リアルと本音

精神保健福祉士は役に立たない?対処法は?【現役PSW解説】

リアルと本音
精神保健福祉士って役に立つん?

専門力を磨けば役立つプロになれるとも!

精神の分野で働くなら取ることを強くオススメする。

どうも!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。

  • 精神保健福祉士は役に立たない?
  • 精神保健福祉士の資格は取る価値ある?
  • 取っても意味ないのでは?

あなたにはこのような疑問や悩みがありませんか?

けっこうたくさんの方が「精神保健福祉士は役に立つんだろうか?」と悩んでいると思います。

こうしたギモンを残して精神保健福祉士をめざすと「こんなはずじゃなかった」と後悔しかねません。

しかし、事前に対策できることが多いのも事実。

私自身も悩んだことのある一人ですが、約10年現場に居続けて答えのわかってきたこともあります。

この記事にたどり着いた方はしっかり調べようとしている方だと思うので、精神保健福祉士として必要な力(事実を積み上げる力)をもっているはず。情報収集にお役立てくださいね。

ではまいりましょう!

精神保健福祉士は役に立たない?対処法は?【現役PSW解説】

これは精神保健福祉士の価値そのものを問う疑問ですので、ハッキリと辛口で解説します

資格を取れただけでは役に立たないのは正解

認めたくないですけど・・・、精神保健福祉士は資格を取っただけでは役に立たないのは当たっています。

そもそも精神保健福祉士の仕事は「質さえ問わなければ誰がやっても良い仕事」です。

これは、精神保健福祉士が名称独占の資格だからです。

名称独占の資格というのは、資格をもっていない者は名乗ることを禁止されている資格です。その名のとおり、名前を独占する資格なのです。

例えば私が「精神保健福祉士のぱーぱすです」と言って良いのは、精神保健福祉士だからです。もっていない人が名乗ることは禁止されているんですね。「嘘ついたらアカンで!」ってことです。

ちなみに、業務独占の資格というのがあります。その資格をもつ人だけがその仕事をできる。名前ではなく業務を独占する資格です。例えば、精神の分野でいうと、医師や看護師は業務独占の資格です。

じゃあ、精神保健福祉士は何をするのか?

一文で表現すると「精神障がいのある方の生活のしづらさを支援する仕事」といえます。

え?それって精神保健福祉士じゃなくてもできる仕事じゃない?

そういうこと。

けど、その仕事を高いクオリティでするのが精神保健福祉士なんだ。

精神保健福祉士は誰がやっても良い仕事をすると言うと、

  • じゃあ取らなくても良いんじゃない?
  • やっぱり役に立たないんじゃない?
  • 頼りにされたいのに・・・

このように感じるかもしれません。わざわざ国家資格をとる価値があるのだろうか・・・と。そう感じる気持ちはわかります。

けれど、違うんです。

精神保健福祉士の支援は、お人好しや、お節介さんがすることとは、ゴールも違えばもプロセスも違います。支援の質・視点・目標が違うということです。

なぜ「精神保健福祉士は役に立たない」と感じてしまうのか?

精神保健福祉士がするのは、業務の質さえ問わなければ誰がやっても許される仕事

精神保健福祉士は雑用だってよくします。

それゆえ、周りからは

精神保健福祉士は何をしてくれる人なんだ?

いったい何が得意な職種?

と、見られることがあります。

こうした視線を受けて自信を失くして「精神保健福祉士は役に立たない」と感じてしまうことがあるわけです。

確かに、資格をとれただけの精神保健福祉士では、誰でもできることを誰でもできるくらいのレベルでしかできないのが普通です。

現場で「精神保健福祉士は役に立つ」と思われるような実績をしめせないのです。(悔しい・・・!)

精神保健福祉士の専門力とは、価値・知識・技術にあります。

でも悲しいかな。国家資格をとるだけでは専門力は不十分なんです。

その理由は、資格知識はあくまでも理論だからです。理論を実際の支援で活かすには、経験が必要です。気が遠くなりますが、数年レベルの時間がかかるということです。

例えば「個別化」が支援の原則ときいて、これを実際にするのはカンタンでしょうか?

「個別化」をするには、例えば各利用者の背景・思い・障がいへの理解、自己覚知などができていないとカンタンではありません。これらに熟練するには、かなりの経験や時間がかかるのが普通なのです。

自己覚知については、こちらで解説しています。

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精神保健福祉士の国家試験合格で必要な知識は「どの現場でも最低限必要なレベルの知識」です。広く浅い知識なんですね。

でも、現場で役立つ知識は、国家試験範囲より狭く、深い知識です。

だから、現場に合わせた知識をさらに学ばないと、役に立つ精神保健福祉士にはなれないでしょう。(逆に言うと、現場に出てからも磨き続けている精神保健福祉士はずば抜けています。)

なので、資格を取れたての精神保健福祉士が役に立つまでは時間がかかる。これが精神保健福祉士の実情なんです。

しかし、そんなことはお構いなく、現場についた精神保健福祉士は熟練しないうちから利用者や患者の人生を支援することになります。

でもね。人の人生には正解がありません。どんな生活が良いか、どんな人生にしたいのかは人それぞれですよね。(私たちだってそうです)

ゆえに、支援に正解は見つかりません。ベターはあってもベストは無い。

自らの仕事による結果や変化がわかり辛いし、できたのかできていないのかもわからない。言葉で周りに説明することも難しい。

こうした状況の中で精神保健福祉士は、2つの落とし穴に落ちてしまいがちです。

2つの落とし穴

・周囲から「精神保健福祉士は役に立たない」と評価される
・自分自身も「精神保健福祉士は役に立たない」と評価してしまう

現場についてからは分かれ道があります

経験と理論の学習を続けられる精神保健福祉士と、資格をとった後は学習をやめて自己流にハマっていく精神保健福祉士に分かれていきます。精神保健福祉士の質がピンキリなのもそのためです。

精神保健福祉士になったなら、あなたはどちらの道を進みたいですか?

役立つ精神保健福祉士になるには?

はっきり言って、精神保健福祉士として役に立てるかどうかは、現場に出てからも学習し続けられるかどうかにかかっています

誰でもやって良い仕事をするからこそ、誰がやってもそれなりにできてしまいます。

それゆえ「なんとなくできているから、別にいっか」と、自らを磨くことをやめちゃいがちなんです。

けれど、それではいつまでも「それなり」です。

例えば、誰でも目玉焼きは作れるかもしれません。けれど、いつも、きれいな目玉で、おいしい味付けで、焦げず、相手の好みに合わせて作れる人はどれだけいるでしょうか?

「支援する」といえば、誰でもできそうですが、その中身は精神保健福祉士によってピンキリということです。

繰り返しますが、資格をとっただけで役に立つレベルの成果が出せるわけではないのですね。

えー、資格勉強だけでも大変やったのに~

まだやらなアカンの?

気持ちはわかる!

できる範囲でコツコツ続けていこう。

役に立つレベルの仕事をするために必要なことは何か?

例えば、利用者・患者の方の精神疾患はどんな病気で生活にどんな障がいをもたらすのか、どんな生活をしたい人なのか、何ができて何ができない人なのか、精神保健福祉士・所属機関として支援できることは何なのか、今の支援はどういう段階にあるのか?

こういったポイントを確認しながら、意図的に関われることだと思います。

そのためには、研修参加でも読書でも仲間との議論でも、何でも良いので学習しつづけることが大切です。私自身も日々学習してこのブログで発信しているので、活用してみてくださいね。

また、精神保健福祉士協会に入るのも学習になるでしょう。協会に入ることで研修情報が手に入ったり、「認定精神保健福祉士」になる道が開けます。

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残念ながら、多くの精神保健福祉士さんは、国家資格をとって現場に就くと同時に、学習をパタリとやめがちです。

それだけ余裕なく働いている人が多いのですが、対人支援の仕事ゆえに、学習成果が見えにくいことも影響しているかもしれません。

熟練するにはどうしても時間が必要です。(私もまだまだこれからです)

飛び級とか裏ワザのようなことは、そうそうないんですよね・・・。

でも大丈夫です!成果は見えづらくとも、確実に積み上がります

現場に出てからも価値・知識・技術といった専門力を磨き続ける精神保健福祉士さん達は、ずば抜けて光っていく。そうした姿をたくさん見てきました。

まとめ

精神保健福祉士は名称独占資格なので、精神保健福祉士じゃないとできない仕事はありません。

誰でもやって良い仕事を、精神保健福祉士はするのです。

だからこそ、誰にでもできる支援を、精神保健福祉士ならではのクオリティで実践することが大切です。

「支援」という事柄の品質を問うていきましょう。

あなたにも、今はまだ秘められているかもしれませんが、精神保健福祉士として、プロフェッショナルとして活躍する力があるはずです。

しかし、力を開花させるには条件が1つあって、現場に就いてからも学び続けることなんですね。

精神保健福祉士をめざす方はぜひ、ともに頑張りましょうね!

ここまで読んでもまだ精神保健福祉士について悩む方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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最後にちょっと余談です。

名称独占資格では「役に立たない」という疑問が起きがちのようです。精神保健福祉士だけじゃないんですね。なので、精神保健福祉士が役に立たないと感じられるのは、名称独占資格ゆえの悩みともいえます。

名称独占資格の一覧はこちらです。見てもらうと「知らない資格が多い」と気付かれるでしょう。

(業務独占にすれば良いという話ではありません。業務独占にすると、精神障がいのある方の相談支援は精神保健福祉士しかやってはいけないなんてことになります。当事者にとってはかえって不利益でしょうから。)

なお、精神保健福祉士は通信講座での取得ができます。ご検討の方はこちらも参考にしてみてくださいね。
精神保健福祉士 通信講座を比較

社会人で精神保健福祉士をめざす方には、こちらが役立つでしょう。最近は社会人から目指す人が増えていますね。
社会人から精神保健福祉士(PSW)になるには?

社会人経験があるからこそ、精神保健福祉士として働くときに強みになる。精神保健福祉士は人の人生を支援する仕事ですから、あなた自身のどんな経験・寄り道も、深みとなって相手に響くのが面白い仕事です。

以上、精神保健福祉士は役に立たない?対処法は?【現役PSW解説】という話題でした!

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この記事を書いた人

社会福祉士 / 精神保健福祉士
 
現場歴およそ10年
 
作業所、相談支援事業所、入所施設、児童相談所、精神科デイケアなどを経験。現在も某福祉現場で奮闘!
 
詳細プロフィールはこちら

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しゃふくさん

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