ひろゆきさんは「2ちゃんねる」を作った人で、「論破王」と呼ばれています。

わたしは社会福祉士・精神保健福祉士で、現場経験は10年以上です。
ひろゆきさんの本「なまけもの時間術」を読みました。
この本では、時間や労力を無駄にしない方法が書かれていて、以下のような意見があります。
ひろゆきさんの意見
- 時給仕事はコスパが悪い
- 自分の能力や性格は見切って受け入れるべき
- 正解があるプログラミングの方が楽
- 資格試験は必要最低限の勉強で済ますべき
ひろゆきさんは合理的で効率的な考え方が得意ですね。福祉の仕事とは違う考え方が多くて、面白かったです。
ひろゆきさんの意見について、もう少し深掘りしてみましょう。
福祉業界とは真逆?「論破王」ひろゆきさんの合理的な考えがわかる本
時給仕事はコスパが悪い
たとえ仕事の質を上げる余地があっても、頑張ろうと頑張らなかろうと時給は大して変わらない。そうなると、人間ってだんだん腐ってきちゃうこともあると思うんですよね。どんどん生活のテンションが落ちてきて「人生つまんねぇな」ってなってもしょうがない気がします。
引用元:ひろゆき著 なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23 学研プラス出版(2020)
ひろゆきさんは、時給仕事は頑張っても報酬が変わらないし、やる気がなくなると言っています。
この意見は的を得ているかもしれません。
しかし福祉の仕事は時給仕事が多いなか、それでもやる気をもって頑張っている人が多い業界です。
どれだけ支援の質を上げても、得られる報酬は同じなのに・・・です。
福祉の仕事は、コストパフォーマンスで考えると辛くなってしまいますね。なので、ひろゆきさんの考え方は、福祉業界とは相容れないところがありそうです。
自分の能力や性格は見切って受け入れるべき
最近の日本って、「努力は必ず報われる」とかいうパワーワードに縛られて、努力ではどうにもならん世界で、努力を強いられて苦しい思いをしている人が多い気がします。いっそ僕みたいに、主人公キャラとしての自分の能力値は見切ったらどうでしょうか。
引用元:ひろゆき著 なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23 学研プラス出版(2020)
ひろゆきさんは、「努力は必ず報われる」という言葉に縛られて、努力ではどうにもならない世界で苦しんでいる人が多いと言っています。
自分の能力値は見切って受け入れる方が楽だと言っています。
この意見には、私も同感です。
自分の得意なことや不得意なことを知って、努力で変えられることは変えて、変えられないことは受け入れることが大切だと思います。
福祉業界では、自己覚知として取り組んでいたりしますね。
しかし自己覚知しているうちに、「このままの自分じゃダメだ。努力して変わらないと。」という考えに縛られる方が多いです。
私自身もそうだったので、けっこう苦しい思いをしました。
しかし社会福祉士・精神保健福祉士となって10年以上も経つと、「この部分は変われたけど、この部分はもう受け容れるしかないな・・・」という、諦めの境地のようなものに至ってきました。
例えば、「人と人をつなげる」のは社会福祉士・精神保健福祉士の大切な役割だと思いますが、残念なことに私自身、人とつながるのは結構疲れるタイプです。
これは努力しても変えようがありませんでした。飲み会のノウハウもたくさん学びましたが、得意にまでは至れません。
憧れの先輩や上司のように、色んな人と怖じ気ずバンバン関わったりつながったりするのは、私は不得意です。
スキルとしてはいくらか身につけましたが、根本的には得意ではないので、努力ではどうにもならないところがあるとわかってきました。
ただし振り返ると、努力で変われた部分もありました。だから、はじめから諦めるのはもったいないと考えます。
あがいてから、ある程度で、自分の能力や性格として見切るという順序が私のスタンスです。
問題は、いつまであがくか?です。これに私はまだ答えをもっていません。
思い出すのは二ーバーの祈りの言葉。
神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。変えるべきものを変える勇気を、そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えてください。
引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』二ーバーの祈り
正解があるプログラミングの方が楽
プログラミングはパズルと一緒で必ず「正解」があります。やり方さえ間違えなければ絶対に動く。そういう点で、正解がないことも多い営業職とかよりは僕の性に合っているとは思います。
引用元:ひろゆき著 なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23 学研プラス出版(2020)
ひろゆきさんは、プログラミングは必ず正解があって、やり方さえ間違えなければ動くと言っています。ひろゆきさんには、そうした業界の方が性に合っているんですね。
いっぽうで、福祉の仕事は正解がないことが多いです。
確かに支援の方向性について、プログラミングみたいに正解があったら楽だろうかと思うこともあります。でも、同時に人間の難しさや面白さもありますよね。
正解のある仕事か、正解のない仕事か。どちらがあなたの性分に合うでしょうか?
資格試験は必要最低限の勉強で済ますべき
資格は、つきたい仕事につくための手段です。目的は「試験に受かって、資格を手に入れること」であって、「教科書に書かれていることを隅々まで覚えること」ではありません。だから「いかに時間と手間を省いて試験に受かるか」を考えることが必要だと思います。
引用元:ひろゆき著 なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23 学研プラス出版(2020)
ひろゆきさんは、資格は仕事につくための手段であって、教科書に書かれていることを全部覚える必要はないと言っています。
試験に受かるためには、過去問を解いて、解けなかったところを勉強するのが手っ取り早いと言っています。
これは私も同意します。
社会福祉士も精神保健福祉士も、資格試験の内容を覚えれば現場で役立つかというと、そうでもありません。
現場で役立つのはもっと広くて深い知識です。したがって、資格取得はスタートライン。
必要最低限の勉強で合格して、あとは現場で大切な知識を学んでいくことが大切ですね。
ちなみに勉強方法については、ひろゆきさんは
まず過去問を解いてみて、解けなかったところを勉強した方が手っ取り早いでしょうね。
引用元:ひろゆき著 なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23 学研プラス出版(2020)
と言っています。これも私は同感です。私が紹介してる国家試験の独学勉強法も過去問題集をつかった勉強法です。
以上、福祉業界とは真逆?「論破王」ひろゆきさんの合理的な考えがわかる本という話題でした!
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