リアルと本音

福祉現場のブラックを変える唯一の方法?【労働組合が必要な理由】

リアルと本音

どうも!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。

  • サービス残業だらけでやってられない
  • いっこうにベースアップしない
  • 育児で大変なのに、配慮してもらえない・・・
  • 配置や昇進で差別をうけている・・・
  • 会社のやり方に納得がいかない

 

こうした思いの方は多いと思います。

モンダイを解決しようにも「あきらめるしかない」と感じる方が多いでしょう。雇われの身は立場が弱く、アレコレ言うとかえって不利益なので黙るが吉なわけです。

オレの職場もめちゃブラックやねん・・・

耐えるしかないって思っちゃうよな

 

サービス残業だらけ、昇給もなく、有休だって取ることができない・・・。こんな日々が延々と続く。苦しくってたまりませんね。

しかもさらに悪いことに、劣悪な条件で働くなか転職・退職せざるを得なくなる人もいます。

技術の継承がなされず、マンパワー不足になった福祉現場でいちばん被害をうけるのは利用者・患者さんでしょう。

こうした現場の悪いループを変えるには「労働組合」が使えるかもしれません。

「労働組合こそ救世主」と言うほど効力があるとは思いませんが、労働組合が無いと労働者の意見が届きにくくなると思うのです。

労働組合というと「労働者の権利を守ってくれるところ」「みんなで団結して取り組む感じ」「会社側から悪いもののように思われている」とイメージする方が多いと思います。

主張が強そうだったり、闘うイメージがあり、敬遠しがちな方もいるかもしれません。

福祉の現場は小さい法人が経営していることも多く、労働組合のない職場も多いでしょう。

ですが、労働組合が唯一の救いとなる現場もあると思います。福祉の現場に労働組合が必要と思う理由を話しします。

ではまいりましょう!

福祉現場のブラックを変える唯一の方法?【労働組合が必要な理由】

献身的に働ける方が多いからこそ

福祉のお仕事をする方は、心優しく、遠慮深く、善意にあふれた方が多いです。(私はもはや強欲な人間ですがw)

理不尽な職場環境のなかでも「私が我慢すれば・・・」と献身的に働く方をたくさん見てきました。

休みがとれなくても、休日出勤があっても、残業代がつかなくても、給料が上がらなくても、「困っている人たちを見捨てるわけにはいかない」と、まるで利用者・患者さんが人質にとられてるかのような状況になっていたりします。

これって、悪意のある雇用主にしてみれば、すごく都合が良いんですよね・・・。

いわゆる「やりがい搾取」のような仕方で、使用者側が労働者側に「あなたに福祉の心があれば激務にも耐えられるはずだ」というメッセージを発しているものと考えられます。労働環境を変えるのではなく「心」という精神論を持ち出して、お金をかけずになるべく働かせようというわけです。
引用元:篠原拓也『福祉の心って何だろう』(2020)

いっぱい働かせても辞めないし、給料を上げなくても文句を言わないし、残業させてもサービスで頑張ってくれるのは「会社にとって都合が良い」わけです。

もちろん、悪意はない雇用主でも、労働者の気持ちに気づかなかったり、法知識が無いゆえにブラック化している場合もあるでしょう。

例えば、休憩時間がないような福祉現場はけっこう多いと思います。

福祉・介護現場は休憩なし!?【あるある事例まとめ】
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私たちがこのように働くなか、心身がボロボロになってしまったり、仕事が続けられなくなったり、退職してしまう方もいるでしょう。

これで被害をうけるのは私たちだけではなく、利用者・患者さんも同じでしょう。人がくるくると入れ替わる現場では、良い支援がとどけられなくなってしまいます。

本来もっている力がしっかり発揮できる労働環境にすること、せっかくの善意を悪用されないこと。そのためには、労働組合が選択肢になると思います。

給料が少ない職場が多いからこそ

福祉関係の方は、給料が少ないのはあたり前のことでしょう。30代、40代で手取りが10万円台という方がいても珍しくない業界です。

ノンフィクションライターの中村淳彦氏も、このような記事を書かれています。

介護職の給料はなぜ「低賃金」のままなのか? その闇の深層(中村 淳彦) @gendai_biz
2014年11月に神奈川県川崎市の老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で起こった連続転落死事件で、横浜地裁は3月22日、3件の殺人の容疑に問われた今井隼人(25)被告に対し、求刑通り死刑を言い渡した。今井被告の弁護団が無罪を主張した、客観的証拠がないままの死刑判決だった。

処遇改善加算などで給料が上がった人はいるかもしれません。でも、生活がラクになった実感はほとんどの方が無いと思います。

残念ながら、労働組合から声をあげても、給料は上がらないかもしれません。しかし、「生活が苦しい」と声をあげることなく給料が上がることは、もっとありえないでしょう。

給料が上がれば、人材が定着するはず。人材が定着すれば、より良い支援ができるはずです。

労働組合で給料交渉することは、利用者・患者さんにより良い支援を届ける大切な活動と思うんですよね。

まとめ

福祉現場に労働組合が必要なのは、利用者・患者さんに良い支援を届けるためです。

私たち自身が働きやすい環境をつくることは、ソーシャルワークの1つといえるかもしれません。

しかし、道は険しいです。正直いうとブラックな職場には労働組合は無いと思います

労働組合が無いこと自体、ブラック職場の1つの要素かもしれません。

なので、「ブラックな職場を変えるために労働組合を活用する・・・」というのは、少々ハードルが高いです。労働組合を立ち上げることからのスタートになるからです。

インターネット上で「労働組合」「福祉」で検索すれば、いろいろと出てきます。無料相談をしているところもありますね現場に労働組合がない方は活用しやすいでしょう。

いっぽう、すでに労働組合があるという方はとても恵まれています。職場を改善する道すじが既にあるということになります。

労働組合は組合費がかかるのが通例ですし、「めんどくさい」と感じる方も多いでしょう。

入るかどうかは自由ですが、活用できるチャンスがあるなら検討してみる価値はあると思います。

最後に、篠原拓也氏の言葉を引用させていただきます。(氏の労働組合に対する見解は知りませんが)

「福祉の心ってやつで、自己犠牲を頼むよ」といったけしからん悪用があるときには、逆にこれを投げ返していく必要がある
引用元:篠原拓也『福祉の心って何だろう』(2020)

以上、福祉現場のブラックを変える唯一の方法?【労働組合が必要な理由】という話題でした!

この記事を書いた人

社会福祉士 / 精神保健福祉士
 
現場歴およそ10年
 
作業所、相談支援事業所、入所施設、児童相談所、精神科デイケアなどを経験。現在も某福祉現場で奮闘!
 
詳細プロフィールはこちら

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しゃふくさん

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