
実習きつい!つらい!もうやめたい!

うまくいってないんだね。ほんとつらいよなぁ・・・。
- 実習で緊張しっぱなしだ・・・
- 余裕がない!
- 実習担当がうるさい!うっとうしい!
- コミュニケーションをとるよう言われるがキツイ
- 実習日誌を書くのが大変。
- 実習日誌に何を書けば良い?
- 実習先が遠くて寝不足だ・・・
- 実習に落ちたと思う・・・
こういった思いの方へ。
- 社会福祉士実習のつらさ【あるある事例TOP3と対策】
- 【大前提】実習生は職員よりつらい
- 実習あるある① コミュニケーションがつらい
- 実習あるある② 職員・実習担当との関係がつらい
- 実習あるある③ 実習日誌へのダメ出しがつらい

わたしは社会福祉士・精神保健福祉士です。現場経験は10年超です。
あなたは社会福祉士実習を、今後に控えている方でしょうか?
あるいは今まさに、社会福祉士実習の真っただ中でしょうか?
わたしの経験では、実習生のつらさは職員以上です。
実習生は、
- 初めての場所
- 初めての人
- 初めての情報
こうした環境に、1人だけで囲まれます。
慣れている職員とは、条件が違うんですよね。
しかも実習期間は約1か月。長いですね・・・。
実習がつらくて
- あと数日で終わるけど、もう辞めてしまいたい
- もう社会福祉士は諦めようかな・・・
- 実習に落ちたに違いない・・・
と思う方もいるはず。
きっと、人間関係でつらい思いをしている人が多いのではないでしょうか?
ぶっちゃけ、福祉現場にはクセ者がゴロゴロです。
「福祉の仕事をする人は優しい人」と思っていたら、ド肝を抜かれたのではないでしょうか?
実習はつらいです。当然です。私も経験しました。
今から社会福祉士実習のよくある話と対策を、ご紹介していきます。
一息ついていってくださいね!
社会福祉士実習がつらい!【あるある事例TOP3と対策】現役が解説
【大前提】実習生は職員よりつらい!
職員より実習生の方がつらいです。マジで。
職員の方が実はラクです。
だって、職員は慣れた環境・人・情報の中にいるから。
それに「職員」という役割があるので、患者さんや利用者さんに、支援のためとして関わる口実があります。
話すネタがあるんですよ。関わりの羅針盤があるイメージですね。
では、実習生の立場はどうでしょう?
知らない場所、知らない人間関係で、知らない知識を吸収しないといけません。
もうこれだけで疲れ切ってしまうわけですけど
実習指導者からは

もっと関わるように。話さないと実習になりませんよ。
など、ダメ出しされることもあるでしょう。

ボクも言われた・・・ どうしたら良いんやろう・・・
具体的な対処法はあとでお伝えしますけど、実はこれ、すごく無茶なオーダーなんですよね・・・。
だって、実習生は自分の学びのために関わらないといけません。
支援じゃないから、目的地も無い。
誰と何をどんな意図で話すのか?
何をするにも立場が中途ハンパ。
答えを見出しにくいんです。
自然に話すネタが無いんで、相手のことを聴いたり、自分の話をしたり、一緒に何かをしたり・・・とやるしかないんですよね。
そうした特殊環境。うまくいかなくて当たり前なんです。
社会福祉士をめざして「頑張るぞ!」って飛びこんできたけど
いざやってみるとなかなかうまくいかなくて、しかも注意されたりとかして、
不安になったり自信を失くしたり・・・
極めつけには、他にも実習生が来ていて、
しかもそいつがうまく関わっているように見えたりして・・・
自分と比べてしまって、「私はできないんだ・・・」と劣等感を抱いてしまう人もいます。
でもね。気にしなくて良いんですよ。
実習現場では、社交的っぽいヤツが優秀そうに見えるのがあるあるなんですけど
それは幻想。錯覚です。いずれメッキははがれます。
実は興味本位で関わっているだけ、ということが多いです。それじゃイマイチなんですよね。
なので、
「コミュニケーションがうまくできない」
「何を話したら良いかわからない」
と悩んでいる方、ぜんぜん大丈夫ですよ!
「悩める」は社会福祉士に必要な素質です。
むしろ、将来的な可能性を秘めているのは、そうした繊細な方です。
これまで人材育成をしてきた経験上、確信していることです。

ボク、陰キャやしコミュ障やしよく悩むんやけど・・・

社会福祉士になって仕事をしながら慣れていく人が多いよ!それに私は10年以上の現場経験があるけど、未だに非社交的です・・・!
「コミュ障だけど社会福祉士としてやっていけるのか不安・・・」という方は、次の記事をご覧くださいね。キャリアガーデンさんへ寄稿した記事です。
≫「人が苦手」「話すのが苦手」でも社会福祉士・精神保健福祉士は大丈夫?
社会福祉士実習あるある|コミュニケーションが辛い
社会福祉士実習では、たくさんの人と話すことを求められます。
関わる相手の数たるや、人生史上で最も多いかも。
人とコミュニケーションをとってナンボの実習。
それは皆さんわかっています。でも、心と体がついてきませんよね。
例えば、普段は関わらないような人と話さないといけないことがあるでしょう。
同世代との関わりに慣れている人は多いでしょうが、
実習で関わる相手は、
- 親世代
- 祖父母世代
- 子ども世代
- どこにも属さない微妙な世代
という人だったりして・・・
ジェネレーションギャップを感じることがあるでしょう。
「何を話せば良いんだろう?」と困ってしまうと思います。
相手が話しやすい世代・性別・性格だっりしたら、安心して話せるかもしれません。
でも実習は、苦手な相手とも話すことを求められます。
やはり「何を話せば良いんだろう?」と困ってしまいますよね。
体は緊張しっぱなし。肩に自然と力が入ってしまう。
頭もフル回転。
疲れ切ってしまうのは当然です。
私だって今から同じ環境に放り込まれたら、疲れ切ってしまいます。
(これはエラそうにしてる職員のほうも、同じなんですよ)
コミュニケーションの対処法
まず、「話をしないといけない」という考えは捨てましょう。
人と対面してもあせらず、落ち着いて落ち着いて・・・。
そして、一緒に何かをする(いる)ということをやってみてください。
もし次のような焦りがあるなら、いったん脇に置いてみてくださいね。
- 何か話さないといけない
- 質問しないといけない
- 沈黙があってはいけない
オススメは次の2つで、会話によらないコミュニケーションです。
- 同じ空間を過ごす(同じテーブルにすわる等)
- 同じ活動をする(レクリエーション、作業、テレビ、料理など)
要は、一緒に何かをする(いる)ということです。
会話だけがコミュニケーションではありません。
黙っていても効果はあります。
むやみに話しかけるよりも居心地の良い関係ができて、会話の土壌ができることもあります。
コミュニケーションは、あなたにも相手にも準備ができていないと空回りします。
その準備期間になるんですね。

でも、話しかけんと実習担当者にいろいろ言われるんやけど・・・

それは聞き流して良い!意図が説明できたら良いんじゃないかな!話しかけられるタイミングがあれば話してみよう。
本音を話せる関係や信頼関係(ラポール)をつくるには、場の共有・活動の共有が有効です。
実際、ベテランの社会福祉士もよくやる手法です。
試してみてくださいね!
社会福祉士実習あるある|職員・実習担当との関係がつらい!
「コミュニケーションをとらないといけない」とわかっていても、うまく動けない方は多いでしょう。
慣れない場所で慣れない相手に話すには、心のエネルギーを使います。
余裕は無くて普通でしょう。
- 「この辛さを誰かに聞いてもらいたい・・・」
- 「わからないから質問したい・・・」
そう思って周りを見ても、職員は忙しかったり、無関心だったり、厳しすぎたり・・・。

声かけるのって勇気いるし・・・ オドオドして挙動フシンになってまうわ。
安心して話せる職員がいなくて、孤立している人もいるでしょう。
「実習担当者だけは受け止めてくれるだろう」と思っていたら

もっと話しかけないといけませんよ~。同じ人ばかりと関わってませんか?
と、むしろダメ出しされてしまう。
「ブルータス、お前もか!」って感じで、裏切りにあう。これもよくあることです・・・。
実習担当者には「実習生なんだから、できないとダメでしょ」と考える方が、一定数います。
プロ意識ゆえかもしれませんが、要求水準が高すぎることがあります。
職員の中には、「利用者・患者さんには優しいけど、実習生には厳しい」という方もいます。
指摘は正しいのですが、言い方がとてもキツイ。
「そんな言い方しなくても伝わるのに」と思うことがありますね・・・。
職員・実習担当との関係の対処法
根本的な解決は難しいポイントです。
理由は、相手を変えることは基本的にできないから・・・。
変えられるのは自分自身と、相手との関係性(距離感)です。
ぶっちゃけ、職員との人間関係は、社会福祉士になってからも悩みます。
私も現在進行形です。
例えばですが、効果がありそうなのは次のとおりです。
- まっとうなアドバイスは聞き入れて、他は適当にうなずいておく
- 「社会人になってもこういうヤツはいる」と考えて練習台にする
- 話しやすい職員を見つけて、その人に聞くようにする
- 友人・親・家族にぐちる
- 実習巡回の先生に相談する
あとは対処法というか、要はストレスがかかってつらくなるので、回復力を高めましょう!
対処法としては、例えば次のようなことはすぐできると思うので、意識してやってみてくださいね。
自分を回復させる方法
- 運動してストレス発散する
- よく眠る(風呂につかった方が眠りは深くなります)
- 1人になる時間をつくる
ダメージはどうしても受けるので、あとは薬草でも何でもつかってHP回復させましょう的なイメージです。
回復力ってのは、社会福祉士として働いていくうえでも大切なポイントです。
ストレス対処を詳しく知りたい方は、精神保健福祉士・社会福祉士は病む?【10年超で実証した対策5つ】もご覧くださいね。
社会福祉士実習あるある|実習日誌へのダメ出しがつらい!
- これじゃ感想文ですよ?
- あなたの考えを書いてください。
- もっと深く考えて。
- ちゃんと利用者さんと関わってる?
実習日誌へのダメ出しがつらいという実習あるある。
毎日書かないといけない実習日誌。
学びになる一方、実習生の皆さんを苦しめますね・・・。
実習先まで長時間かけて通っている人は特に、実習日誌を書く時間が少なくてつらいでしょう。
ある実習生さんは、眠い目をこすって書いて、夜遅くまでかかってようやく完成させて、
寝坊しそうになりながら、目の下にクマをつくって実習先に向かい、実習担当者に提出・・・という具合でした。
しかし実習日誌を書くのに時間がかかりすぎて、睡眠時間が減ってしまった結果、
実習中に眠くなってしまってつらかったり、果てはうたたねしてしまったり・・・。
そうした実習生さんもよくいます。
また、実習の日々を繰り返すうち「もう書くことないんだけど・・・」と、書く内容に困る人もいます。
時間と知恵をしぼり出して書いた実習日誌でも、実習担当者からは

これじゃ感想文ですよ?
と、ダメ出しされたりします。

感想文って言われても・・・どうしたら良いかわからへん!
文章を書くのに慣れていなくて
「いきなりそんなこと言われても、実習日誌の書き方がわからないよ・・・!」
と困り果てる方もいるでしょう。
実習日誌の対処法
実習日誌には、次の2つを書けば良いです。
実習日誌に書く内容
- 事実(印象に残っている場面など簡潔に書く)
- 考察(自分の意見・わかったこと・気づき、その理由)
例えば、次のような具合です。
- (事実)今日の昼食前に、Aさんは「はやく働いて自立したい」と話された。
- (考察)Aさんには、焦る気持ちと、ご自身への不全感があるのではないかと思った。なぜなら・・・
感想文と言われるのは、例えば「今日はAさんと一緒に外出レクに参加しました。勉強になりました。」みたいな書き方です。
外出レクで何があったのか?詳細がわからないのが問題です。
そして「勉強になりました」だけだと、何がどう勉強になったのかわかんないんですよね。
何かしら、新たな気づき、疑問、今後しようと思ったことを盛り込めた方が良いですね。

ん~やっぱり難しいなぁ

急に言われても難しいよな。次のポイントをおさえてみて。
文章の書き方を急に変えるのは難しいですよね。
しかし、すぐできるポイントが2つあります!
- たくさん書く(用紙の9割以上)
- 丁寧に書く
この2つができていれば、ダメ出しはゆるむはずです。
要は、あなたなりの丁寧な字で、文字をなるべく埋めれば良いです。
すると実習担当者は
「やる気はあるけど、これが限界なんだな・・・」
と温情をもちやすいです。頑張っている人を責める人は、あまりいません。
書く時間は取られてしまいますが、ダメ元でもやってみてくださいね!
もっと実習日誌の書き方を知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね↓
最後に 社会福祉士実習は、何を言われてもやりきったら勝ち!
- 「あと数日だけど辞めてしまいたい」
- 「社会福祉士は諦めようかな・・・」
そう思う方、お気持ちはわかります。
しかし本音は、「できることなら辞めたくない」「最後までやりきって社会福祉士になりたい」ではないでしょうか?
あなたにお伝えしたいのは、社会福祉士実習はやりきった者勝ちということです。
もしかしたらあなたは、ミスしたり叱られたりして、「実習に落ちたのでは」と落ち込んでいるかもしれません。

そう。全然うまくいかんし・・・もうボクは実習に落ちたんちゃうかな。
しかし私の知る限り、最後までやりきった実習生を実習担当・実習先が不合格にしたことはありません。
評価には評価者の主観が入ります。
もしかしたら、良くない評価かもしれません。
しかし、実習をやりきった事実は消せません。
したがって実習担当にダメ出しされても、注意されても、怒られても大丈夫です。
利用者さん・患者さんとうまく話せなくても、コミュニケーションをとれなくても、トラブルがあっても大丈夫です。
確かに、あなたの立ち振る舞いに評価は下されます。
しかし、実習評価の良し悪しは、将来にはどうでも良いことです。
社会福祉士になってしまえば全く関係ありません。
社会福祉士として仕事しだしたら、話題にすらあがりません。マジです。
いずれ、実習の評価なんてどうでも良いことになっていくんです。今だけです。
せっかくここまで頑張ってきたのですから、もうあとひと息です。
ハンパにやめたら後悔しかねません。「あの時もう少し頑張っていたら・・・」と。
社会人になってからだと、受験資格をもう一度とり直すのはなかなかハードです。
だって、仕事を休まないと実習期間をまっとうできないから。
だから、実習をやりとげるうなら今です。
やりきれたなら将来の誇りとなるはず。
就職の選択肢は広がるし、より良い求人を選べたり、福祉職公務員になれたり、収入だって安定しやすいです。
実習現場で何を言われようが、社会福祉士実習を最後までやりきる。
これができれば勝ちです。この一点に集中すれば良いのです!
うまくいかなくて自信を失くして、社会福祉士になるかどうか悩んでしまった方も、
実習を終えてからゆっくり考えれば良いのです・・・。
走れなければ歩いても良いです。とにかく今は止まらずに。
1年後には、
「そんな時もあったなぁ」
と笑えたりするものですから。応援しています!
(でもホントにもう限界なら、あなた自身の体を第一にしてくださいね!それも1つの道です。)
社会福祉士の国家試験対策について
なお、実習と同時に受験勉強を進めないといけない方もいるでしょう。
これもまた辛いですよね。
勉強スタイルは大きく2つ。独学と通信講座の利用ですね。
独学派の方は、【ダブル受験】社会福祉士・精神保健福祉士の独学勉強法【現役解説】をご覧ください。私が一発合格した方法です。
通信講座で対策するなら、【おすすめ厳選】社会福祉士の通信web対策講座3つ【社会人向け】をチェックしてくださいね。
就職に向けて
今年度か来年度には、就職活動をされることと思います。
約10年の現場経験と転職2回の経験をもって思うことは、
やりがいも大切だが、収入や職場環境も大切ということです。
増えない給与やブラック現場の苦しみは、「やりがいこそ第一」と考えていた私の考えを砕きました。
なので「福祉職公務員を検討してみて欲しい」というのが、私のお節介心です。
詳しくは、【3つだけ!】社会福祉士おすすめ転職サイト・転職エージェントに書いています。
今回はここまでです!それではまた!
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