
精神保健福祉士になりたいけど、試験は難しいのかな?勉強はどれくらいしないといけないのかな?
そんな疑問を持っているあなたに、この記事を読んでいただきたいです。
この記事では、こんなことをお伝えします。
- 精神保健福祉士の試験は難しい理由【合格率は高いけど】
- 精神保健福祉士の試験の概要や合格率の変化
- 精神保健福祉士に合格するためにはどうすればいいか?

私は、卒業と同時に精神保健福祉士と社会福祉士の試験に一発合格しました。福祉の仕事も10年以上やっています。
私が思うに、精神保健福祉士の試験は、難しいです。
覚えることが多いだけでなく、理解することも大切な試験です。だから、ちょっと受けてみようという気持ちではダメです。
でも、しっかり勉強すれば合格できる難易度です。
精神保健福祉士の試験がどんなものか、正しく知って、あなたの将来の夢や目標に向けて頑張ってくださいね!
精神保健福祉士の難易度は?簡単なの?|一発合格した私が答えます!
精神保健福祉士国家試験の概要
精神保健福祉士とは、精神障害や心の悩みを持つ人たちを支援する専門職です。
病院や相談所、地域や学校などで働きます。国家資格なので、安定した仕事を見つけやすいです。
精神保健福祉士になるには、国家試験に合格しなければいけません。そのためには、大学や専門学校で勉強したり、短期間で集中的に勉強したりする必要があります。
社会福祉士国家試験の概要 | |
試験時期 | 年1回(2月実施) ※合格発表は3月 |
受験資格 | 1)大学等で「指定科目」を履修している 2)精神保健福祉士「一般養成施設・短期養成施設」を卒業している ※詳しくはこちらの記事でわかります ≫精神保健福祉士になるには?【学歴別&社会人の受験資格取得ルート】 |
試験形式 | マークシート形式(5択) 出題数163問、総試験時間215分 |
試験科目 | 計16科目群 |
合格基準 | 以下の2つを満たすこと 1)総得点の60%程度以上 ※難易度補正あり 2)0点科目がない |
受験料 | 24,140円 |
合格率 | 60~70%程度で推移 |
精神保健福祉士の難易度|合格率は7割近いが『簡単』ではない
私が一発合格したときの感想は、精神保健福祉士の試験は難しいです。難しい理由を5つ挙げてみます。
精神保健福祉士が難しい理由5つ
- 出題範囲が広い(計16科目群)
- 『共通科目』は知識がないと解けない
- モチベーション維持が難しい
- 勉強時間の確保が難しい
- 0点科目があると即不合格
だから、気軽に受けてみようという気持ちではダメです。
でも、難しいからといってあきらめる必要もありません。しっかり対策すれば合格できる可能性は高いです。
ただし、大学に入れるレベルの教養がある人なら、誰にでも合格チャンスはあるでしょう。
他の資格試験と比べるとどうなの?精神保健福祉士国家試験の難易度
精神保健福祉士の試験は、他の資格試験と比べてどうなのでしょうか?
例えば、車の運転免許の試験に合格するよりは、10倍以上難しいと思います。
大学入試のセンター試験と比べると、同じくらいかもしれません。
公務員の筆記試験と比べると、簡単かもしれません。公務員の筆記試験は、範囲が膨大で勉強しきれないので、『捨て科目』をつくらないといけないほどです。
三大福祉国家資格で合格率を比較
福祉の国家資格には、精神保健福祉士のほかに、社会福祉士や介護福祉士があります。これらを合格率で比べてみましょう。
資格 | 合格率 |
社会福祉士 | 3割ほど |
精神保健福祉士 | 6割~7割 |
介護福祉士 | 7割前後 |
合格率だけ見ると、社会福祉士が一番難しそうに見えますね。
でも私は、「社会福祉士と精神保健福祉士の難易度は同じくらい」と思います。理由は、別の記事で説明しています。↓
精神保健福祉士国家試験|合格率・受験者数・合格者数の推移
精神保健福祉士国家試験|受験者数の推移
毎年7,000人ほどが受けています。
第25回試験(2023年2月実施)では、7,024人が受験しました。
精神保健福祉士国家試験|合格率の推移
合格率は60~70%程で推移しています。第25回試験(2023年2月実施)では71.1%でした。
精神保健福祉士国家試験|受験者数・合格者数・合格率【10年の推移】
回(年度) | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
第25回(令和4年度) | 7,024 | 4,996 | 71.1 |
第24回(令和3年度) | 6,502 | 4,267 | 65.6 |
第23回(令和2年度) | 6,165 | 3,955 | 64.2 |
第22回(令和元年度) | 6,633 | 4,119 | 62.1 |
第21回(平成30年度) | 6,779 | 4,251 | 62.7 |
第20回(平成29年度) | 6,992 | 4,399 | 62.9 |
第19回(平成28年度) | 7,174 | 4,446 | 62.9 |
第18回(平成27年度) | 7,173 | 4,417 | 62.0 |
第17回(平成26年度) | 7,183 | 4,402 | 61.6 |
第16回(平成25年度) | 7,119 | 4,149 | 61.3 |
- 毎年、7,000人前後が受けている資格
- 合格者数は4,000~5,000人ほど
- 合格率は6割~7割ほど
まとめるとこんな感じですね。
精神保健福祉士国家試験|受験資格ルート別合格率【過去3年】
合格率は高いように見えますが、簡単だからではありません。
受験者のほとんどが、大学や専門学校で勉強したり、短期養成施設で集中的に勉強したりしています。そのため、基礎的な知識や理解力、意欲が高い人が多いです。
受験資格のルートによっても、合格率に違いがあります。新卒の人の合格率は、次のようになっています。
受験資格ルート | 新卒の合格率(%) | ||
第23回 | 第24回 | 第25回 | |
福祉系大学等 | 71.4 | 73.3 | 78.8 |
一般養成施設 | 93.4 | 94.2 | 94.0 |
短期養成施設 | 73.4 | 72.7 | 78.8 |
≫参考:厚生労働省|精神保健福祉士国家試験学校別合格率 第23回、第24回、第25回

合格率ぜんぶ70%を超えてる!やっぱりカンタンなんじゃない?
すごいですね!合格率は70%以上~90%以上もあります。でも、これは新卒の人だけの話です。
残念ながら、卒業してから受験する人たち(1回以上落ちた人)の合格率は低いです。そのため、平均合格率も下がってしまっています。
精神保健福祉士国家試験の合格率は、学校によって0%~100%までの幅があります。どの学校がどれくらいの合格率なのかは、こちらの記事で見られます。
精神保健福祉士に合格する勉強法【独学&通信講座】
精神保健福祉士の難易度は『難しい』です。
新卒の人は合格率が高いですが、既卒の人はとても低くて、一度落ちたらまた落ちやすいです。
勉強法は人によって違いますが、私は自分で勉強して精神保健福祉士と社会福祉士に一発合格しました。使った教材や勉強法はこちらで紹介しています。↓
でも自分で勉強すると、やる気を持ち続けるのが大変だし、「これで本当に合格できるのかな?」と不安になることもありますよね。
そんなときは、通信講座を受けるといいかもしれません。通信講座なら、先生が教えてくれたり、何から勉強したら良いかわかったりします。
もちろんお金はかかりますが、合格するためにはムダにならない投資だと思います。こちらの記事で通信講座の比較をしています。

独学と通信講座、どちらがおすすめなの?
私の答えは、『お金が気にならないなら、通信講座を受けたほうがいい』です。
理由は、精神保健福祉士には10万円以上の価値があるからです。お金を惜しんで落ちたら悔しいですよね。
精神保健福祉士に合格すれば、
- お金
- 社会的信用
- 仕事の選択肢
こんなものが手に入ります。
でも落ちたら、時間やお金や努力を失ってしまいます。周りの人からも見下されるかもしれません。
落ちても得られるものはあるでしょうけど、始めから落ちたい人はいないでしょう。
精神保健福祉士に受かるかどうかは、人生が変わるターニングポイントです。
試験勉強はつらいですが、後悔しないように頑張ってくださいね!
精神保健福祉士になるには?
精神保健福祉士になるには? 精神保健福祉士になるには、11通りのルートがあります。自分に合ったルートを見つけるには、こちらの記事をチェックしてください。↓

精神保健福祉士は難しいけど、勉強方法を工夫すれば大丈夫なんだね!

そうです!頑張ってくださいね。応援しています!
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