
社会福祉士のこと馬鹿にされた・・・
悔しい!

気にしなくて良い!ただのマウンティングだから。
- 社会福祉士は馬鹿でも実習さえ受ければ通るんでしょ?
- 勉強しない馬鹿でも取れるんでしょ?
- 看護師のほうが上
こんなことを言われたり心配になっている方へ。
- 理由① 歴史が浅く、よく知られていないから
- 理由② 社会福祉士は名称独占資格だから
- 理由③ 資格とれたての社会福祉士では役に立たないから
- 結論 社会福祉士をバカにされても、むしろ喜んで良い!

私は社会福祉士・精神保健福祉士。現場経験は約14年です。
苦労してせっかく社会福祉士になったのに、バカにされてしまう方がいるようです。
「ホントに馬鹿にされることなんてあるの?」と思う方が多いはずですが・・・
「私もバカにされたことがある!」と思った方もいるかもしれません。
幸い、私は資格を理由にバカにされたことはありません。
しかし、「明日は我が身」ですから他人ごとではありません。
社会福祉士をめざす方なら知っておくと対策になるでしょう。
すでに社会福祉士という方も、いつ何時バカにされてしまうかわかりませんから、対処しやすくなるはずです。
ではまいりましょう!
社会福祉士は馬鹿にされる?理由TOP3と対策【現役社福士が解説】
歴史が浅く、よく知られていないから
社会福祉士の資格が誕生したのは1987年です。
社会福祉士が資格化されてから、まだ38年。歴史が浅い資格なのです。まだよく知られていない資格と言えます。
例えば、看護師資格の歴史は100年以上もあります。
わが国に全国統一の助産婦、看護婦、保健婦の資格制度ができたのは、明治32年(1899)の産婆規則(のちに助産婦規則)、大正4年(1915)の看護婦規則、昭和16年(1941)の保健婦規則によってであった。
引用元:保健師助産師看護師法60年史総論
医師資格は、約155年もの歴史があります。
医師資格に関する制度は 1874[明治 7]年の医制に始まる
引用元:我が国の医学教育・医師資格付与制度の歴史的変遷と医学校の発展過程
比べると、このようになります。
資格名 | 社会福祉士 | 看護師 | 医師 |
資格の年齢 | 約38年 | 約125年 | 約155年 |
社会福祉士が現役世代ならば、看護師は超ご長寿のレジェンド、医師は仙人です!
歴史の深さからみても、社会福祉士はまだまだ知られていない資格です。
よく知られていないということは、誤解も起きやすいです。誤解にもとづいて、社会福祉士はバカにされてしまうのかもしれません。
他にも、世の中には誤った断片情報だけで物事を知った気になる人が一定数います。
そうした人は、例えば社会福祉士の合格率をみただけで「合格率が高いからバカでも取れる資格だ!」と浅はかに捉え、バカにするのかもしれません。
社会福祉士はまだまだルーキー、駆け出しの国家資格です。
ようやく認知度が高まってきたように感じますが、医師や看護師ほどは知られていないでしょう。
誤解されてバカにされるとすれば、その要因は社会福祉士資格の歴史が浅く、よく知られていない資格だからと考えられます。
社会福祉士は名称独占資格だから
社会福祉士の仕事は、誰がやってもOKな仕事です。なぜなら、名称独占の資格だから。
名称独占というのは、「私は社会福祉士です」と名乗る権利は、社会福祉士だけにあるということです。
名前を独占しているってことですね。
だから、仕事の質で違いを見せることが大切な資格です。
でも、仕事の質って、客観的には評価しにくいし、わかりにくいですよね。
なので、「結局、社会福祉士って何ができるんだ?」と思われやすい。
いっぽう、業務独占の資格はできることがわかりやすい。
例えば、医業は医師しか行ってはいけないと決まっています。
(参考:医師法(昭和23年法律第201号)の第17条)
でも、社会福祉士には医師や看護師のような独占業務はありません。
それで、「社会福祉士って何ができるの?」と聞かれても、医師や看護師のようにわかりやすい独占業務が無く、バカにされてしまうのかもしれません。
この点については、下記記事でもくわしく解説しています。
資格とれたての社会福祉士では役に立たないから
社会福祉士は、資格をとれただけでは現場の役に立ちません。
悔しいですが・・・、認めざるを得ないでしょう。
社会福祉士を取れたての方は、現場で活かせる知識を得たことにはなりますが、まだまだ知識の使い方がわからないステージです。
要は、頭でっかちになりがちなんですね。
知識をうまくアウトプットするには、経験とスキルがいりますし、どのような方向性で支援するかという価値も重要です。
それに、現場でレベルの高い実践をするには、もっと学習がいります。
国家試験対策と現場、それぞれで求められる知識の違いを比べると
社会福祉士の国家資格合格に求められるのは広く浅い知識、現場で求められるのは狭く深い知識です。
それに、国家試験合格には実技試験がありません。しかし、現場ではひたすら実践を求められます。面接、家庭訪問、カンファレンス、支援計画などなど。
なので、国家試験に合格しただけでは、社会福祉士はまだまだ役に立てないです。それが普通です。
これは悲しいことではありません。それだけ奥が深い専門職であり、高め続けられる専門職なのです。
だから、社会福祉士として大成するまでの間。社会福祉士資格をとれたての頃は、実績をしめせないし、バカにされてしまうかもしれません。
社会福祉士をバカにされても、むしろ喜んで良い!
「社会福祉士はバカにされる資格」というレッテルを貼られるのは、腹がたつかもしれません。
でもこれは実は良いことで、アンチがいるくらいには、社会福祉士資格が有名になったということです。
有名人になれば批判する人、アンチが必ずあらわれますよね。
例えば、看護師や医師をバカにする人もいますよね。有名な政治家も、批判されやすいです。
わかりやすいのは、ユーチューバーですね。
チャンネル登録者の多い動画、閲覧数の多い動画には、好意的なコメントもありますが、批判的なコメントもあるものです。荒れたコメント欄を見たことがありませんか?
逆に、よく知られていない人やモノを叩いても、甲斐がありません。
知る人ぞ知る、の知名度では、内輪だけで集まって意見しあっているようなものですから、世間の目にさらされにくい。
なので、社会福祉士がバカにされるというのは、社会福祉士が有名になってきた証です。
そういう意味では、バカにされたとしてもむしろ歓迎してOKです!
知名度のない資格では、権威性もともないません。「あの社会福祉士をもっているのか」と思われることには、プラスの意味があります。
対策 バカにされたら『無反応・無視』が最も効きます
そもそも、相手が社会福祉士であれ何であれ、人をバカにするのは非常識ですが・・・
その人の方にモンダイがあるんですよね。
バカにされてムキになったら、相手の思うツボです。
小学生が「バカ!」「デブ!」「メガネ!」とか言ってくるのと同じです。
これに反応したら、相手は面白がって、さらに言うわけです。「手ごたえあり!」と。
マウントを取れたと快感になって、たびたび言うようになるかもしれません。
土俵に誘われても、土俵に立ってはいけません。(これは相談支援にも通じるコツです)
相手にとっていちばん面白くないのは、無反応・無視です。失礼なことを言ってきているのだから、こちらが丁寧に応じる必要はないです。
それが余裕として伝わり、相手はマウントをとれない感じになるわけです。面白くもないので、言う甲斐がなくなる。
対策としてやってみてください。
社会福祉士が馬鹿にされるのは、社会福祉士全体としては知名度が高まった証として喜ばしいことです。
でも、もし直にいってくる人がいたら放っておきましょう。
バカと言ってくるバカに、バカと言い返したら、あなたも同レベルのバカになってしまいます(笑)
無視しましょうね!
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社会福祉士は勝ち組なのかどうか気になる人は、こちらも読んでみてください。
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