社会福祉士と精神保健福祉士って何が違うん?
支援対象の範囲と国家試験の合格率だね。
社会福祉士や精神保健福祉士として働くために知っておくべき点を2つにまとめました。
- 支援対象の範囲 社会福祉士 > 精神保健福祉士
- 国家試験合格率 社会福祉士 < 精神保健福祉士
それでは、順に説明していきます!
社会福祉士と精神保健福祉士の違い2つ【両資格者が解説】
①社会福祉士と精神保健福祉士の支援対象の違い
支援対象の範囲は社会福祉士の方が広いです。
精神保健福祉士なら精神疾患・精神障がいのある方およびその家族がメインです。
社会福祉士は、精神疾患・精神障がいのある方にかぎらず、支援の必要な方々すべてを対象とします。例えば、高齢者・身体障がい・知的障がい・障がい児、DV、被虐待児、生活困窮などです。
精神疾患や精神障がいのある方・そのご家族を含む、福祉的な支援を必要とする全ての方々
精神疾患や精神障がいのある方・そのご家族がメイン
図にすると以下のような感じです。社会福祉士の方が範囲が広いことがわかってもらえるでしょう。
②社会福祉士と精神保健福祉士の国家試験合格率の違い
国家試験の合格率は、社会福祉士の方が低いです。
社会福祉士は約3割、精神保健福祉士は約6割の合格率が毎年の平均です。
合格率
- 約30%
合格率
- 約60%
社会福祉士の合格率はこちらの過去記事。精神保健福祉士の合格率はこちらの過去記事でそれぞれ詳しく解説しています。
ほな精神保健福祉士の方がカンタンそうやし、受かりやすいんちゃう?
そうとも限らない。
私の経験では、試験の難易度は同じくらい。
社会福祉士と精神保健福祉士の国家試験合格率に約30%もの差がある理由は、受験者層の違いが主な要因ではないかというのが私の考えです。
精神保健福祉士の受験者層の方が、高いモチベーション・目的意識をもっているのではないかと思っています。
なので、「精神保健福祉士の国家試験のほうがカンタンそうだから精神保健福祉士を受けよう!」という考えは、ちょっとタンマです。思わぬ落とし穴にハマってしまう可能性があります。
詳しくは、「社会福祉士と精神保健福祉士のどちらを先に取る方が良いの?」というギモンへの答えと合わせ、「社会福祉士と精神保健福祉士どちらを先に取る?【両資格者解説】」で解説しています。
まとめ
社会福祉士と精神保健福祉士の違いポイントは次の2つです。
社会福祉士と精神保健福祉士の違い
- 【支援対象】社会福祉士は福祉の支援が必要な方すべて。精神保健福祉士は精神疾患・精神障がい限定。
- 【国家試験の合格率】社会福祉士が約3割。精神保健福祉士は約6割。だが試験難易度は同程度と思われる。
平均年収については、昔は社会福祉士の方が高い傾向でしたが、直近の調査では以下のように差が無くなっています。
平均年収
- 社会福祉士 403万円
- 精神保健福祉士 404万円
参考:社会福祉士就労状況調査結果報告書(令和2年度)、精神保健福祉士就労状況調査結果報告書(令和2年度)
それぞれの資格をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧下さいね!
コメント