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社会福祉士&精神保健福祉士の実習日誌の書き方|例文・サンプルあり

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実習日誌の書き方が知りたいなぁ。「これじゃ感想文」って言われるけど、どう改善したら良いの?文字をうめるのが大変で、ネタ切れ・・・。

こういった思いの方へ。

この記事の内容

  • 実習日誌とは?目的は?
  • 実習日誌の書き方のポイント
  • 実習日誌の例文・サンプル

私は某自治体で働く社会福祉士・精神保健福祉士です。現場歴はおよそ13年です。

社会福祉士と精神保健福祉士の実習生が、実習日誌の書き方で困るのは何でしょうか?

それは、考察です。

社会福祉士や精神保健福祉士になるためには、実習を受けなければなりません。
※実務経験のある人を除く

実習では、実習日誌を書くことが大切な勉強の一つですね。

でも、実習日誌を書くのは負担に感じる人も多いでしょう。それに、何を書いたら良いのか分からない人もいるかもしれません。

そこで、この記事では社会福祉士と精神保健福祉士の実習日誌の書き方について解説しますね!

考察を書くコツは、社会福祉士・精神保健福祉士として働くコツでもあります。ちょっと難しいと感じるでしょうが、将来につながる取り組みです。

この記事を読み終えたら、感想文と言わせない「考察」の書き方やポイントがわかるようになるはずです。

それではまいりましょう!

社会福祉士&精神保健福祉士の実習日誌の書き方|例文・サンプルあり

社会福祉士&精神保健福祉士|実習日誌とは?目的は?

社会福祉士や精神保健福祉士の実習において、日々の活動や学びを記録するためのツールが「実習日誌」です。

実習日誌には以下のような目的があります。

  • 実習内容の記録
  • 学びのアウトプット
  • 実習担当や教員に読んでもらい、フィードバックやアドバイスを得る
  • 実習先で得た経験や知識を記録し、将来に活かす
  • 実習生の成績評価への活用

実習日誌は実習生自身の日記ではなく、実習担当職員や教員に読んでもらい、記録に残る大切なツールです。

あなたの評価にも使われます(汗)

なので、実習日誌はしっかり書いた方が良いのです。

ルーティン的にこなしたり、とにかく字を埋めたくなりますが、時間をかけるのも大切です。

特に、考察を考える時間が大切です。

なぜなら考察こそが、社会福祉士や精神保健福祉士として働く訓練になるからです。

社会福祉士や精神保健福祉士の支援には、1つだけの正解はありません。学校のテストのような模範解答はありません。

どう考えるか?どうすることが良いか?原因は何か?

といったように、事実を捉え、問いを自分たちで立てて、利用者・患者さんたちとも共に考えて、支援の方向性を導き出していく専門職だからです。

言われたことをそのままする、言われたことを伝達するだけのマニュアル人間ではいかんのです・・・。

考えたり、悩んだり、答えのない課題にベストな答えを求めていく専門職です。

だから、実習日誌の考察は、あなたが将来に社会福祉士や精神保健福祉士として活躍するための練習になります。

めんどくさいし困ると思いますけど、将来のあなたに必ず活きます。

どうか無駄だとは思わず、コピペだけに頼らず、考える時間を大切にしてみてくださいね!

社会福祉士&精神保健福祉士|実習日誌の基本的な構成

実習日誌は、一般的に以下のような構成になっていますね。

  • 実習日時・氏名
  • その日の実習課題や目標
  • その日の実習部署
  • 時間・日程・実習内容
  • 考察
  • 実習施設の職員・スタッフから受けた指導内容など

困るのは「考察」ですよね。

なぜなら、考察以外にはあるていど答えがあるから。でも、考察には答えがありません

考察には、あなたオリジナルの内容を書く必要があります。

社会福祉士&精神保健福祉士|実習日誌の書き方ポイント

実習日誌を書くには、以下のポイントに注意しましょう。

その日の実習課題や目標の書き方

目標や課題は、実習先の施設や利用者さん、職員に関すること、社会福祉士や精神保健福祉士としての知識や技術、価値などに絡めた内容にすると良いです。

社会福祉士の実習なのに、「ダイエットして体重3kg減らす!」とか「彼女をつくる!」とか目標立てたら、わけわからないですもんね。

それと、実習日誌の課題や目標は、具体的に書くことがポイントです。

例えば、「利用者さんの現状を理解する」よりは、「Aさん(利用者)の生活歴と今後の希望を聴く」の方が具体的ですね。

どうして具体的なほうが良いのでしょうか?

それは、具体的じゃないと、達成できたかどうか評価できないからです。

誰が評価するか?それは、実習担当の職員や、あなたの養成校(大学など)の先生です。

ちなみに、課題や目標に何を書けばよいか、毎日書いているとネタ切れする人もいると思います。

そんな時は、前日までの実習での学びや気づきをもとに、その日の課題や目標を設定するのも良いですね。

例えば、「昨日にAさん(利用者)の生活歴や今後の希望を聞いたが、その中で気になったことがあったので、もう少し深く聴きたい」という感じです。

実習日誌は「5W2H」を意識して書こう

実習で行ったことや見聞きしたことは、5W2H(いつ・どこで・だれが・何を・どうした・なぜ・どうなった)を意識して書くことが大切です。

特に、実習内容(事実)を書くときは、5W2Hを意識しましょう

例えば、こんな感じです。

午前中は〇〇生活介護施設でAさんと一緒にレクリエーションを行った。

レクリエーションはBさんと職員さんが企画し、私はAさんと一緒に準備や進行を手伝った。

レクリエーションでは〇×ゲームや、AさんやBさんが聴きたい歌を流した。

Aさんは笑顔が多く、積極的に参加していた。Bさんは途中から無言で席を外してしまった。

というように書くと、実習担当や教員が読んだときに状況がわかりやすいです。

5W2Hがすべて入っていないといけないわけじゃないです。なるべくで良いです。

5W2Hがなるべく入っているほうが、伝わりやすいということです。

5W2Hを意識した書き方は、将来に社会福祉士や精神保健福祉士として支援記録を書くときにも活きます。この実習で身につけておきましょう!

考察の書き方

一番の難関。考察です。

考察とは「特定の事象や現象、問題について深く思索し、理解を深めるための活動を指す言葉である。」です。
≫引用元 Weblio 辞書「考察」

例えば、結果や事実を書いて、あなたの考えを交えて理由や根拠や発見したことを書く。これが考察です。

何か1つ文を書いたら、次に「なぜなら」「だから」「したがって」「このことから」といった言葉で、筋道をつなげて話を広げていくのです。

とにかく、1文で終わらせちゃいけません!

では、実際にどんなことを書いたら良いのでしょうか?

例えば、こんな感じで書いてみると考察らしくなるでしょう。

考察に書くといい内容

  1. 実習内容についての感想とその理由を書く
  2. 実習を通して学んだこと、気づいたこと、課題点、それについての考えを書く
  3. 実習で実際に行ったことのうち、効果的だった点や改善すべき点を考え、その理由や根拠を書く
  4. 実習であなたが立てた目標の達成度合いや、自分自身の成長、課題点を振り返り、その理由や今後の対策を書く
  5. 実習で得た知識やスキルを、今後の学習や社会福祉士・精神保健福祉士になってから活かす方法を書く

例えば、「レクリエーションは楽しかった」は感想です。

これを、

レクリエーションでは利用者さん同士の会話が増え、笑顔が多く見られていた。

このことから、レクリエーションには利用者さん同士の交流を促進する効果があると考えられる。

という感じにすると、考察らしくなります。でも、もっと話を広げたり深めたりしたいです。

こんな感じにも書けます。

私はレクリエーションの進行中に、利用者さんの反応や表情に気を取られすぎて、時間管理や全体の流れに注意が行き届かなかった。(結果)

これは、私がまだレクリエーションの経験が少ないことや、利用者さんに対する不安や緊張があることが原因だと考える。(理由・根拠の分析)

次回は、利用者さんの様子をしっかり見つつ、レクリエーションの進行にも気を配りたい。

こんな感じで、反省点や次回の目標を書いても良いでしょう。

実は、考察した内容が正しいか間違っているかは、あまり重要ではありません

(こんなことは実習担当の職員は言えないでしょうけど・・・)

確かに、考察は客観的に正しいことを書けるほうが良いです。

でも、あなたは学生だから、間違うのが当たり前です。それを教えてもらいに来ているのですから。

大丈夫です。論理的に、筋道を立てて話をつなげていくのです。

「なぜなら」「だから」「したがって」「このことから」と、意味のつながりを意識して話を広げていってみてください。

そうすれば、考察らしくなります。

「アセスメント」は聞いたことがありますか?アセスメントは「クライエントが直面している困難さの特性やその原因に関する我々の推論である」とされます。アセスメントと考察には共通点があるので、考察は今後に活きますよ!
参考:茨城キリスト教大学 アセスメントにおいて必要なソーシャルワーカーの視点

実習日誌の例文・サンプル

ここからは、実習日誌のサンプルをご紹介します。

お手本というわけではなく、「こんな感じで書く方法もあるんだな」という視点で読んでみてくださいね!

実習日誌の例文・サンプル|児童養護施設

本日の目標:児童養護施設の役割や業務内容を理解する

本日の目標「児童養護施設の役割や業務内容を理解する」に関して、特に学びが得られた児童の生活支援と個別支援計画の2つを本記録の焦点とします。

まず、子どもの生活支援では、子どもが安心して暮らせるように、日常生活の支援や環境整備を行うことが大切だと教えていただきました。

特に社会福祉士は、子どもの発達段階や個性に応じて、自立や社会性を育むような声かけや関わり方をする役割を担っているということを知りました。

また、子どもの生活支援は、食事や入浴、就寝などの日常生活だけでなく、学習や遊び、行事などの様々な場面で行われることを知りました。

このことから、私は以下の2点に気づきました。

1)子どもの生活支援は、単に生活を送るための最低限の支援ではなく、子どもの成長や幸福を促すための支援であるということ。

2)児童養護施設は、子どもが家庭で受けられない愛情や安全を提供する場所であり、自分らしく生きる力を育む場所であるということ。

私はこの2点が、児童養護施設の本質的な役割だと考えます。

なぜなら、児童養護施設に入所する子どもは、虐待や不適切な養育などの理由で家庭で暮らせなかった場合が多く、家庭的な温かさや安心感を必要としていると思うからです。

そのため、私は児童養護施設で暮らす児童たちともっと交流し、彼らに少しでも安心感や信頼感をもってもらえるようになりたいと思います。

次に個別支援計画では、子どもおよび家族の希望に応じて、発達支援や家庭復帰支援などの具体的な目標や方法を決めることで、子どもの自立支援を行うことが大切だと教えていただきました。

特に社会福祉士は、子どもやその家族から情報を聞き取り、子どもの意思や人権を尊重しながら計画を作成する役割を担っているということを知りました。

また、個別支援計画は、定期的に見直しや評価を行うことで、子どもの状況やニーズに応じて柔軟に変更することが重要だということを知りました。

このことから、私は以下の2点に気づきました。

1)個別支援計画は、子どもの現在の状態だけでなく、将来の可能性や目標を見据えたものであるということ。

2)児童養護施設は、子どもが一時的に過ごす場所であり、子どもが社会に出て自立するための準備をする場所であるということ。

私は、この2点が児童養護施設の支援における最終的な目標だと考えます。

なぜなら、児童養護施設に入所する子どもは、家庭復帰や里親委託などの可能性も含めて、将来的には施設から離れるからだと思うからです。

そのため、児童養護施設では、子どもが社会で生きていくために必要なスキルや知識を身につけられるように支援することが大切だと思います。

私自身も、そうした支援ができるようになりたいと思います。

実習日誌の例文・サンプル|精神科病院

今日の実習では、精神科病院での精神保健福祉士の業務について学ぶことができました。

○○精神科病院において、精神保健福祉士は、入院や退院の手続きや説明、退院後の生活支援や就労支援、ご家族や関係機関との連携など、様々な業務を行っていることがわかりました。

私は、今日の実習中に以下の2つのことに気づきました。

1つ目は、精神保健福祉士は、患者さんやそのご家族の人権や自己決定を尊重することが重要ということです。

なぜなら、精神障害のある方は、社会的な偏見や差別にさらされることが多く、自分の意思や選択が尊重されないことも多いと思うからです。

そのため、精神保健福祉士は、患者さんやそのご家族の希望を聴きながら、適切な支援やサービスを提供することが必要だと思います。

そして、退院後の生活支援では、患者さんの希望や能力に応じて、住居や就労などの選択肢を提示し、自分で決められるように支援することが大切だと思います。

2つ目は、精神保健福祉士は、チーム医療において重要な役割を果たしていることです。

精神障害のある方は、医学的な治療だけでなく、心理的・社会的な支援も必要なことがあります。

そのため、〇〇精神科病院では、医師や看護師、心理士などの他職種と協力して、患者さんに総合的に支援を行っていることを教えていただきました。

特に精神保健福祉士は、患者さんの社会的な背景や課題を知り、社会資源や制度を活用して、患者さんの社会復帰を支援する役割を担っているとわかりました。

例えば、就労支援では、患者さんの就労能力や適性を見立て、就労先や職業訓練などの情報提供や紹介を行うことで、患者さんの自立生活を促すことができるということです。

以上のことから、私は精神科病院での精神保健福祉士には、以下の3つの力が必要だと考えます。

1つ目は、患者さんやご家族、他職種と対話し、信頼関係を築くことができる力。2つ目は、患者さんの自己決定を尊重しながら、柔軟に対応することができる力。3つ目は、人権と社会正義の原理を拠り所として、精神障害に関する知識や技術を備えて実践する力です。

私はこれらの力を身につけるために、今後の実習に努め、学習し続けたいと思います。

特に、実習中は、現場で働く精神保健福祉士の方々から多くのことを学ぶことができると思います。積極的に質問したり、フィードバックをいただくことで、自分の学びを深めていきたいと思います。

最後に

この記事では、社会福祉士と精神保健福祉士の実習日誌の書き方について解説しました。

実習日誌は、実習内容の記録だけでなく、学びのアウトプットやフィードバックの受け取り、自己評価や成長の証明などにも役立ちます。

特に、考察することは、事実を捉えて、自分で問いを立て、自分で考えるという訓練になります。

考察ができるようになると、社会福祉士や精神保健福祉士としての活躍につながりますケースの『見立て』をする力につながるのです

考察を書くときは、5W2H(いつ・どこで・だれが・何を・どうした・なぜ・どうなった)を意識して書くことが大切です。

そして、「なぜなら」「だから」「したがって」「このことから」といった言葉で、筋道をつなげて話を広げていくのです。これが論理性です。

実習日誌をしっかり書くことで、社会福祉士や精神保健福祉士として必要な力を身につけることができます。

今の苦労はムダじゃないですよ!頑張ってくださいね!

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社会福祉士実習や精神保健福祉士実習は辛いことが多いですね。

実習日誌は辛さの1つですが、他にもあります。まとめたのがこちらの記事です。息抜きにどうぞ読んでみてくださいね!↓

実習日誌の書き方にまだギモンがある&実習まで時間がある人へ

  • 実習日誌の書き方にまだギモンがある
  • 実習が始まるまで、まだ時間がある

こうした方へお伝えしたいこととしては、

まず、実習日誌で100点をめざす必要はないです。実習での評価なんて、就職したら話に出ることすらありません。とにかく、やりきれば満点です。

それでも、実習日誌や実習そのものについてもっと学びたい、しっかり準備をしておきたいという方には、こちらの本をおすすめしておきます。

書店に売っているので立ち読みしてみましたら、実習での心構えや着眼点などがとても網羅的に書かれていました。ネット上で得られるノウハウよりも、一段と深いです。

ただし、けっこう高い本ですし、ボリュームもあって(正直なところ)とっつきにくい。

実習中の人は買って読んでいるヒマはないでしょう。実習まで時間的にゆとりがある人で、モチベーションのある方は手にとってみてくださいね!

ただし繰り返しますが、実習日誌でパーフェクトはめざさなくていいです。私がこの記事でお伝えしたことを守ってもらうと及第点にはなるはずです。

実習はつらかったり面倒だったりするかもしれませんが、必ず終わります。がんばってくださいね!

それでは!

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