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地域活動支援センターと地域包括支援センターの違い【社会福祉士解説】

地域活動支援センターと地域包括支援センターって何が違うの?

役割がぜんぜん違うんだ!

似てるのは名前だけってくらい。

結論としては、地域活動支援センターと地域包括支援センターは、全く違います

この記事では、大きな違いに絞ってカンタンに解説します。
ではまいりましょう!

筆者:ぱーぱす(社会福祉士・精神保健福祉士)
自治体で働くソーシャルワーカー。児童相談所などでの実務経験をもとに発信。
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根拠法による地域活動支援センターと地域包括支援センターの違い

地域活動支援センターと地域包括支援センターは、根拠法が違うので、利用対象も事業の形態も違うんですね。

表にまとめると次のようになります。

地域活動支援センター地域包括支援センター
根拠法障害者総合支援法介護保険法
利用対象者障害者等高齢者
主な業務①基礎的事業
②機能強化事業
①介護予防ケアマネジメント業務
②総合相談支援業務
③権利擁護業務
④包括的・継続的ケアマネジメント支援業務
利用のイメージ登録して通うところ
(通所施設)
相談して支援を受けるところ
(窓口)

地域活動支援センターとは?

地域活動支援センターの根拠法は障害者総合支援法です。

略称としては「チカツ」とよく呼ばれます。(違う地域もあるかも)

法律の名前からわかりますが、利用対象・支援対象は障害者(障害のある方)ということですね。

なので、具体的な利用イメージとしては、利用登録をして通う施設です。

さらに言うと、地域活動支援センターは3つの型にわかれています

類型による違いは次の通りです。

地域活動支援センターⅠ型Ⅱ型Ⅲ型
職員配置・3名以上(2名以上が常勤)・専門職員(精神保健福祉士等)を配置3名以上(1名以上が常勤)2名以上(1名は専任者)
基礎的事業創作的活動や生産活動、地域にあわせた支援を行う創作的活動や生産活動、地域にあわせた支援を行う創作的活動や生産活動、地域にあわせた支援を行う
機能強化事業・相談支援事業
・地域住民のボランティア育成
・障がいについての普及啓発など
・機能訓練
・社会適応訓練
・入浴等のサービス
援護事業(小規模作業所)の実績が概ね5年以上あり、安定的に運営できていること。
実利用者数の想定1日で概ね20名以上1日で概ね15名以上1日で概ね10名以上

地域活動支援センターはⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型に分かれているんですね。

もう少し詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。

【比較解説】地域活動支援センターの類型【Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型】の違い
地域活動支援センターってⅠ型とかⅡ型とかⅢ型もあるけど、何が違うの?違いは3つ。事業・職員配置・利用者数だよ。地域活動支援センターは、障がいのある方が通所して利用できる施設です。この施設には、Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型の3つの類型がありますが、それぞ...

地域包括支援センターとは?

地域包括支援センターの根拠法は介護保険法です。
なので、高齢の方が主な対象です。

略称は「ホウカツ」。

地域活動支援センターとは違って通所施設ではなく、相談窓口がメイン

社会福祉士やケアマネジャー、保健師等がチームでアプローチする専門機関です。

市町村が直接運営していることもあれば、民間に委託(お任せ)していることもあります。

下記の厚生労働省の資料がわかりやすいですね。


抜粋:厚生労働省HP 地域包括支援センターの概要

なお、地域活動支援センターも地域包括支援センターも、福祉制度やサービスをよく理解するには根拠法の理解がマストです。

支援者の間でも法をよく理解していない人が多いので、よく理解しているだけで周囲をうならせることができるでしょう。

下記の本は図解があってわかりやすいですし、オススメです。

以上、地域活動支援センターと地域包括支援センターの違い【社会福祉士解説】でした!

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