
社会福祉士、やめた方が良いかなぁ?

迷ってる理由次第。
よくある悩みに答えていくよ。
- 給料が低そう
- 役に立たない?
- 仕事が無さそう
- 需要や将来性が無さそう
- 病んでしまいそう!
- 合格率低くて受からないのでは?
こういった思いの方へ。
- 社会福祉士は給料が低いのか?
- 社会福祉士は役に立たないのか?
- 社会福祉士は需要・将来性が無いのか?
- 自分が病んでしまうのか?
- 社会福祉士の合格率は低いから受からないのか?
- 社会福祉士はバカにされるのか?
- 社会福祉士実習が辛いのか?
- 「人が苦手」「話すのが苦手」だと向いてないのか?
- 男は社会福祉士に向いていないのか?

わたしは社会福祉士・精神保健福祉士で、現場経験は10年以上です。
この記事では、上記のようなギモンやイメージに答え、対策方法もご紹介していきます。
いまのうちに現実がわかれば、対策して解決できることがたくさんあります。
あなたが社会福祉士になるかどうか決めるのに役立つでしょう!
社会福祉士はやめた方が良い?役に立たない資格?【現役解説】
社会福祉士は給料が低い?
これは正解です。(泣)
2020年の社会福祉士の平均年収は403万円でした。
対して、全産業の平均年収は436万円。
つまり、社会福祉士の年収は平均年収より33万円低かったのです。
けれど、暗い話ばかりではありません。
社会福祉士の平均年収は、5年間で26万円上がっていたんです。
社会福祉士の国家試験を行っている機関の調査なのでかなり正確なデータです。もっと詳しく知りたい方はこちらの【現役解説】社会福祉士の平均給料・年収はいくら?【最新調査より】」をご覧ください。

でも平均くらいは欲しい!
もうちょっと欲しい!

解決方法は大きく3つあるんだ。
対策① 年収の高い職場で働く
社会福祉士ならどの現場に就いても同じくらいの給料?
いいえ、そんなことはありません!
実際、社会福祉士の国家試験を行っている機関が調査した結果では、
平均年収(万円) | |
高年収1位の職場 | 638 |
低年収1位の職場 | 268 |
社会福祉士42か所の職場のうち、ベストとワーストの差は370万円。
要は、社会福祉士の年収は、どの職場に就くかでかなりの差がつくということです。
給料や年収の良い職場で働きたい方は、こちらの「社会福祉士の給料・年収高い職場ランキングTOP42【最新公式調査より】」をご覧いただき、高い給料・年収の職場を狙ってみるのも1つの方法です。
対策② 社会福祉士の公務員として働く
上記リンクをみるとわかりますが、社会福祉士の年収TOP10を占めているのは公務員です。

なんや、結局公務員か・・・
うらやま・・・くやしー!

諦めるのはまだ早いとも!
近年の公務員試験は変わっていますし、年齢制限がかなり緩和されています。
公務員の求人を探すなら公務員試験情報サイト【KoumuWIN!】が便利ですが、50代でも応募できる場合がありますし、年齢制限の無い自治体もあります。
下記は「社会福祉士」を要件とした公務員求人の一覧です。
近年注目の児童相談所も、社会福祉士の職場となります。
国は児童福祉司を急激に増やそうとしていますから、たくさんの求人に比して、人が足りない状況です。(定員割れが起こっている自治体もある)
もし社会福祉士の公務員となれたら、お金の問題はかなり解消できると思います。詳しくは「【78万多い!】社会福祉士の公務員の平均年収は?【最新調査より】」をお読みください。
対策③ お金をうまく貯めて増やす
お金が少なくても、20代や独身の間は何とかやっていけます。
でも、結婚や子どもを考える30歳頃からはお金の悩みが大きくなりやすいはず。自分が我慢すれば良いという状況では無くなるからです。(私はそうでした。)
ましてや、40代、50代、60代以上の皆さまにとっては「そんなの言われなくてもわかってるわ」くらい身にしみておられることと思います。
しかし、社会福祉士は決して高給ではありませんので、就職してから経済的な理由で
- 転職しようかな・・・
- もう社会福祉士を続けていけない・・・!
という深刻な悩みに発展することがあります。
例えば、大学で奨学金を借りる人は約5割と言われます。社会福祉士として働きだしたのち、給料のうちから奨学金を月に数万円返しながら生活していくって、なかなか苦しいです・・・。
パートナーや子どもがいれば、ますます必要に迫られるでしょう。お金の不安は深刻になるばかりかもしれません。
なので、社会福祉士は、ふつうよりも、うまく節約、うまく貯金、うまく資産形成することが重要です。
まわりと同じことをしていても、ダメなんですね。
私自身は、本をかなりよみあさって実践していることがあり、それなりに生活できるようになりました。
具体的な方法はこちらの「お金の貯め方・増やし方TOP13【社会福祉士・精神保健福祉士向け】」で紹介しています。
たくさんの種類を紹介しているので、この中にやっていないことが無いかチェックしてもらうと新しい発見があるかもしれません。
社会福祉士は役に立たないのでは?
これ、困ったことに社会福祉士資格をもっている本人が言うこともあるんですよね・・・。
かつて、社会福祉士の同僚がこのようなことを言っていました。

社会福祉士取ったけど、意味あったのかな・・・
有資格者がこんなこと言うくらいですから、資格取得をお考えの方は、きっと次のようなギモンを抱いているのではないでしょうか?
- 社会福祉士は取っても意味ない?
- 社会福祉士は役に立たない?
- デメリットは何?
有資格者すら「役に立たない」と感じてしまう人がいるのですから、まだ持たない人が不安になるのは当然です。
社会福祉士は名称独占資格ですので、誰がやっても良い仕事をすることになります。
なので、現場に就いてから「この仕事は社会福祉士さんじゃないとできないので、お願いします!」と頼られることは無いのです。
かたや、身近で働く医療職(医師、看護師等)は業務独占で役割がわかりやすいことが多い。そうした中で働く社会福祉士は、自らのアイデンティティを見失いやすいのかもしれません。
そうした社会福祉士のネガティブな面をまとめたのがこちら。
しかし!社会福祉士には良い面もたくさんあるんです。
例えば、近年は社会福祉士必須の求人がよく見られます。特に行政・公務員・社協ですね。
しかも、社会福祉士資格があれば、年齢制限無し、未経験可の求人が多数あるんです。詳しくは下記で解説しています。
≫【実証】社会福祉士は仕事ない?40代も引く手あまた&食える資格
現場に就いてからは資格を持っているメリットを感じにくいかもしれませんが、そもそも社会福祉士を持っていないと働けない現場が増えてきてるんですね。
私は社会福祉士を取って良かったと心底思っています。社会福祉士のメリットをまとめたのがこちらの「社会福祉士のメリットTOP12【とって良かったこと】現役解説」です。
社会福祉士は需要・将来性が無いのでは?

社会福祉士は需要とか将来性ないんちゃう?

いやいや!
需要も将来性もある!
社会福祉士にはネガティブなイメージやウワサが広まっていて
- 社会福祉士は需要ない?
- とっても意味ないんじゃない?
- 将来性はあるの?
このようなギモンをもたれがちです。
しかし、様々なデータを集めれば、社会福祉士は需要も将来性も無いという話が、根も葉もない話であるとわかると思います。
例えば、最近児童虐待で注目されている「子ども家庭福祉ソーシャルワーカー」創設案は、社会福祉士など既存の資格に上乗せすることを想定されています。
また、高齢者人口は今後ますます増えることが確実となっており、発達障害と診断される人も増えています。そうした人たちを支援する枢軸として、社会福祉士は役割を期待されているわけです。
実際、近年は地方自治体で社会福祉士採用が新たに創設される例もありますし、
社会福祉協議会やMSWにおいても、社会福祉士資格は必須とされる傾向です。
この状況で、社会福祉士には需要も将来性も無いというのは無茶でしょう。
社会福祉士の需要や将来性については、こちらの「社会福祉士は需要・将来性がない」はウソな理由TOP7【現役解説】で深掘りしています。
自分が病んでしまいそう!

めっちゃストレス多そうやし・・・
やっていけるか不安や・・・

俺も不安だった。
一緒に対策していこう!
社会福祉士は相談支援の仕事。すなわち、精神労働なんですね。
使うのは部活・スポーツで鍛えた筋肉・体力ではなく、磨き上げた肉体美でもなく、こころであります。
現場では、精神的に辛くなって、ほんとうに精神疾患を発症して休んだり、退職する人がいます。これはとても悲惨なことで、仕事だけにとどまらず、友人・家族までも失う人がいます・・・。
苦難を受け容れ、新たな自分となって立ち上がる人もいますが、初めからそうなることを望む人はいないと思います。
みなさんは体をどう休めていますか?
風呂に入る、眠る、だらっとする・・・いろいろあると思います。
では、精神はどう休めますか?
・・・
この質問のお答えをたくさんもっていただくことが重要です。
ストレス解消法とも呼ばれますが、たくさん解消方法をもっているという自覚があるだけで、ストレスに強くなると言われています。
なので、あなたのストレス解消方法をいちど書き出してみることが効果的です。
それと、自分に心地よい時間を増やし、不快な時間を減らす工夫も大切です。
何がストレス解消になって、何がストレス要因になるかは人によって違いますから、自分自身で試しながら知っていくことになります。
対策方法は「精神保健福祉士・社会福祉士は病む?【10年超で実証した対策5つ】」で解説しています。私の10年超の成果です。
社会福祉士の合格率は低いから受からないのでは?

社会福祉士の合格率って30%くらいやろ?
自信ないわぁ・・・

それはちょっと正しくない。
初めて受ける人は約50%が受かってるんだ。
社会福祉士の国家試験合格率は毎年約3割で推移しています。
合格率3割と言われて、あなたはどう感じていますか?
- 私にはムリかも・・・
- オレならできる!
- 講座とか受けた方が良いのかな・・・?
確かに、受かるのは10人中3人なので、けっこう少ない気がします。とても難しい試験なイメージになりますね。
しかし、社会福祉士の国家試験合格率にはちょっとしたカラクリがあります。
結論をいうと、一発合格率にかぎれば、合格率は約50%もあるんです!
「これから社会福祉士を取ろうか迷っている」という方は、確率的には50%の可能性を秘めているわけです。
合格率を詳しく知りたい方は「【社会福祉士一発合格率】約50%ってご存知ですか?平均3割の理由」もご覧くださいね。
とは言え、カンタンな試験とまでは言えません。
だからこそ社会福祉士には取る価値があるとも言えるのですが。
勉強方法は工夫していきましょうね!
特に「一度落ちた人は繰り返し落ちやすい・・・」という統計結果があります。同じテツを踏まないように気をつけましょう。
私は社会福祉士と精神保健福祉士をダブル受験・ダブル合格しました。その方法はこちらの【ダブル受験】社会福祉士・精神保健福祉士の独学勉強法【現役解説】でご紹介しています。
独学は不安という方は、通信講座を検討する価値があります。通信講座を比較するなら「【おすすめ発表!】精神保健福祉士の受験対策web講座3選を比較」をいちどチェックしてみてくださいね。
社会福祉士はバカにされるのでは?

社会福祉士とったのにバカにされた人がいるらしいで!

全く気にしなくて良い。
ただのマウンティングだ。
上記のとおり、合格率約3割の難しい国家試験をクリアしたにも関わらず、社会福祉士のことをバカにする人が一部いるようです。
- 社会福祉士はバカでも取れる資格でしょ?
- 社会福祉士なんて取っても役に立たない
こうした意見は、基本的にムシでOKです(笑)
社会福祉士という国家資格をよく知らない、ただの嫉妬、マウンティング、非常識である・・・等、建設的な批判ではありません。
昔から権威がある医師であっても「ヤブ医者」という悪口が出回るくらいです。
有名な資格であるほどアンチも出てくるものですから、「社会福祉士はアンチが出るくらい有名になったんだな」と歓迎しておきましょう。
こちらの「社会福祉士は馬鹿にされる?理由TOP3と対策」でも解説しています。
社会福祉士実習が辛いのでは?

国家試験より前に、実習受けなあかんのやろ?
厳しいらしいやん・・・

休んだり断念しなければ大丈夫だ!
社会福祉士の国家試験を受けるには、約1か月間の現場実習をクリアせねばなりません。
実習先は社会福祉士の働く現場ですから多岐にわたります。分野は高齢・障害・児童・母子などなど、地域・医療・行政、さまざまな機関が候補となります。
どの現場となるかは大学・専門学校とその時どきの受け入れ先との交渉次第ですから、思いもよらない現場で1か月取り組む可能性もあります。
福祉の現場なので優しい人が多いと思われがちですが、必ずしもそうとは言えません。
くせ者がけっこういます。
プロ意識ゆえに、利用者・患者さんにはとても優しいけど同業者には超厳しい人もいます。
つまり実習は人間関係が辛いというのが根本です。社会福祉士実習が辛くなっている人向けに、こんな記事も書いて激励しています。
でもね、無断で休んだり超絶的な問題でも起こさなければ、実習は通るものです。そもそも学校だって実習先だって、あなたを合格にしたいと思っていますからね!
もしかしたら辛いことはあるでしょうが、「実習で落ちてしまうのでは・・・」とまで心配しなくても大丈夫なんです。
「人が苦手」「話すのが苦手」だから向いてないのでは?

オレ、コミュ障やから・・・
向いてないんちゃうかなぁ?

慣れていけるから大丈夫!
そういう社会福祉士さんはけっこう多いんだ。
ちまたでは、次のような情報が出回っています。

社会福祉士には人が好きな人が向いています!

コミュニケーション能力の高い人が向いてます。
こうした情報に触れるたび、「人が苦手」「話すのが苦手」という方は自信を失くしているのではないでしょうか?
確かに、人が好きで、話すのが得意という方は、現場に就いてからのスタートダッシュが上手いと思います。一見すると、とても適応しているように見えます。
しかし、私が思うに、社会福祉士として大成していく方は、もともとは人が苦手だったり話すのが苦手な方が多いように感じます。
うまくできないからこそ、うまくするための学習を積み続けた人が、いつの間にか熟練しているんですね。
かく言う私自身も、熟練しているとは到底言えませんが、社会福祉士・精神保健福祉士として約10年働く中で、人間として変化してきました。
昔の私を知る学生時代の友人などに出会うと、驚かれるんですね。とうてい、福祉の仕事をするような人間では無かったのです。生き方や価値観もガラリと変わりました。
なので、今のあなたの能力うんぬんで、社会福祉士に向いていないとジャッジするのは時期尚早だと思います。やってみる価値、ありますよ!
こちらはキャリアガーデンさんへ寄稿した記事です。興味のある方はご覧くださいね。

男は社会福祉士に向いていないのでは?

男は社会福祉士やめた方が良いん?

社会福祉士の3人に1人が男性。
男女関係なくやってるよ。
- 社会福祉士では家族を養えない
- 福祉は女性の仕事。男性はやめた方が良い。
令和の時代においても、未だジェンダーによる男女の差別や偏見が残っているようです。
確かに社会福祉士の平均年収は高くはありません。
けれど、これからますます需要の増していく業界ですから、特殊な事情でもなければ「食べていけない」という仕事では無いでしょう。
また、同性(あるいは異性)が支援することが必要なケースが多々あります。女性の社会福祉士しかいないと、利用者・患者さんだって困ってしまいます。逆もまたしかり。
つまり、社会福祉士には男性も女性も必要なんです。かく言う私も男。「男性は社会福祉士に向かない」なんてことは無いですよ。「男性は社会福祉士に向かないって本当か?【男である現役が解説!】」で解説しています。
最後に
「社会福祉士はやめた方が良い?」
人によって答えは変わると思います。
あえて、一般論として私が言うならば、次のような人は社会福祉士にトライしてみる価値があると思います。
社会福祉士をオススメできる人
- 仕事にお金だけを求めない
- 支援にやりがいを感じられる
社会福祉士は資本主義のなかにおいて利益を追求するわけではありませんが、需要は高いので食いっぱぐれることはまず無いでしょう。
お金はそこそこに、お金以外に得られるもの(やりがい等)を重視する人は満足感を得やすいと思います。
決して、派手な仕事でも絵になる仕事でもありません。それゆえ、ドラマや映画で扱われることはほとんど無いのが社会福祉士です。
けれども、私たちが目指すのは、表舞台に立って拍手喝采・賞賛を受けることではないんですね。
表舞台に立つのは、私たちが支援する人(利用者・患者さんなど)。
社会福祉士は、縁の下の力持ち。
私達は黒子のように、潤滑油のように、変幻自在に役割を変化させながら立ち回っていくんですね。
なお、社会福祉士になるには12のルートがあります。下記記事で学歴や社会人などの条件に合わせた最短コースも解説しています。関心のある方はご参考くださいね。
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