
自閉症の赤ちゃんの顔つきって、特徴あるのかな?うちの子は自閉症なのかも・・・。
こうした思いでご不安な方へ。
この記事でわかること
- 自閉症の赤ちゃんの顔つきに特徴はない
- 大きくなるにつれて、顔つきに特徴が感じられることはある
- 顔貌に特徴があるのは『ダウン症候群』の赤ちゃん
- 子どもの出生前に『ダウン症候群』か調べる方法

私は社会福祉士・精神保健福祉士で、現場での経験は10年以上になります。自閉症の子たちを支援してきた経験があります。
結論ですが、自閉症の赤ちゃんの顔つきに特徴はありません。
ただし、私の経験上、10代頃からは、顔つき(表情)に特徴が見られることはあります。
くわしくお話していきますね。
自閉症の赤ちゃんの顔つきに特徴はありません!でもね・・・
自閉症の赤ちゃんの顔つきに特徴はないが、10代頃から特徴が出ることも
自閉症の赤ちゃんの顔貌(目・口・鼻などの形・配置など)は、健常な赤ちゃんと違いはないと言えます。
私はこれまで、自閉症の赤ちゃんの顔貌(目・口・鼻などの形・配置など)に特徴があるという信頼できるデータは、見たことがありません。
また、自閉症の赤ちゃんの顔つきに特徴がある等と言う専門書も読んだことがありません。
では、「自閉症の影響は、顔には全くないの?」というと、影響はあるでしょう。
例えば、10代頃からは、表情という意味で顔つきに違いが見られることがあります。
なぜなら、内面の違いが、表情や顔つきの違いとして表れることがあるからです。
例えば、いつも怒っている人の顔は、怒っていなくても怒っているかのような顔つきになっていきますよね。
いつも笑っている人は、笑っている顔つきになっていきます。
つまり、心や内面は顔つきに表れていくということです。
自閉症の子どもや大人は、表情が乏しかったり、視線が合いづらいことがあります。
また、知的な障害をともなうことが多いです。
その影響のためか、自閉症の方は、くったくのない、子どもっぽい顔つき・表情の方が多いと感じます。
『ダウン症候群』の赤ちゃんの顔つき(顔立ち)には特徴がある
「ダウン症候群」の赤ちゃんの顔つき(顔立ち)には明らかな特徴があります。
下記のサイトで「ダウン症候群」の赤ちゃんの顔貌がわかります。
きっと誰もが「こういう顔の子を見たことがあるな・・・」と思うはずです。
※PDFなのでファイル重めです
ダウン症候群は、顔貌、指掌紋などから臨床的に診断可能な「奇形」症候群である。
自閉症はダウン症候群と誤解されやすい
実は、自閉症はダウン症候群と誤解されやすいです。
いろんな診断名があって、ややこしいんでしょうね。
それに、法律や制度、診断基準によって、診断名が変わったり定義が違ったりするのです。
なので、顔つきに明らかな特徴があるのは『ダウン症候群』の赤ちゃんなのですが、「自閉症の赤ちゃんにも特徴があるのかも?」と心配されやすいんですね。
子どもの出生前に『ダウン症候群』か調べる方法:NIPT
近年は医療技術が進歩していて、子どもが生まれる前にダウン症候群かどうか調べる方法が誕生しました。
その1つが、新型出生前診断(NIPT)です。
NIPTとは「採血検査を行って、赤ちゃんの染色体に異常がないか調べる非確定的検査」のことです。
新型出生前診断(NIPT)のメリットとデメリット
NIPTのメリットは、次のようになります。
NIPTのメリット
- 妊娠10週1日目から受けられる
- 1回の通院で検査が終わる
- 妊婦さんと赤ちゃんの身体に与えるリスクが少ない
- 高精度(約99%)でトリソミーかどうかわかる
しかし、デメリットもあります。
NIPTのデメリット
- 費用は20万円ほど(自費診療)
- 判別できない病気もある
- 結果が陽性だと、さらに不安になったり、産むか産まないかで悩む可能性がある
とは言え、アメリカでは、全妊婦がNIPTを受けることを強く推奨されています。
ガイドラインで国が示しているんですね。アメリカでは、日本よりも高い受検率となっています。
≫参考:子ども家庭庁 NIPTを取り巻く最近の海外の現状 検査の対象者と対象疾患について
日本では、NIPTを受ける妊婦さんの理由は『高齢出産』が94.3%となっています。
≫参考:NIPT受検者のアンケート調査の結果について
新型出生前診断(NIPT)を受けるには?
日本でNIPTを受けられるクリニックは全国に展開しています。都心部に多い傾向ですね。
下記の2つは全国展開している代表です。参考にしてみてくださいね。
NIPT平石クリニック | NIPTナビ | |
費用 | 198,000円 | 198,000円 |
特徴 | ・認定遺伝カウンセラーが在籍。検査前後、何度も無料相談できる。 ・満足度調査97%を獲得(日本マーケティングリサーチ機構) | ・すべての妊婦さんに、検査前の無料相談をしている。 ・全国の提携クリニック数は30以上 ・検査後のアフターフォロー。陽性時は状況に合わせて連携先を紹介できる。 |
エリア | 北海道・新潟・東京・埼玉・愛知・滋賀・京都・大阪・広島・山口・福岡・沖縄 | 東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・兵庫 |
公式HP | 詳しくはこちら | 詳しくはこちら |
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下記は自閉症スペクトラムのお子さんの特徴や行動例をまとめた記事です。早期に発見し、支援につながることが特に大切です。
自閉症についてどこで診断や相談すれば良いかは、こちらの記事でわかります。
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