福祉全般

『人生、何を成したかよりどう生きるか』内村鑑三・佐藤優著【書評】

福祉全般

生き方に迷う~

140年前に生まれた内村鑑三の考え方を参考にしてみよう!

どうも!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。

  • 生き方がわからない
  • 何を大切にしたら良いんだろう?
  • 人生はすごいことをしないとダメだと思う(けどできない)
  • 自分にどんな仕事が向いているのかわからない・・・

このような迷いや行き詰まり感のある方は、今の世の中ではかなり多いはず。

「こんなこと思うのは私だけ?」と考えるかもしれませんけど、実は自然なことです。

歴史的に、先が見えない時代・元気のない時代・変化の激しい時代は価値観変化が起き、どのように生きたら良いのかわからないと感じやすいことがわかっています。

人との連絡手段1つとってみても、数年単位で変化しています。ポケベルは「何それ?」と笑いものと化し、ガラケーですら数年後のポジションは怪しいものです。

もはや「長老に聞けばわかる」時代ではなく、長老は時代に追いつけず、社会的弱者となってしまう時代となりました・・・。

100年以上前にも、同じような時代がありました。明治維新後の激動の時代です。当時は江戸時代から国の体制が急に変わり、武士がちょんまげを切って洋服を着るようになった時代で、「どう生きれば良いのか?」と戸惑う人が多かったようです。

この時代に活躍した内村鑑三を知っていますか?1861年生まれのキリスト教思想家ですが、一度は聞いたことのある方が多いのではないでしょうか。

当時と今の世の中は激動の時代という意味で同じです。

内村鑑三は、激動の時代において『どう生きたら良いか』を説きました。その講演の1つが書籍化され、佐藤優氏の解説もセットになったのが『人生、何を成したかよりどう生きるか』という本です。

彼の話は今の時代にも通じるので、生き方に悩み・迷いのある方にヒントを与えてくれるでしょう。

本書は前半が内村鑑三の口演、後半が佐藤優の解説となっています。

佐藤優の話は、ハウツーではありませんが視野の広がる話が多いので好きですね。ちなみに本書はKindle Unlimitedで読み放題。お得に読ませてもらいました。

『人生、何を成したかよりどう生きるか』内村鑑三・佐藤優著レビュー

何を遺せば良いのか?

一度きりの人生で何を遺せば良いのか?

内村鑑三はこのように話しています。

それは思想です。考えたことを成し遂げられなければ、考えを書き遺すことができます。あるいは、私が生きている間に、自分の思想を一生懸命若い人に教えて、その人が事業をおこせばいいのです。本を書くか、教育するかという2つならできるのです。
引用元:内村鑑三 (著), 佐藤優 (著) 『人生、何を成したかよりどう生きるか』 出版:文響社(2021)

本を書くなんてできひん・・・

今の時代なら、SNSやブログで書いてみるのも良いんじゃないかな。

内村鑑三の生きた時代にはSNSやブログ、YouTube等の媒体は無かったので、今の時代に読み替えてみましょう。

『本』と書かれていますが、要は自分の思想を文章化したり、記録として遺せということでしょう。その意味では、今は色んな手段に恵まれた時代ですね。

教育という意味では、福祉現場で人を育成することも、思想を遺すことと言えるでしょう。あなた自身が事業を成し遂げられなくても、その人が遺してくれれば良いわけですね。

思想が継承され、さらなる後進が成しとげることもあるでしょう。

現実的には、誰もが起業したり、出世したり、大きなことができるわけではありませんね。虚しい気がしますが、私含め、大多数の人は後世に名が遺ることは無いでしょう。

例え偉業を成したとしても、数十年、数百年経てば忘れられ、語られることも無いというのが現実ではないでしょうか?

だからと言って、人生に価値が無いという話ではなく、思想を遺せば良いというのですね。

でも、思想っていつも正しいとは限らんやろ?

そうだな。

内村鑑三は残した結果が害になることもあると言ってるんだ・・・。

思想は誰もが遺せるものではないし、害にもなり得る・・・

では一体、何なら害なく遺せるのでしょうか?

私のような凡人でもできることとは・・・?

誰もが遺せるものとは?

では最大遺物とは何でしょうか。
後世に誰でも遺せて、有益で害にならないものは、勇ましくて高尚な人の一生です。これが本当の遺物ではないかと思います。
引用元:内村鑑三 (著), 佐藤優 (著) 『人生、何を成したかよりどう生きるか』 出版:文響社(2021)

高尚と言われると、俗っぽくないという意味で宗教観を感じますが、要は人の一生に価値があると言いたいのですね。

後世に遺せるものがなくても良い。自分の信じる思想を実際に行動に移し、最後まで真面目に生きた事実を遺せば良いということです。

社会福祉士・精神保健福祉士は向いていないかも・・・と悩む方へ

社会福祉士や精神保健福祉士、福祉の仕事にに向いているかどうか、やりたいのかどうかと自問自答する方は多いと思います。

こうした方に佐藤優は新たな視点を与えてくれるでしょう。

社会に出てすぐに、これが私の天職というものに巡りあえるというのはかなりまれなことです。(中略)やりたいことがないからといって、自分はだめだと思いこむ必要はありません。やりたいことがなければ、まず、小さくてもいいので、とにかく何かの事業をしている会社や組織に入ることをお勧めします。
引用元:内村鑑三 (著), 佐藤優 (著) 『人生、何を成したかよりどう生きるか』 出版:文響社(2021)

特にやりたいことが無いのは普通のこと、初めから天職に巡り合えることはまず無いですよという話です。

私もこれは同感です。私自身、福祉の仕事を始めた頃は壁だらけでした・・・

社会福祉士や精神保健福祉士に向いている人とは?【継続が天職に】
社会福祉士とか精神保健福祉士に向いている人ってどんな人? 継続してみて初めて分かると思う。 やる前からはわからないだろうな。 どうも!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです...

少し気楽にかまえて、まずは飛び込んでみましょうということですね。

福祉の仕事をする方・志す方は『お金以外の何か』を(も)大切にする方が多いはず。内村鑑三の話を聞いてみると、おぼろげだった何かがクリアになるかも。

以上、『人生、何を成したかよりどう生きるか』内村鑑三・佐藤優著【書評】という話題でした!

この記事を書いた人

社会福祉士 兼 精神保健福祉士です。
大学受験失敗 → 浪人・転向 → 国家資格ダブル合格 → 就職 → パワハラ遭遇 → 転職 → 福祉現場で10年超
現職で働きながらブログ書いてます。月3万PV。妻と猫が大切。

詳細プロフィールはこちら

フォローしていただけると、ブログ更新を見逃しません
しゃふくさん

コメント

タイトルとURLをコピーしました