休日に仕事が気になってしまうあなたへ
福祉の仕事は、人の悩みや苦しみに寄り添うやりがいのある仕事ですが、同時に心身ともに疲れやすい仕事でもあります。
休日になっても、仕事のことが頭から離れず、気分が沈んだり不安になったりすることはありませんか?
そんなときは、どうすればいいのでしょうか?ご紹介するのは次の5つです。
- 仕事関連の物を視界から隠す
- 思い出したTODOはスマホでリマインダーやアラームに設定
- 紙に書き出して忘れる
- その場にいる人に話してシェアする
- 激しい運動をする
私は社会福祉士兼精神保健福祉士として、福祉の現場で働いてきました。10年以上になります。
しかし私自身も、休日に仕事が気になってしまうことがよくありました。
そこで、私が実践して効果があった方法をご紹介します。
これらの方法は、科学的な根拠や専門家の意見に基づいています。ぜひ試してみてくださいね!
休日に仕事を忘れて休む方法5つ|社会福祉士・精神保健福祉士が実践
1. 仕事関連の物を視界から隠す
休日に過ごす場所にある仕事関連の物を、視界から隠す方法です。
人は物を見ると、その物に関連することを考えてしまう生き物です。
例えば、仕事カバンが目に入れば、どうしても仕事のことが脳裏をよぎってしまうでしょう。
他には、手帳、書類、仕事着などもそうです。人によって仕事を思い出すトリガーは違うでしょうから、何が引き金になるか気づくことが大切です。
仕事を思い出す物を視界から隠すことで、仕事を思い出す回数が減り、仕事が気になりにくくなるということです。
隠す場所のオススメは、例えば玄関です。仕事関連の物を玄関に放置することで、リビングや居室とのON・OFFがハッキリするようになるからです。
要は、リラックスして過ごしたい場所・空間には仕事関連の物を置かないようにすることです。
「一人暮らしで自分の部屋しかないし、隠せない!」
「隠せる場所がない!」
という方でも大丈夫です。押し入れに入れるとか、布やカバーをかける等、とにかく見えないようにすればOKです。
手軽にできて、確実に効果のある方法です。
2. 思い出したTODOはスマホでリマインダーやアラームに設定
「あっ!あの件、対応忘れてた!仕事行ったらやらないと・・・。あ~気になる・・・。」
こんな時の対処法です。やり方はカンタン。
スマホのリマインダーやアラーム機能をつかって、仕事日になってから通知がくるように設定するだけです。
これが効果的な理由は、通知設定することで、TODOを頭の外に追い出せるからです。
結果、仕事が気にならなくなる。忘れられるということです。
つい思い出してしまったTODOを繰り返し思い出してしまう原因とは、脳が「忘れてはいけない!」とプレッシャーを感じているからです。
手元のスマホでGoogleのリマインダーをつかって通知設定することで、「脳はTODOを忘れてOK」と安心してくれます。
3. 紙に書き出して忘れる
モヤモヤして気になっている仕事を紙に書き出す方法です。
ポイントは、思いつくことすべて書き出し尽くすことです。
こんな単純なことなのに効果がある理由は、上記のリマインダーやアラーム設定と同じです。
頭のなかのモヤモヤを紙に書き出すことで、脳はプレッシャーから解放されるからです。結果、気になりにくくなるんですね。
しかも追加効果がありまして、紙に書き出すプロセスで「こんなことも気になってたのか!」「これが気になってたのか!」と発見があり、自己洞察力が高まるのです。
紙とペンを用意するのでちょっと手間はかかりますが、繰り返し気になる時にオススメの方法です。
4. 人に話してシェアする
仕事で気になることがあったら、人に話すことでラクになれるということです。
人に話したり言葉にするプロセスで、気になっていることが整理できます。さらに、「自分だけで抱えている」という孤立感からも解放されます。
もちろん、解決方法を出す必要はまったくありません。
話す行為そのものに効果があるのです。
ご自身の仕事を理解している人でなければ話しても意味がないと思われがちです。でも、気にしなくてOKです。
気になることは話せば意識の外に出せますから、聞いてくれる人さえいれば効果ありなのです。
注意点は、話す相手を間違えないこと。
共感してきいてくれる人、秘密をまもってくれる人なら話しましょう。
批判したり、秘密をもらす人には話さないことです。かえってストレスになってしまいます。
「絶対に秘密にして!」と約束しても、話してしまう人は「ここだけの話なんだけど・・・」といって話してしまいます。
話すお相手は選ぶようにしてくださいね。
5. 激しい運動をする
最もオススメの方法は、激しい運動です。
こちらの記事でも紹介していますが、気持ちやメンタルの課題は運動でかなり解消できます。

いや、わかってるけどさ・・・めんどいしやりたくないわ。

運動は習慣にし辛いよね。
運動、めんどくさくないですか?(面倒ですよね?)
私も運動が面倒だし、好きにはなれません。だけど、運動を続けています。
なぜなら、運動することで気になるモヤモヤが軽減されるとわかっているからです。
ちょっと考えてみて欲しいのですけど、あなたの周りでよく運動してる人って、どんな感じですか?
その人は、休日も仕事について悩んでいるでしょうか。
おそらく、その人は元気だったり、エネルギーに満ちていたり、仕事に悩んでもすぐに忘れているように見えないでしょうか?
何が言いたいかというと、それこそ運動の効果だということです。
悩みとか気にしないタイプの人が運動するのではありません。逆です。運動するから、悩みが減って、気にしないようになっていくのです。
こうした話は詳しくは書籍「脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方」で徹底的に書かれています。
分厚くて本格的な本ですが、「運動はいかに効果があるのか」という点を、科学的に列挙している本です。私が運動を習慣化できたほど、インパクトのある内容でした。
激しい運動がオススメな理由 ゆるめの有酸素運動にも、メンタルを安定させる効果はあります。
ですが今回、「仕事が気になる」という悩み解消にオススメなのは、激しい運動です。
なぜなら、全力で走ったり、何かに集中している間は仕事を気にすることができないからです。
こうなる原理は、人はマルチタスクができない仕組みになっているからです。
例えば、「1から100までの数字を、高速で読み上げながら、気になる仕事について考えてみてください。」と言われて、できる人はいるでしょうか?
ぜひチャレンジしてみてください。
・・・できないですよね?
激しい運動も同じ原理です。激しい運動には高い集中力が求められるので、他のことを考える余裕がなくなります。
運動を激しくしている間は、仕事を気にせずにすみます。
「ただの一時しのぎでしょ!」って思うかもしれません。
でも、「仕事を気にしていない時間」や「仕事を忘れている時間」の積み上げの結果、休日に仕事が気になりにくい体質に変わっていくのです。
私は運動をする習慣に救われました。ぜひあなたもやってみてくださいね。
まとめ
この記事では、休日に仕事を忘れてリラックスするための方法を5つご紹介しました。
- 仕事関連の物を視界から隠す
- 思い出したTODOはスマホでリマインダーやアラームに設定
- 紙に書き出して忘れる
- その場にいる人に話してシェアする
- 激しい運動をする
休日に仕事が気になってしまうのは、仕事に熱心・誠実な方ほどよくあります。
ただし、休日に仕事を考えすぎると、心身の休息がとれず、仕事のパフォーマンスも低下してしまいます。
これは悪いことではありません。直さないといけない話でもないです。
あなたにそうした熱心さや誠実さがあるから、向上心につながるし、あなたは専門性を高められるし、より良い支援者になれるのです。
長所と短所は表裏一体という話です。
今回紹介した方法は、あなたの持ち味を伸ばしつつ、休息レベルも上げる方法です。
福祉の仕事は精神労働です。休日は仕事を忘れる時間をつくってがっつり休み、仕事の質も上げていきましょう!
こちらの記事では、メンタルに良い習慣をまとめています。これらの習慣が、福祉の仕事をタフに続ける武器となるでしょう。

どれか1つでもやってみてね!

今回はここまでです。それではまたね!
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