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現役解説|認定社会福祉士は意味ない資格?メリット・人数・口コミは?

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認定社会福祉士は取っても意味ない?メリットって何?

こういった思いの方へ。

この記事の内容

  • 認定社会福祉士は意味ない資格なのか?
  • 認定社会福祉士のメリットとデメリットは何か?
  • 認定社会福祉士の人数は?みんなは取っているのか?
  • おすすめステップアップ法3選

私は某自治体で働く社会福祉士・精神保健福祉士です。現場経験はおよそ13年です。

「認定社会福祉士」や「認定上級社会福祉士」は、どんな資格なのか?とる意味あるのか?ナゾが多い資格ですよね。

 

先に結論を言うと、おすすめはしません‼。(こんなこと言っちゃって良いんだろうか・・・)

ステップアップするなら他にも道があります

この記事は、次のような方に向けた内容です。

この記事の対象
  1. ステップアップしたい社会福祉士さん
  2. 次にめざす資格を探している社会福祉士さん
  3. 認定社会福祉士に興味がある方

この記事を読むことで、認定社会福祉士は目指すに足る資格かどうかジャッジできるでしょう。

また、社会福祉士としてステップアップするにはどうしたら良いのか?様々な方法がわかるようにもなるでしょう。

それでは解説していきます!

現役解説|認定社会福祉士は意味ない資格?メリット・人数・口コミは?

認定社会福祉士とは?

認定社会福祉士とは何か?ポイントは次のとおりです。

認定社会福祉士のポイント

  1. 『認定社会福祉士認証・認定機構』が認定する民間資格
  2. 社会福祉士の上位資格とされる
  3. 5年ごとの更新制

社会福祉士は国家資格ですが、認定社会福祉士は民間資格です。

認定社会福祉士認証・認定機構による公式リーフレットをこちらからチェックできます。認定社会福祉士の全体像をつかめるでしょう。
≫認定社会福祉士制度(PDF)

認定社会福祉士になるには?

認定社会福祉士になるには、条件があります。以下、すべて満たすことが必要です。

認定社会福祉士になる要件

  1. 社会福祉士
  2. 日本におけるソーシャルワーカーの職能団体で倫理綱領と懲戒の権能を持っている団体の正会員(ex.日本社会福祉士会など)
  3. 相談援助実務経験が社会福祉士を取得してから5年以上あり、且つこの間、原則として社会福祉士制度における指定施設および職種に準ずる業務等に従事していること。このうち、社会福祉士を取得してからの実務経験が複数の分野にまたがる場合、認定を受ける分野での経験は2年以上あること。
    上記、実務経験の期間において、別に示す「必要な経験」があること。
  4. 次のいずれかの研修を受講している
    (1)認められた機関での研修を受講
    (2)認定社会福祉士認証・認定機構が定めた認定社会福祉士認定研修を受講

実務経験は5年以上いります。

認定上級社会福祉士になるには?

『認定社会福祉士』のさらに上に、『認定上級社会福祉士』があります。

認定社会福祉士よりも更にハードルが高いです。

認定上級社会福祉士になるには

  1. 社会福祉士
  2. 日本におけるソーシャルワーカーの職能団体で倫理綱領と懲戒の権能を持っている団体の正会員(ex.日本社会福祉士会など)
  3. 認定社会福祉士の認定をされている
  4. 相談援助実務経験が認定社会福祉士を取得してから5年以上あり、且つこの間、原則として社会福祉士制度における指定施設および職種に準ずる業務等に従事していること。
    上記、実務経験の期間において、別に示す「必要な経験」があること。
  5. 認められた機関での研修を受講している
  6. 定められた実績がある
  7. 基準を満たした論文発表または認められた学会における学会発表をしていること。
  8. 試験に合格すること。

最短で認定上級社会福祉士になろうとしても、社会福祉士として働きはじめてから10年以上かかります

認定社会福祉士は意味ない資格?【結論:実利はほぼ無い】

では、取得ハードルが高い認定社会福祉士ですが、取る意味はあるのでしょうか?

結論は、控えめに言っても、実利がほとんど無い資格です。

お金が増えることは無い(むしろ減る)し、就職や転職で有利かというと、そうでも無い。

取得するプロセスで学びはあるでしょうが、自己満足の域を出ない可能性があります。

「メリットがなければ意味がない」と感じる人には、認定社会福祉士は意味がない資格です。

認定社会福祉士を取ったら昇給されるのか?

認定社会福祉士を取っても昇給されることは無いでしょう。

認定社会福祉士があれば昇給されるなんて、聞いたことがありません。

認定社会福祉士の求人

応募要件に『認定社会福祉士』を求める求人は確認できたことがありません。

求人で求められる資格要件は『社会福祉士』ですね。

認定社会福祉士の人数=908人 取得率=0.3%

2023年4月1日現在、908名です。

社会福祉士28万人のうち908人。

取得率は約0.3%

すごく少ないね・・・。

2012年度から運用を開始し、2023年4月1日現在、908名の認定者が誕生しています。
引用元:認定社会福祉士認証・認定機構HP

年間80名くらいしか増えてこなかったことになります。

こうした状況でも認定機構は強気(無謀?)で、2025年度に7,000人達成を目指すとしています。

2025年度認定社会福祉士 7,000 人達成にむけた課題の洗い出しと当課題への対応方針の策定を行った。
引用元:認定社会福祉士認証・認定機構 中期の方針(2019 年度~2023 年度)

あと2年以内に6,000人も増やす・・・?本気ですか。

方針には次のようにも書かれています。これがホンネかな。

単純化した計算にもとづけば、現行の事業内容で安定的に運営するためには毎年新規申請者300 名及び更新申請者 150 名が目安となる。また、認定社会福祉士 7,000 人達成時の目安でもある毎年新規申請者 1,000 名及び更新申請者 500 名を達成すると、人件費を含めて独立採算運営が可能となる。
引用元:認定社会福祉士認証・認定機構 中期の方針(2019 年度~2023 年度)

機構を安定的に運営するための認定社会福祉士制度なのでしょうか。

必要な資格制度なら自ずと社会福祉士がめざすと思いますが、取得者数の少なさからあまり必要とされていないのは明らか。

制度存続や既得権益を守るために登録者を増やそうとしてはいないだろうか?と勘ぐってしまいます。

認定社会福祉士を取った人が感じていること【口コミ】

認定社会福祉士について、実際に取った社会福祉士さんはどう感じているのでしょうか?
≫参考:(公財)日本社会福祉士会 認定社会福祉士の認定後の「更新」に対する意識

低評価の口コミ
  1. 取得のメリットがない。お金がかかりすぎる。
  2. 子どもが小さく、研修等の時間がとれない。
  3. 課題をクリアするには受講料などお金がかかるが、見返りが期待できない。

 

高評価の口コミ
  1. 更新に向けて努力することが質の維持につながると考える
  2. 自己の研鑚のために学ぶ良い機会であるので継続したい。今後の認定社会福祉士への社会認知がより良く変化することに期待している。
  3. 日常生活を送る上で自分自身のモチベーションを維持したい。(学習の機会をつくる)

やっぱりそうなのね、という感じです。

認定社会福祉士についてリアルな実態をもっと知りたい方は、「認定社会福祉士」に関する意識調査もご覧くださいね。

認定社会福祉士のメリット&デメリット

あまりメリットは無いのですが・・・

  1. 研修で学びがある
  2. 履歴書に書いてアピールできる

転職などで履歴書に『認定社会福祉士』や『認定上級社会福祉士』と書けば、肩書きに弱い人の心をグラつかせられるかもしれません

名刺に書くのは自由ですが、相手からは「社会福祉士よりも素晴らしい支援をしてくれるんでしょうね?」と過大な期待をされるかも。

次に、デメリットです。

  1. 実益がほぼ無い(収入、就職・転職など)
  2. 知名度が低く、権威性に乏しい
  3. 取得や更新にお金がかかる

実利はほぼ無いけど、出ていくお金はあります。大まかにいうと、研修の受講費と審査費用です。

  • 認定社会福祉士認定研修 30,000円
  • 認定審査費用 15,000円

こうしたお金は機構の運営費にあてられるわけですが、何だか複雑な気持ち・・・。

社会福祉士がステップアップするには?おすすめ方法3選

私が言いたいことは、「認定社会福祉士以外にも道はある。オススメはしない。」ということです。

ネット上では、認定社会福祉士をキャリアアップにおすすめする記事があります。

でもそうした記事って、社会福祉士じゃない人が書いているっぽいんですよね・・・。

実際の社会福祉士さんなら、認定社会福祉士はあまりオススメしない資格だと思います。

認定社会福祉士じゃなくても良いから、ステップアップになる資格とか方法が知りたいなぁ!

こうした思いの方へ向けて、3つお伝えします。

ステップアップおすすめ方法3選

  • 他の資格をとる
  • 『社会福祉学』の修士をとる
  • 専門書を読んだり仲間と議論

他の資格をとる

「他の資格」と言っても、何をめざしたらいいか迷ってしまいますよね。

そこで参考にできるのが、世の社会福祉士さんは、社会福祉士以外にどんな資格をもっているか?ということ。

(公財)社会福祉振興・試験センターによる公式調査があるので、こちらの記事でランキングをチェックできます。

今の仕事に活きる資格、今後に活かせそうな資格は何か?と考えてみるのもおすすめです。

『社会福祉学』の修士をとる

通信制の大学院で『社会福祉学』の修士をめざすことができます。

認定社会福祉士よりは、広く世間に認められるステップアップ法ではないでしょうか?

「認定社会福祉士を取った」と言っても「何それ?」と言われてしまいそうですが、「大学院で修士号を取った」と言えばわかってもらえるでしょう。

他にもメリットとしては、院卒となると就職や転職するときに給与テーブルがランクアップしやすいですね。大学で講師になるには要件とされることもあります

後は、実際にどんな学びや研究をできるか次第でしょう。ここが大切ですね。

ただし、「大学院を出たら人生変わるか?」というと、そこまでの変化は無いようです。過度な期待はしないようにしましょうね。

通信制の大学院で『社会福祉学』の修士をめざせるのは全国で5校だけです。こちらの記事でチェックできます。

専門書を読む&仲間と議論

資格という形にとらわれず、中身にこだわるステップアップ法です。

前進できている実感は得にくいけど、実はいちばん地に足がついたステップアップ方法だと思います。

私が「すごい社会福祉士さんだなぁ」と思う人って、この道の人なんですよね。やみくもに資格を取ったりしないのです。

まとめ

認定社会福祉士について、メリットやデメリット、人数や口コミをまとめてきました。

残念ながら、認定社会福祉士は私のオススメではありませんが、「ステップアップしたい」「もっと向上したい」という社会福祉士さんの希望に応える道は他にもあります。

ステップアップおすすめ方法3選

  • 他の資格をとる
  • 『社会福祉学』の修士をとる
  • 専門書を読んだり仲間と議論

こちらの記事も参考になるでしょう。

参考にしてみてくださいね!

ステップアップするぞっ!

認定社会福祉士を取るには?

それでも認定社会福祉士を取りたい方、とめはしませんよ!自分を持っている感じがして、カッコいいです。

認定社会福祉士を取るには、『日本社会福祉士会』などへの入会が必須です。

日本社会福祉士会とはどんな会なのか?どんなメリットがあって、会費はいくらなのか?こちらの記事で知っていただけます。

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