
精神保健福祉士って年収1000万稼げるのかな?
できれば収入の高い職場で働きたい。
社会復帰調整官とかなら可能なのかな?
こういったご関心のある方へ。
- 精神保健福祉士が年収1000万を目指せる可能性のある方法
- 精神保健福祉士が年収600万を目指す現実的な方法
私は自治体で働く社会福祉士・精神保健福祉士です。
精神科医療や行政、児童福祉の現場を経験してきました。
先に結論を言います。
精神保健福祉士として年収1000万円に到達する人はかなり少数です。
不可能ではありません。
ただし、多くの精神保健福祉士にとっては現実的な目標ではないでしょう。
一方で、
年収600万円であれば十分に実現可能性があります。
実際の統計データを見ると、その道筋も見えてきます。
この記事では、次の公式調査をもとに現実的な収入アップの方法を整理していきます。
- 参照データ 令和2年度 精神保健福祉士就労状況調査
- 調査機関 (公財)社会福祉振興・試験センター
- 調査回答者 精神保健福祉士 約9.3万人(全体の約40%)
精神保健福祉士の年収事情

精神保健福祉士の平均年収は404万円
まず前提として、精神保健福祉士は高収入職種ではありません。
もちろん勤務先や地域差はあります。
ただ、平均を見る限り、
「精神保健福祉士として普通に働いて年収1000万」
という世界ではありません。
少し厳しい言い方になりますが、年収1000万円はかなり遠い目標です。
年収600万円以上の精神保健福祉士はどれくらいいる?
一方で、年収600万円以上は現実的なラインです。
おおよそ7人に1人です。
決して多数派ではありません。
ただし、手が届かない数字でもありません。
男女別では次のようになっています。
| 年収600万円以上の割合 | |
| 男性 | 20.1% |
| 女性 | 9.1% |
男性なら5人に1人。
女性なら10人に1人程度です。
年収だけでは測れない現実もある
少し身もふたもない話をします。
精神保健福祉士は、
「年収1000万円を目指しやすい仕事」
ではありません。
だからといって、精神保健福祉士の価値が低いわけでもありません。
私自身、さまざまな現場を見てきました。
そこで感じるのは、給料だけでは説明できない仕事だということです。
もちろん生活は大切です。
家族もいます。
老後のお金も必要です。
だから収入を考えることは自然なことです。
ただ、
「精神保健福祉士で年収1000万を目指す」
よりも、
「精神保健福祉士として納得できる働き方をしながら収入も上げていく」
ほうが、多くの人にとって現実的ではないでしょうか。
精神保健福祉士で年収600万円を目指す方法5つ
年収1000万円はかなり狭き門です。
しかし年収600万円なら話は変わります。
統計を見る限り、次の方法には十分な再現性があります。
年収600万円を目指す方法
- 保護観察所・地方更生保護委員会で働く
- 精神保健福祉士養成校や大学で働く
- 施設長や管理職になる
- 福祉職公務員になる
- 副収入を得る
保護観察所・地方更生保護委員会で働く
統計上、もっとも年収が高い職場のひとつです。
精神保健福祉士が関われる司法分野ですね。
社会復帰調整官などが代表例です。

引用元:法務省HP 社会復帰調整官パンフレット【PDF】
収入面だけでなく、専門性を深めたい方にも向いている分野でしょう。
精神保健福祉士養成校や大学で働く

教育分野も比較的年収が高い傾向があります。
現場経験を積み重ねた後、養成校教員や大学教員として働くルートです。
統計を見ると、男性では平均600万円を超えています。
もちろん簡単な道ではありません。
ただ、「現場経験を次世代へ伝える」という意味では魅力のあるキャリアだと思います。
施設長や管理職になる
施設長や管理職になれば収入アップの可能性があります。
| 職位 | 平均年収(万円) |
| 経営者 | 543 |
| 施設長等 | 524 |
ただし、ここは職場差が大きいです。
施設長になっても収入がそれほど変わらない職場もあります。
逆に大規模法人では大きく上がる場合もあります。
役職が上がれば責任も増えます。
収入だけで判断しないほうが良いでしょう。
福祉職公務員になる
個人的には最も再現性が高い方法のひとつだと思います。
行政機関で働く精神保健福祉士は、
経験20〜30年で平均年収675万円というデータがあります。
若いうちは民間と大差ないこともあります。
ただし長く働くほど差が出やすいのが特徴です。
私自身も行政で働いていますが、
収入の安定性という意味では大きな強みがあります。
副収入を得る
本業だけで届かない部分を補う考え方です。
代表例は成年後見人です。
社会福祉士のデータですが、
1ケースあたり年間約26万円の報酬という調査結果があります。
≫厚生労働省HP:最高裁判所資料「報酬実情調査の集計結果資料」(PDF)
- 社会福祉士の平均報酬額(1ケース):257,781円 / 年
もちろん、
- 受任できるか
- 継続できるか
- 責任を負えるか
という問題があります。
簡単に稼げる話ではありません。
ただ、本業以外の選択肢としては有力でしょう。
精神保健福祉士で年収1000万円を目指せる可能性のある方法3つ
ここまで読んで、

いやだ!それでも年収1000万を目指したい!
という方もいるでしょう。
気持ちはわかります。
私も年収1000万円あったら嬉しいです。
ただ、先にもう一度言います。
精神保健福祉士が年収1000万円を確実に実現する方法はありません。
これから紹介するのは、
「可能性があるかもしれない方法」
です。
再現性が高いわけではありません。
その前提でご覧ください。
年収1000万円を目指せる可能性のある方法
- 精神保健福祉士養成校や大学で講師・教授になる
- 司法分野でキャリアを積む
- 成年後見などで大きな副収入を得る
精神保健福祉士養成校や大学で講師・教授になる
もっとも現実味があるのは、このルートかもしれません。
大学教員や養成校教員の中には、
年収1000万円を超える方もいます。
私が学生時代にお世話になった教授も、かなり高い年収を得ていると話していました。
ただし、大学によって待遇は大きく違います。
年収600万円程度のところもあれば、1000万円を超えるところもあります。
また、教員になるまでには、
- 現場経験
- 研究実績
- 教育経験
- 人脈
なども求められます。
決して簡単な道ではありません。
ただ、精神保健福祉士として積み重ねた経験が、そのまま武器になる世界ではあります。
司法分野でキャリアを積む
統計を見ると、司法関係の精神保健福祉士は高年収です。
特に注目されるのが次のデータです。
| 経験年数 | 平均年収 |
| 15年以上〜20年未満 | 1,342万円 |
正直、この数字はかなり突出しています。
私も最初に見たとき、「本当か?」と思いました。
調査人数が少ないため、一部の高年収者が平均を押し上げた可能性もあります。
どの職種なのかもわかりません。
ですので、「司法分野に行けば1000万円」とは言えません。
ただ、精神保健福祉士の統計の中で、
公式データとして1000万円超が出ている数少ない分野であることも事実です。
- 社会復帰調整官
- 保護観察官
- 更生保護関係
こうした分野に関心がある方は調べてみる価値があるでしょう。
いずれにせよ、公務員福祉職をめざす必要がありますので、こちらの記事も役立つかもしれません。
成年後見などで大きな副収入を得る
最後は副業ルートです。
かなり皮算用ですが、数字上は成立します。
精神保健福祉士の平均年収404万円。
年収1000万円を目指すなら、
あと約600万円必要です。
成年後見人の平均報酬を年間26万円とすると、
理論上は可能です。
ただし、ここで冷静になったほうがいいと思います。
23ケースというのは相当な件数です。
責任もあります。
移動もあります。
記録もあります。
家庭裁判所とのやり取りもあります。
現実には、「副業」というより、もう一つの本業です…。
数字上は可能でも、誰でも実現できる方法ではないでしょう。
年収1000万円より大切なこと
ここまで年収の話をしてきました。
ただ、最後に少しだけ別の話をします。
精神保健福祉士の仕事は、もともと高収入を得るために作られた資格ではありません。
生活に困難を抱える人。
精神的に生きづらい人。
社会とのつながりを失った人。
そうした方と向き合う仕事です。
だからこそ、収入だけを基準にすると苦しくなることがあります。
一方で、やりがいだけで生活できるわけでもありません。
このあたりのバランスは本当に難しいです。
私自身もそう思います。
だからこそ、理想論ではなく、「どうすれば少しでも納得できる働き方ができるか」を考え、選択したいと考えます。
まとめ
精神保健福祉士として年収1000万円を目指せる可能性のある方法は次の3つです。
年収1000万円を目指せる可能性のある方法
- 精神保健福祉士養成校や大学で講師・教授になる
- 司法分野でキャリアを積む
- 成年後見などで大きな副収入を得る
ただし、どれも簡単ではありません。
再現性が高いとも言えません。
一方で、年収600万円であれば現実的な方法があります。
年収600万円を目指す方法
- 保護観察所・地方更生保護委員会で働く
- 精神保健福祉士養成校や大学で働く
- 施設長や管理職になる
- 福祉職公務員になる
- 副収入を得る
精神保健福祉士で年収1000万円は夢のある話です。
ただ、多くの人にとっては年収600万円前後のほうが現実的な目標でしょう。
まずは自分に合った働き方を見つけること。
そのうえで収入アップを考える。
私はその順番のほうが、長く働き続けられるように思います。
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