お金とか投資って、なんか汚いしズルくない?
福祉とお金は切っても切り離せない関係なんだ。
どうも!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。
- お金よりやりがいが大切!
- 楽してお金儲けなんて、汚い。
- 投資ってギャンブルでしょ?
福祉業界にはお金をあまり求めない方が多いと思います。お金を「欲のカタマリ」と捉え、良いイメージをもたない方もいるでしょう。
けれど、じっさいは福祉はお金ととても関係があります。むしろ、お金の話ばかりな業界といえるくらいです。
例えば、施設の利用、福祉サービスの利用、自立支援医療、障害年金、生活保護など、さまざまな制度はいつもお金のハナシです。
福祉サービスの利用には、区分によって利用上限が設定されていますが、ハッキリ言うと「お金をいくらまで補助してもらえるか」という話です。
極端な話、お金さえあれば、全額自己負担で福祉サービスを使い倒すことができます。
これだけお金の話ばかりな福祉業界なのに、支援者の私たちがお金に疎いのはマズイでしょう。
ところが実際は、福祉で働くうちに生活が苦しくなって「給料が少ないから、もう福祉では働いていけない」と転職や退職を決意する方もいます。
「給料が少ないから」と福祉業界から離れてしまう方が増えれば、福祉現場は立ち行かなくなりますし、支援を受ける方にもデメリットでしかありません。
言いかえると、わたし達自身が経済的にしっかり安定することは、利用者・患者さんの生活を安定させることにつながるのです。
このモンダイを解決するには、まず私たちがお金のしくみと、お金を増やす投資のしくみをよく理解する必要があると思います。
そこで今回は、「福祉関係の私たちは投資への関心が低くなってしまうんじゃない?」というテーマで理由を3つ考えました。
持論満載ですが、よければお付き合いください(笑)
【仮説】福祉職は投資への関心が低くなってしまうと思う理由3つ
お金よりも優先したいことがある
福祉の業界は、仕事や需要はあるが、待遇が良いとは言えない業界です。
社会福祉士や精神保健福祉士、介護分野などの給料は、良くて平均、多くは平均よりやや下です。なので、お金を特に重要とする人は、福祉業界にあまり来ないのでしょう。
もちろん、「他に働ける仕事が無くて」という方も中にはいます。
けれど、多くの方は「お金」よりも「やりがい」「人への貢献」「人が好きだから」といったポイントに比重を置いて、福祉業界で働いています。
「お金がいらない」というわけではなく、「お金よりも他の要素が大切」という考え方の方が多いのでしょう。
「投資」や「資産運用」はお金持ちしかできないと思っている
「投資」や「資産形成」といわれると、「そもそもそんなお金ないしできない」と思ってしまう方が多いと思います。
確かに、投資や資産運用について調べると、数百万、数千万規模のお金の運用話がとりあげられていたりします。
そんな話を目の当たりにすれば、私たち福祉業界の人間は「私とは関係ない話だな・・・」「こんな私が投資なんて恥ずかしい」と感じてしまうのが当然です。
ですが、じっさいのところ、投資や資産運用は、とても庶民的なお金の貯め方・増やし方になっています。
例えば、金融庁が「つみたてNISA」という、個人の投資・資産運用を応援する非課税制度を2018年から始めています。
つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です
引用元:金融庁HP つみたてNISAの概要
「少額」から投資は可能です。例えば、ネット証券の大手であるSBI証券や楽天証券では、100円から投資ができます。「投資はお金持ちしかできない」というのは、過去のイメージでしかありません。
また、つみたてNISAは、国が国民に「投資して自分たちのお金を自分たちでつくって欲しい」というメッセージを出しているのです。「老後2000万円問題は公的年金では解決できないので、自分たちで積み立てて、お金を増やしてください」ということです。
国は私たちの生活を守り切れない可能性があるので、私たちは私たち自身で蓄えをつくっていく世の中に変わってきているのでしょう。
いいかえると、つみたてNISAを利用しないと、いつの間にか損していることになるかもしれません。
ほんとうに、お金が無い!
「投資や資産形成は100円からの少額でもできる」という話でしたが、そうしたお金すらないという方もいます。毎月赤字という方もいるでしょう。
例えば、介護分野で働く私の知り合いは、結婚して片働きで、お子さんがいるのですが、「毎月は赤字。ボーナスが入ってようやく黒字になる。」と辛いお金事情を話していました。
そうした中では投資などできないのは当然です。
投資とは、今をガマンして未来のお金を増やそうとする行動といえますが、「今やっていくだけで限界!」という場合は、投資なんてできないのが当たり前です。
「投資や資産運用はお金持ちじゃなくてもできるけど、まずは貯金が必要」というのが生活のリアルでしょう。なので、まずは貯金できる家計にしないとどうにもならないわけです。
まとめ
お金がなければお金に支配されてしまいます。「金が無い・・・」とお金のことばかり考えてしまいます。お金の悩みから自由になるには、お金の知識が必要です。
とくに、福祉業界で働くわたしたちは、お金と密接した仕事をしていますから、知っておかないと自身にしても利用者さんにしても不利益でしょう。
しかし、私たち福祉関係者の給料が良くなるには、原資となる税金の使われ方が変わらねばならないでしょう。
となると、どうしても時間がかかります。
なので、お金のモンダイは「個人的に」解決するのが早い。シビアですが、私たち自身で改善するかどうか、ということですね。
その一方で、社会への働きかけも忘れたくないですね。私たちはソーシャルワーカーという立場なので、社会変革も求めていくことになります。一緒に頑張りましょうね。
以上、【自論】福祉職は投資への関心が低くなってしまうと思う理由3つという話題でした!
なお、家計改善などについてはこちらのお金の貯め方・増やし方TOP13【社会福祉士・精神保健福祉士向け】でまとめています。いちどご覧くださいね。
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