
社会福祉士の楽な職場ってどこ?しんどい職場は嫌だなぁ。
こういった思いの方へ。
この記事の内容
- 社会福祉士に楽な職場はなかった体験談
- 社会福祉士は楽じゃないけど、やりがいはある話
- 楽な職場にうつりたい社会福祉士さんへの話

わたしは社会福祉士・精神保健福祉士で、現場経験は10年以上になります。
社会福祉士の楽な職場はどこでしょうか?あるいは、そもそもあるのでしょうか?
私の体験では、社会福祉士の楽な職場はないです。
でも、やりがい、生きがいを得られているので、この仕事を10年以上、続けられています。
今回は、社会福祉士の楽な職場について、私の経験と考えをシェアしたいと思います。
社会福祉士の楽な職場はどこ?【体験談まじえ現役が本音で話します】
社会福祉士に楽な職場は無かった・・・!
私はこれまでに、精神科クリニック、作業所、児童相談所、児童の入所施設、相談支援事業所など、さまざまな職場で働いてきました。
それぞれに特徴や課題がありますが、正直に言って、どこも楽ではありませんでした。
どこかに楽な職場があったら教えてほしいくらいです(笑)
では、どうして楽ではなかったのか?それぞれの職場で感じた苦労やストレスをかいつまんでお話します。
精神科クリニック-相談員
医師と患者さんに挟まれるのがしんどかったですね。デイケアを併設しているクリニックで、医師からは「デイケアに患者を来させろ」と指示されていました。
「今日はしんどいので休ませてください」という患者さんを、精神保健福祉士は口八丁手八丁でなんとかデイケアに来てもらおうとするわけですが、
「無理に来させようと関わることが精神保健福祉士の役割なのか?」「何を目的にデイケア利用を促しているのだろうか?」というジレンマを抱えることもありました。
作業所-相談員
「事業を回すこと」と「利用者さんと関わること」のバランスが難しかったです。
作業所にはもちろん「作業」があるわけで、利用者さんと職員で作業を分担していました。
でも作業を回すことばかりしていると、利用者さんと関わる時間は減っていきます。両立しようとした結果、毎日、サービス残業でした。
それと、作業所は関わりの密度が濃かったので、利用者さん同士のトラブルはけっこうありました。
利用者さんから「あの利用者を注意してほしい」といった相談があると、対応によく悩んでいました。
児童相談所-児童虐待対応
子どものために仕事をしたいと思っていましたが、実際は色んな大人の利害に巻き込まれることが多くありました。
関係機関から「一時保護してあげるべき」という要望を受けることもありましたが、それは本当に子どものためなのか?自分が不安から解放されたいだけでは?と疑問に思うこともありました。
私史上、最も楽ではない職場でした(苦笑)詳しい話はこちらの記事に書いています。
児童の入所施設-児童指導員
被虐待などの理由で入所した児童を支援する日々でした。
児童からは暴言や暴力を受けることもありましたし、トラブルが起きれば帰れないこともありました。
自分で予定を組みにくい他律的な職場でしたし、宿直や残業で肉体的にもきつかったです。
相談支援事業所
電話相談や面接がメインでした。作業所などの通所施設と違い、利用者さんが生活や仕事している姿を直に見られる時間は少なかったです。
したがって、「話を聴いて想像する」という力がとても求められました。とても鍛えられましたが。
体を動かすより、口を動かす仕事でしたね。ストレスから甘いものを食べたくなることもありましたが、デスクワークが主で運動量が少なかったので、体重がやや増えました(苦笑)
適性・好みも影響するだろうが、基本的に楽な職場はない
以上のように、社会福祉士の職場は基本的に精神労働で、楽じゃないです。
身体を使い過ぎて筋肉痛になるとか、そういう仕事ではありません。「精神が疲れて、体も疲れたように感じる仕事」と言えるでしょう。
もちろん、人それぞれに適・不適があります。好き・嫌いもあります。職場があなたとマッチすれば、楽なことはあるかもしれません。
でも残念ながら、私は楽な職場を聞いたことがないし、体験したこともないのです。
楽な職場・・・どこなんだろう?
社会福祉士は楽じゃないけど、やりがいはある!
では、社会福祉士の仕事で「楽」と「やりがい」は両立するのでしょうか?
私は社会福祉士の仕事でしんどかったことを聞かれたら、「しんどくなかったことは無い!」と即答できるくらい、いくらでもしんどかった話ができます。
それでも私は社会福祉士を続けていますし、ブログで社会福祉士の記事を書くくらい社会福祉士に惚れ込んでいます。
私にとって、「楽」と「やりがい」は別の次元のものです。
「楽」はその時に感じる、「やりがい」は振り返って感じるものです。
仕事では、相談事が入って来なくて、手持無沙汰になって「楽だな」と思う瞬間はあります。でも、日々としては忙しいし、大変です。
こうした日々をふと振り返れば、「やりがいがあったんだなぁ」としみじみ思います。
例えば、新型コロナウイルスに感染して1週間ほど引きこもる生活を送った時には、ちょっぴり虚しかったり寂しくなったりもしました。
「社会福祉士の仕事を通して人とつながり、社会とつながって、やりがいを得ていたんだな」とつくづく実感しました。
「これからも社会福祉士に楽な職場はないけど、やりがいはある」という心持ちで、私は続けています。
社会福祉士の仕事ってこんな感じじゃないでしょうか?
下記はキャリアガーデンさんへ寄稿した記事です。私がこの仕事を続けてこられた理由を話しています。
楽な職場に移りたくなったら?
繰り返しますが、社会福祉士に楽な職場は、そうそう無いと思います。
でも、人間関係が良かったり、仕事内容に適性があったり、給料や年収といった待遇に満足感があれば、楽に感じることは増えると思います。
どこにも楽な職場はないのだとしたら、やりがいや待遇は良いほうが嬉しくないですか?
例えば社会福祉士の年収は、職場によって100万円以上違ったりします。日本では、給料や年収は「どんな仕事をするか」ではなく、「どこに就職するか」で決まります。
今の職場を辞めたくなった社会福祉士さんは、下記の記事を参考にしてみてくださいね。
最後に 社会福祉士は精神労働!対策していこう!
社会福祉士は精神労働です。楽な職場はないと思った方が良いでしょう。
同僚や後輩には、適応障害やうつ的になって、仕事を休んだり、辞めてしまう人がいました。
わたし自身も、メンタルがボロボロになってなかなか眠れなくなった時期があります。
だから、対策は必須です。気持ちを鍛えること、メンタルの回復力を上げることが大切です。
実際に私がしているメンタル対策は、下記の2記事で紹介しています。
ご参考にしてくださいね!それではまた!
コメント