福祉現場はサービス残業が多い?【体験談】

しゃふく・PSWの実務ノウハウ
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オイオイ!

なんてブラックなタイトルや!ほんまか?

推論だ。

しかし、私の経験上では100%だ。

こんにちは!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。

福祉現場はサービス残業が多いかもしれないという、なんともブラックなタイトルなわけですが、統計資料等があるわけではありません。ただ、私の経験上、100%の職場でサービス残業がありました。

社会福祉士や精神保健福祉士の方々、福祉現場で働く皆様の職場では、サービス残業があったりしませんか?私の知人の職場では、大なり小なりあったりするので、サービス残業が福祉業界で蔓延してるんじゃないかと感じています。

ほんと辛いです。サービス残業。ただでさえ低い年収なのに、そのうえタダ働き。実質、時給はどんどん下がっていくようなものです。

この記事では社会福祉士や精神保健福祉士はサービス残業がとても多いのではないか?その理由は何か?という話をします。でも、サービス残業の統計調査はみあたりません。じゃあどうしてこんな話をするかというと、私の現場経験と社会福祉士や精神保健福祉士の知人の話が理由です。

そういった話をしていきますので、この記事は、

  • 福祉の仕事につきたいと思っている方
  • 福祉業界に転職を考えている方
  • 社会福祉士や精神保健福祉士になりたい方

上記のような方に役立つ内容になっております。福祉現場の実態をよく知っていただき「こんなはずじゃなかった」と思う人が減ることを願います。

それではまいりましょう!

わたしの職歴から

職歴①ある精神科医療機関での残業事情

わたしが初めて就職した職場は精神科のクリニックでした。そこでの残業事情をまとめてみました。


  • サービス残業 月30時間ほど

残業しないと記録やレクリエーション企画等の仕事は到底できなかったです。なので、先輩も同僚も毎日2時間くらいは残っていました。私は「仕事とはそういうものなのだろう」と思って、平然とサービス残業してしまっていました。

残業せずに帰る人は「ほんとすみません!」みたいに平謝りしたり申し訳ない感をめっちゃかもしだしながら帰るのです。それでも、周囲からは「オツカレサマデス」と心のこもっていない返事がかえってくるのみでした。残業しないといけない雰囲気につつまれていました…。


  • 申請できた残業 月20時間くらいまで

月20時間以上の残業申請はダメという圧力がありました。ある先輩(Aさん)と上司のやり取りをいまでも覚えています。

Aさん)月何時間まで残業申請していいんですか?

上司)・・・20時間までにおさえるように。

(あとはサービス残業で頑張りなさい)

こんなやり取りを覚えています。とうぜん、20時間では到底おさまりきらない業務量でした。みんながそれぞれサービス残業をしているのを管理職の方々は知っていましたが、常態化してました。

職歴②ある地域の福祉施設での残業事情

次は、上記の医療機関から転職して、とある地域の福祉施設で働いていたころの残業事情をお話します。


  • サービス残業 月30時間ほど

地域の福祉施設というと、例えば就労継続支援事業所のA型、B型、就労移行支援事業所、相談支援事業所などですね。だいたいが小規模だったりして、各現場の職員は10人かそれ未満だと思います。

事業所の運営の仕方にもよるでしょうけど、ここでもやはり先輩方や同僚たちはよく残業していました。わたし自身も「仕事とはそういうものなのだろう」と思って、やっぱりここでもサービス残業してしまっていました。


  • 申請できた残業 月0時間(残業の申請書類を見たことが無い

ん?残業申請なんてないんです。申請用紙すらありませんでした。THE・ブラック。

ある時、残業の申請書類が用意されていないことについてたずねられた法人の代表は、こう答えました。

残業申請したいんスけど、申請用紙はどこですか?

うちの職場では残業しないようにしましょうって約束してるでしょ?

(残業申請は一切受け付けないのでサービス残業で頑張りなさい)

 

 

・・・代表は各現場の職員がサービス残業していることは知っていました。その上での発言です。これは本当のことです。

「このサイトの管理人は、すごくブラックなとこばかりに就職したんだなぁ…」って思われたかもしれません。でもね、福祉の仕事につくなら他人事ではないと思うんです。福祉業界ではこれくらいでもスタンダードかもしれないとすら感じます

なぜなら、私の知人達(社会福祉士や精神保健福祉士)と話をしていると、大なり小なり同じような残業事情だったからです。

なぜ社会福祉士や精神保健福祉士はサービス残業が多いのか?

ここからは社会福祉士や精神保健福祉士、福祉現場は残業が多いという前提でのはなしです。「そんなはずはない!」「ぱーぱすの職場だけだろ?」と確信している方は閉じてくださってかまいません。

ただ、少なくとも私自身や私の知人の現場は、サービス残業だらけでしたから、けっこうリアルなはずです。

どうして社会福祉士や精神保健福祉士はサービス残業が多くなりがちなのでしょう?

理由の1つは、過去のわたしのように、職場でサービス残業が常態化していて「仕事とはそういうもの」と誤解してしまうからでしょう。しかし、理由はどうやらそれだけではないと推測できます。

業務の効率よりも支援の質を優先するから

福祉の現場では、クライアントにより良い支援を届けたいと思う人たちが多いです。例えば、クライアントの生活をよく知る必要がある場面で、

  1. 訪問する
  2. 電話できく

この二択があったとします。その時、熱心な支援者ほど、「1.訪問する」を選ぶでしょう。その方が生活実態をしっかり理解できますし、言葉ではわからないポイントも見つけられるからです。

でも、訪問するとなると日時を調整して、家までうかがって話をして・・・といったプロセスがいります。時間効率は、電話よりも訪問のほうが悪いでしょう。しかし、支援の質としては、訪問した方がよりリアルに知れるので、訪問にメリットがある場合が多いです。

これはほんの一例ですが、福祉の現場はこのようにして、務の効率よりも支援の質を優先して時間がたくさんかかってしまいがちなのです。

心の穴を埋めるため

オレの心には、ぽっかりと穴が開いてんのさ、ベイビー。

いや、そういう話じゃないから。

私見ですが、そもそも社会福祉士や精神保健福祉士のような福祉的な仕事をする方の多くは、自らに何らかの欠損感のある方が多い思っています。何かしら、心にさみしさや、むなしさ、自信のなさをかかえた方が多い業界かもしれません。

その欠損を人への貢献、支援で埋めようとしているのではと思ったりします。恥ずかしながら私もそんなところがあります。

ですので「残業したのだから残業代をくださいよ!」と考えるよりも「サービス残業をしてでもクライアントの生活をより良くしたい!お金をくれなんていうのは汚らわしい。」「サービス残業になるのは私の仕事が遅いから。」「この残業は勉強のようなものだからサービスでやる。」

といった具合に、自己犠牲的に頑張ることが美徳とされたり、常態化しやすいように感じます

古くから社会福祉は聖職だった

聖職?

神聖ってことか?

そうだ。

福祉は神聖な仕事で、お金なんて欲まみれな話はタブーって考えがある。

最近になってようやく、福祉だって生活のかかった労働だって声が増えてきている。だが、まだまだ課題山積みだ。

「聖職」と言うと神聖な職業とか仕事といった意味合いになります。古くから、福祉の仕事は聖職とよばれてきました。こちらの論文でも、聖職者との類似性・相違点について言及されています。

社会福祉は「すべてかけがえのない存在」として人間を尊重するという立場を採る。おそらくそれに一番近い立場の援助専門職は聖職者であろう。

引用元:社会福祉と宗教―実践の一つの源泉―秋山智久

それだけ、福祉の仕事は聖職に近しいということでしょう。なので、「働いたんだからお金をください!」「クライアントの支援をしたんだから、対価をください。」みたいに金銭をもとめるのはやましく、汚らわしいことのように感じる人が多いのではと思います。

現役の社会福祉士・精神保健福祉士としてアドバイス3つ

福祉現場は残業が多いと思われます。「何が何でも定時ですぐに帰りたい!」という方は、別の仕事も視野にいれたり、雇用形態を考えたりする必要があるかもしれません。

そもそも、毎日のように残業しないと返れない職場というのは、事業所や機関としてうけている業務量や人員配置の方に課題がある可能性大です。その組織課題を個人が残業で穴埋めしているのです。

だからといって、「私がサービス残業をしたらいい」と考えて仕事をすると、後任の方は苦しいです。サービス残業が当たり前になるからです。

たとえば、前任のAさんがサービス残業して回していた仕事は、後任のBさんもサービス残業をしないと回せないハズ。後任Bさんは上司から、「前のAさんは残業せずにやってたよ!?」みたく言われることになるのです。

かわいそうですよね。

とはいえ、「こんな残業だらけの職場はおかしい!」と正論を声を大にして言えばどうにかなる職場ばかりではないでしょう。就職した職場が残業だらけだったとしても、すぐに改革できる場合ばかりではないのが現実です。私自身もいまの職場で問題意識をもちながら組織の改善に努力しています。

そんな私からのサービス残業への対処アドバイスは3つです。

  1. 個人としては、業務時間内で仕事を終えて帰るように努力する。
  2. あまりにひどい状況なら、労働基準監督署や総合労働相談コーナーへの相談も考える。
  3. 個人ではなく、組織として課題解決できるようにもっていく。(行うは難し・・・)

・・・厳しい現実かもしれませんが、これから社会福祉士・精神保健福祉士として働こうと思っている方はどうか心づもりを。そして、現在、社会福祉士・精神保健福祉士として働いている方々、ともに頑張りましょう!

以上、福祉現場はサービス残業が多い?【体験談】という話題でした。

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