーリー展開は楽しみです!(単行本の方が進みが早いようですが、私はTVアニメでストーリーを追っています)

皆さまもご興味ありましたら。

Amazonプライムビデオ 「進撃の巨人

以上、『進撃の巨人』と優性思想(ネタバレあり)という話題でした!

この記事を書いた人

社会福祉士 / 精神保健福祉士
 
現場歴およそ10年
 
作業所、相談支援事業所、入所施設、児童相談所、精神科デイケアなどを経験。現在も某福祉現場で奮闘!
 
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しゃふくさん

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